FX寺子屋 by 葛勝老師

残りの人生FXに預けた!

上海暮らし いろいろ発見<パート 1>

2011-09-12 06:35:28 | 日記
今日は中秋節で会社はお休みです。 上海は朝から快晴、今夜は会社でいただいた月餅を食べながら満月でも眺める事と致します。

さて、筆者は27年間の仕事を通して中国の社会を見て来ましたが、いろんな文化の違いに接する事が出来ました。 書ききれないほどの不思議な事がありましたが、金融経済的な論点を投稿させていただく以外に中国の文化の違いについて少しづつ紹介させていただきたいと思います。

<掃除は掃き掃除が先か、拭き掃除が先か>
工場でローカルスタッフと寮生活を経験した中で、何時も不思議に感じていたことがありました。 部屋の掃除をさせると、必ずモップで拭き掃除をしてから、仕上げに掃き掃除をしていました。 日本では、一般的には先に掃き掃除をしてから、最後に雑巾がけをして綺麗に仕上げるので何か違和感を覚えました。 彼らの理論では、先に雑巾がけするのは埃が舞い散るのを防ぐ為だと言っていました。 どちらが理論的なのか、今でも考えさせられます。

<道路工法について>
急激に経済発展を遂げている中国で、何時も出張の時に目にする道路工事を見て感じたことがあります。 中国の道路工法では日本に比べ工期が妙に短い。 日本では数年かけて基礎を完ぺきにし、地を固めた上で最後にアスファルト仕上げを行います。 その後は壊れた部分のみ修正を施します。 しかし中国の考え方は日本と違い、先ずラフに工程を完成させます。 その後どんどん車を通行さすことで地を固め、数年に一度大修正を加え最後にきちんとした道路に仕上げると聞きました。 どちらの工法が正しいかどうかはお国の事情があり何とも言えませんが、慎重には慎重を期す日本文化とオ―ルアバウトな中国文化の考えの違いでしょうか。 

北京ー上海の高速鉄道にしても道路工法に近い考えのものが見え隠れしています。 中国共産党成立90周年(7月1日)の記念イベントととして、6月30日に無理やり開業させました。 試験運転で完全なノウハウも身についていない段階でも、先ずは走らせてから修正を加えると言う中国らしい考えが現れています。 結果はトラブルの連続でした。

経済ニュースから一つ :
独財務省、ギリシャの債務不履行(デフォルト)への対応措置を検討。
独財務省は11日、ギリシャがデフォルトに陥った場合、 ユーロ圏の高債務国と銀行に与えうる影響を封じ込める措置を検討してる旨を報じていました。  なお独財務省はギリシャがデフォルトに陥いるシナリオを2つ想定しており、 1つはギリシャのユーロ離脱を伴うものであると指摘しています。 
筆者は以前から公言しているように、ギリシャはユーロから離脱すべきであり、元のドラクマを復活させ、債務返還についてはギリシャ政府が緊縮財政策を公約通り遂行させ債権国へ時間をかけて返済に当たるしか方法は無いと思っています。 問題は、ギリシャのデフォルトによる債権国の銀行がどの程度持ちこたえられるかが焦点になるのは明白です。 債権国政府の銀行支援策がどのような形で出るのか注意を払って見ていきたいと思います。