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テトキチワールド

 松山在住のテトキチの食べたり、旅したりの記録。ときどき、シャム社長のおともをします。

《閉店》イグレック

2009-09-09 10:00:15 | フランス料理
 フランス料理の「イグレック」にいきました。3年ぐらい前までは、まちなかにあったので行きやすかったのですが、移転してしまいました。移転先は、フランス料理店よりも農産物の直売所のほうが似つかわしいイナカの愛媛大農学部前です。



 けれども、ここの料理は値段のわりにおいしいので、イナカまで足をのばしています。前菜にハモのフリッター。ほんとうに関西以西では、ハモが好まれますね。



 貝類のココット オマールエビのゼリーよせです。これは、夏向きに冷やされた料理で、ウニとか貝とかの海産物がたっぷり入っていて、非常においしかったです。



 まだ前菜がつづいて、さいまきエビの春巻風のサラダ仕立てです。



 スープは夏の定番、じゃがいもの冷製スープ(ヴィシソワーズ)です。



 魚料理はイサキのソテー サフランソース。ちゃんとサフランをつかっていることがわかる味と香りです。



 肉料理は3種類から選べます。こちらは仔羊のソテー なすのピューレぞえです。仔羊は、こういうフランス料理店かなにかでないと、なかなか食べる機会がないので、どうしても選んでしまいがちです。牛とは異なる独特の味わいがあります。



 こちらは、牛ヒレステーキです。



 最後にデザート。これで、税込み1人7350円です。ちょっと東京では考えられない安さですね。文句が多い松山生活ですが、このようなお店にいったときは、松山暮らしのありがたさを実感します。



 フランス料理なので、当然バターをソースに使っているのでしょうが、全体に軽くしあがっています。現代的なフランス料理ですね。そのせいか、お客さんは高齢の方を多くみうけます。ご夫婦二人でやっておられるようですが、長く続いてほしいお店です。

「イグレック」  松山市樽味2-2-3   089-943-4010 水休

門田

2009-07-30 10:11:13 | フランス料理
 公共事業やりたさに水不足を誇大宣伝した松山市長でしたが、今は逆に、なんだかはっきりしない天気が続きます。そこで、たまにはきちっとしたフランス料理でも、ということで「門田」へ。瀬戸内風フランス料理を名のる有名店です。



 「瀬戸内風」ということで、お箸があります。安いワインは、同じ値段だったらフランス産よりも新世界ワインがいいとの経験則から、チリワインをたのみました。さすがに、適温ででてまいります。



 前菜は、穴子とほうれん草のテリーヌ、イサキの手まり寿司風、ゴーヤと雉などです。よく、みかんソースなどが使われるのですが、今回はありません。最初のときは、みかんのソースにギョッとしたものですが、今はないとなんとくなく寂しい気がします。そんな自分が怖いですね。



 媛っこ地鶏のハム巻きソテー フランボワーズソースです。そえられたトウモロコシも甘くておいしかったです。



 ミョウガを使った冷製スープです。



 大正エビとスズキのクリーム煮です。きゅうりを使っているとことが夏らしいですね。いかにもフランス料理という感じの料理でした。



 これ、7000円のコースですが、予約のときに、いつものにするか、穴子をつかったものにするかきかれました。いつも同じではおもしろくないので、穴子料理にしてもらいました。ふつうはヒレステーキですが、今回は穴子とフォワグラのミルフィユ仕立てです。フォワグラを使われると、穴子とどちらが主役かわからなくなりますね。



 最後に出ました瀬戸内風、みかんをつかったシャーベットです。



 昨年きたとき、連続して門田シェフがいませんでした(じゃあ、だれがつくっとるんじゃい)。本日は、加藤紘一元幹事長にどことなく似ている門田シェフがでてまいりました。やっぱり、「化学調味料は一切使用していないので、いやな後味とかが残りません」という決まり文句をきかないと、なんだか「門田」に来た気がしませんよね。

「門田」 松山市三番町3-4-25  089-931-3511

アミティエ・ル・マ・ドゥ・プロバンス

2009-07-27 11:08:24 | フランス料理
 ひさしぶりに土日になにもなかったので、買い物にいって、思い切って外国製の新車を買いました。中国製自転車です。自転車にこそ、エコポイントをつけてほしいと思うのはテトキチだけでしょうか。前の自転車は廃車となりましたが、こちらは閉店です。こちらもひさしぶりに、松山のイタリア料理店の「老舗」ということになっているらしい「ロマーナ」にでかけてみたら、あるべき場所に見当たりません。よくよくみると、閉店のようでした。サラ金屋の看板にはさまれたイタリア国旗が痛々しいです。



 急遽、近くの南堀端にある「アミティエ」に変更しました。市会議員の宇野先生のヘンテコなひらがなの看板がでていますが、何か関係があるのでしょうか。



 店内は、お店の人の趣味が炸裂しています。雑然としているといってもいいのですが、こういう洋モノやアート系が好きな人に支持されることでしょう。



 探せばあるのでしょうが、テトキチがいく松山のお店ではあまりみかけないので、「アミティエ」にくるとつい頼んでしまうタラモ(600円)です。もともとは、ギリシアあたりの料理だったと思います。ワインは3200円の赤ワインをたのみました。やや冷え程度で、でてまいりました。



 雨がよく降るのでエスカルゴ(800円)を注文しました。エスカルゴというと、ふつうはたこやきを焼く器具のように、丸いくぼみがいくつかある器で出されますよね。ここでは、殻をかたどった面白い器に入ってでてきました。気になったので、お店の人に「どこで買ったのですか」ときくと、「フランスで買ったので、どこだかわからない」とのことでした。



 鯛のムニエル(1200円)です。これは、かなり濃厚なバターソースがかかっていて、フランス料理っぽい感じがしました。しかし、塩味もききすぎています。関東人のテトキチが塩味がきついというのだから、おおかたの松山人もそう感じるのでは。



 松山あたりでも、どこもかしこもイベリコ豚ですが、どれだけのものがホンモノなのでしょうか。こんなイナカ町に、イベリコ豚があれほど流通するはずはないと思うのですが。ということで、イベリコ豚のソテー(2100円)です。これも、ちょっと塩がききすぎているように感じました。そえられたフルーツ系のソースがたすけとなりました。



 最後に、チーズ盛り合わせ(1200円)を。「ワインがなくならないうちに」と、急いでもってきてくれました。



 本日は、塩味がきつかったように感じます。狂牛病さわぎで品書きからきえたビーフシチューが好きだったのですが、価格の点から復活は難しいようです。気軽に足を運べる雰囲気なのが、このお店のいいところですね。

「アミティエ・ル・マ・ドゥ・プロバンス」 松山市南堀端町6-23
  ℡89-998-2611

西屋

2009-06-26 10:40:46 | フランス料理
 トリコロールも鮮やかなフランス料理店「西屋」さんです。中心部にまだ残っている数少ないフランス料理店です。知っているだけで、2回目の移転で現在の中央郵便局のそばへ。



 きらいにならべらえたナイフとフォーク類。と、そのまん中に、なにやらみなれぬ物体が…。げげ、箸だあ。フランス料理なぞ、みるのも初めてというイナカのおばあさんも出席する結婚式ならば、箸があるのも親切というもの。しかし、50万都市のれっきとしたフランス料理店に箸がいるのかあ。と思ったら、同時刻にお食事をしていた4人家族のお父さんは箸をつかっていました。松山では必需品なのかもしれませんね。



 松山人好みに、赤ワインはキンキンに冷やされています。水滴のついている様子が伝わるように撮れるカメラのテクがほしいです。



 アミューズのタルトフランべ。パリッとした食感です。



 鯛の自家製スモークです。燻製のいい香りと味がついています。丸くくりぬかれたフルーツで飾られています。



 夏の定番・ジャガイモの冷製スープですが、「パリソワ」というのだそうです。「ヴィシソワ」と、どうちがうのでしょうか。聞くのを忘れました。コンソメゼリーとかを浮かしているところかな。



 オマール海老のロースト 白バルサミコ酢ソースです。バターたっぷりの、いかにもフランス料理という感じのソースが濃厚です。バターこってりがダメという人にはむかないですね。私は好きです。



 口直しのレモンのグラニテをはさんで、牛フィレ肉のグリエ フレッシュフォワグラのソテー添えです。それにしても、大きなフォワグラでした。ここまで大きくなくてもよいのに。食べ進むうちに、自分の肝臓まで霜降りになっていくような気がしました。



 デザートとコーヒーで、7350円でした。



 現在、西屋さんの左隣のマンション前は、子ネコ警報発令中です。まちなかだけど、元気に育つといいニャー。



 「ル・トワ・ルージュ」が現代的に軽く仕上げているのに対し、「西屋」さんは一般にイメージされるフランス料理のようなバターたっぷり系のソースが多いような気がします。フォワグラだとか、オマール海老だとかを使って、7000円というのは、松山の美点ですよね。東京では、こうはいかないでしょう。行きやすい場所にあるのも、いいです。

「西屋」 松山市三番町4-7-11 2階  ℡089-945-5505
  火休

ル・トワ・ルージュ

2009-06-18 16:47:14 | フランス料理
 きょうは、お出かけ気分で「ル・トワ・ルージュ」へ。久米の住宅街の中に忽然と姿を現す赤い屋根のお店です。このお店ともなると、赤ワインが冷え冷えで出てくることもなく、栓をぬいた瞬間、ぶどうの芳香が広がります。



 前菜は、鱧と無農薬野菜のサラダ。鱧はあぶってあって、トマト系のソースがかかています。鱧を食べるたびに、小津安二郎監督「秋刀魚の味」の東野栄次郎の顔が浮かぶのは、テトキチだけであろうか。



 かぼちゃの冷製スープです。手長エビのソテーとコンソメゼリーがあしらわれていて、手が込んでいます。



 フレッシュフォワグラのソテー マッシュポテト添えです。ごぼうのソースという、ちょっと変わったソースでした。7870円のコースは、この3品から2品を選ぶことができる仕組みになっています。



 フォワグラは、もちろんフランスからの「空輸」です。このお店に来て、「空輸」という言葉を聴かないと、来た気がしません。表面をカリッと焼き上げ、中はあったまているだけという絶妙の火加減です。ねっとりした食感がたまりません。



 キスのロンドです。なかには枝豆入りムースが入っています。トマトソースとバターソースがきれいに盛り付けられています。緑色の野菜は、野生のアスパラのようなものだったと思います。「フランス直送」だそうです。ちょっとネバっとした不思議な食感でした。



 メインは鴨か仔羊かを選択します。これは鴨のソテー 赤ワイン粒マスタードソースです。



 こちらは、仔羊のソテー バジルソースです。



 デザートが出てくる前に、マダムの紅茶の説明が入るのが通例です。4種類ほどの紅茶の特徴が語られます。どれでも、飲むことができます。悪いなと思いながら、コーヒーを選ぶこともできます。ケーキは、「ル・トワ・ルージュ」の菓子工房のものが5種類ほどもってこられて、1つを選ぶシステムです。全部食べたくなるので、1つだけを選ぶのは、ある種の拷問です。こちらはチーズケーキです。



 こちらはキャラメルケーキです。その名も「ル・トワ・ルージュ」という赤いムース系のケーキもあります。



 すぐそばにうどん屋があったりという、非常に田舎くさいロケーションなのですが、お店のなかに入ると、そういうことを忘れさせてくれる本格的フランス料理のお店です。

「ル・トワ・ルージュ」 松山市北久米町1094-3
            ℡089-958-7088
  火休  11:30~1:30L.O  18:00~20:30L.O.