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テトキチワールド

 松山在住のテトキチの食べたり、旅したりの記録。ときどき、シャム社長のおともをします。

フォーシーズンズ

2009-08-18 08:34:53 | 中華料理・エスニック料理
 「フォーシーズンズ」といえば、東京の人間にとっては超高級ホテル・椿山荘のことです。テトキチも友人の結婚式で行きました。イナカの結婚式だと、バアさまは舞い、ジイさまは詩吟を披露し、親戚中で一番あつかましいとされているオジさんがマイウェイを熱唱し、というありがちの光景が展開します。椿山荘のときの余興は、新郎の姪のバイオリン演奏とかだったから、そこはかとなくハイソな感じがしました。松山で「フォーシーズンズ」といえば、なぜかタイ料理店です。ということで、『Komachi』検証シリーズ番外編「フォーシーズンズ」です。



 以前は街中にあったので行きやすかった「フォーシーズンズ」ですが、今は遠く離れた三津浜にあるので、非常に行きにくくなってしまいました。しかし、松山で唯一といっていいタイ料理店なので、いかないわけにはいきません。お店の横には、ボルことで悪名高いトゥクトゥクが展示(?)されています。



 2階席は、座敷状になっています。店主の奥さんらしき人が、料理などをその都度階段をのぼってもってくるので、気が引けるのですが、こちらの席に。



 意匠が統一されたフォーク・スプーン・箸です。こんなの、タイに行ったときに買って帰りたいですね。



 ガイ・サテ(要するに焼き鳥 760円)です。バリ島のサテよりも、鶏肉が大ぶりです。甘いピーナツ・ソースで食べますが、この甘さはいいですね。



 揚げ春巻(760円)です。こちらもヴェトナムの揚げ春巻よりも大ぶりにつくられています。皮がパリッと揚っていて、中の餡はやわらかく仕上がっています。



 さて、タイ独特のココナツミルクをつかったグリーンカレー(1080円)です。辛くて、ココナツミルクの味がして、タイを感じます。しかし、松山風に調整されているのでしょうか。甘さもかなり感じます。ココナツの甘さではないので、パームシュガーでも入れているのでしょうか。昨年、食べたときは、こんな甘さを感じなかったのですが。松山の人には、甘味をつけたほうが食べやすいだろうと考えたのでしょうか。テトキチは、この甘味はよけいだと思うのですが。



 具は、牛肉、野菜類、きのことたっぷり入っています。



 最後は、オヤジ風に麺類のセンレックで。タイだと、よく自分で味を調整している様子をみかけますが、「フォーシーズンズ」のものは、そのままいけます。具材の肉団子なんかは、タイよりもよっぽど」おいしいですね。



 会計後は、奥さんらしき人がワイ(タイ人のよくやる合掌ポーズ)をしてくれました。こちらも、「コップンカー」とかいえばよかったですね。タイもずいぶん長いこといっていませんが、「フォーシーズンズ」にくると、行きたくなってきます。

「フォーシーズンズ」 松山市須賀町1-32 089-952-3411 月休

ラルキー

2009-08-12 09:21:32 | 中華料理・エスニック料理

 テトキチの周囲の県外から赴任者は、カレーが食べたくなったら「ラルキー」へ行くという人が多いようです。私も何度かいったことがあります。ということで、『Komachi』検証シリーズ番外編に、花園町の「ラルキー」です。シャム社長と一緒にいってみました。シャム社長は甘いカレー大好きの典型的なエヒメ舌の持ち主で、ハウスバーモントカレー甘口がカレーだと思って60年間生きてきました。さて、どうなることやら。



 インドビールもパパトも切らしているということで、このようなものをサービスで出してくれました。じゃがいもやインゲンがカレー味であえてあって、冷やされていていました。ビールのおともに、ちょうどいいです。パパトがなくてご機嫌斜めったシャム社長ですが、「これは、うまい」と上機嫌です。



 シャム社長は、チキンハイドラバティ(1000円)というカレーを頼みました。ココナツの果肉が入っていてアクセントになっています。「ラルキー」では、辛さを5段階から選べますが、シャム社長は辛さ2を選びました。辛さ2でも十分辛いです。



 これがスペシャルラルキーディナー(2850円)についているタンドリーの盛り合わせです。スパイスの味がついていて、香ばしく焼きあがっています。たいした量にみえないかもしれませんが、2人でこれで十分です。けして少食ではないテトキチとシャム社長ですが、食べきれず残しました。戦後の動乱期を生き抜いてきたシャム社長は、食べものを粗末にしません。タッパーに入れて持ち帰りました。



 こちらはビーフカレーです。辛さの段階を伝えた際の「ラルキー」の反応。
「辛さ3で」「辛いですヨォ」
「辛さ4で」「だいじょうぶですカァ」
「辛さ5で」「インド人も食べませんヨォ」
 ということで、テトキチは「だいじょうぶですか」を連発されて、4にしました。これが辛い! 一口食べると汗が噴きだします。口の中がヒリヒリと痛みます。洋風カレーだと、あまり辛くしすぎると、全体の味のバランスが悪くなり、洋風独特のコクや旨みを感じなくなってしまいます。インドカレーは、スパイスの香りや味は残したまま、強烈な辛さを味わえます。



 ラルキーディナーについているヨーグルト味の冷たい飲み物・ラッシーです。夏にはいいですね。



 ということで、本格的なインドカレーを楽しみました。シャム社長も辛さ2を完食しました。それで気をよくしたシャム社長は、「辛さ10倍とかはできないのかね」と、とんでもないことを店主にいって、困らせていました。しかし、日本人がスパイスの味に慣れていないせいなのでしょうか、「ラルキー」だと、すぐにおなかがいっぱいになってしまいます。隣のテーブルにいた、いい体格をした若いサラリーマン風の人は、大盛を頼んでやはり半分近く残していました。
 家に帰ってからも、すごかったですね。辛味成分が口の中にのこっているのか、スパイスが胃の中であばれているのか、のどが渇いてしかたがなかったです。夜中に起きて、何回も水をゴキュゴキュしました。恐るべしインド料理。
 最後に、『Komachi』の辛さ評価ですが、「ラルキー」が「珈壇」と一緒の4、というのはいくらなんでもおかしいですね。

「ラルキー」 松山市花園町5-9  089-948-0885


上海点心 豫園

2009-08-02 09:27:32 | 中華料理・エスニック料理
 しょっちゅう中国に行っている人のお勧めのお店の「豫園」。しかし、中心部から遠く離れた南環状線沿いということと、わりと早く閉まってしまう(夜9時閉店)ということで、なかなか来れませんでした。上海の豫園に行くよりも、松山の「豫園」に行く方が遅くなってしまいました。



 観光地のそば屋のように、作業風景を見ることができるつくりです。人気店らしく、満席状態でした。少し待ってから席につくことができました。



 メニューは意外と少ないです。まあ、日本で点心をだすとすると、どっちみち特定の品に注文が集中するでしょうから、こんなものなのかもしれませんね。



 紹興酒を1本注文しました(2000円)。松山に限らず、日本の中華料理店で紹興酒を注文すると、必ずといっていいほど氷砂糖をもってきますよね。紹興酒の中に入れるわけですが、お酒を甘ったるくして、わざわざ料理にあわなくして飲むことになります。本多勝一元記者が、「世界の奇習の1つ」と書いておりましたが、そのとおりでしょう。この「豫園」では、氷砂糖がでてきませんでした。それだけで、好印象をもちます。



 おめあての小籠包です。



 日本の中華料理店でよくでてくる軟弱な似非小籠包とちがって、皮が破れません。熱々のスープがタポタポ入っているのが、わかると思います。これ、おすすめです。



 これは焼き餃子です。本場中国には、焼き餃子はなく、近いものとして春巻をもう少し長細くした形状のものがあります。ここらへんは、日本向けに調整されているようです。日本人は焼き餃子が好きですからね。これも汁たっぷりという感じで美味です。



 定番のシュウマイ。



 またまた定番の春巻。



 目先を変える意味で、ワンタン。



 点心店らしい糯米シュウマイ。



 値段は、だいたい1皿500円~600円程度です。食べてみたものは、どれもおいしかったです。もっと種類豊富で、お店がまちなかにあれば、なおのこといいですね。

「豫園」 松山市朝生田町5-8-15  089-943-7311  水休
 


 松山大出身の演歌歌手・宇都宮さだしが率いるハッピー・ダイニンググループの新店が、「豫園」の近くに開店予定です。歌の才能よりも、商才の方がよっぽどあるようですね。「まぁずは、お手並み拝見といきますかな」(by浜田剛史さん)。


エベレストフード

2009-07-10 12:59:07 | 中華料理・エスニック料理
 暑くなると、スパイスのきいた料理を食べたくなりますよね。ということで、大街道にあるネパール料理のお店「エベレストフード」へ。以前、行った時はけっこうお客さんが入っていました。きょうは、誰もおらず、がら~んとしています。



 メニューも変わっていました。ページをめくると、がちょ~ん、「タイ料理」の文字が…。いつから、シャム社長の血を導入してハイブリッド化してしまったのでしょうか。これは、よくない兆候です。



 メニューからは、ビールのおつまみとして最適のパパトも消えうせていました。店員さんにきくと、「注文されても、残すお客さんが大半だから」メニューからはずしたとのこと。しかし、サービスで生ビールにつけてくれました。



 インドワインがメニューにあったので白をたのたみました。どんなものかと思ったら、すきっりした口当たりで、へんな甘ったるさがありません。お値段も1890円とお手ごろ価格。2本頼んでがぶ飲みしてもいいくらいでした。



 前菜にチキンロリポップ(598円)を。



 堀田あきお『ネパールに行ってみた』の冒頭に「モモ」という名称で登場するネパール風の餃子(600円)。餃子というよりも小龍包に近い感じです。もちろんビールにあいます。



 カレーピラフのようなビリヤ二(930円)です。これは、辛さはあまりありません。パラっとしたご飯が美味です。



 定番のチキンかリー(790円)とプレーンナン(300円)です。



 「エベレストフード」には、「ラルキー」にないメニューもあり、夜遅くまでやっているので便利なお店です。しかし、衰退の影がしのびよっているように思えてしかたがありません。なんとか、長く続いてほしいお店ですね。

「エベレストフード」 松山市大街道2-2-7-2階  
         ℡089-945-7577  11:00~23:00