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テトキチワールド

 松山在住のテトキチの食べたり、旅したりの記録。ときどき、シャム社長のおともをします。

雪の筑後路③~福島の街並み

2012-02-16 12:11:19 | 国内旅行ー九州・沖縄
 柳川から筑後市の羽犬塚へ移動。



 地名の由来となった羽根のはえた犬の銅像が駅前にあります。なんでも、豊臣秀吉の行く手を阻んで切られたのだそうです。有翼の獅子というとヴェネツィアのシンボルですが、有翼のワンちゃんというのは、おもしろいですね。どこかに有翼のネコちゃんの銅像はないかしら。



 羽犬塚から八女市の福島の街並みを見に、ちょっと寄り道。こちらは、福島の土橋市場。神社の境内が飲み屋街になっていて面白いです。



 こちらが伝統的建造物群保存地区に指定されている福島の街並みです。



 伝建地区のわりには、あまりまとまって街並みが残っていませんでした。そのせいか、あまり観光地化されていません。



 でも、見るからに観光客然とした私に、あいさつをしてくれる市民の方が何人かいました。



 街の案内所では雛人形が展示されていました。これだけの数が並んでいると壮観です。なんだか、夜中に動き出しそうで怖いです。



 八女は雛人形の産地の1つだったようです。この箱雛というのが特産品だったとのこと。



 洋画の坂本繁二郎画伯が、晩年、八女に住んだとのことで、公園に銅像がありました。



 本来の目的地・久留米市へ。久留米といえばブリジストン、ということで久留米駅前には巨大なタイヤが鎮座しておりました。



 久留米駅からすぐのところにある、先ほどの坂本繁二郎画伯の生家です。久留米市内に残る唯一の武家屋敷とのことでした。



 久留米名物といえば久留米ラーメン。「大砲」に、約1年ぶりの訪問です。


 
 前回食べなかった黒とんこつを、今回はためしてみることにします。



 黒とんこつ(500円)です。ニンニクのマー油がスープを染めております。一口すすると、唇と舌に刺激が伝わります。ピリっとします。よく品書きを見ると、「ピリカラ」の文字がありました。基盤となるスープは濃厚で、最後にザラザラが残る久留米ラーメンのスープです。麺はコシがある細麺。人によって好き嫌いはあるかもしれませんが、強烈な印象を残すラーメンでした。



 「大砲」の壁に貼ってあった映画「ラーメン侍」のポスター。



 九州地方で公開済みのようです。ヒットしたのかなあ。


雪の筑後路②~御花とさげもん

2012-02-15 11:07:22 | 国内旅行ー九州・沖縄
 柳川といえば北原白秋です。



 生家が記念館になっています。せっかくなので500円を支払って、中をのぞいて見ました。展示品は、そんなに多いというわけではありませんでした。



 白秋生家のそばにあった「喜よし食堂」です。



 どうやらちゃんぽんが有名のようです。興味をひかれたので入ってみることに。



 こちらがそのちゃんぽん(680円)です。「ボリューム満点」とありましたが、たしかに具が丼鉢の上に盛り上がっています。スープはしょうゆ系のあっさりしたもので、八幡浜ちゃんぽんに近いといえば近いです。問題なのは麺でした。まったくコシというものがないヤワヤワ麺です。麺をなんとかしてくれればなあ…



 さて、柳川観光のもう1つの見所・御花です。柳川藩主立花家の邸宅だったところです。



 立花家というとの勇猛でなる初代の立花宗茂が、歴史好きの間では人気があります。関が原の戦いのとき、御家存続のためとはいえ、東軍と西軍との間で右往左往、右顧左眄、寝返ったり裏切ったりで、見苦しい処世の大名が多かった中、筋を通した潔さが玄人受けするようですね。



 その立花宗茂公ゆかりの品でも見ようと史料館に入ってみると、なんと半分閉館中。鎧兜だとか、刀剣類だとか、戦国大名の史料館ならばどこでも目玉にしているものが、すべて見られませんでした。展示されていたのは、雛飾りとその付属品のような雑魚ばかりでした。なんのこっちゃ。



 その中で、この盤上遊戯のミニチュア、将棋と囲碁ともう1つは何でしょう?



 こちらは立花家の庭園・松濤園。後楽園や栗林公園の方が規模雄大だといってしまえば、それまでなのですが、雪が舞ってなかなか風情がありました。



 池のカモも寒そうです。



 館内に展示してあった雛人形です。つるされている飾り物が、華やかさを増大させています。こちらの言葉で「さげもん」というようです。



 「さげもん」は市内各所で販売されていました。ちょっとしたものが1万円を超えていたので、購入はあきらめました。



 「さげもん」は柳川市民の間に手芸文化として根づいているようです。



 以前、訪れた富士宮市も、商店がそれぞれあのような飾りをお店にさげていましたっけ。



 どうして、柳川で「さげもん」製作が盛んなのかまでは、わかりかねました。たまたまなのだろうか。



雪の筑後路①~柳川の掘割とせいろ蒸し

2012-02-12 09:26:25 | 国内旅行ー九州・沖縄
 ひさしぶりの九州出張でした。かれこれ1年ぶりの九州島上陸です。けっこう間が空いたなあ。行ったのは、街の中を掘割が巡っていることで有名な柳川です。



 雪が舞う、寒い日でした。



 冬場は観光川下りは休業するのかと思っていたら、しっかり営業していました。



 掘割の周りには文学碑も多数建っています。長谷健という方は、芥川賞受賞作家だそうです。今年の芥川賞を受賞された方は、記者会見の態度が話題を呼びました。しかし、天下の芥川賞といっても、多くの受賞者はすぐに忘れられちゃうものなあ。長谷氏は、こうして郷土で顕彰されているだけいいです。大の豆腐好きだという長谷氏にちなんで、真四角の文学碑が建立されたのだそうです。



 こちらは、柳川城跡。完全に中学校の敷地内でした。「ご用の方は受付までお越しください」と入口にあったけど、「城跡の土塁を見たい」などと、いちいち言いにいく気になれなかったので、不審者と化して中学校内に侵入しました。



 城下町・柳川の基礎をつくった田中吉政公です。



 田中吉政公のお墓は、このお寺のお堂の下にあるそうです。



 今、柳川出身の英雄は琴奨菊関ということのようです。街のいたるところに大関昇進を祝う貼り紙などがありました。



 さて柳川のもう1つの名物といえば、せいろ蒸し。せっかくなので、有名店の「元祖本吉屋」に足を運んでみました。趣のある建物でございます。



 品書きはこのようになっています。「元祖」だけあって、他のお店よりもお値段が高めのような気がしました。



 待つことしばし、やってまいりました特せいろ蒸し(3200円)です。



 蒸されているせいか、うなぎがしっとりしてご飯との一体感が出るようです。やわらかいうなぎは、意外と焼けた味を強く感じました。



 食べ進める間に、雪が強まりました。「本吉屋」さんの中庭も雪化粧です。風情があります。



 「本吉屋」さんで最も古い部分だという萱葺きの焼き場から、雪の中へウナギを焼く煙が吹き出ています。



 それで、せいろ蒸しですが、関東人の私にとっては、皮がパリっと仕上がるふつうのウナギの方が口にあうようでした。





九州出張兼麺行脚③(熊本名物)

2011-02-28 09:03:43 | 国内旅行ー九州・沖縄
 あくる日、熊本へ。九州新幹線全線開通を控えて、熊本駅前は改修工事のまっさかり。こういうのって、高度成長期みたいで、いいですね。



 熊本駅のそばにある熊本ラーメンの有名店「黒亭」に行きました。前にいったときは、汚い古いお店でしたが、新しい店舗になっていました。もうかったんだな。



 ラーメン(590円)です。ニンニク油が香ばしいですね。これを食べると、熊本に来た、という気がします。



 市の中心部へ。熊本市民が敬愛する加藤清正公。



 「阪神百貨店」が撤退したのかな。「県民百貨店」と名称が変わっていました。



 この「県民百貨店」の中にある「中華園」へ。



 いろいろな麺料理があります。



 その中で、熊本ラーメンと並ぶご当地麺の太平燕(945円)を頼みました。あっさりした上品なスープです。中華料理というと、よく化学調味料の使いすぎが話題になりますが、そんな感じは受けないスープでした。



 麺は透き通ったビーフン。熊本人は、どこにでもこの太平燕があると思っている人が多いというけど、ほんとうかな。熊本出身の大学時代の友人は、新宿の「桂花ラーメン」を食べて、「なつかしかあ」なんて訛って叫んでいたけど、太平燕の話は聞いたことがなかったな。



 熊本は何回かいっているので、空き時間に九州新幹線を使って鹿児島の出水へ、ひとッ飛び。



 出水駅では、鶴がお出迎え。ここも、インフルエンザか何かで騒いでいたけど、どうなったのであろうか。



 駅から歩いて10分ほどの、出水麓の伝建地区をぷらぷらしてみました。石垣の上の生け垣が美しい武家屋敷町です。



 公開されている竹添邸です。親切なおじいさんが常駐していて、説明してくれます。「『篤姫』は見ましたか」と聞かれたので、見てなかったけど、おもわず「はい」と答えてしまいました。その『篤姫』のロケがここの庭をつかって行われそうです。



 赤い壁が印象的な邸内。岡山県の吹屋から素材を運んできて造ったそうです。



 今はどこもひな人形が飾られています。受け継ぐ子どもがいない市民からの寄贈だそうです。都会に出た子どもに譲り渡すといっても、狭い都会の家では、飾る場所はおろか、保管しておく場所すらないからなあ。説明してくれたおじいさんのお子さんも東村山に住んでいるといっていたけど、田舎の勉強のできる子は、みんな都会にいってしまうので、親としては痛し痒しです。



 こちらの屋敷も『篤姫』のロケ地。



 こちらは、現職の鹿児島県知事の生家・伊藤邸。島津家につかえた武士の子孫が、県知事になっているというわけです。



 この日は、とにかく暖かくて、半袖でもいいくらいでした。もう春も近いという感じでした。

九州出張兼麺行脚②(久留米ラーメン)

2011-02-27 09:14:02 | 国内旅行ー九州・沖縄
 ひさしぶりに久留米に行きました。久留米といえば、久留米ラーメン。その代表格の「大砲ラーメン本店」へ。西鉄久留米駅から近いので、旅行者にも行きやすいです。


 
 「呼び戻しブラック」なるものが開発されていました。



 今回はふつうのラーメン(480円)で。名店の名前におごらず、安いですねえ。カリカリの揚げラードに、終盤近くなるとザラザラするような濃厚スープです。このお店で修行したという方が、松山にて「松山分校」という久留米ラーメンのお店を出しています。結論からいうと、「松山分校」は「大砲ラーメン」の味をよく再現していると思います。しかし、価格的に本家よりも割高なのは、なぜでしょう。本家の味を松山にてつくろうとすると、付加的な費用がかかるということなのであろうか。



 久留米では、まちおこしか何かの一環なのでしょう、「くるめ 食の88ヶ所」という試みを行っています。久留米ラーメンを代表する有名店として、当然「大砲ラーメン」も参加しておりました。



 「くるめ 食の88ヶ所」のポスターも、街に貼られていました。B級グルメでまちおこし、というのもすっかり地方都市に定着した感があります。ここからは、どう差別化していくかです。



 次に「一平」に向かいました。中華うどんという名物料理のあるお店です。ところが、定休日。食べられないとなると、頭の中で妄想の味が広がって、悔しさが倍増、三倍増していきます。これは、またの機会ということで。



 ということで、こちらも久留米ラーメンの老舗の「潘陽軒」へ。お店全体で、老舗であることを訴えかけています(要するにかなり老朽化した建物)。



 素ラーメンなるものがあるところをみると、酔っ払いに愛されているお店のようです。



 ラーメン(550円)です。トンコツスープなのに、意外とあっさりした味わい。「大砲ラーメン」とは、かなり異なります。酔っ払いに好まれるわけです。



 九州は新幹線開通間近で、祝賀ムードでした。



 最後に、「大龍ラーメン」。



 こちらもトンコツ臭のない、食べやすいスープのラーメンでした。どちらかというと「潘陽軒」に近いお味。



 開店45周年ということで、餃子などのタダ券などをもらいました。使用期限が明記されていなかったけど、次にいったとき(いつになるかわかりません)に、つかえるかなあ。



 ということで、久留米ラーメンをたのしみました。ラーメンブログというのも、こういう久留米のような土壌ならば、やっていて意味がありますよねえ。