FX寺子屋 by 葛勝老師

残りの人生FXに預けた!

今週は、ユーロ圏のCPIに注目、デフレ傾向が強まれば6月の緩和観測が浮上。

2014-05-12 11:30:13 | 日記
<今週は、ユーロ圏のCPIに注目、デフレ傾向が強まれば6月の緩和観測が浮上> 
  12日の午前中東京市場は、ドル・円は米長期金利の動向に連れた動きに終始する一方、ユーロ・ドル、ユーロ・円は共に足元では下げ止まりを見せ始めています。 今週はドイツ、フランスはじめユーロ圏CPIの発表が控えており、デフレ傾向が強まる様であれば、6月緩和観測からユーロの一段安を警戒しておく必要があるでしょう。

  一方、週末11日にウクライナ東部2州(ドネツク州・ルガンスク州)で親露派がプーチン露大統領による投票延期の勧告を拒否、事実上の独立を問う住民投票を実施。 ウクライナ情勢に対してリスク慣れした部分が否めず、同国の内部情勢は日増しに悪化しており、親露派が反対している同国大統領選の実施(25日)まで突発的なヘッドラインに注意が要されます。

  9日海外市場ではドラギECB総裁の6月のQE(量的緩和)示唆により前日の流れを受けてユーロ・ドル、ユーロ・円共に下値を探る展開となりました。 米長期金利の下げ止まり反発がドルをサポート、ユーロ・ドルは一時14年4月8日以来の1.3745の安値を示現しました。 格付け機関ムーディーズのポルトガル格付けの ”Bba2” への引き上げ発表の影響は軽微だったようです。

本日のドル・円相場の予想推移 101.40~102.20 ユーロ・円相場 139.80~140.80

今週の為替予想レンジ(5月12日~5月17日)

2014-05-11 06:27:58 | 日記
今週の為替予想レンジ

>ドル・円    100.80~102.80 
>ユーロ・円   139.20~142.00

<今週のテーマ・指標>3つ星以上
12日 特に無し
13日 ユーロ圏・5月ZEW景況感調査 米・4月小売売上高
14日 英・4月失業保険申請件数 失業率 ユーロ圏・3月鉱工業生産 英・BOE四半期インフレレポート 米・4月生産者物価指数
15日 ユーロ圏・第1四半期GDP 米・5月ニューヨーク連銀製造業景気指数 4月消費者物価指数 週次新規失業保険申請件数 3月対米証券投資 4月鉱工業生産 5月フィラデルフィア連銀景況指数
16日 米・4月住宅着工件数 5月ミシガン大消費者信頼感指数
 
<今週1週間の予想>
  今週の外為市場で、ドル・円はレンジ内で身動きのとれない状況が続きそうです。 先々週末の米雇用統計が良好な内容だったにもかかわらず、明確な上昇トレンドを形成できなかったことが尾を引いているような雰囲気であり、ドル・円の膠着感が強まりストレスの溜まりやすい相場展開の様相を呈しています。

  雇用統計発表前まで102円台を中心とした取引が2週間も続いていたことから大きく動くことが期待されましたが、ドル・円は103.02円まで急伸した後、すぐに伸び悩んでしまいました。 先週は、102円台中心から101.40円台まで落ち込んでしまうなど上昇トレンドに向け、下値模索・地固め期間でしょうか。 

  イエレン米連邦準備理事会(FRB)の発言も、ドル・円の上値を重くさせている要因の一つと思われます。 イエレン議長は7日の議会証言で、 ”高水準の金融緩和が引き続き正当化される” と発言し、超低金利政策の長期化を示唆しました。 これにより、米長期金利が上昇しづらくなっているようです。

  今週は、米国では13日に4月小売売上高、15日に5月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数、16日に4月住宅着工件数の発表が予定されていますが、総じて良い内容となれば、ドル買い・円売りへの安心感につながりやすいが、103円の水準を抜けるのは難しそうです。
  
  今週も読者の皆様には爆益がありますようにお祈りいたします。

ドラギ総裁のサプライズ発言、来週は反転に向かうのではないか。

2014-05-10 11:43:06 | 日記
  GW明け、いきなり来客が続き毎日夜遅く迄アテンドしていました。 6日間連続のアテンドは本当に疲れました。 今朝は起きる事も出来ず、やっと起きたものの体はだるく、疲労感が蓄積されているような感じです。

<ドラギ総裁のサプライズ発言>
  9日終盤のニューヨーク外為市場では、ユーロが対ドルで続落しました。 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が前日にユーロ高に対して深刻な懸念を表明し、6月にも追加措置を取ることを示唆したことが引き続き材料視されました。 筆者も意表をつかれるような見事な発言であり、驚きをかくせませんでした。

  ユーロ・ドルは0.67%安の1.3747ドルと、1カ月ぶりの安値となっています。

  筆者は、ドラギ総裁の発言によって相場の流れが変わることはないと思っています。 米国で量的緩和が続いている間はドルは圧迫されるものと想定していて、大きく値を消しているだけに、来週にはユーロが対ドルで上昇するものと見ています。 ユーロ・円では、2日間で2.3円程度下落しているだけに戻りが出て来そうな雰囲気です。 ドラギ総裁はこれまでに何度もユーロを押し下げようとする発言をしてきましたが、大して効果はなかったことも過去の経験則が物語っています。

  来週は、ユーロの買い戻しと新規に買ってみようかと考えています。 139.50~80レベルで仕掛けてみたらどうでしょうか。

GW明けの為替相場、全体的にまだら模様。

2014-05-07 11:27:36 | 日記
  上海で学校の教師をしている下の娘が、3日の夜青ざめた顔をして戻ってきました。 地下鉄2号線・静安寺駅に入る手前での出来事でした。 近く立っていた3人の娘さん(20歳前後)の1人が急に倒れてきて、その時の状態を見る限り意識が無く既に瞳孔は開きぱなっし状態。 仮死状態ではなかったのではないか、娘の目とあってしまいあまりにも咄嗟の出来事で娘も青ざめたようです。

  問題は、周りの乗客はただ傍観しているだけで、静安寺駅についても荷物のように外に引きづり出したとの事でした。 日本では考えられない光景であり、人口が多い国だけに人命に係る意識が希薄なのではなかろうか。 

  瞳孔の開いた目が頭に残っており、尾を引きそうだと言っていました。 

<GW明けの為替相場から>
  前場の東京株式市場で日経平均は大幅続落。 下げ幅は300円を超え、取引時間中としては4月15日以来の安値水準を付けています。 国内連休中の米国株が下落したほか、為替が1ドル101円台と円高方向に振れたことで、自動車・電機など輸出株中心に売りが先行し、先物安が裁定解消売りを誘い下げ幅が拡大しています。

  前週末に発表された4月米雇用統計は予想を上回ったものの、ウクライナ情勢の悪化などが懸念され、国内連休中の米国株が下落しました。 日本株はPERなどのバリュエーション面で割安圏ですが、高値圏にある欧米株の調整が進むとリスク回避ムードが広がるとの警戒感からポジションを手じまう動きになっているようです。

  米国景気は疑いなく強くなりつつありますが、市場参加者の米国景気に対する目線が予想以上に上がっているのでしょうか。 米景気の一段の改善シグナルや、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の基本ポートフォリオ見直し発表などが反転の兆しとなるのでしょうか。

本日のドル・円相場の予想推移 <101.35~101.80>

ドル・円の中期目標について、6月には緩やかなトレンド相場に移行か。

2014-05-05 20:59:54 | 日記
  GWが3連休になった代わりに昨日の日曜日は出勤となってしまいました。 本来は5~6月時期は閑散期にもかかわらず、かなり忙しい日々を送っています。 今週も何時ものことながら各工場を走り回っています。 今月も日本からの来客予定が続き、忙しくなりそうです。 月末には家内が展示会に参加する為に嘉興を訪問する予定となっていて、通訳として呼ばれています。 

<ドル・円の中期目標について>
  中期的なビジョンンについては何度となく投稿させていただきましたが、ウクライナの地政学的な問題が大きくクローズアップされない限り、今年の秋口には108円台に向けて徐々に上値を切り上げて行くのではないかと想定しています。 FRBがテーパリングから出口戦略にコミットしていることや、日銀に引き続き緩和圧力がかかっていることから、中長期的なドル高・円安の見方は変わらないでしょう。

  ただ為替市場では、これらに対する期待が事前に盛り上がり過ぎてしまった結果、目下、動くに動けない状況になっているため、ドルは当面101―103円のレンジ内でのもみあいが続くものと想定されます。

  先行き6月に向けては、安倍政権の成長戦略や追加緩和に対する期待、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用見直しに伴うフローへの期待、さらに、日本の貿易赤字の定着や米国における緩やかな景気回復などを受けて、円安トレンドの復調が予想されます。

  ドル・円相場において、101.50円迄下押しすれば積極的に買ってみたいと考えています。 今週の最安値は、101.80を想定していますが、やはり気になるのがウクライナの選挙の動向でしょうか。 リスクオフが心理的に作動すれば、101.50円も可能な範囲でしょう。

本日のドル・円相場の予想推移 <101.80~102.40>

今週の為替予想レンジ(5月5日~5月10日)

2014-05-04 15:53:53 | 日記
今週の為替予想レンジ

>ドル・円    101.80~103.20 
>ユーロ・円   140.80~143.00

<今週のテーマ・指標>3つ星以上
05日 米・4月ISM非製造業景況指数
06日 豪・3月貿易収支 RBAキャッシュターゲット 英・4月PMIサービス業 ユーロ圏・3月小売売上高 米・3月貿易収支
07日 NZ第1四半期失業率 豪・3月小売売上高
08日 豪・4月新規雇用者数  4月失業率 英・BOE政策金利発表 ユーロ圏・欧州中銀金融政策発表 米・週次新規失業保険申請件数
09日 中・4月生産者物価指数 英・3月鉱工業生産 加・4月雇用ネット変化 4月失業率
 
<今週1週間の予想>
  米労働省が2日発表した4月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比28万8000人増と、2012年1月以来、約2年ぶりの大幅増となりました。 市場予想の21万人増も大幅な上回る結果となりました。 失業率は6.3%と、前月から0.4%ポイント低下し、2008年9月以来、5年半ぶりの水準に改善されています。 さすがに筆者もこの数値には驚きをかくせませんでした。

  GDP、3%台半ばまで大幅改善へ 景気が全体的に上向いており、(第1・四半期の)弱い国内総生産(GDP)データは無視できる内容でした。 この夏を通して景気の勢いは増し続け、少なくとも向こう2四半期は、GDPが最大3%台半ばまで著しく改善しそうな雰囲気となってきました。

  2・3月分が上方修正されたことと合わせると、成長を支える相当底堅い基礎的条件が経済の基調にあることを示していて、悪天候など一時的な逆風は、間違いなく対処可能となって来ました。 失業率が大きく低下したことで、米連邦準備理事会(FRB)の政策を考える際に一定の懸念が生じるかもしれませんが、フェデラルファンド(FF)金利の引き上げを最初に検討する時期は、2015年第2・四半期になる可能性が濃厚となって来たようです。
 
  今年の夏場には具体的な金利引き上げの議論が始まると思われ、10月頃には108円に達しているのではないかと思っています。 とは言っても、ウクライナ情勢や日本の金融緩和が先送りになっている事も有り、いきなり108円になるとは考えられません。 一進一退を繰り返しながらの展開となるでしょう。 今後の投資において、安値があれば積極的に拾って行きたいと考えています。

  今週も読者の皆様には爆益がありますようにお祈りいたします。

4月度の米雇用統計は改善するも、大きな円安トレンド形成には至らず。

2014-05-02 18:40:44 | 日記
<4月度の米雇用統計は改善するも、大きく円安トレンドにはならないのではないか>  
  今夜の米労働省が発表する4月の雇用統計では、非農業部門就労者数がまずまずの増加となる見通しが出ているようです。 同就労者数は前月比21万5000人増、失業率は0.1ポイント低下の6.6%が中心予想となっています。 

  午後3時のドル・円 は、前日のニューヨーク市場午後5時時点と比べてわずかにドル高・円安の102円前半。 株の下げ渋りで持ち直したものの、小動きの範囲内で推移。 相場が大きく動かず、月初や大型連休という事情も重なって、手当てを急ぐ向きは見られていません。 今晩の4月米雇用統計は米金融政策の方向性に修正を迫るものにはならず、ドル・円のトレンドが大きく変わる契機にはならないのではないかと思っています。

  むしろ、市場予想より悪かった場合にドル・円が大きく下落することに警戒感を持っていた方が良いかも知れません。 米10年債利回りがレンジの下限を試す展開になっていることに加え、日銀の追加緩和観測が後退しているため、ドル・円に下方圧力がかかりやすい環境ではないかと思われます。 

  円安への需給の構造が変わっているのは確かであり、円高に行けば輸入企業の円売りは当然出てくるだろうし、通貨オプションを見る限りではドル・円が下がった時の備えは出来ていると思われます。 筆者も大幅な円高進展は予想していません。 4月米雇用統計が強くても、米国の金融政策スタンスは変わらないのではないでしょうか。 夏場までは新たなテーマが浮上せず、2月以降続く101~104円でのレンジ推移を抜けられないと見込んでいる。4~6月期の米GDPが発表されれば、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ時期を織り込む展開と見ておいた方が良いでしょう。

  今夜の雇用統計で21万人を下回る結果であれば、失望売りとなり瞬間的に102円を切るのではないかと思われます。 逆に、21万5000人を超え、大幅な伸びになっても103円台に少し乗せる程度で息切れするような展開ではないでしょうか。

  ドル・円は102円台を中心とした取引が2週間も続きストレスも蓄積され、また雇用統計を控えてエネルギーが蓄積されていると思われ、雇用統計後には101円台が103円台か、どちらかに振れて欲しいとのろです。 筆者個人的には瞬間的にでも円高に振れ、買い場のチャンスが巡ってくればと思うしだいです。

本日のドル・円相場の予想推移 <101.95~103.05>

豪ドル・円、過熱警戒のなか8週線の維持焦点。

2014-05-01 21:19:00 | 日記
  ストレスが溜まるような狭いレンジでの相場が続いています。 毎年の事ながら、このGWには何か波乱が起きる事が多いのですが、今年は無難に通過することが出来るでしょうか。 火種であったウクライナ情勢もロシアが一歩譲った形で収束しそうな雰囲気となってきました。 人道的には内戦状態にはなって欲しくはないものの、少し緊張状態で気持ち円高で推移して欲しいところです。

<豪ドル・円、過熱警戒のなか8週線の維持焦点>
  為替相場の中期トレンド判断で参考になるのが週足チャート、今週は週末2日のニューヨークの終値で固まります。  豪ドル・円の週足では8週移動平均線94.55~60円(1日東京市場時点)の上抜け維持が焦点となっています。 これから上下動を経ながらも上抜け定着できると、豪ドル高の流れが持続。 8週線などを下値メドとした豪ドルの押し目買いと、下値切り上がりのトレンド持続が意識されます。

  もっとも足元では一目均衡表の雲の上限93.90~95円や雲の下限93.75~80円などからの上方乖離が拡大しています。 短期的には豪ドル高に過熱感が強まっており、来週以降は雲の上限や下限などとの乖離を埋める調整下落の可能性も焦点になっています。

本日のドル・円相場の予想推移 <102.00~102.40>

日銀・黒田総裁会見、追加緩和は当面先送りとなる。

2014-04-30 15:25:26 | 日記
  明日から5月1日の労働節の休暇に入ります。 筆者の勤務する会社も数カ所に工場を持っていますが、それぞれの工場の休暇はまちまちとなっています。 今日は、無錫の工場から南通の工場へ移動してきてますが、夕刻には上海へ戻る予定となっています。 明日からの休暇の過ごし方については、南通から上海に戻るバスの中で考えるとしますか。

<日銀・黒田総裁会見、追加緩和は当面先送りとなる>
  30日の東京外為市場では、ドル・円、クロス・円でやや円安に推移しています。 30日の日銀政策会合の結果や展望レポート、黒田総裁の会見で ”追加緩和の当面の先送り” が示唆されることへの過剰警戒による円高に対し、材料出尽くしのポジション調整的な円の売り戻しが見られています。

  日銀が展望レポートで成長率見通しを引き下げたことや、黒田総裁が会見で前回ほど出口戦略の前向き姿勢が見られなかったことなどが、円の売り戻し要因となっているようです。

<今夜発表される、米国の4月ADPに注目>
  今夜は、米国の4月ADP(企業向け給与計算サービス会社オートマチック・データ・プロセッシング)雇用統計が日本時間21:15に発表されます。 予想は+21万人、3月は19万1000人。 今回の数値は期待出来そうな雰囲気であり、どこまでドルが上値模索が出来るかが見物です。

本日のドル・円相場の予想推移 <102.20~102.80>

ウクライナ情勢、本当にロシア軍の侵入は回避出来たのか。

2014-04-29 15:49:05 | 日記
<ウクライナ情勢、本当にロシア軍の侵入は回避出来たのか>
  29日の欧州外為市場では、ドル・円、クロス・円で全般円安に推移、欧州勢の参入とともに、全般的に円安が優勢になっています。

  前日の米国の中古住宅販売成約指数に続き、29日はドイツの消費者信頼感指数が改善したことや、28日にヘーゲル米国防長官とロシアのショイグ国防相がウクライナ情勢をめぐって電話会談し、ショイグ氏はロシア軍をウクライナに侵入させないことを保証すると表明したことに加え、欧米株式市場での相次ぐ大型M&Aなどを受けた欧米株の底堅さなどにより、リスク回避の円高圧力が後退しています。

  29日の欧州時間に米国債市場は、時間外取引で10年債金利が小幅に上昇(債券価格は軟化)。 ドル・円ではドルが下支えされています。
前日からの米国指標の改善や米国株の上昇、ウクライナ懸念の小康などにより、安全逃避の米国債シフトが抑制されています。 29~30日の米FOMCに対する警戒感も、現状からの米国債金利の低下に歯止めを掛けているようです。

  本日は、ウクライナ情勢で進展があり明るい兆しが出て来たようですが、トレンドを作るまでにはいたらないように思われます。 

本日のドル・円相場の予想推移 <102.40~102.80>

ウクライナ情勢、今夜にも対ロ追加制裁発動か。

2014-04-28 17:59:56 | 日記
<ウクライナ情勢、今夜にも対ロ追加制裁発動か> 
  ウクライナ情勢をめぐる緊迫化で米国の対ロシア追加制裁がきょうにも発動される見込みになりつつあり、投資家のリスク回避姿勢が強まるか否かが注目されそうです。 ウクライナをめぐる緊張が高まる中、追加制裁を受けて投資家のリスク回避姿勢が強まり、米国債への質への逃避が進めば日米金利差縮小からドル・円に下方圧力がかかる可能性があり、クロス・円相場も下落するのではないかと思われます。 ロシア・プーチン大統領の野望を抑えられるかどうかは、米国やその同盟国が制裁強化に向けて足並みが揃うかどうかでしょう。

<GW期間中、ウクライナ情勢で下押せば買いで勝負>
  本日の東京市場では、大型連休入りに伴い出来高が低迷していますが、市場ではドルの買い手が乏しくなるとの思惑も出ています。

  今週は、週末の雇用統計は相対的に強気の予想が出ていますが、ウクライナ情勢で下押しするようであれば積極的に買ってみることを推奨します。 今週は、ドル・円は101.50円より下は買いを入れ、売りは103~103.20円位を想定しています。

本日のドル・円相場の予想推移 <101.80~102.60>

今週の為替予想レンジ(4月28日~5月3日)

2014-04-27 09:14:16 | 日記
今週の為替予想レンジ

>ドル・円    101.20~103.20 
>ユーロ・円   140.00~142.50

<今週のテーマ・指標>3つ星以上
28日 特に無し
29日 英・第1四半期GDP 独・4月消費者物価指数
30日 日・日銀金融政策決定会合 独・4月失業者数/失業率 米・第1四半期GDP 4月シカゴ購買部協会景気指数 FOMC政策金利発表
01日 中・4月製造業PMI 米・週次新規失業保険申請件数 4月ISM製造業景況指数
02日 ユーロ圏・3月失業率 英・4月PMI建設業 米・4月非農業部門雇用者数 4月失業率
03日 中・4月非製造業PMI
 
<今週1週間の予想>
  毎年の事ながら、何故かGW時期に差し掛かると大きな問題が勃発し、相場に大きな影響を与えるので注意が必要です。 筆者もコツコツ稼いで、GW時期に予想を外してしまい痛い目を受けているので今年は慎重に立ち向かいたいと思うしだいです。 今年のGWのテーマはウクライナ情勢でしょうか。

  25日終盤のニューヨーク外為市場では、ウクライナ情勢の緊迫化を受けて、安全資産とされる円やスイスフランへの買いが膨らんでいます。 また豪ドルやNZドルなど、太平洋地域の高利回り通貨も対ドルで値を上げています。

  ウクライナとロシアによる衝突の危機が高まる中、ウクライナの特殊部隊はこの日、同国東部で作戦の第2段階に着手しました。 米国はロシアへの追加制裁を発動する構えを見せているほか、欧州指導者も対ロシア制裁で米国と協調することで合意しています。 あるニュース情報では、5月1日~9日に軍需衝突する可能性が高いとささやかれていますが、実際に衝突するような状況に陥ると雇用統計の内容が上向いても軍需衝突が優先されるでしょう。 

  人道的には中国が良く言うように対話によって進めるべきでしょうが、東ヨーロッパは多民族で構成されている国家が多く、統制が取れなくなると武力行使と言う力の方程式が生まれやすいのも事実です。 クリミヤ半島がロシアに移行した事も有り、ウクライナ本土に踏み込めば世界世論もアメリカを支援すると思われます。

  先週の米経済指標はまちまちの内容となっていて、市場は明確な方向感を欠く展開となっています。 そこにウクライナ懸念が加わり、投資家にとっては大きなポジション形成を構築するにはリスクが大き過ぎ、そのため太平洋地域の通貨が買われたようです。

  今週は、指標的には毎月のお祭りである米・雇用統計・失業率の発表が控えていますが、ウクライナ懸念を念頭において少し幅を取って慎重に考えたいと思っています。

  今週も読者の皆様には爆益がありますようにお祈りいたします。

大胆なポジション取りも出来ず、のらりくらりの相場展開は何時迄続くのか。

2014-04-24 15:55:38 | 日記
  まもなくゴールデンウイーク。 筆者の勤務する会社も5月1~2日が休日となりそうです。 久しぶりに下の娘と上海市内見学でもしようかと思っているところです。 お上りさんとなり外灘が一望出来る高層ビルにでも上ってみても良いかと思うしだいです。

<大胆なポジション取りも出来ず、のらりくらりの相場展開は何時迄続くのか> 
  目先の外為市場では、潜在的な円高材料が控えているように思われます。 明日発表の消費者物価指数が強い結果になると、日銀が2014年度インフレ見通し(年度平均:プラス1.3%)を引き上げる可能性があり、海外ファンド勢の先行きの追加緩和期待が完全消滅に追い込まれる可能性がありそうです。 CPIが予想の範囲に収まったとしても、来週の日銀決定会合で、政策変更なしとなれば、投機筋による失望の円買いがある程度予想されるのでしょうか。

  非常に微妙ではありますが、先行きには円安材料もあります。 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)による年央からの資産シフトや、共済年金など目下、ポートフォリオが国債に偏っている運用機関のポートフォリオ見直し、生命保険会社の外貨建てリスク資産保有の拡大などの動きも視野に入ってきています。 来週の米雇用統計が強めの結果なら、本邦輸出勢が休みになる連休中に、1ドル104円台まで円安が進んでも不自然ではなさそうです。

  ドル・円相場は、覇気のない状況が続いている現状です。 海外ヘッジファンド勢が、年初来、運用面で大苦戦を強いられており、新たに大胆なポジションを構築する元気を失っていることが背景として大きいと思われます。 非常に微妙な舵取りを余儀なくされ、筆者もポジショニングに苦労しているのが現状と言った方が良いのでしょうか。

本日のドル・円相場の予想推移 <102.20~102.70>

5月8日のECB理事会で追加緩和が決まる可能性も否定出来ず。

2014-04-23 11:53:20 | 日記
<22日のニューヨーク外為市場の動向から> 
  22日終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対ユーロで弱含み、対円では横ばい、 欧州市場が復活祭の休日明けとなりましたが、欧州中央銀行(ECB)が追加金融緩和に踏み切るかどうか不透明感が広がっていることから、狭いレンジでの取引が続いています。 同日に発表された3月の米中古住宅販売戸数は予想を上回ったものの約1年半ぶりの低水準でしたが、相場への影響は乏しい結果となりました。

  ECBのドラギ総裁は、最近ユーロ高は金融緩和に動くきっかけになり得るとの考えを鮮明にするようになって来ています。 また24日には講演が予定されています。 主要政策金利は現行の0.25%よりも引き下げられる余地もあるのか。 ただECBが実際に行動を起こすまでは、ユーロはレンジ内の動きにとどまると見ておいた方が良さそうです。 早ければ5月8日のECB理事会で追加緩和が決まる可能性もあるかも知れません。

  23日には、4月ユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)速報値や24日の4月IFO独業況指数の結果も見極めようとしていることから、IFO指数やドラギ総裁の講演が控えていることで、今週は弱含み傾向となりそうだです。 来週に4月のユーロ圏消費者物価指数が出てくるため、ユーロの下げ余地も限られそうです。

  米経済指標や米企業業績の改善を背景にドル買いの妙味が出始めていて、予想よりも良好な企業業績が米株式市場への資金流入を再び活発化させて、ドルを支える可能性もありそうです。

本日のドル・円相場の予想推移 <102.30~102.80>

今週は、ユーロ圏の景況指数(PMI)やドイツのIFO企業景況指数に注目。

2014-04-22 20:36:17 | 日記
<今週のユーロの動向から>
  今日、クーレECB理事から、 ”ECBには利下げの余地がある” また ”ユーロが上昇すると、緩和政策がより正当化される”  と言うようなハト派的なコメントが出ています。 

  今週はユーロにとってさらなる悪材料が見込まれることが予想されます。 ユーロ圏の景況指数(PMI)やドイツのIFO企業景況指数には注目が集まりそうであり、これらが悪化すればユーロにはさらなる下押し圧力がかかりそうな雰囲気です。 また、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は24日の講演で再びユーロに言及する可能性もあるのではないでしょうか。 

  しかしながらこれらのリスク要因をよそに、全体的な資金フローが依然としてユーロを支えているのも確かであり、ECBの政策行動が近づいていると思われるまで、ユーロの下値余地は限られると想定していた方が良さそうです。

<ユーロのテクニカル分析から>
  為替相場の日足テクニカルによると、ユーロ・円は5日移動平均線141.45~50円(22日の東京市場時点)が下から25日線141.40~45円を上抜けるという、ゴールデンクロス(ユーロ買いシグナル)を巡る攻防に直面してきています。

  短中期のトレンドラインを示す5日線や25日線の方向性は、微妙な上向き化となっています。 これから5日線の25日線 ”上抜け” が定着してくると、ユーロの下落リスクが後退し、5日線や25日線などを下値メドとしたユーロの押し目買いと、緩やかな下値切り上がりのトレンド移行が注目されやすいと思われます。

  反対に上抜け定着に失敗すると、ユーロの下値リスクが再燃し、5日線や25日線などを上値メドとしたユーロの戻り売りと、下攻めのトレンドが本格化する可能性も消えていません。

本日のドル・円相場の予想推移 <102.30~102.75>