藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

日本人の取り違え(二)「言葉の乱れ」

2021-05-18 15:27:15 | 日記・エッセイ・コラム

 天気予報を聞いていてふと思った。 予報士が、「梅雨前線が北上するでしょう」と、言っている。 「北上する」?。 北に行くのは上がるのか?。 辞書を引いてみた。 北上(ほくじょう)で、出てきたのは、「デジタル大辞泉」だけであった。 そもそも「北に向かうでしょう」ならば、日本語として正しいと思うのだが、「北が上」と言う感覚が間違いである気がしてならない。 それは、「南下」にも言える。 Google翻訳で翻訳してみると、それぞれ、「Go north」、「Go south」とでてくる。 そんな事を考えていたら眠れなくなった。 上がる、(のぼる)  のぼるをPCで変換してみると、登る、昇る、上る、と出てくるが、共通な事は、高い所に行く事を「のぼる」と言う事らしい。 江戸時代、京都へ行くことは「のぼる」と言い、江戸へは「下ると言った。 それは、京都には「最高権力者の天皇」が存在していたからである。 そうした、日本語の基本から考えると、北上するという言葉は、どなたかが作った間違った日本語であろう事が伺える。 しかもそんなに古くはない様だ。 明治初期、学校教育を始めるにあたって、標準語を作ったそうである。 それが元に成り、辞書が編纂されたという事を聞いた記憶がある。 「デジタル大辞泉」は、現在社会現象として使われている言葉を網羅するために作られたそうだ。 と言う事は、正しい日本語とか、標準語とかは関係なく収録されているという事らしい。 どうもこの言葉は、空襲警報から始まったのではなかろうかと思い始めた。 昔のTVドラマの中で、「敵航空機が、伊豆半島沖を北上中」…そんな場面を聞いた記憶がある気がしてならない。 確かに言葉は時代ともに変わっていくが、あまりにも意味を逸脱した使い方は考え直す必要がある気がして来た。

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