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テトキチワールド

 松山在住のテトキチの食べたり、旅したりの記録。ときどき、シャム社長のおともをします。

不運なオランダ・ベルギー旅行⑧~交通機関の乱れ

2012-10-07 08:04:09 | 海外旅行
 ブリュッセルで泊まったホテルは、なんだかアラブ人街のようなところでした。したがって、ケバブ屋はいくつも建ちならんでいるのに、適当なベルギー料理のレストランが、いくら探しても見当たりませんでした。疲れはて、再び街中に戻るのも億劫だったので、ケバブですますことに。



 牛ステーキ(10.5ユーロ)ということで注文したものだったのですが、マリネしてあったお肉をかなり入念に焼いていました。ふつうのステーキとは、ちょっと別物のようでした。火が通っているので、お肉はそれなりの歯ごたえになります。でも、独特の香辛料の味付けでたのしめました。



 さらに別の店へ。



 このような感じでおいしそうなものが並んでいます。



 ガラスケースの中にも。お店は混雑していて、人気店のようでした。



 お肉を指さしにて注文し、焼いてもらいました。



 ナンのような生地をとりのけると、おいしそうなお肉が姿を現します。これで18ユーロです。香ばしいお肉にかぶりつきました。



 「サラダは無料だけど、つけるか」といわれたので、つけてもらったもの。クリーム状のものは、タラコ風味とアーモンド風味のタラモでした。



 翌朝、タリスでスキポール空港を目指します。個人旅行は、1つ1つ、自分の意志で選択して行動するので、旅行の印象が強く残ります。今回もいろろあったなあ、やれやれと思ったのも、つかの間でした。



 予定時刻よりも10分早く到着したタリスに乗ったのですが、これが実は自分たちが予約してあった列車の1本前の列車が、50分遅れで来たものでした。気がついた時には、もう列車のドアが閉まっていました。車掌さんに聞くと、「次の駅までこれに乗っていって、そこで乗り換えろ」とのことです。ということで、次の停車駅アントウェルペンで降りました。電光掲示板を見ると、9時30分到着予定の列車が51分遅れで来るとの表示になっています。



 本来乗るべきであったタリスに。車内は意外と狭かったです。これで、ようやく落ち着いて、ブリュッセルで買いこんだシャム社長の好物クリークを飲むことができました。



 空港に行くと、今度は搭乗予定の飛行機が3時間遅れの出発に。それで、航空会社からミールクーポンを手渡されました。最後の最後まで、何かある旅行です。



 6ユーロで食べられるものがしょぼいサンドウィッチぐらいしかないので、それならばと、マクドナルドにしました。日本のマックにテリヤキバーガーがあるように、それぞれの国にそれぞれのご当地バーガーがあります。オランダでは、名物のクロケットをはさんだクロケットバーガーが売られていました。



 シャム社長は一瞬、クロケットバーガーに心を奪われたのですが、ふつうのクォーターパウンダーにしていました。



 さて、シャム社長の不運はこれでは終わりませんでした。帰国してから東京出張に行ったシャム社長は、激務の合間をぬって、不慣れな関東の地理を克服して、大好きな奈良美智の展覧会を開催中の横浜美術館にいきました。ところが、なぜかここも閉館。なんと横浜美術館の休館日は、意表を突く木曜日に設定されていたのです。美術館の休館日って、だいたい月曜日なんだけどねえ。




不運なオランダ・ベルギー旅行⑦~ベルギー王立美術館近代部門閉館中

2012-10-06 08:40:57 | 海外旅行
 ブリュッセル2日目。観光の目玉、ベルギー王立美術館に行きました。この美術館は、古典美術部門と近代美術部門に分かれ、さらにマグリット美術館が併設されています。



 日本の美術館に1枚でも所蔵されていたら、美術館を代表する作品になるであろうルーベンスの大作も、貸切状態でみることができます。



 そしてマグリット美術館へ。トイレには、マグリットの絵に描かれる帽子をかぶったはてなオヤジ形の鏡が据え付けられていました。ところで、あっちをうろうろ、こっちをうろうろしてみても、近代美術部門の展示室に行く通路がみつかりません。よくよく『地球の歩き方』をみると、近代美術部門は閉館中でした。アムステルダム、アントワープに続き、ブリュッセルよ、おまえもか。デルヴォーもクノップフも見ることはできません。シャム社長は、わが身の不運を嘆くことしきりでした。



 王立美術館のそばのグラン・サブロン広場へ。ちょうど、蚤の市が開かれていました。不運なシャム社長は、この広場で躓いて転んでしまいました。



 広場に沿った道に、ワッフルの移動販売車がとまっていました。



 サクサクっとした生地のワッフル(2ユーロ)を食べて、シャム社長に気を取り直してもらいました。



 広場に面した建物には、「ピエール・マルコリーニ」が。



 甘いものが好きなシャム社長は、目を輝かせていました。



 さて、王立美術館の見学に一日かかると思っていたので、思わぬ形で時間ができてしまいました。そこで、サンカートネル博物館に行ってみることにしました。途中、EU議会がありました。



 ユーロ危機は、解決したのでしょうか。



 こちらはEU委員会本部です。



 サンカートネル広場につきました。向かって左側は軍事博物館になっており、サンカートネル博物館は右側です。



 閉館まであまり時間が無くなっていたのですが、とにかく入場すrことに。



 エジプト文明、古代ギリシャ、アメリカ大陸、東南アジアなどの各地の民族資料が収集されています。



 こんな乳房が強調されているエジプトの像って、これまであまり見た記憶がないなあ。



 また、ベルギーの工芸品の展示もあります。



 思っていたよりも、かなり展示物が充実していました。1時間や2時間で見学できる量ではありませんでした。

不運なオランダ・ベルギー旅行⑥~グランプラス界隈

2012-10-05 08:10:14 | 海外旅行
 ギャルリー・サン・チュベールです。ヨーロッパで最も古いショッピングアーケードの1つとのこと。



 このギャルリーのそばに、小便娘がいます。シャム社長は、いたく喜んで見ていました。



 ヨーロッパで最も美しい広場ともいわれるグランプラスにやってきました。



 広場を取り囲む建物の1つは、市立博物館になっていて、世界各国から贈られた小便小僧に着せる衣装などが展示されています。入場しましたが、残念ながら内部は撮影禁止でした。日本からも、サムライとか金太郎とか、何種類も贈られていました。



 この日は、ベルギー各地の地ビールが出展する催し物が開かれていて、広場は酔っ払いで埋め尽くされていました。



 このブースでチケットを購入して、会場に入場する仕組みです。入ってみたかったのですが、長蛇の列であきらめました。並んでいる人の中には、待ちきれずに缶ビールを飲んでいる人もいました。



 こちらは小便小僧。この日の衣装は、水兵さんですかね。



 近くを騎馬の警官が通ったので撮影してみました。



 夕食は「黒猫(シャノワール)」で。



 シャム社長が、ベルギーでもムール貝を食べたいと所望しました。



 鍋いっぱいのムール貝です(21.9ユーロ)。



 身がプリプリでおいしかったです。オランダのものよりもおいしいと、シャム社長は評価していました。もっとも値段もベルギーの方が高いことは高いのですが。



 そしてフランドル風カルボナード(14.95ユーロ)。牛バラ肉のビール煮込みです。アントワープのものより、シチュー部分の粘度が低かったです。こちらもコクがあり、牛肉もやわらかに煮込まれていました。給仕係の人も感じがよい人でした。



 ベルギーに入ってから、ホテルではベルギービールをかっくらいました。街角の小さな食料品店で、小瓶1本がだいたい2ユーロでした。スーパーとかで買えば、もっと安いと思います。真ん中のクリークは、サクランボの風味と酸味がするビールで、シャム社長の好物です。



 ただし、ホテルのレベルにもよるのでしょうが、オランダもベルギーもホテルの部屋の中に冷蔵庫がありませんでした。日本ほど暑くないからでしょう。そのため、冷えたビールをゴクゴクというわけにはいきませんでした。もっとも、ベルギーのビールは一般的にコクがあるので、キンキンに冷えてなくてもそれなりに飲めますが。


 

不運なオランダ・ベルギー旅行⑤~スリにあう

2012-10-04 08:58:15 | 海外旅行
 ブリュッセル南駅。インターシティから、この路面電車に乗り換えるところで事件は起こりました。シャム社長が、荷物をかかえて路面電車に乗り込もうとすると、財布を入れておいた前のポケットが何かにひっかかるような感覚を覚えたそうです。何かに引っかかっていないか、後ろを振り向くと、背後の男が前へ行けという仕草をします。シャム社長はそのまま車内に進みました。その男はシャム社長に続いて電車に乗ったかと思うと、別の出入り口からすぐに降りていきました。そこで、その男がスリだと気がついたそうです。奴が、ポケットに手をさし入れ、財布を抜こうとしたのが引っかかる感覚だったわけです。



 シャム社長危機一髪でした。気を取り直してブリュッセル市内へ。王宮に向かう途中にあったプチ・サブロン公園です。



 ベルギーの偉人たちの像が建ちならんでいました。よくわからない人が多い中で、この地球儀を手にしている人はわかりました。メルカトル図法のメルカトルです。メルカトルって、ベルギーの人だったのね。



 王宮です。



 無料公開中だったので内部へ。小さな国とはいえども、きらびやかな装飾です。



 王宮内では、「フェイス・トゥ・フェイス」と題した現代美術の展示も行われていました。



 王宮前の公園に行くと、なにやら不可思議な集団に出会いました。ピカチュウの着ぐるみもいます。



 ベルギーのオタクたちの集まりがったようです。日本文化の広がりを感じました。



 サン・ミッシェル大聖堂です。



 こちらは聖ギュデュルの像。毎晩、悪魔に意地悪されて蝋燭の火を消されても、祈り続けたとのこと。この像では、天使が火をつけてあげています。それにしても、悪魔もしょうもない意地悪をしたもんです。



 昼食をピタ屋で。



 ピタという薄い生地のパンに、羊肉などをはさみこんだものです。具とソースで、いろいろな種類があります。



 私たちが注文したのは、一番単純な型のピタ(3.5ユーロ)です。



 それにしてもシャム社長はあぶなかったなあ。私がお調子者だったら、「スリにあいました。大きな荷物を持って電車に乗り込む瞬間に注意してください」なんていう投稿を『地球の歩き方』にするところです。スリにあったのは不運というべきか、それとも被害がなかったから幸運だったというべきか。




不運なオランダ・ベルギー旅行④~土地の名物料理

2012-10-03 08:34:17 | 海外旅行
 市庁舎があるグローテ・マルクト広場です。ヨーロッパの都市は、市役所の建物が趣があったりして、いいです。



 市役所の前には、都市の名前の由来となったブラボーの噴水があります。このブラボーが巨人の手を切り落とし、川に放り投げたという伝説から、アントウェルペンという名前がついたのだそうです。アントウェルペンとは「手を投げる」という意味なのだそうです。



 グローテ・マルクト広場の近くの聖パウルス教会ものぞいてみました。中には、大きな絵画がならんでいます。



 シャム社長がトイレを探したり、地図がわかりづらかったりで、手こずって到着したマイエル・ファン・デン・ベルク美術館です。実は、アントウエルペン観光の目玉・王立美術館は修復中で閉館しています。アンソールの「陰謀」のような王立美術館の目玉作品が、7月に松山ごときに来ていて、おかしいなと思ったのですが、そういう事情でした。この閉館は松山にいた時から覚悟していたことですが、アムステルダムのこととあわせて、不運を嘆くシャム社長でした。で、マイエル・ファン・デン・ベルク美術館は、目玉作品としてブリューゲルの作品があり、そちらは見ることができました。


 
 さて、お腹もだいぶすきました。ルーベンス像があるフルン広場に面したレストランで食事をとることに。



 まずはベルギービールを。よく知られているように、何百種類とあるベルギーのビールは、それぞれ専用のグラスがあります。



 こちらは日本でも見かけるデュベルです。なんだか注ぎ方がヘボいような…。



 土地の名物ということで、フレミッシュシチュー(15.9ユーロ)です。濃厚な味で、お肉がホロホロになっています。かなりとろみあるシチューでした。



 これもベルギー名物のチコリのグラタン(15.9ユーロ)です。チコリをハムで巻いた上に、ホワイトソースとチーズをかけて焼き上げています。チコリには、けっこう熱が通っていてしんなりしています。エグミとか苦味は感じられません。



 昼食抜きだったので、さらに追加でお持ち帰りの揚げ物を買いました。



 ケースに並んでいるものを、その場で揚げてくれます。



 日本のコロッケの原型といわれているオランダ名物のクロケットを、アムステルダムで食べることができなかったシャム社長は、ここで食べることにしました。手前の円筒型の揚げ物です。それから鶏肉とじゃがいもです。クロケットは、「そんなにおいしいものではない」というのがシャム社長の感想です。



 翌朝9時にアントウェルペンを出発です。市庁舎もですが、駅舎も素晴らしいです。



 中央駅にある手のオブジェ。



 お見せできないのが残念ですが、サルのような運動神経をもつシャム社長はこのツルツルすべる掌の上に座って写真を撮ってもらいました。マネしようとしたちょっと太めの西洋人の若い女性たちは、どうしても登りきれずあきらめていました。シャム社長は勝ち誇った顔をしていました。