FX寺子屋 by 葛勝老師

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中国の底力 欧州ソブリン債危機を打開出来るか?

2011-09-14 06:00:00 | 日記
このところ快晴続きの上海とは違い、世界の金融市場は今にもトルネードが襲って来そうな雰囲気で外から見ているだけでも怖い気がします。

さて、昨日、注目されていたイタリア国債入札が終了しました。 5年債の入札結果が発表になり、落札利回りは5.60%%、応札倍率は1.279倍。 利回りはユーロ導入後で最高、応札倍率は低調ということで、発表直後はユーロ売りが優勢となりました。 一部で ”中国が国債購入を求めたイタリアの要請に応じない可能性がある” との見方が出たほか、ドル建てでの資金調達が困難になりつつあるとの見方から仏大手銀行株が急落すると、小高く始まった欧州株が下げに転じています。 一部報道によると欧州中央銀行(ECB)がイタリア国債を買い入れた模様であるとの報道も出ました。

中国の経済新聞から <中国はソブリン債危機対応で欧州との協力を拡大を強調>
>中国人民銀行元副総裁発言 欧州債務危機でパニックになる必要はない。
>中国は安定的なユーロの維持に向けた欧州の措置を引き続き支援していく意向に変化は無い。
>中国外務省の姜瑜報道官は13日、欧州が中国の主要な投資先であるとあらためて表明した。  同報道官は北京での定例記者会見で、中国はソブリン債危機の解決を目指す欧州の取り組みを支援し、危機対応で欧州との協力を拡大すると述べた。 中国は欧州が投資の安全性を確実にすることを望んでいるとも語った。

昨日も投稿させていただいた通り、このままではユーロの支援材料が見当たらなく100円を目指して売り浴びせられていくのは明白であり、上記の内容通り、中国には表舞台で積極的にユーロの買い支えを行っていただきたいところです。 

中国の支援策とは裏腹に、ギリシャの債務不履行を見越してか、欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は12日、銀行への資金供給を無制限に実施する方針を表明しました。 Xデーを今月末迎える事になるのか予断が許せません。