FX寺子屋 by 葛勝老師

残りの人生FXに預けた!

今週の為替予想レンジ(9月12日~9月17日)

2011-09-11 08:31:19 | 日記
今週の為替予想レンジ

>ドル・円     76.40~78.00
>ユーロ・円   105.20~108.00
>ポンド・円   122.50~124.50

先週の反省
20~21日のFOMCに焦点を合わせてドル安を想定しましたが、ユーロとポンドが一気に底が大きく抜けることは想定外の展開となってしまいました。 

今週のテーマ・指標(大きなイベントのみ)
12日・月曜日 特にありません
13日・火曜日  〃   〃
14日・水曜日 米8月小売売上高
15日・木曜日 米9月フィラデルフィア連銀指数
16日・金曜日 米9月ミシガン大学消費者景気信頼感指数

各曜日とも各種経済指標や米国債入札結果の発表などの予定が控えており、極端な材料難という感じの1週間にはなりにくそうです。ただ、8月下旬のバーナンキ議長の ”結論先送り” 講演以降、ドル円市場関係者の最大の関心事は9月20~21日のFOMCで発表される米金融政策運営の結果に飛んでいってしまっている感もあります。 このため、今週のドル・円相場は、各時間帯に発表される各種経済指標の内容を逐次消化しつつも、翌週に控えるFOMCを意識しながら派手な値動きを慎むような展開になる可能性もありそうです。 来週はFRB要人がFOMC開催前の発言自粛期間に入るとみられており、木曜日のFRBコンファレンスではバーナンキFRB議長の開演の挨拶やタルーロFRB理事の講演などが予定されていますが、当面の米金融政策運営に関する生々しい話は恐らく出てこない可能性が高そうです。 市場参加者の意識が今月下旬のFOMCにかなり集中しているとみられることから、その前週となる今週のドル円相場は、普通に考えると 『FOMCの結果受け入れ前の準備体操』 みたいな状態に陥り易いような気がします。

マルセイユG7では景気減速への協調対応で合意したものの、会議の内容を見る限り残念ながら何も具体策は打ちだされていません。 声明文から:
1)経済成長や財政赤字、ソブリン債務問題といった新たな課題の中で今回の会合は開かれた。 世界経済には減速の兆候がはっきりと表れている。 われわれはこうした課題に対して、力強くかつ協調した対応をとる。
2)健全で安定した国際金融システムへの関心と、市場が決定する為替相場への支持をあらためて確認した。 為替市場での行動については緊密に連絡を取り合い、適切であれば協力する。
3)為替相場の過度の変動や無秩序な動きは、経済、金融の安定に悪影響を与える。
昔、流行語になった ”中身が無いピーマン会議” とはこの事か。 ここまで世界経済同時失速が顕著になっているこの時期に世界の首脳が集まってピーマン会議とは何事かと言わざるを得ません。 

筆者の今週の投資戦略 :
上述の如く、今週はFOMCの結果受け入れ前の準備体操期間となろうが、先週は比較的ドルが強含みで推移した背景もあり、今週はドルを中心に高値が有れば積極的に売ってみたらどうかと考えています。 アメリカの金融緩和政策がどのような形で出るかは判断が付きかねますが、いずれにしても来週は大きな変化が訪れるでしょう。 現在の為替水準では日銀による介入の可能性は低いと判断し、来週FOMCの金融緩和政策発表が終わり大きく値を崩すまでは売り玉キープ。 大きく値を消すようになれば日銀の介入を想定して買い玉を入れる戦法でいかがでしょうか。 具体的には、77.8~78.2で売り、来週20-21日に75円台を想定しています。 75円台で売り決済を行い、為替の推移を見届けながら、日銀の介入時期を設定したいと思っています。 
 
今週も読者の皆様には爆益がありますようにお祈りいたします。