FX寺子屋 by 葛勝老師

残りの人生FXに預けた!

今週の為替予想レンジ(9月5日~9月10日)

2011-09-04 06:58:48 | 日記
今週の為替予想レンジ

>ドル・円     75.80~77.40
>ユーロ・円   108.20~111.00
>ポンド・円   123.50~126.00

先週の反省
先週は米雇用統計が発表される経済指標ラッシュの材料豊富な1週間でしたが、これだけ相場が膠着するのは、非常に珍しい現象だったのではないかと思います。 9月中迄は膠着状態ではないかと予想し値幅も小さく取っていましたが、ユーロの下値が切れたのが残念でした。

今週のテーマ・指標(大きなイベントのみ)
5日・月曜日 米国祝日(レーバーデー)
6日・火曜日 米8月ISM非製造業景況指数
7日・水曜日 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
8日・木曜日 米失業保険新規請求件数/米7月貿易収支/バーナンキFRB議長、講演
9日・金曜日 特にありません/週末にかけてマルセイユG7サミット

特にバーナンキFRB議長発言が注目を集めそうです。 予定されているテーマは ”米国経済見通し:The US Economic Outlook ”となっており、先週発表された一連の米国経済指標の結果を受けて、同議長の米国経済に関する見解がどのようなものになっているかに市場の関心が集まりそうです。

ただし、8月下旬のジャクソンホールでバーナンキFRB議長に当面の金融政策運営について ”玉虫色・結論先送り” という結論を提示されてしまった経緯があります。 今回の議長発言も旗色を鮮明にしないような慎重な言い回しになって、米追加金融緩和の具体的内容等について、またまた先送りにされる可能性が強くなっているように思われます。 9月20日の週に開かれるFOMCは会期を延長するような大本命となって来ている感があり、ここでは為替を大きく変動させない手法で終わらすのではないか。

このほか、今週は金曜日~土曜日にかけてフランスのマルセイユでG7が予定されています。 野田内閣発足後初のG7ということで一応注目ですが、声明文は恐らく ”過度の為替変動は望ましくない” とか、 ”為替相場はファンダメンタルズを反映すべき” といった類の総論賛成的な内容になる可能性が高いと思われる。 先進国一致した協調は得られないのではないかと思われます。

先週の予想で、9月中旬まで膠着状態が継続されると投稿させていただきましたが、1週間の経緯を見ると下げ途中に階段の踊り場を作ってしまいました。 9月20日の週に焦点を合わせると、今週も膠着状態の延長ではあるが、下値を模索し始める展開になろう。 日銀の市場介入はG7サミット前でもあり、単独で介入することは無いのではないかと思われます。

又、欧州中央銀行(ECB)はトーンを変更し、短期的に利上げは行わない方針のようです。 アメリカが金融緩和策をどのような方式を採用するかは筆者にも分かりかねますが、大きく舵を切るようになれば、ユーロも1年間位金利引上げは無理と思います。 

今週は日銀も金融緩和政策を打ち出すと聞いています。 既に70円台に定着して2カ月が過ぎようとしています。 輸出企業は過酷な現状が数値として上がってきている時期だと思われます。 全ての経済指標が大きく引き下げられれば、経済の理論では円安に振れるのでしょうが、今後1~2年を占うアメリカの政策が決まり、効果が出始めない限り円高に歯止めがかからないのは一目瞭然です。

今週も読者の皆様には爆益がありますようにお祈りいたします。