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file .236 Don LARSEN【ドン・ラーセン】

2008-01-02 | JKL
【1956.10.8】
Don LARSEN

1956年のワールドシリーズは、
ヤンキースのドジャースの戦いになった。
互いに2勝し、勝てば『王手』となる第5戦、
ヤンキースの先発投手はドン・ラーセンであった。

ラーセンは、1953年、『史上最弱球団』セントルイス・ブラウンズでデビュー。
成績は、7勝12敗、防御率4.16であった。

54年、オリオールズに移籍するが
3勝21敗という、驚異的な勝負弱さを発揮してしまう。

55年、今度はヤンキースに移籍。19試合に登板し、9勝2敗、防御率3.06...と、
投法をノーワインドアップに変えたのが功を奏し、
見違えたような投球を見せる。

56年、ローテ入りを果たしたラーセンは、
11勝5敗、防御率3.26をマーク。
チームのリーグ優勝に貢献し、
ドジャースとのワールドシリーズに臨んだ。

ラーセンは、第2戦で先発するも
コントロールが乱れ、2回4失点で降板。
敗戦投手にこそならなかったが、
大舞台で結果を出す事は出来なかった。
ヤンキースはこの試合で2連敗、
が、この後2連勝し2勝2敗の五分となった。

第5戦、ラーセンに汚名返上の機会が与えられた....。

この日のラーセンはコントロールが冴えに冴えた。
ギル・マクドゥガルドやミッキー・マントルの好守にも助けられ、
デューク・スナイダー、ロイ・キャンパネラ、
ギル・ホッジス、ジャッキー・ロビンソンらを擁するドジャース打線に
ヒットどころか、四球すらも与えない。
.........結果、完全試合。

球場は興奮の渦に巻き込まれ、
ラーセンは、チームメイトの手荒い祝福を受けた。
このシリーズ、ヤンキースは見事世界一に輝き、
ラーセンは、シリーズMVPの栄誉を手にした。

一躍時の人となったラーセンだったが、
この完全試合を機に、一流投手へと変貌を遂げる....と、いうわけにはいかなかった。
翌57年こそ、10勝をあげるが、59年、6勝に終わると
その後はアスレチックス、ホワイトソックス、ジャイアンツetc...とチームを渡り歩き、
67年、カブスで現役を引退。
62年、ジャイアンツで2度目のワールドシリーズ制覇の美酒に酔う事こそ出来たものの、
通算81勝、防御率3.78....と平凡な数字しか残す事は出来なかった。

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1 コメント

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あけましておめでとうございます。 (ayasam)
2008-01-02 09:50:16
あけましておめでとうございます。
今年も歴史に残る名選手を、たくさん紹介して下さい。
楽しみにしております!
今年も宜しくお願い致します。
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