テトキチワールド

 松山在住のテトキチの食べたり、旅したりの記録。ときどき、シャム社長のおともをします。

高知の新作B級グルメ・しらすラーメン

2011-04-17 11:10:41 | 国内旅行ー徳島・高知
 最近、急に芸術にめざめたシャム社長は、顧客から高知で中西繁展が開催中という情報を仕入れてきて、「行くぞな」と一声吠えました。ということで、高知へ。千円で気軽に高知へ行けるもの後わずかな期間のようです。



 会場に入ってみると、幸運なことに中西繁画伯本人が自作解説中。ヨーロッパの都市景観を中心にした風景画と廃墟を描いた絵画の2部構成の展覧会でした。素人目に、きれいなのは都市景観の絵です。が、東日本大震災と福島原発事故を受け、何か迫るものを感じるのは、チェルノブイリを含む廃墟の絵画でした。



 公開制作中だった夕暮れ時の高知の全景。高知市に寄贈されるそうです。面の皮の厚いシャム社長は、画伯本人に話しかけたりして、ご満悦の様子でした。



 頭を芸術でいっぱいにした後は、お腹をみたさねばなりません。山内家下屋敷跡に建てられた老舗旅館の「三翠園」へ。



 老舗旅館で昼から懐石というのではなくて、高知で新開発のご当地グルメ・しらすラーメンを食するために、ここへ来たのでした。いってみると、6がつく日は中華料理が600円ということで、しらすラーメンのセット840円が600円でした。きょうのシャム社長は、運がいいようです。シャム社長が前回高知に行ったときにお参りした須崎のネコ神社の霊験でしょうか。



 こちらがしらすラーメンとなるこ丼のセット。



 しらすラーメンは、しらすで出汁をとって、具にもしらすが使われています。スープは、あっさりした塩味です。麺は黄色い中細麺。まあ、それほど特徴を感じるラーメンではありませんでした。スープがあっさりしすぎて、少し物足りないですかね。一番特徴的だったのは、具に使用された干ししらすです。固くて、ラーメンの具にあいません。小さいので、スープと一緒にすすりこむと、のどにひっかかってイガイガします。この後、しばらくのどがいがらっぽくて困りました。



 こちらは、よさこいの鳴子を表現してみた色彩豊かななるこ丼。甘じょっぱい味つけがなされています。こちらにも、干ししらすがのっているのですが、ご飯と一緒に食べると、イガイガ。松山の鯛ラーメンもそうですが、まちおこしに現地の食材を使って新しく開発してみました的な、でっちあげ系B級グルメといおうか、ムリヤリ系名物料理といおうか、とにかくそういうものはなかなかうまくいかないご様子。これでは、時とともに淘汰されてしまうのでは。



 「三翠園」の庭園にあるはりまや橋。撤去された古いはりまや橋をここで保存していたそうですが、再移築されたので、今はレプリカが置いてあるとのことでした。この旅館も、自粛の影響とかがでているのであろうか。旅館の人たちは、たかがラーメン1杯食べにいっただけの私たちに親切でした。さすが老舗旅館です。



 影響されやすいシャム社長は、中西画伯が高知市を見渡した「五台山に行くぞな」といいだしました。ということで、五台山の展望台から見た高知市です。ちょっと霞がかかっていました。



 さらにシャム社長は、展望台の喫茶店に龍馬の顔が描かれたカプチーノを見つけると、すぐに「飲むぞな」といって入店しました。シナモンで顔が描かれていました。380円です。ここでもシャム社長、満足。



 五台山に立つ大きな銅像は、浜口雄幸首相です。日本史に弱いシャム社長は、あだ名がライオンだということを知りませんでした。



 浜口雄幸首相といえば、城山三郎氏の『男子の本懐』の主人公となった人物ですね。銃撃されたときに、「男子の本懐」といったそうですが、国難に臨んでいる菅首相以下の政治家にも、浜口雄幸首相のような気概を求めたい、と思うのは私だけではないでしょう。


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