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file.102 Nellie FOX【ネリー・フォックス】

2006-11-23 | DEF
【Go Go Sox】
Nellie FOX

50年代に猛威を奮った
『ゴーゴーソックス』ことホワイト・ソックス、
その好守の要だったのが遊撃手のルイス・アパリシオと
二塁手のネリー・フォックスである。

フォックスは、1947年に
フィラデルフィア・アスレチックスに入団するもここでは芽が出ず、
トレードでホワイト・ソックスに移籍する。
シソックスでの2年目、51年打率.313を打ってブレーク、
以後、好打・好守の二塁手として球界に君臨する。

フォックスの真骨頂は何と言っても、
そのしぶとい打撃であろう、
19年の現役生活で2663本のヒットを放ちつつ三振はわずか216。
シーズン20三振を喫した事は一度も無く、
そればかりか、98試合連続無三振という
地味であるが途方もない記録も持っている。
加えて、シーズン最多安打は4回を数える。

また、ひとたび塁に出れば、
トレードマークの噛みタバコをクチャクチャとやりながら
積極的な走塁を見せた。

守備も素晴らしく、ゴールドグラブ賞こそ3回の受賞にとどまるが
8度の最多守備機会と10度の最多刺殺と6度の最高守備率を誇る。

相棒ルイス・アパリシオとのコンビネーションは抜群で、
守備面では多くのダブルプレーを完成させ、相手チームのチャンスを奪い、
攻撃面では、快速アパリシオが塁に出るとフォックスの
しぶとい打球が一二塁間を抜ける、幾多のヒット・エンドランを決めた。
二人は、機動力を武器にする『ゴーゴーソックス』の2大主演であった。

1959年、シソックスは実に40年ぶりのリーグ優勝を飾った。
ワールド・シリーズでは惜しくも敗れ去るが
フォックスは打率.306 本塁打6 打点70の成績を残し
シーズンMVPを獲得する。
決して派手な数字を残したわけではないが、
攻守にわたるいぶし銀の活躍が認められた結果であった。

1964年にアストロズへ移籍したフォックスは
翌65年に現役引退を決意する。

日本では知名度の薄い選手だが、
当然のごとく殿堂入りを果たしている、
メジャーリーグを代表する二塁手の一人である。

ちなみに現役時代、最高の相棒だったアパリシオはフォックスを慕い
自分の息子に『ネルソン』と名付けた。




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