FX寺子屋 by 葛勝老師

残りの人生FXに預けた!

今週の為替予想レンジ(10月1日~10月6日)

2012-09-30 13:51:02 | 日記
今週の為替予想レンジ

>ドル・円     77.20~78.80
>ユーロ・円   98.50~101.50
>ポンド・円   123.50~126.50

<今週のテーマ・指標>(3つ星以上の大きな指標)
1日 日・日銀短観 Q3大企業製造業業況判断指数 米・9月ISM製造業景況指数
2日 豪・RBA・政策金利発表(現行3.50%)
3日 米・9月ADP雇用統計(前月比) 9月ISM非製造業総合景況指数
4日 豪・8月小売売上高 英・英中銀MPC・政策金利発表 EU・ECB・政策金利発表 ドラギCB総裁記者会見 米・FOMC議事録公表(9月12・13日分)
5日 日・日銀・政策金利発表 白川日銀総裁会見 米・9月度雇用統計

<今週の予想>
28日終盤のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが対ドルで下落しました。 スペインの全面支援要請をめぐる不透明感が重しとなったようです。

スペインが発表した銀行のストレステスト(健全性審査)では、全体で593億ユーロの資本不足が見つかっています。 ただ、ユーロ圏諸国に対する銀行支援の要請額は約400億ユーロにとどまるとの見方を示していました。 審査の結果はほぼ市場予想に沿っており、おおむね前向きな内容と受け止められています。 ユーロはストレステストの発表後、下げ幅を削ったが、なお弱地合いが続いています。

スペインについては、とりわけ支援を要請するかどうかなど、依然として多くの疑問があり、欧州の危機対策をめぐっては、全般的に多くの実施リスクが存在するのではないでしょうか。 格付け会社ムーディーズは今月末までに、スペインの格付けを見直す方針のようであり、格下げされればジャンク債(投機的等級)となります。

今週は、週を通して大物指標が連続しています。 特に5日は米・9月度の雇用統計が控えており、細心の注意が必要です。 前月は、ADP雇用統計で信じられないような内容が発表され、雇用統計自体も大きな変化があると予想を修正してしまい、結果大きな痛手を受けた苦い経験があります。 今週は梯子が外れないように決めたいと思います。

今週も読者の皆様には爆益がありますようにお祈りいたします。

上海でも早々にアイフォン5が発売され始めていました。

2012-09-29 12:37:18 | 日記
今日は、逃避生活から1カ月ぶりに上海に戻って来ました。 仕事に追われ、昨夜はオールナイトを決行した関係で普通の会社より1日早く休みに突入しました。 5日間 + 2日間の恩恵休暇がいただけることになり骨休みには恵みの雨と言ったところでしょうか。

夕刻、同じ業界の友人と会食の予定があり、それまで時間つぶしに徐家滙の大型PCショップへ足を運びました。 いろいろ商品を見て楽しんでいたところ、何と一つのコーナーにアイフォン5が発売され始めているのに驚きました。 店員に本物かと聞いてみると、香港バージョン(シムフリー)タイプとの事。

驚くことながら価格を聞いてビックリ。 16Gタイプで元8200(102500円)との事。 ちなみに64Gならいくらかと聞くと、元11000(137500円/在庫は無し 香港からの取り寄せ)。

香港発売が9月21日からであり、2~3日後には上海の店頭にも並ぶこの状況を見て、隠された闇のネットワークの凄さには驚くばかりです。

商品も見せていただきましたが、画面が4インチになった以外は取りとめて大きな変化は無いように思われました。 筆者もシムフリーバージョンのアイフォン4Sを使っていますが、これが無いと仕事が出来ないほどの状況に陥っており、言わば俗語で ”はまった” と言わざるを得ません。 

日本ではドコモ、中国では移動電話を使用していますが、シムカードを取り変えるだけの簡単操作。 携帯電話を2台持って歩く必要もなく、また世界言語対応なので、日本語・英語・中国語で自由に住所・名前登録が可能です。 実に使い勝手が良いのにほれぼれします。 アプリケーションも充実しており、いろんなアプリを入れて楽しんでいます。 特に最近万歩計をダウンロードしており、毎日の歩いた距離数・消費カロリーがグラフの上で一目瞭然状態となっています。 グラフを見ると健康管理を考えて歩かざるを得ない、所謂アイフォンに管理されている状況に陥ってきました。

今回のアイフォン5は購入出来ませんが、1~2年後に大きく改良されたらまた購入を考えてみたいと思います。

今夜発表される、スペインの金融期間に対するストレステストの結果は如何に。

2012-09-28 18:06:17 | 日記
国慶節前の最後の追い込み。 今夜はオールナイトとなりそうですが、今夜を乗り切れば明日から5日間のお休みです。 体も心もリフレッシュさせ、年末の超繁忙期に備えたいところです。

<スペインのストレステストの結果は如何に>
今夜のイベントはスペインの金融機関に対するストレステストの結果発表でしょう。 テストの結果、資本不足の総額は600億ユーロ前後になると見られており、既に支援(金融機関救済に使途を限定)が決まっている1000億ユーロで十分賄えると見られています。 予想額を下回ればもちろんですが、ほぼ予想通りの結果でも安心感が広がる事になり、テクニカル的な買戻し(2日続けて200日移動平均線手前で下げ止まり下値の堅さを確認)と相まってユーロ上昇が続く可能性がありそうです。

ただ、ムーディーズによるスペイン格下げを警戒する必要があります。 ムーディーズは6月にスペインの格付けをトリプルBマイナスに引き下げた上に、3ヶ月以内にさらなる格下げ方向で見直すと発表していた事から、本日中に格下げが発表される可能性があります。 もし、1段階でも格下げされる事になればスペイン国債は ”投機的等級” となるため、国債への売り圧力(金利上昇圧力)は避けられず、ユーロ売り材料となりそうです。 一方で、もし据え置きとなれば警戒感が強いだけに一段とユーロ買いが強まる事になるのではないでしょうか。

もっとも、ムーディーズの発表はNY市場終了後である事が多く、動きが出るのは週明けのオセアニア市場という事になるかも知れません。

スペインの予算案、EUはどのような裁定を下すのか。

2012-09-27 15:56:40 | 日記
逃避生活も終焉を迎え、29日には晴れて上海に戻る事が出来るようになりました。 現在の総経理との戦いにも終止符が打たれ、国慶節明けには上海勤務となります。 とは言っても直ぐに南通の新会社の立ち上げにかからないとならなく、また忙しい日々が始まりそうです。 

会社が、南通の新会社用にアメリカのビュイック車を買ってくれたので今度は不自由さからは開放されそうです。 かなり大きな車であり、燃費の悪そうな顔をしていました。 会社支給なので文句を言える立場ではないので、ありがたく使わさせていただくことにしました。

<今夜の金融トピックスから>
今夜一番注目度が高いのはスペインの予算案発表でしょう。 この後、スペインが支援を要請する方向で一歩駒を進めるのかどうかが注目されます。 予算発表を受けた要人発言や観測報道が注目される公算です。 今夜はユーロ主導の相場展開になると見られます。

ドル・円については、欧州発の材料によって相場のムードが ”リスクオン” となるか ”リスクオフ” となるかがポイントになります。 リスク許容度の拡大・縮小を見て動く米長期金利がドル・円の方向感を決めると見られるでしょう。

ドル・円については、当面下値模索を行いながらも、77.50付近で一旦は落ち着くのではないかと思っています。 このラインを軽く切ってしまうようであると、次は77.15辺りがターゲットになって来るでしょう。 一番重要なポイントは、どのレベルで日銀の為替介入が行われるのかが焦点となりそうです。

ドル・円相場、月末迄方向感の無い値動きか。

2012-09-26 13:46:20 | 日記
今日を含め4日間で待望の国慶節休暇です。 お役所関係は9月30日~10月7日迄のお休み。 筆者の会社は、9月30日~10月3日迄です。 今年は9月30日が中秋の名月となり、通常よりも1日休みが長くなっています。 

筆者の逃避生活も約1カ月が経過しようとしています。 南通の新しい会社も未だ従業員を募集している状態であり、何時開業にこぎつけられるのか気をもんでいるところです。 引っ越しもしないとなりませんが、従業員を集めることに必死になり、筆者の宿は後回しと言ったところでしょうか。

<今日のドル・円の動向から>
今日の東京マーケットでは、ドル・円相場は77円後半での揉み合い相場。 今日はスポット応答日が中間期末となるため、実需の動きが注目されたが、レートに目立った変化はありませんでした。 アジア株がさえない動きとなる中で投資家のセンチメントは上向かず、クロス・円、ドル・円ともに上値が抑えられています。

市場では、中間期末を控え、79─80円台でリーブオーダーを残していた実需筋が、あきらめてオーダーを下げる動きも観測されており、こうした動きが月末まで続く可能性が高そうです。

ドル・円をめぐっては、政府・日銀の介入への期待を背景にした下値でのドルロング・円ショートに加え、日銀追加緩和による円安進行の当てが外れたポジションの手仕舞いも上値を抑える要因となっているが、市場では ”短期筋の円ショートはまだ残っている” との見方が出ており、さらなる円高に対する警戒感がくすぶっているようです。

日銀の為替介入を念頭に置いた展開を考えてみたいと思います。

2012-09-25 15:43:00 | 日記
<スペイン・ギリシャ懸念、再浮上>
スペイン・ギリシャに対する懸念が再浮上しており、昨日は市場全体がリスク・オフに傾きました。 ECBによる無制限国債購入への期待でなんとか総悲観は免れている状態にありますが、危うげなムードが漂いつつあるようです。

こうした中、本日はメルケル独首相とドラギ総裁の会見、スペイン国債入札の結果に注目です。 ドル円に関しても、欧州情勢悪化⇒⇒リスク回避⇒⇒米債利回り低下⇒⇒ドル安・円高という流れになっており、米経済指標の結果よりも、欧州情勢のほうが手掛かり材料として有力視されることになりそうです。

<ドル・円相場は弱含み>
5・10日の仲値公示に向けて77.90円台まで小幅に上昇したものの、午後に入ると本邦実需筋のドル売りが入ったとの観測もあって77.70円台までじりじりと値を下げています。

民主党の新幹事長代行に内定した安住財務相が ”この1週間も今までと変わらず断固たる措置を含めやる。 隙があると思わないほうがいい” などと円高けん制発言を行ったが、目立った反応は見られませんでした。

筆者の予想通りにの展開になってきています。 そろそろ為替介入警戒ゾーンに入りつつあります。 当面、77.50のゾーンに注目してみたいと思います。 先週、日銀が金融緩和政策を打ち出しましたが、円安に振れると言うより円高になってしまい面子丸つぶれ状態であり、ここは為替介入で一度調整を取っておいた方が良さそうです。 今日の安住財務相の発言を真面目に受け止めた方が良さそうです。

中国の労働集約型産業は終焉を向かえつつあるのではないか。

2012-09-24 12:29:47 | 日記
今日は快晴の秋空。 天候とは裏腹に仕事面に於いては、国慶節前の追い込みで苦しい日々が続いています。 筆者は中国全土の主要カ所で仕事をして来た経験から、大半の地域の特性は把握していますが、今いる江陰地区は品質も管理も超デタラメです。 無錫・江陰・張家港・常塾・常州地区の大半の会社はデタラメな商品を平気で諸外国へ送っていると思われます。 

今は工場監査に上海から出張に来ていると言う立場ですが、10日間もいると工場の内情が全て分かってしまいました。 この地域では、従業員が経営者より偉いのだから始末におけない。 何か注意でもしようものなら、大きな声を上げて食いかかって来るありさま。 圧力をかけ過ぎると、全員が勝手に工場を休みストライキに突入。 経営者が折れる迄、梃子でも動かないので始末に悪い。 こんな状態は決まって、超繁忙期の時に狙っていましたとばかりに勃発しています。 

このような状態が全国各地で起きているようであり、”世界の工場” もいずれは終焉を迎えるのは明らかです。 中国の労働集約型産業は時間の問題となってきているのではないかと思わせる場面を良く見かけるようになってきました。

今週の為替予想レンジ(9月24日~9月29日)

2012-09-23 07:34:15 | 日記
今週の為替予想レンジ

>ドル・円     77.70~79.20
>ユーロ・円   100.00~103.50
>ポンド・円   125.50~128.50

<今週のテーマ・指標>(3つ星以上の大きな指標)
24日 独・9月IFO景気動向指数
25日 米・9月消費者信頼感指数
26日 NZ・8月貿易収支 米・8月新築住宅販売件数(季調済・年率)
27日 米・ Q2GDP Q2個人消費 8月耐久財受注(前月比) 新規失業保険申請件数 8月中古住宅販売保留
28日 EU・9月CPI 米・9月シカゴ購買部協会景気指数 9月ミシガン大学消費者信頼感指数<確報値>

<今週の予想>
今週の指標は小粒なものが多く、全体的に模様眺めと言った週になりそうです。 ドル・円も下値模索を行うような展開となりそうですが、大きく下押せば日銀の介入を視野に入れないとならないと思います。 

今後中期的に見れば、ドル・円は金融政策から、どちらかというと貿易統計などの動きの方に視線が向いてくる可能性があるのではないでしょうか。 9月貿易統計は中国問題があり、おそらく赤字が膨らむと想定。 そういったところに反応しやすい環境になってくるのではないでしょうか。

しかしこれも長く続かず、次は米大統領選挙に目が向いてくるでしょう。 10月位まで貿易統計で少し動く可能性もありますが、その後は米大統領選挙と上院・下院の組み合わせ、 「財政の崖」 への対応などに関心が向かい、11月以降は 「財政の崖」 の影響が厳しいという見方で、再び円高の方に動くのではないかと考えています。

今週も読者の皆様には爆益がありますようにお祈りいたします。

ユーロ・円は下げ相場に入りつつあるようなチャートを形成。

2012-09-22 16:40:34 | 日記
今日の上海・江蘇省地域はいきなり肌寒さを感じるような天候になってしまいました。 清々しい秋を感じることも無く、急に初冬と言ったところでしょうか。

<ユーロ・円 これから下げ相場に入る展開か>
ユーロ・円は昨日の下落で日足チャート上に陰線が3本並ぶ 「三羽烏(黒三兵)」 が出現しました。 日本の伝統的な罫線分析 「酒田五法」 によると 「三羽烏」 は売りシグナルとされ、特に高値圏での出現は弱気相場への転換を示唆するとされています。 おりしも、ユーロ・円は7月24日の安値94.10円から9月17日高値103.85円まで上昇した直後にこの 「三羽烏」 が出現しており 「酒田五法」 によれば典型的な下落トレンド入りのシグナルです。

またスペイン国債入札に堅調な需要が集まった事が、同国による欧州救済基金への支援要請が遅れるとの見方につながり、ユーロ売り材料となったようです。 本来なら、好材料であるはずの好調な入札結果にもユーロ売りで反応するあたりに市場の見方がユーロ弱気に傾きつつある様子が感じられます。

さらに、ギリシャでは、欧州連合(EU)、国際通貨基金(IMF)、欧州中央銀行(ECB)の3機関で構成されるトロイカ調査団が、追加緊縮策についてギリシャ政府と最終合意に至らないま22日にもアテネを離れる可能性があると報じられています。 ギリシャ向け次回融資(315億ユーロ)の実行に必要な合意が得られまいままにトロイカ調査団がアテネを離れることになれば、波乱要因となる可能性がありそうです。 

このところ欧米の金融緩和の話題に世界中が注目しており、ギリシャ問題が成りをひそめていましたが、またまたクローズアップされそうな雰囲気になってきました。 

ドル・円相場、78円を割れば下げ足加速か。

2012-09-21 11:02:48 | 日記
<ドル・円の動向から>
現在、ドルは78.25円付近で小動き。 ドルの下値リスクは限定的と見られているが、一部の海外勢で、まだドルロングが切れていないところがあるとされ、ドルの上値を重くしている。 78円を下回る水準ではこうした海外勢のストップロスの売りが並んでいるとみられ、78円を割り込む局面では下げが加速する可能性があるでしょう。

昨日、投稿させていただきましたが、78円を切った場合下げ札足を加速する可能性がありそうであり、やはり77.50~75辺りが日銀の介入ポイントではないでしょうか。

<ギリシャ追加緊縮策の合意は来週明けになる可能性>
ギリシャ当局者によると、欧州連合(EU)、国際通貨基金(IMF)、欧州中央銀行(ECB)の3機関で構成されるトロイカ調査団の代表らは、総額約120億ユーロの追加緊縮策についてギリシャ政府と最終合意に至らないまま22日にもアテネを離れる可能性が高そうです。 トロイカはギリシャ政府が提示した緊縮措置の一部を受け入れておらず、315億ユーロの次回融資の実行に必要な最終合意が先送りになっています。

前出の当局者は、仮にそれまでに合意が得られなくても、ギリシャ議会による緊縮策の承認に遅れが生じることには必ずしもならないと述べており、ギリシャ議会は10月8日のユーロ圏財務相会合までに緊縮策を承認する必要があります。

一方、ギリシャ財務省はトロイカ調査団と定年退職の年齢を現行から2年引き上げて67歳とすることで合意した。 政府高官が21日未明に両者の協議が終了した後、匿名を条件に明らかにした。 引き上げは約11億ユーロの歳出削減につながり、ギリシャ政府が進める財政健全化に寄与する見通しです。

日銀介入の条件は整った状況下。

2012-09-20 18:17:43 | 日記
<日銀介入の条件は整った状況下>
昨日、日銀が追加金融緩和を行ったにもかかわらず、本日の東京市場は株安・円高の流れとなってしまいました。 ドル・円相場に至っては、緩和発表前の水準を下回る推移となっており、一時78.46円まで弱含んでいます。

ただ、日銀が景気見通しを下方修正したうえで金融緩和を強化したにもかかわらず円高が進んでいる足元の状況は、本邦財務省から見れば 「行き過ぎた動き」 であり、円売り介入の大義名分が十分に成り立ちます。

しかも、この水準は昨年10月31日の大規模円売り介入の後しばらく 「覆面介入」 を行って相場を下支えしていた水準です。 この水準を割り込んでさらに下落するようだと、明日の朝にも円売り介入が発動される事になるかも知れません。

ちなみに昨年10月も、27日に日銀が資産買入れ基金を5兆円増額、それでも円高が止まらなかったためその4日後に円売り介入が発動されました。

日銀介入は、恐らく77.50-75の間位ではないでしょうか。 

本日発表された日銀の金融政策からポイントを抜粋。

2012-09-19 13:27:24 | 日記
<日銀の金融政策について>  本日発表された日銀の金融政策
1.政策金利 : 据置き
2.資産買入等の基金 : 10兆円
3.長期国債の買い入れ期限を2013年12月迄延長
4.年0.1%の下限金利を撤廃

日本の市場関係者の予想はだいたい5兆円程度の基金増額、という見方が目立っていましたが、10兆円の増額という大きめの決定となりました。

発表直後のドル・円は78円台後半で乱高下しています。 現時点では79.20円目前での上値の重さが顕著となっています。 引き続きこのラインを突破を試し、このラインを越えて行けるかどうかがポイントになってきました。

長期国債の買い入れペースは維持したまま、購入期限を延長する上、国債購入の下限金利を撤廃することによってさらに購入の門戸を広げた格好です。 これらを受けて安住財務相は、10兆円という増額規模はサプライズなどと発言するなど、政府サイドとして好意的な姿勢を示しています。

ドル・円は最高値79.217を付けましたが、上値の重さが顕著となって来たのではないでしょうか。 QE3は行われたばかりであり、筆者はこのあたりで調整を取り始めるのではないかと思っていますがいかがでしょうか。

米・QE3後に円安に動いている要因を検証。

2012-09-18 15:53:47 | 日記
<QE3後に円安に動いている要因を検証>
先週13日の米FOMCでQE3が発動されたにもかかわらず、ドル・円が堅調に推移しています。

この背景として挙げられるポイント :
(1)QE3後に長期金利が上昇。 (2)日銀による追加緩和観測が浮上。 (3)中国の反日デモ激化。

(1)については、QE3の買入れ対象がMBSのみで国債が外れた事もありますが、QE3後に株高・資源高が進んだ事が大きく影響しています。 ただ、これらのリスク資産の上昇が継続するかについては、これで本当に米国景気が回復に向かうのかにかかっています。 結局は米経済指標睨みの相場展開に回帰する可能性が高いと思われます。

(2)については、9月に入りECB・FRBと緩和強化に動いたため、日銀も追加緩和に動き、世界同時緩和体制を演出するのでは、との見方が高まっています。 しかし、白川日銀総裁は ”サプライズは長続きしない” として ”劇場型金融政策” には否定的な発言をしています。 動かない日銀を印象付けてしまうと、再び円高が進む可能性も否定できません。 明日の政策発表とともに総裁の会見内容にも注目です。

(3)に関しては、本日18日が満州事変のきっかけとなった柳条湖事件から81年目に当たるそうで、中国各地でデモの呼びかけが行われているようです。 ざわついている段階ではもう一段の円安材料になるかも知れませんが、騒ぎが拡大した場合に、株価への悪影響や日本からの投資マネーの回帰が起きる可能性を考慮すると、継続的な円安材料とは言えないのではないでしょうか。

現在の動きを見てみると、この数日間は若干の円安に振れる可能性が高いと思われますが、その後はゆるやかに円高に振れて行きそうな雰囲気だと思います。 先ずは明日の白川総裁の会見に注目しておきたいところです。

尖閣諸島問題、中国国内でいろいろ問題が起きてきています。 <その2>

2012-09-17 20:03:38 | 日記
昨日は中国の86カ所の都市で反日デモが行われました。 いよいよ明日は9月18日、中国と日本の歴史の中で一番注意を必要とする日となっています。 上海の日本人学校や会社では臨時で休もところが多いと聞いています。 

今日は終日高速バスに乗り上海へ出ていました。 関係先の企業が日本領事館の傍にあり、高層階から領事館を見たところ、周囲がバリケードで覆われており、明日に備えていると言った感じでしょうか。

上海で安全情報を聞くと :
1.日本人留学生がレストランで中国人3名に絡まれ、ビール瓶で頭を殴られ暴行されたとの事。 警察が仲裁したようですが、問題は仲裁に入った中国の公安当局から1対1で喧嘩になったことに無理やりされたようです。 1対3になると国際法になってしまう恐れがあり、1対1の個人的な喧嘩により負傷させられたと真実を捏造されたとの事<1対1の場合は国際法には触れない為>。 何時迄たっても国を上げてやることが汚いですね。

2.青島市内のジャスコに乱入があり、店が激しく荒らされ被害損害20数億円と言われています。

3.日本語を喋っていた中国人女性が、タクシーの運転手に殺害されたと言う話。

4.いたるところで日本人会社員が嫌がらせ行為を受けているようです。 

5.上海の日本レストラン ”味蔵” が表の看板を布で覆っていました。 以前に石を投げられ、店をぶち壊された経験からか、今回は早々と手を打ってきたようです。

6.松下電器の中国2工場が操業ストップ状態に陥る。 内部の人間が操業出来ない状態に追い込んだようです。

尖閣問題が長引けば、我々の仕事にも影響を及ぼして来そうな雰囲気であり危惧しているところです。


今週の為替予想レンジ(9月17日~9月22日)

2012-09-16 10:32:54 | 日記
今週の為替予想レンジ

>ドル・円     77.70~79.20
>ユーロ・円   101.50~104.50
>ポンド・円   125.50~128.50

<今週のテーマ・指標>(3つ星以上の大きな指標)
17日 米・9月NY連銀製造景気指数
18日 豪・RBA理事会議事録公表(9月4日分) 独・9月ZEW景況感調査
19日 日・日銀・政策金利発表 白川総裁会見 英・英中銀MPC議事録公表 米・8月住宅着工件数 中古住宅販売件数
20日 NZ・Q2GDP 英・8月小売売上高指数 米・9月フィラデルフィア連銀製造業景況指数 8月景気先行指標総合指数
21日 特に無し

<今週の予想>
先週はドルが幅広く売られ、ユーロに対して4カ月ぶりの安値をつけました。 米連邦公開市場委員会(FOMC)が前日、追加緩和を打ち出したことからリスク資産への買い意欲が高まりました。 8月の米小売売上高が予想を上回り2月以来の大幅な伸びとなったことや、9月の米ミシガン大消費者信頼感指数が5月以来の高水準となったことも、リスク選好の拡大につながっています。

このところの円高で日本の当局による為替介入への警戒感が高まっています。 また米連邦公開市場委員会(FOMC)の金融緩和を受け、日銀も来週の政策決定会合で緩和策を決定する可能性があるとの見方から円は売られやすい環境ではないでしょうか。

今週の指標は小粒なものが多いなか、日銀の動向に注目したいところです。 日銀の政策金利には変化はないと思いますが、日本も欧米に続き金融緩和政策を打ちだす可能性があります。 白川総裁の会見には目が離せないところです。 日本も追加金融緩和策を打ち出すことになれば、円安トレンドを作り始める可能性は否定出来ません。

日銀の動向にもよりますが、一旦は円安に振れそうな雰囲気です。 しかし忘れてはならない点として、アメリカがQE3をやったと言う事実です。 QE2の時もそうでしたが、発表してから少し円安に振れましたが、その後じわじわと円高になった経緯。

今週も読者の皆様には爆益がありますようにお祈りいたします。