FX寺子屋 by 葛勝老師

残りの人生FXに預けた!

年末・年始の相場の流れは如何に。

2013-12-31 10:17:29 | 日記
2013年度も今日が最後の1日となりました。 読者の皆様もご存知の通り、中国は元旦は国家の祝日ではありますが、特別に何もありません。 今夜から明日にかけては、いたるところで爆竹の音が鳴り響き続けるくらいでしょうか。 明日は1日だけの祝日となり、今夜は友人数人と忘年会をおこない、明日はゆっくりドラマでも見て過ごしたいと思っています。

<年末・年始の相場の流れは如何に>
昨日のドル・円相場は105円前半で取引されました。 日経平均株価が堅調に推移するなか、円売り地合いが継続し、ドル・円は一時105.41円まで上昇、2008年10月6日以来の高値をつけました。

市場では、米株が崩れない限り、円安地合いは続きやすいとの見方が目立っているようです。 前週末の米株は小反落したものの、連日の史上最高値更新を考えれば、むしろ調整が入るのが自然であり、リスク回避の兆候は見られなさそうです。 連日、連続して上げっぱなしということはあり得ないので、1日や2日は止まることはあるでしょうが、売りがかさんでどんどん落ちるのかと言えば、そういった材料があまりないとの見方が大半です。

米株式高を背景とした円安と日米金利差拡大観測を背景としたドル高という車の両輪がうまくかみ合うことで、今週以降もドル・円相場はさらに上値トライすることになるだろうとの楽観的な見方が広がっているように思われます。

市場では次の節目として2007年高値(124.14円)と2011年安値(75.31円)の61.8%戻しの水準となる105.50円付近が意識されていますが、相場に勢いがあり年始早々は106円位まで上値を追うのではないでしょうか。

投機筋の円売りポジションにはまだ余裕があり、円売り意欲は衰えていないこともあり、年始早々には107年や108円を視野に入れておいた方が良いのかも知れません。

筆者の予想は投稿し続けてきました通り、年末・年始は高く推移し、1月中旬から調整に入るとのセオリーでした。 年始の最高値は、107円位を想定していた方が良いのかも知れません。 1円上がるたびに本業に大きな影響が出る筆者にとって、為替相場の推移を見るたびに心臓の鼓動を隠しきれない日々を送っています。 何とか106円位をピークに小休止して欲しいところです。

輸入業者に取って2014年度は生き残りをかけたサバイバルの年となりそうです。

2013-12-30 19:00:30 | 日記
日本は正月休みに入り、今日はメール・電話もほとんど無く静かな週明けでした。 今日~明日と2日間は上海本社に出勤し、オーナーの小言を聞く役割に回ることになりました。 今年1年間の総括と言うことですが、オーナーの小言を半日も聞いていると本当に疲れます。

来期に向け経営戦略を練り直していますが全く透明度が無く、2014年はとんでもない1年になりそうな雰囲気が漂って来ました。 淘汰される企業が続出する年となり、業界の再編成が行われる年になるかも知れないとの結論に至りました。 

中国での生産は限界に近づいて来た予兆なのか? 理由は幾つかありますが主な理由として ◉極度のドル高・円安  ◉止まらない人民元高  ◉人件費・物価高騰  ◉生産拠点が東南アジアへ大きくシフト  ◉消費税アップにより業界全体が冷え込む  と言ったところでしょうか。

従来であれば、この時期は超繁忙期のはずですが、今年は残業も無く静かなものです。 1~3月迄の仕事量は十分確保出来ていますが、消費税が上がる4~7月中旬迄の仕事が全く見えて来ません。 

今日はオーナーと2人だけの話合いで東南アジアへの進出を強調し、規模は小さくとも前向きにやってみようとの話でまとまりました。 1月18日から、いよいよ大手商社と中国企業数社(既に東南アジアへ進出済みの企業)との具体的な話合いが始まります。 何としても生き残りをかけて、このプロジェクトだけは落とす訳には行かないと肝に命じているところです。

中国に残る商品は小ロット・多品種でスピードを要するものが大半となり、簡単で量があるものは東南アジアへシフトして行く事になるのでしょう。 仮に中国に残る商品があるとしても、上海近郊では無く800~1000km位内陸に入った地域が中心となり、上海近郊の工場機能が低下するの避けて通れない年となりそうです。

為替が齎す影響は、とてつもない中国の大きな工場を意図も簡単に移動させてしまうほどのインパクトがあるのには驚きです。

今週の為替予想レンジ(12月30日~1月4日)

2013-12-29 06:14:21 | 日記
今週の為替予想レンジ

>ドル・円    104.20~106.20 
>ユーロ・円   144.00~147.00

<今週のテーマ・指標>3つ星以上
30日 特に無し
31日 米・12月シカゴ購買部協会景気指数
01日 休場
02日 英・12月PMI製造業 米・週次新規失業保険申請件数 12月ISM製造業景況指数
03日 特に無し

<今週の予想>
27日のニューヨーク外為市場では、円がドルとユーロに対して5年ぶりの安値をつけました。 リスクを取る動きが再び活発化し米独などの株式が買われる一方、円は圧迫される展開となっています。

ドル・円 は105.17円まで上昇し、終盤は0.4%高の105.14円。 週間ベースでは円は対ドルで9週間連続の下落となる見込みで、石油ショック後の1974年以来の長さとなりました。

ユーロ・円 は0.7%高の144.45円。 一時2008年10月以来の高値となる145.67円をつけました。

日本の物価上昇は近くピークを迎え、日銀は来年早くに追加緩和を打ち出すものと見られています。 日銀の緩和策については、まだこれからいろいろ出てきそうな雰囲気です。

今週も読者の皆様には爆益がありますようにお祈りいたします。

急ピッチに進む円安、いよいよ105円台に手が届く。

2013-12-27 22:55:48 | 日記
娘との共同生活が始まり1週間が経過しました。 学校も始まり、12月末迄は教育実習期間でありいろんな先生について教え方を学んでいるようです。 赴任して来たばかりでもあり、疲れて帰ってくる娘の為に食事の準備・洗濯・掃除と忙しく家事に追われている毎日です。 正月明けからはいよいよ教壇で実践開始であり、緊張の連続になりそうだと言っていました。

<急ピッチに進む円安、いよいよ105円台に手が届く>
27日の東京市場で、ドル・円は105.05円、ユーロ・円は144.10円まで上昇、それぞれ2008年10月6日以来約5年2カ月ぶりの高値を付けました。 日経平均株価のサポートはなかったが、フローが主導で円売りが進んでいます。 海外ファンド勢と国内証券によるオプション関連の外貨買い・円売りに加え、国内投資家の円売りフローが観測されました。

市場では、利食いたい水準なので、相場はいったん止まる可能性はあるが、まだクライマックス的な動きになっておらず、ピーク感はないように思われます。 株が崩れなければ、再び上値を目指す展開になることも想定されます。 相場をけん引している投機筋の円売り余力は大きいように思われます。

前日のニューヨーク市場では、日米長期金利差が拡大するとの見通しもドル・円相場を支えていました。 米10年国債利回り は一時3.000%まで上昇、約2年2カ月ぶりの高水準となった9月6日の3.007%に迫ったほか、米2年債利回り は一時0.4150%と9月16日以来約3カ月ぶりに0.4%台に乗せています。

筆者の予想通り、年末・年始は円安に推移しながらも、1月中旬から米・債務条件引き上げ法案問題で調整に入ると予想していますが、如何なる結果になるのか楽しみです。 2014年度は大半の方が予想しているように円安に推移するものの、相場は一本調子にはいかないことも肝に命じておかないとならないのではないでしょうか。

105円を上抜けば、一気に107円~08円といった水準の可能性が否定出来ず。

2013-12-26 12:09:48 | 日記
南通での仕事は終わり、今日夕刻には上海へ移動します。 急に底冷えがし始め、明日の南通の最低温度は-4度と予報では出ているようです。 経緯節減によりマイナス温度にならないとエアコンを使用出来ない方式になってしまい、工場での仕事はきついものがあります。

<世界中の意識はドル高>
ドル・円は株高に連れられ急速に上がっている面があるうえ、1─3月期に入ると日本企業のリパトリ(資金の本国還流)といった話も出てくるので、このまま一気に110円迄突き進むのは難しいのではないかと思っていますが、いまの雰囲気だと105円を突破していく可能性も十分ありそうです。

105円を上抜いてくると、110円くらいまでテクニカル的にポイントらしいポイントがない状態です。 マーケットは往々にしてオーバーシュートするので、105円を上抜けば一気に107円~08円といった水準を目指して吹き上がる可能性も否定出来なくなりました。

ドル・円が堅調な背景には、"歴史的に類例をみない量的緩和からの脱却が見え始めた米国 と 異次元の量的・質的金融緩和の着地点がなかなか見えない日本” という両国の金融政策の違いがあります。

米国サイドでは1月のテーパリング(緩和縮小)開始が決まったことでドルが買いやすくなった一方で、日本サイドでは2年間で2%の物価目標の安定的な達成は難しそうになってきました。 日銀のマネタリーベース増加計画は2014年末(270兆円)までしか出していないが、例えばこれを2015年末まで延長すれば300兆円を超えてくることが明らかになるでしょう。 そうなれば追加緩和に等しいマーケットインパクトが出てきて、円売り材料になる可能性がありそうです。

本日のドル・円相場の予想推移 <104.30~105.20>

来期の為替予想、多くのアナリストの目標値はドル・円110円。

2013-12-24 22:00:15 | 日記
今日から3日間、南通工場へ年内最後の状況確認のため出張。 今日はクリスマスイブなのにホテルでクレーム対応、とても辛くわびしい年末となってきました。 来年は良い年でありますようにと祈るのみです。 

<来期に向け為替予想が出始める。 多くのアナリストの目標値はドル・円の最高値110円>
来年度に向け為替推移の予想を発表されている方も多くなりつつあります。 ドル・円の最高値を110円と予想されている方が多くなっているように見受けられ、中には115円の予想迄出始めているようです。

世界的な景気回復を背景に株高・円安基調が続く事になるのでしょうが、その道は平たんではないように思われます。 円安も対ドルで104円台前半まで進んでいますが、自動車など輸出関連企業の伸びが今一つのように思われてなりません。 一部のヘッジファンドによる先物買いが日経平均の上昇を演出しているとみられ、ぜい弱な面も有るように思われます。

売り材料がどんどん無くなって来ているような状態になりつつあるとまで言われている方もいらっしゃいますが、実際にそこまで安易に考えても良いものでしょうか。 

筆者も、来期に向け確かに110円台も視野に入れないとならないと思ってはいるものの絵に描いたようには行かないでしょう。 世界中が超強気になった時に大きな落とし穴があるものです。 それが相場と言うものではないでしょうか。

先ずは年明けの米・債務超過法案が可決されるのかが見物です。

今週はクリスマス休暇も控えていて大きなトレンドは無さそうな雰囲気。

2013-12-23 12:43:48 | 日記
上海で下の娘との共同生活が始まりました。 土・日を使って、大きく変わりゆく上海を紹介する為にいろいろな場所に連れて行きました。 下の娘曰く、青島の大学に留学していた5年前と違い、極端に物価水準が上がっているのにビックリしたと言うのが本音ではないでしょうか。 

物価の上昇ばかりか、為替が大きく円安に振れていることもあり、計算機をたたいては ”日本より高いものが多くなった” とぼやいていました。 中国の粗悪商品を日本より高いお金を出して買わないとならないのが納得出来ない、消費する気にもならないと言っていたことが印象的でした。

<今週はクリスマス休暇も控えていて大きなトレンドは無さそうな雰囲気>
23日のアジア外為市場は東京市休場につき新規材料に乏しい中、ドル・円は104.05円前後で膠着状態。 売買を手控える向きが極端に少ない状態になっています。

<一つ気になるニュースから> 
米商品先物取引委員会(CFTC)が発表したIMM通貨先物の取組(12月17日までの週)によると、投機筋のドル買い越しが減少しているようです。 ドルの主要6通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル)に対する取組高は、183億2000万ドルの買い越しとなり、前週の191億ドルから減少しました。 ドル買い越しの減少は3週連続となっています。

先週のFOMCの量的金融緩和縮小問題の発表で油を注ぎ、投機筋は既に利益確定に回ったのでしょうか。 気になるところです。

本日のドル・円相場の予想推移 <103.80~104.30>

今週の為替予想レンジ(12月23日~12月28日)

2013-12-22 07:40:08 | 日記
今週の為替予想レンジ

>ドル・円    103.20~105.00 
>ユーロ・円   140.50~144.00

<今週のテーマ・指標>3つ星以上
23日 米・12月ミシガン大消費者信頼感指数・確報値
24日 米・11月耐久財受注   11月新築住宅販売件数
25日 特に無し
26日 米・ 週次新規失業保険申請件数
27日 日・11月全国消費者物価指数

<今週の予想>
今週はクリスマス休暇に入ることも有り大きなイベントはありません。 取扱量もかなり減ることが想定され、穏やかな1週間になると思われます。 

先週、米・FOMCでテーパリングが実施され高値模索が行われている状態ですが、今後の見通しにおいて筆者が懸念していた次のテーマ(債務上限引き上げ法案)が浮上し始めてきました。

オバマ米大統領は20日、2月に連邦政府債務が法定上限に到達することについて、上限引き上げをめぐり議会と交渉する考えはないことを明らかにされています。 記者会見において、この問題で対立が起きるとは考えていないとし ”交渉のためのカードにはならない。議員が同じことをまた繰り返すとは思えない” と述べられています。 

債務上限引き上げ法案が期限を迎えるのは2月上旬であり、やはり年明けにはこの問題の蒸し返しが再浮上される可能性が高くなって来たように思われ、100円台位まで調整されるのではないかとみています。

今週も読者の皆様には爆益がありますようにお祈りいたします。

年末から年始にかけては強気で勝負、その後は調整か。

2013-12-21 07:46:28 | 日記
昨夜、下の娘が予定通り上海に到着しました。 いよいよ学校での教壇生活が始まることになりますが、昨夜は日本から持込んで来た書籍の整理や身の回りの整理で急がしそうにしていました。 青島に留学していた時期に一緒に暮らした事がありますが、今回は上海での共同生活となりました。 青島とは違い、交通の便が良く、また日本人町があり安心したのか特別に違和感は持っていない様子でした。

<昨夜のNY市場のドル・円相場の流れ>
20日午前中盤の米ニューヨーク外為市場では、第3・四半期の米成長率が約2年ぶりの高水準となったことを受け、ドルが対円で約5年ぶり高値に上昇しています。 米商務省が朝方発表した第3・四半期の米国内総生産(GDP)確報値は前期比年率で4.1%増となり、2011年第4・四半期以来最大となっています。

これを受け、ドル・円は104.64円と、2008年10月以来の高値を更新されました。 これはGDP統計で米経済が改善しつつあることが確認されたことと、米連邦準備理事会(FRB)が今週緩和規模を100億ドル縮小を決定したことが評価される結果となりました。

昨日、筆者は直近の高値は105~106円に想定しており、104.80と105.20で一部分を決済しようと指値を行っていましたが、残念ながら刺さっていませんでした。 年始明けは一度調整されると想定し、年末迄にはいくらかを利食っておきたいところです。

米連邦準備理事会(FRB)が緩和縮小に舵を切られる。

2013-12-19 10:03:44 | 日記
下の娘の労働ビザが下りたようで、明日予定通り上海に入る事になりました。 夕刻、浦東空港に出迎へに行き、5年ぶりに共同生活が始まります。 下の娘は個性が強くストレスが溜まる日々が続きそうです。 それよりも教壇にたってきちんと教えられるのか不安一杯です。 生活面でも、大学時代に勉強した中国語もかなり錆び付いているようであり、教壇にたちながら中国語の勉強をやり直さないとならなそうです。

<米連邦準備理事会(FRB)が緩和縮小に舵を切られる> 
あらためて日米の金融政策の方向性の違いが認識されるなか、今朝のドル・円相場は104円前半で推移。 来年10月までに米緩和縮小完結との見方も 出てきています。 ドル・円は早朝104.30台迄上値を追いましたが、利益確定売りに押され朝方の高値から小幅に下落しています。

市場では、FOMCが明示的ではないもののフォワードガイダンスの強化につながる措置を講じたことで、来年もゼロ金利環境が続くとの見方が強まっています。  FOMC後に公表した調査レポートで、今回の決定を受けて、FOMCが今後2014年9月までの会合で毎回100億ドルのテーパリングを実施し、最終的に来年10月の会合で150億ドルの縮小を行うことによりQE3を完了させるとの見通しが示されています。

緩やかな経済成長と失業率の低下傾向、コア・インフレーションの緩やかな上昇の見通しに鑑みて、2014年を通じて安定的にテーパリングを実施する条件が整ってきているとの見方。  また、QE3のもとでの債券買い入れ規模は累積で1.58兆ドルになり、FRBのバランスシートは2014年終盤に4.25兆ドルでピークに達するとの推計を示し、利上げは2015年半ばまで実施しないとの見方に変更はないようです。

今回のテーパリング実施は当初から予想していた通り、小規模ながらテーパリングを実施する結果となりました。 今後は一昨日にも投稿させていただきました通り、年末年始は高値を維持していくように思われます。 そして1月中旬位から調整に入るストーリーの確立が高くなってきたように思われます。

為替市場は不思議なもので、世界中がドル高一辺倒でロングで臨むと、大きく梯子を外されるケースが大半のストーリーとなっており、一般投資者がダメージを受ける結果となっています。 年末年始にかけて106円位が最高値と想定し、その後は取って付けたように米・債務超過問題で不安心理を煽り、一旦は100~102円位迄調整に入るのではないかと思われますが如何でしょうか。

本日のドル・円相場の予想推移 <103.60~104.60>

今夜、FOMCの政策発表 いよいよ今年最後の山場を迎えることになりました。

2013-12-18 13:26:36 | 日記
<今夜、FOMCの政策発表 いよいよ今年最後の山場を迎えることになりました>
現在、ドル・円相場は102.90台で上値が重い展開。 なんと言っても今夜のFOMCの政策発表、その後は株価動向がカギとなってきました。

日経平均株価が堅調に推移するなか、底堅く推移していますが、103円台から上値を追う動きは限られているようです。 東京市場では、昨日売られた反動に過ぎず、103円を超えるのがやっとだろうと思われます。

市場では、今回の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、テーパリング(緩和縮小)はなさそうな雰囲気になってきているようです。 もしテーパリングが実施されなければ、米金利低下⇨ドル売り⇨米株高になる可能性がありますが、ドル・円は米株がどの程度上がるかに左右されるように思われます。 

テーパリングの政策発表は別として、今朝ほど発表された日本の11月貿易収支は1兆2929億円の赤字となり、これで1兆円超の赤字は今年4回目となっています。 年に4回も1兆円超の赤字が出れば円高にいかないのは明らかで、需給面では疑う余地がないほど円売りに傾斜しているということがあらためて確認される結果となりました。

すでに判明していますが、年間の貿易赤字も過去最大を更新する結果となり、年間10兆円ペースの貿易赤字となりそうです。 これが所得収支の黒字をほぼ食っていくことになるので、こういった国の通貨は普通は上がらないとされています。 あえてポジティブな材料を挙げれば、輸出が数量指数が6%も伸びていることがありますが、ただ、過去1年でこれだけ円安になっているにもかかわらずこの程度しか増えていないのは、やはり構造的なものでここで頭打ちだと判断した方が良さそうです。

貿易赤字は輸出が伸びないことと、輸入の伸びが大きいことの2つの要因から成り立っています。 輸入が伸びていることに関しては原発を稼働させれば、ある程度金額面で押し下げることが出来ますが、輸出の面ではかなり厳しい環境と言わざるを得ません。

本日のドル・円相場の予想推移 <101.80~104.00> 

今日はFOMC政策発表の前夜祭、模様眺めの展開か。

2013-12-17 12:34:42 | 日記
<今日はFOMCの前夜祭、模様眺めの展開か>
今日の東京市場は模様眺めで様子見相場の展開となっています。 実需筋で取引しなければならない向きやFOMC(米連邦公開市場委員会)越えのリスクを嫌う参加者のフローは出てくると思われますが、リスクをとれる参加者はスルーして後で動くのではないでしょうか。

FOMCでドル・円が下に行けば、実需筋は絶対に買うであろうが、上に行けば口を開けて見守るしかない。 現状、輸出企業の売り圧力はほとんどなく、ただ買いたい向きがマーケットに残っているだけの状態と言えるでしょう。

FOMCを受けて株がどちらに反応するかも焦点となっています。 テーパリングをしなければ株が上がるのでリスクを取りにくると予想されるが、テーパリングを決めたときに金利が上がって株が崩れるようであれば、円高に突き抜けることもありそうなので注意が必要です。

前日のニューヨーク市場終盤の取引では、ユーロがドルに対して上昇しました。 ユーロ圏の経済活動が上向いたことを示す指標や、FOMCをめぐる不透明感が、ユーロ買いドル売りにつながったようです。

また円は、中国の景気回復の先行き懸念や日銀短観の改善を受けて対ドルで値上がりしましたが、こうした上昇は長続きしないだろうとの見方が支配的ではないでしょうか。

今日は、引き続き株価をにらんでの神経質な値動きとなりそうですが、ただ103円半ばに近付くと上値が重くなるとみられ、FOMCを控えて、投機筋も大きくポジションをとりづらい環境が続くと予想されるでしょう。

本日のドル・円相場の予想推移 <102.60~103.40>

年内最後の重要イベント、18日にテーパリングの実施はあるか。

2013-12-16 18:19:23 | 日記
昨日一昨日の2日間、上海でマグロの販売方法の研究や水産市場の視察をして忙しく動き回りました。 初めて上海の水産市場を見て回りましたが、規模の大きさには驚きました。 マグロの生命線は冷凍技術であり、急速冷凍を要する冷凍庫が十分完備されていないこともあり、まだ量販店をターゲットにし、量がさばけるような市場に成熟するまでにはまだ時間がかかるように思われましたが、日本料理店や水産市場への卸からコツコツ始めないとならなさそうな感じでした。

サーモンが中国で急激に普及されたのは何故か? いろいろヒアリングしている中で、サーモンの冷凍技術はマグロほど難しくなく手軽に扱えるメリットが有るので、今ではカルフールなど大型量販店では何処ででもパック詰めした商品を見る事が出来ます。 マグロがサーモンのように手軽に扱えるようになるまでにはもう少し時間がかかりそうですが、今は苦労して市場作りをしておかないと後手に回ると値段ありきのような商売になってしまいそうです。

<年内最後の重要イベント 18日にテーパリングの実施はあるか>
株安やさえない中国指標が重しとなって103円を挟んでの攻防が続いていますが、商いはあまり活発ではありません。

年内最後の重要イベントとなる今週17~18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)でテーパリング(緩和縮小)が見送られれば、ドル・円に調整圧力がかかるとみられているようです。 逆にテーパリグが実施されるようになれば素直に受け止めて、年末にかけてまだ上があると見ている向きが多くなってきていますが、13日につけた年初来最高値、103.92円あたりが年内の最高値になる可能性も出てきました。

筆者は、昨日の投稿の内容通り、年末から年始早々迄はドル高基調が続き、105円台もあるのではないかと思っていますが、1月中旬位から米・債務超過問題が再浮上してきてドルが調整されるのではないかと思っています。 その後再びドル高基調に戻るように思われてなりませんが如何でしょうか。

本日のドル・円相場の予想推移 <102.60~103.40>

今週の為替予想レンジ(12月16日~12月21日)

2013-12-15 08:10:35 | 日記
今週の為替予想レンジ

>ドル・円    102.00~105.00 
>ユーロ・円   139.50~144.50

<今週のテーマ・指標>3つ星以上
16日 日・日銀短観 米・12月ニューヨーク連銀製造業景気指数 10月対米証券投資 11月鉱工業生産・速報
17日 豪・RBA議事録 英・月消費者物価指数 ユーロ圏・12月ZEW景況感指数 米・11月消費者物価指数 第3四半期経常収支
18日 英・BOE議事録  11月失業率 米・11月住宅着工件数  FOMC政策金利発表
19日 英・11月小売売上高指数 米・週次新規失業保険申請件数 12月フィラデルフィア連銀景況指数  11月中古住宅販売件数
20日 日・日銀金融政策決定会合 米・第3四半期GDP・確報値

<今週の予想>
今週の大きなイベントは何と言っても米・FOMCの政策金利発表につきるでしょう。 今週も堅調な地合が続きそうであり、最大の焦点となっているFOMCでテーパリングに踏み切れるかどうか。 テーパリングに踏み切れば素直に上昇、見送りでも下限は限られそうな雰囲気となってきました。

テーパリングに踏み切らなくても予告的なメッセージが出されるとの見方が広がっているようです。 今週は年末最後の大勝負となるのではないでしょうか。

中期的には、年末・年始はドル高傾向に推移し、1月中旬頃から米・債務超過引き上げ問題が蒸し返して浮上し、ドルは一旦調整されるように思われますが如何でしょうか。

今週も読者の皆様には爆益がありますようにお祈りいたします。

来週のドル・円の予想レンジ <102.00─105.00>

2013-12-14 09:16:52 | 日記
今日から2日間、家内の会社の手伝いにかり出されます。 いよいよ家内の会社も中国市場に向けてマグロの販売に乗り出す事が決まりそうな雰囲気になってきました。 フィジー・台湾沖で取れたマグロを焼津で水揚げし築地市場に流し、その残りを中国の市場へ流すことを考えているようでした。 前回、11月に上海へ来た時に実感はつかめたようですが、今回は細部に渡っての詰め作業。

筆者のような加工を要する仕事は下降線をたどっていますが、上海は食材の販売市場として成熟してきており可能性はかなり高くなって来たようです。 下の娘も上海に来る事が決まっており、家内の仕事の手伝いでも出来る環境になればと願うしだいです。 これから浦東空港で出迎えて、2日間はフルアテンドで全力投球あるのみ。

<来週のドル・円相場の見通し>
来週の外為市場で、ドル・円は堅調に推移する可能性が高くなって来たように思われます。 市場の関心は17~18日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)に絞られており、テーパリング(緩和縮小)が決定されなくても、予告的なメッセージが出されるとの見方が広がっています。

テーパリングに踏み切れば素直に上昇、見送りでも下値は限られそうな雰囲気となりました。

13日の東京市場でドル・円は103.92円まで上昇、約5年2カ月ぶりの高値を付けています。 テーパリング観測の強まりを受け米金利に上昇圧力がかかる中で、日経平均株価N225が堅調に推移したことが相場を押し上げています。

市場では、背景には大きくテーパリング観測や米景気回復期待、日本の追加緩和期待などがあるが、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)関連の報道も目立ったので、このあたりのフローを期待した買いもあったのでしょうか。

来週も堅調な地合いが続きそうであり、最大の焦点となっているFOMCでは、テーパリングに踏み切る可能性を指摘する声が次第に広がってきているようです。 米財政協議が合意に至ったことや米小売売上高が良かったことで、半々の確率でテーパリング開始が決まる可能性があり、ひところに比べ、年内開始に言及する声が増えているようです。

来週のドル・円の予想レンジ <102.00─105.00>