藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

先送りの悲劇がやって来そうだ

2021-05-05 09:36:07 | 日記・エッセイ・コラム

 昨年延期したオリンピック、昨年より悪環境の中での開催となりそうだ。 尤も昨年は、コロナのワクチンが、日本は手に入る目途が無かったためであろうとも思うが。 そもそもオリンピック開催を望んでいたのは、スポーツ関係者のみで、一般市民は無関心であった気がしている。 東京は、選手層の厚いヨーロッパや、アメリカからは遠距離に有り、オリンピックによる観光客が増えるとは、考えにくい気だしている。 すでに日本の魅力は、欧米人には知れ渡り、まかり間違えれば、日本人より良く知っている。 町の清潔さ、 安全性、 文化水準の高さ。 欧米とは違った、「木」の文化。・・・挙げて行けばきりがない。 こんな状況下で、日本でオリンピックをやる事が、果たして今日、日本が抱えている社会的問題解決に役立つのだろうか。 例えば、少子化の問題がある。40年間減り続ける出生率。 オリンピックを開催したならば、揚がるのだろうか。 揚がる事は無かろう。 日本の将来の姿を、提示できない政治家の元で、子供を産むなど考えられないのだ。 また、中国、ロシア、朝鮮の脅威。 平和外交を掲げる日本が、果たして安全かつ繁栄を続けられるのか、甚だ疑問であるし、かと言って、戦力増強合戦をやっても、平和と繁栄が保証されてはいない。 こんな鈍詰まり感の中で、若者にどんな夢を与えられるのだろうか。 近年のTVの番組の浮ついた内容は、嘗ての「大正ロマン」と言われた頃に似てはいまいか。 そんな事さえ思えてくる。 眠れぬ中で、こうして冷静に社会を見つめ直すと、いま日本が置かれた状況は、実に危うい気がして来た。 アメリカと、中国の政治と経済対立に翻弄され、はたまた、新しいイギリス連邦の動きなど、予測不可能な現実がある。 一番憂慮されるのは、大学の学問が技術中心に傾き、経済分野や政治分野、文学分野が置き去りにされているのではなかろうか。 その結果、「○○政経塾」なる根の無いがごとき組織が生まれ、にわか作りの政治家が、テクニックだけで政治に参戦していく姿は、まさにTVで見るパホーマンス集団と変わりが無い気がして来た。 そのよい証拠が、今回のコロナに対する政治家の、政策の無さである。 例えば、国立青年の家や、各県に存在する青少年宿泊研修施設などを活用し、自衛隊の医療班を派遣する。 外界と隔離された場所に建つこれらの施設は、隔離施設に打って付けの場所に存在する。ましてや自衛隊には、野外でも活動できる医療チームが存在しているはずであるし、機材もそうした緊急時に対応できるものが、あるのではなかろうかと思われる。 もしないとすれば、「専守防衛」を掲げてきた自民党の政策の失敗だ。 そうした設備に金を懸ける事で、経済効果が生まれるのではなかろうか。

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