FX寺子屋 by 葛勝老師

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中国政府要人、ユーロ支援発言連発。

2011-09-15 06:00:00 | 日記
昨日は上海市内の事務所で商談。 天気も快晴続きで気分も爽やか。 やはり市内に出ると何となくうきうきしてきます。 地下鉄の中の風景も昔と違い、携帯を見る子よりアイパッドを見ている子が多くなったのに驚いています。

昨日に続き中国の経済新聞より抜粋 : 中国政府要人の発言録がユーロ・ドル市場で話題になる場面が増えています。

【温家宝・首相】
・ユーロ圏の債務危機は拡大しつつあるが、債務問題で欧州諸国を支援し続ける意向がある。
・中国は欧州への支援を拡大する用意がある。 中国は欧州への投資を今後も拡大していく。

【李稲葵・人民銀金融政策委員】
・中国は短期的にはイタリア国債の購入を継続する必要がある。 中国は欧州企業の株式購入を拡大する必要がある。
・中国は大量の欧州債を購入すべきではない。

【李克強・副首相】
・中国は常にユーロを信頼している。 中国は欧州のマクロ経済政策での協調を支援する。

中国政府要人によるユーロ圏支援発言には多分に政治的な意図も含まれているとみられる一方、人民銀行関係者からは欧州債の購入拡大に慎重な意見も聞かれるなど、解釈は人によって様々だと思われます。 ただ、中国政府要人等による欧州債購入がこれだけ注目されるという事実自体、自然体の民間需給だけでは債券市場の安定を確保しにくくなっているユーロ圏の現状を物語っているように思います。

ギリシャの2年債利回りはついに80%台に乗せたとの報道も伝わってきており、欧州債券市場の混乱がどのような形でエンディングを迎えるのか、目が離せない状況になってきました。 1か月前に60%を超えきていましたが、とうとう80%を超えたとなると崖っぷち状態です。