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テトキチワールド

 松山在住のテトキチの食べたり、旅したりの記録。ときどき、シャム社長のおともをします。

四川飯店(麦酒晩餐前期メニュー)

2010-05-30 07:32:41 | 中華料理・エスニック料理
 今年もやってきました「四川飯店」恒例の麦酒晩餐。料理10品と飲み放題つきで男子4000円と、おトク感があります。気温がなかなか上がらないので、ビールガブ飲みという感じではないなあ、と思っていると、はや前期メニューの終了が目前にせまっていました。昨年は、前期いかずじまいだったので、今年はあわてて高島屋の8階にいきました。



 1品目は煮豚。煮豚といっても、中国独特の香料、五香粉というやつですかね、あれで味付けがされていて、いかにも中華料理という感じの味になっています。



 チンジャオロースです。



 ド定番のエビチリ。



 「四川飯店」で絶対はずすことのできないドド定番のマーボー豆腐。もちろん激辛にしてもらいました。肉眼でも、上にふられた山椒の粉が確認できました。



 食べると、辛くて、さらに舌先がしびれるような感じなります。まさしく「麻」ですね。お店の人が、ご飯をつけてくれました。たしかに、マーボー豆腐単独でたべるのは、かなりきびしいかったです。頭から汗が吹き出ました。



 ここで麦酒晩餐から紹興酒晩餐へ切り替え。中国では、温めることはないとのことですが、日本流に燗酒で。



 こりずに、鶏腿肉の四川ピリ辛炒めを。唐辛子は食べないように、と注意されました。マーボー豆腐がすごかったので、そんなに辛さを感じませんでした。



 肉焼売。



 ワンタンのピリ辛ゴマダレ。つるんといきます。



 四川ピリ辛チャーハン。しつこくピリ辛系で。これは、街の中華料理屋のべたっとしたチャーハンとちがい、パラパラに仕上がっていておいしいです。



 逆に、街のラーメン店よりも劣ると感じたのが、このタンタン麺。麺がクタっとしていて、コシがありませんでした。



 邪道のような気もしましたが、最後にりんごのソルべを。



 タンタン麺以外は、すべておいしかったです。夏本番になったら、後期メニューにいってみたいものです。




≪閉店≫ ラルキー 一番町店

2010-01-29 10:25:37 | 中華料理・エスニック料理
 仕事が片付いてから、夜の街へ食事に。ひさしぶりに「トゥールネ・ラ・ページュ」にでもいって、ジビエでも食べようかと思うと、定休日でもないのに「CLOSED」! これは何かよくないことが起こっているのでしょうか。「トレンティーノ」の例もありますからねえ。



 それではと、近くで遅くまでやっているお店ということで、馬刺しの「仲巳屋」へ。ところが、またまた定休日でもないのに閉店しています。まさか、つぶれたということはないよなあ。



 こうして夜の街をさまよってしまいました。東京ならば、ハードボイルド調になるのですが、松山だと、単なるマヌケです。迷える仔羊たちの前に、「ラルキー」のお店が現れました。支店の一番町店ですね。スパイスの香りにひかれて、ここにすることに。写真は帰り際に撮影したので「準備中」になっています。



 花園町本店よりも広々しています。前は「瓢ろく」という、老夫婦でやっていた飲み屋さんだったと思います。オヤジ系の人たちに、3次会ぐらいで、よく連れ込まれましたっけ。



 メニューは、本店からもってきたのでしょうか、やけに年季が入っています。裏表紙に「みのお店」という表記がありました。「みのお」って、大阪の「箕面」でしょうかね。ヘンなところに支店があるものです。親族がやっているのでしょうか。



 生ビールのおつまみにパパト。スパイスの味がついたパリパリのせんべいです。ビールがすすみます。



 サラダです。ドレッシングは、もちろんスパイス系です。



 スペシャルラルキーディナーのタンドリー。スパイスの味がついていて、香ばしいですね。美味。量的には、2人で1皿で十分です。



 本日は、チキンカレーの辛さ4にしてみました。店員さんが、「辛いですが、だいじょうぶですか」とお決まりの言葉を言います。「こちとら江戸っ子だい、そこいらの松山人と一緒にするない」といいたいところでしたが、おさえました。でも、ほんとうに辛い! 口の中がヒリヒリします。頭から汗が噴出して、運動した後みたいになりました。



 ナンはバターの甘い香りがします。



 こちらはサフランライス。色がきれいですね。



 もう一つのカレー、チキンハイドラバティ。ココナツの香りがして、辛さがおさえられます。といっても辛いのだけど。



 最後のチャイは、強烈に生姜がきいていて、インドの味がしました。



 さて、家に帰ってふとんにもぐりこんだのですが、スパイスが胃壁を刺激しているようです。おなかがポカポカして、腹の中に湯たんぽでも入れたようです。冬の辛さ4は、このような効用もあるのですね。

「ラルキー」一番町店  松山市一番町1-11-7 089-913-0885

大岩

2009-11-13 10:28:31 | 中華料理・エスニック料理
 秋も深まり、上海蟹でも食べてみようかと、ひさしぶりにでかけた城北の「大岩」。系列店の「雁飯店」の横の小道を進むと現れます。



 和食の料亭のように個室になっており、各部屋から中庭が眺められます。このような落ち着いた雰囲気のお店で、大事件(というほどのものでもないのですが)発生。予約しておいた上海蟹コースが、上海蟹の汚染発覚による輸入禁止措置のため、ないとのこと。ニュースでも報道されていたというお店側の説明ですが、まったく知りませんでした。



 ということで、5000円の別の秋のコースに変更。そのコースについていた甕だし紹興酒です。常温ですが、いい香りがただよいました。「ビンとはちがいますねえ」と、お店の女将さんが自画自賛していました。



 こちらが、その甕。お女将さんの話によると、中国では紹興酒は常温で飲むのがふつうとのこと。そういわれるとそうかなあ。日本では、温めて、その上氷砂糖を入れたりしているけれど、それは昔、質の悪い紹興酒が輸入されていた時代の名残なのだそうです。どこかの中華料理屋で熟成されていない紹興酒にコクを出すために氷砂糖を入れるようにしたのが広まったのだとか。「大岩」では氷砂糖を出していないのですが、「お客さんの中には、『東京では出しているぞ』と怒る方もいらっしゃるのです」とのこと。こうなると、東京も形なしですね。



 こちらが前菜です。バンバンジー、サンマの甘露煮、えび、鶏レバーに貝のひもです。ヌーヴェル・シノワというのでしょうか、フランス料理のように一人一人に個別に盛り付けられて出されます。



 季節野菜の炒め物です。最近、松山の飲食店で流行っているとおぼしきマコモダケがつかわれていました。しゃきしゃきした食感がおいしいですね。



 そして、上海蟹味噌入りフカヒレ姿煮です。代金のほとんどは、この料理が占めていると考えられます。蟹味噌入りの濃厚な餡で、プチプチするフカヒレを楽しみました。「蟹味噌が入ると、やっぱり風味がよくなりますねえ」と、またまたお女将さん自画自賛。



 最後に、おこげの上に、きのこや野菜の中華風の餡をかけたもの。



 いつもだったら、なんか食べたりないという感じなのですが、本日は紹興酒の飲みすぎにより、追加注文することなくあっさり撤退しました。こういう形態の中華料理店は、松山市内ではあまりみかけないので、機会があればまた来たいところです。それにしても、中国の食材はこれから先、どうなっていくのでしょうか。

「大岩」 松山市木屋町2-7-20  089-922-7122

四川飯店(麦酒晩餐)

2009-10-05 09:07:05 | 中華料理・エスニック料理
 話は前後しますが、トロントから帰ってきて、あわてて9月までの限定というコースを食べに行きました。今年は忙しくて前期メニューを食べ逃した「四川飯店」の麦酒晩餐に、シャム社長といくことに。お店に入ろうとすると、何をもたもたしているのか5分以上、支払いに時間をかけているおばさんがいました。麦酒晩餐は先払いなので、お店にはいったところで待つことに。すると、30歳前後のサラリーマン3匹がやってきて、店内になだれこんでいきました。



 そして、ようやくおばさんが駐車券やらなんやらの手続きを終えて動くと、3匹組が我々をぬかしてすかさず会計をはじめました。東京の百貨店だったら、「こちらのお客様が先におまちですから」といって、都会の約束事を知らないイナカモノを制するのですが、伊予鉄高島屋の店員はそのようなことをいいません。3匹組も、我々と目があっても何の反応もしません。唖然としつつ、腹が立ってきました。愛媛のルールは、早いもの勝ちかい! 



 腹立てながら、つい食べてしまったの、エビチリソースはアップでごまかします。



 麻婆豆腐は、品書きに「大辛」までしかありませんが、頼むと「激辛」にできます。ということで「激辛」。店長がサービスでごはんをつけてくれました。たしかに、激辛マーボーだけを食べるのはきついかもしれません。舌がしびれて、頭の先から汗が吹き出ます。サービスしてもらっていうのもなんですが、店員教育のほうもキチッとお願いしますよ、店長さん。



 牛肉の細切り炒め。ここで、辛くないものに。



 ビールから紹興酒に切りかえて、これをがぶ飲みモードに。合コンに打ち興じるサラリーマン3匹組の大声が時折聞こえてきます。席が離れていてよかったです。



 怒りのうち、料理を選択したので、なんかヘンな順番で揚げ餃子。ちょっと揚げすぎ?



 イカとチンゲン菜の炒め物。ここらへんになると、飲み放題の通例として、料理の味は定かではなくなります。



 レバーとにら、もやしの炒め物。シャム社長は、レバーが苦手なのですが、なぜかこれを頼みました。どうして自分のきらいなものをわざわざ注文するのでしょうか。愛媛県人のすることは不思議です。「愛媛県人の」とくくると失礼でしょうか。シャム社長のすることは、つくづく意味不明です。テトキチにレバーを食べろといいますが、レバーの量が多すぎて、結局残す破目に。



 汁なしタンタン麺温玉子のせ。これも、あまりよくありませんでした。シャム社長は卵が好物なので、温玉子をさしあげましたが、麺が玉子に絡まないともうしておりました。かなり残してしまいました。



 最後に五目チャーハン。これは大衆食堂のべたっとしたチャーハンとちがって、さすがにパラッとしあがっていて、おいしかったです。



 アイスクリームとかは邪道な気がするので、デザートは杏仁豆腐に。これで全10品、1人3500円で飲み放題つきですから、おトク感はあります。愛媛県人のシャム社長は、「腹が太った」を連発していました。



 今回は出鼻をくじかれた影響で、料理の選択がちょっと失敗気味だったかも。それにしても、都市の約束事が浸透していない田舎はいやですね。ちょっと体がぶつかっただけで「ソーリー」といいあう欧米社会から帰ってきたばかりなので、よけいそう思います。これがまた、お互い顔を知っている農村部だったら、割り込みしておいて平然としているという人間はすくなくなるのでしょう。ヘンに都市化した、要はイナカモノが都市生活を送っている松山のようなところが、一番たちがわるいのかもしれません。

「四川飯店」 いよてつ高島屋8階 TEL089-948-7028

ガウチョ グリル

2009-09-12 09:54:55 | 中華料理・エスニック料理
 紀伊国屋書店撤退で、どうなることかと思いましたが、ジュンク堂の開店準備が着々と進行中のようです。紀伊国屋時代は雑誌地帯だった1階ですが、なにやら重厚な雰囲気になりかけています。テトキチも何度も引越しして経験していますが、本の運搬というのは重くてたいへんです。書店員さんの苦労がしのばれます。



 これからは、紀伊国屋書店の前といわずに、ジュンク堂の前といわなければならなくなった「ガウチョ・グリル」にいきました。重信育ちのシャム社長がいうには、昔、大街道にシュラスコ料理店があったとのことです。松山にもそのようなものがあったのですね。それ以来でしょうか、中南米系の料理店は。「ガウチョ・グリル」は、アルゼンチン料理店とのことです。このお店も、比較的遅くまでやっているので使い勝手がいいです。



 赤ワインを注文すると、「冷えているのにしますか、常温のにしますか」と聞かれました。このようなことを問いかけられたのは、初めてです。松山で商売をやっていく以上、キンキンに冷えた赤ワインというのは、どうしても常備しなくてはならないのですね。心中お察しもうしあげます、という感じで常温のものを頼みました。こちらは、おつまみ系の盛り合わせです。アサードのマリネやピクルス、ヒヨコマメ、クリームチーズなどです。



 タジャリネというパスタにチーズをかけて焼いたものです。これは、こういうものなのでしょうか? パスタ自体に味がなくて、チーズの味だけで食べるような感じで、もう一つでした。パスタに味がついていた方がおいしいと思うのですが、本来こういうものなのかどうか。アルゼンチンに行ったこともなければ、他のアルゼンチン料理店にいったこともないので、判断がつきません。



 こちらはチョリソ。しっかり味がついたソーセージです。



 客席からみえるところにグリルがあります。そこで焼かれたお目当てのアサードです。たぶん、本国アルゼンチンでは、もっと巨大な塊ででてくるんでしょう。けれども、これでも二人で食べて、けっこうおなかが太りました(伊予弁))。直火焼きなので、表面がカリッとしておいしいですね。



 広島が本店らしいですが、開店当初にいたオカマちっくな話し方をしていた気さくなおじさんは、本店にいるのでしょうか。店内には、社会的主張を込めた映画のチラシがはってあったりして、独特のインテリちっくな雰囲気があります。カウンターで、一人で長居をしている人もいたりして、ある種の人々が引き寄せられてきているようです。テトキチは、直火焼きで調理されるアルゼンチン料理は、勝手に夏のものというふうに受け止めていますが、アルゼンチン人は年中食べているわけですから、おかしいですよね。

「ガウチョ グリル」 松山市千舟町5-1-5 089-932-5552