鉄道改善案

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JR東日本は関東と東北に分離せよ

2016年05月15日 | JR再編

 JR東日本の車掌が居眠りをしていたというが、これは非常に許しがたい事態である。なぜこのようなことになったかは不明であるが、JR東日本の社員管理体制に問題があるように思えてならない。今回の不祥事に限らず最近のJR東日本は不細工な車両を量産したりと、根本的におかしな部分が多い。
 その原因の一つにJR東日本が関東と東北の合体であることがある。両地域は文化はおろか、国土において担うべき位置づけもまるで異なる。関東は日本の心臓であり脳でもある東京がすべてといっても過言ではない。日本の首都として、諸外国に恥じない鉄道網が求められる地域である。一方で東北はそのような状況とはまるで異なる。急ぐ必要もなく、のんびりとした一地方である。気質も異なり、東北の人は「奥ゆかしい、無口、我慢強い」という気質であり、宮沢賢治に代表されるような独特な精神世界観を持つが、関東(東京)は「サッパリして、要領がよく、他人に干渉しない」といった至ってモダンな気質である。さらにJR東日本域の西端である甲信地方は文化的には中部であり、名古屋や静岡に近い。このように風土や気質の異なる広大な地域を一つにまとめているとどうしても社内がバラバラになりやすい。東北では普通のやり方が関東では上手くいかず足を引っ張ったり、その逆もしかりである。少なくとも東北の価値観を東京に持ってきても上手くいかないだろう。
 そればかりでなく東京と東北を必要以上に結びつけているという悪弊も生じている。JR東日本は東北において広大な路線網を所有するため、観光案内などは東北に偏りがちである。駅の観光案内でも専ら東北ばかり宣伝している。遠方の京都や広島、九州の宣伝は一切ないのである。すなわち日本全国の文化が均等に混ざり合うべき東京において東北の文化の影響力のみが図らずも増大しているのである。東京は日本の首都であり東北だけのものではないが、JR東日本の社域によって、意図せずとも、東京の「東北化」が促進されてしまっている。
 東京は日本の首都であり東北の首都ではない。東京に住む多く利用者に多大な影響を与えるJR東日本が東北ばかりに偏向している現状は日本の国土のバランスを崩している。これを解消するにはJR東日本をJR関東とJR東北に分社化するしかない