「下駄を鳴らして、奴が来る・・・」 。 下駄派の私は、今でもこうして居たいと思うのだが、奥様にお許しがもらえないだろう。 子供が小さい頃、45年ほど前まで、下駄が私の一番の履物だった。 水虫が楽になるからだ。 毎日安全靴を履いていると、必ずや「水虫」に蝕まれる。 土木、建築の監督の宿命みたいなものだった。 そこに桐の下駄が有ると、・・・。 ある日奥さまが、その霧の下駄を犬小屋の屋根で日光消毒された。 その結果、鼻緒は食いちぎられ、霧の下駄が若き柴犬の歯の疼きの犠牲となってしまった。 仕方なく雪駄をかってきたが、またまた同じ運命に成ってしまった。 その頃から、町でも下駄を履いて歩く人が居なくなった。 アスファルトの道を歩くと、夜なかでは、「うるさい」 と、声が飛んでくるようになった。 広島では精々、「稲荷(とうか)さん」の日だけは、中心地の八丁堀から本通りにかけて、若い女性の浴衣姿と、下駄の音が鳴り響く。 それらも此の処のコレラで見る影もない。 そんな社会の変化で、吾輩は「作務衣」に「雪駄」という夏対策をし始めた。 十五年前からである。 私が住いする近隣のスーパーでは、私の作務衣姿は、店員の皆さんが良くご存じである。 時には口うるさく、時には小さな子供の御友達として知られているのだ。 小さい子供たちも、見慣れない作務衣姿に見とれるのだ。 おかげで顔見知りになっている。
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