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テトキチワールド

 松山在住のテトキチの食べたり、旅したりの記録。ときどき、シャム社長のおともをします。

シェ・タチバナ

2011-01-27 09:22:17 | フランス料理
 松山に隣接する地域としては、重信や松前、砥部といったところと比べて、なにか影の薄い北条ですが(個人的にそう感じるだけです。統計をとったわけではありません。だいたいもう松山の一部になってはいるのですが)、そのようなところにあえて出店した「シェ・タチバナ」。海辺の一軒家にいってみました。重信の田園地帯の一軒家の店では、ひどい目にあったのですが、こちらはどうでしょうか。



 木材を生かした、ちょっと変わった感じの店内です。



 前菜は、貝柱のエスカベッシュ、鱸のスモーク、ホタテとサーモンのテリーヌです。鱸にかかっていたのは、みかんのソースかな。



 カキのソテー 新玉ねぎ添え。季節を感じさせます。玉ねぎが甘いです。



 白大根のポタージュです。大根というのは初めてです。別に違和感はありませんでした。



 イサキとエビのアメリケーヌソース。このエビの風味がきいた濃厚ソースは大好きです。



 口直しの柚子のシャーベット。



 つけあわせのサラダ。



 牛フィレ肉のステーキと豚肉のクリームキノコソース。2種類のソースとも濃いソースでおいしかったです。火の通し加減ももうしぶんなし。


 
 デザートの果物に、イチゴとオレンジ。



 紅茶のクリームブリュレ、ガトーショコラ、バニラアイスクリーム。クリームブリュレの一番上のカチカチの部分をこわすのは、なんともいえない快感です。「アメリ」の気持ちがわかります。



 これで6800円+消費税でした。お皿はなんの変哲もない無地の白で、盛り付け方もふつうでした。が、味は上々。イサキとエビ、牛肉と豚肉と、魚料理も肉料理も2種類の食材が出てくるので、いおいろなものを少しずつ食べたいというような女性とかには喜ばれるのではないでしょうか。今回は、景色もへったくれもない、外が真っ暗な状態での食事でした。次は、陽の長い夏にでもきて、外の景色とかも楽しんでみたいものです。

「シェ・タチバナ」 松山市北条辻1170-8  089-992-2110



ラングー・ド・シャー

2011-01-21 09:02:30 | フランス料理
 自他ともに「保守的」と認める松山人ですが、なぜか新規開店のお店には足を向けたがる傾向があるように感じます。私は、混みあった中では、料理やサービスの質がどうしても低下しがちになるであろうと考える性質なので、開店直後のご祝儀相場で満席続きですという時期は敬遠しています。別に早くいったからといって、エラいわけではないので。しばらく間をおいていってみると、開店したての頃は満員御礼だと聞いてお店が、「全然すいてるじゃん」ということもよくあります。ということで、そろそろいいかと思って「ラングー・ド・シャー」にいってみました。ラーメン店の「瓢華」のお隣にあります。



 この季節なので、生カキ(680円)を。かなり大きなカキでした。



 このお店の名物らしきウニとキャビアのウフブルイエ(880円)。卵の殻の中に入ったスクランブルドエッグの上にウニとキャビアがのっています。これは、どうやって食べればよかったのだろう。形を崩さずに上からすくって食べていくと、ウニはウニ、玉子は玉子、という独立分離方式になってしまいます。それだと、この料理の妙味がなくなってしまうような気がしました。中身を全部ほじくりだしてから、皿の上で融合させて食べるべきだったんだろうか。



 パイではさんだリドボーとシャンピニオン、じゃがいものアラクレーム ポルト酒風味(1200円)。おお、「シャリアピン」でもなく「シャンポリオン」でもなく、「シャンピニオン」か、シャム社長がいいたかったキノコというのは。それはともかく、ポルト酒のソースがやや甘味があってとろりと濃厚でした。松山の既存のフランス料理店は、ソースをわりと軽めに仕上げるお店が多いと思うのですが、個人的にはこのぐらい濃い方がいいなあ。



 タラのムニエル シェリービネガー(950円)。お皿が運ばれてきたとたん、酢の香りがただよいました。これまた濃厚なソースでした。



 この冬2回目のエゾ鹿。内部は真っ赤ですが、これで火が通っていて温かくなっています。さすが、プロの技術。甘味のあるソースとちょっとクセのある鹿肉があいました。



 デザートにタルトのフロマージュ(480円)とクリームキャラメル(450円)。



 テーブルにはクロスがかかっていないし、盛り付け方もふつうですが、お料理の味の方は満足です。特に濃厚なソースは、自分の好みです。値段は安かったので、まさに気軽にふだん使いできるお店ですね。

フェ・ア・ラ・メゾン

2010-12-30 09:47:12 | フランス料理
 市内も少し交通量が減ってきたようです。それにしても寒いですねえ。湯の山ニュータウンとか白水台とか、市街地よりももっと寒くなるんじゃないですか。なにを好き好んで、そんなところに住みたがるのかと、まちなか派の私は思ったりもしますが。その凍えるような白水台にある「フェ・ア・ラ・メゾン」に行ってきました。



 カキのオーブン焼きからです。カキは身が大きかったです。殻に残されたスープも磯の香りがして美味。



 フォワグラ リゾット添え。いつも思いますが、フォワグラの焼き方が上手です。表面がカリっとして、中はトロぉ~としています。



 北海道産ホタテ・イベリコ豚・エビのテリーヌ サラダ仕立て。ホタテとイベリコ豚は火が入っていて、香ばしいです。



 カリフラワーのスープ。カリフラワーもスープになるんですね。ブロッコリーと混同して、「なんで緑じゃないの」といったら、笑われました。都会育ちだから野菜には疎くて困ります。うん、単なるアホか。



 キノコに隠れていますけど、スズキとエビのポワレですね。エビの風味のクリームソースでした。



 主菜は羊肉のソテーにしました。



 みごとな焼き加減です。噛みしめると羊独特の味わいが口の中に広がります。マスタードが、きいています。 



 こちらは牛ステーキ。量もたっぷりあります。



 アイスクリーム。



 そして、待ってました! デザートのお時間。この台にのったデザート類を切り分けてくれます。これが、「フェ・ア・ラ・メゾン」の大きな特徴で、たのしみにしている人も多いのでは。



 しかも、今回は4種類を選べるとのことでした。これまでは3種類だったのに、サービス向上です。



 はたして全種類食べられるようになる日はくるのでしょうか。まさかね。



 これが7000円のコースです。満足です。白水台まで冬季登頂したかいがありました。

洋風食堂 ザ・ニッタズ

2010-12-17 10:53:48 | フランス料理
 きのうは、松山市の中心部でも雪が舞ったりしたんでびっくりしました。寒くなりました。さて、ちょっと前に「もぎたて」で紹介されていた北条の「ザ・ニッタズ」へ行きました。新田さんがやっているから「ニッタズ」なんでしょうか。民家のようなお店ときいていたので、暗い夜道で見落とさないように行きました。



 内部も、ふつう家を改装しました、という感じでした。「酒想荘」よりは、だいぶお店っぽいのですが。



 まずはガーリックトースト。



 貝と大根のマリネ。



 パンです。これを調子にのって食べると、肉料理の前に満腹になってしまう危険性があるので、ご注意を。特にご婦人方。



 豚肉とさつまいものテリーヌ 黒ごま風味のいろいろハーブのマヨネーズソース。さつもいもというのが、何か不思議な感じがしました。ソースをたっぷりつけて食べました。



 トマトとじゃがいものスープ エビとレンズ豆のスパイシー風味。海老が入っていて、ちょと豪華な感じがします。



 太刀魚のけんちん包み蒸し クスクスとカブ菜のあんかけ。中華料理風の味付けがされていて、意外。



 中山栗のフリット ブルーチーズのクリームソース。地元食材の登場。栗はほくほくしていました。



 なぜか、大根がはさまりました。



 仔牛ロースのポワレ 紫蘇の実パプリカソース。この最後の料理こにいたっても、けっこうお肉の量があります。仔牛ということでなのか、わりと火を通しめの調理でした。



 洋なしのソルべ、いちじくなどのデザートです。



 これでお値段は、驚きの3250円! テレビショッピングだったら、「エー」という合唱の効果音が入るところです。予約のときに、この価格にとまどいましたもんね。ほんとに、それでフランス料理のフルコースができるのかと。さすがに松山市内のフランス料理店のように、フォワグラだのオマール海老だの牛フィレ肉だのの、高級食材はつかわれていません。が、一品一品ていねいに調理されたものが次々とでてまいりました。そこいらのチェーン店ものの居酒屋で、冷凍モノの鶏から揚げやタイで串うちした焼鳥なんかを食べても、すぐに1人3千円ぐらいになってしまいますので、そんなところに行くよりは、ずっとずっといいと思いました。まあ、好みの問題で、フランス料理よりは居酒屋の方が好きという人もいますけれど…。

「洋風食堂 ザ・ニッタズ」 松山市河野中須賀270-5 089-992-3200


西屋

2010-12-13 08:43:41 | フランス料理
 中央郵便局のそばの「西屋」さんに、ひさしぶりに行きました。



 気軽に入れる感じの「テロワール」と異なり、テーブルにはクロスが敷かれ、本格フランス料理店という感じです。お客さんも、けっこう入っていて、なによりです。



 前回は7350円のコースにしてみました。フォワグラとかオマールエビとかが使われ、食材が豪華になった感じはしました。今回は、いつもの5250円のコースにもどしてみました。アミューズはチーズとベーコンのキッシュです。



 生ハムといちじくのサラダ。まるくくりぬかれたフルーツで飾られるのが、このお店の特徴でしょうか。



 パイ生地で包まれたスープ。中はキノコのスープでした。サクサクのパイ生地をスープに落としこんで食べると、暖まるという感じがします。



 エビのアメリケーヌ・ソース。このエビの風味がきいた濃厚ソースが、私は好きです。マンガの『ザ・シェフ』にも、頻繁に登場するソースです。松山では、やっぱり『西屋』さんでお目にかかることがほとんどかな。美味でした。



 お口直しに、レモンのソルべ。


 
 最後に牛フィレ肉のステーキ。赤ワインソースに、チーズのソースも加わり、複雑で濃厚なお味でした。パリパリに焼かれたチーズが添えられています。お肉の焼き加減も申し分なし。



 デザート。チョコバナナケーキ、ピスタチオのアイス、ショコラケーキなどなどです。



 ということで、本日もおいしゅうございました。こうしてみると、5000円コースで十分という気がしてきます。お値打ち価格でやりすぎなのかな。