FX寺子屋 by 葛勝老師

残りの人生FXに預けた!

今週は、ユーロ圏のCPIに注目、デフレ傾向が強まれば6月の緩和観測が浮上。

2014-05-12 11:30:13 | 日記
<今週は、ユーロ圏のCPIに注目、デフレ傾向が強まれば6月の緩和観測が浮上> 
  12日の午前中東京市場は、ドル・円は米長期金利の動向に連れた動きに終始する一方、ユーロ・ドル、ユーロ・円は共に足元では下げ止まりを見せ始めています。 今週はドイツ、フランスはじめユーロ圏CPIの発表が控えており、デフレ傾向が強まる様であれば、6月緩和観測からユーロの一段安を警戒しておく必要があるでしょう。

  一方、週末11日にウクライナ東部2州(ドネツク州・ルガンスク州)で親露派がプーチン露大統領による投票延期の勧告を拒否、事実上の独立を問う住民投票を実施。 ウクライナ情勢に対してリスク慣れした部分が否めず、同国の内部情勢は日増しに悪化しており、親露派が反対している同国大統領選の実施(25日)まで突発的なヘッドラインに注意が要されます。

  9日海外市場ではドラギECB総裁の6月のQE(量的緩和)示唆により前日の流れを受けてユーロ・ドル、ユーロ・円共に下値を探る展開となりました。 米長期金利の下げ止まり反発がドルをサポート、ユーロ・ドルは一時14年4月8日以来の1.3745の安値を示現しました。 格付け機関ムーディーズのポルトガル格付けの ”Bba2” への引き上げ発表の影響は軽微だったようです。

本日のドル・円相場の予想推移 101.40~102.20 ユーロ・円相場 139.80~140.80

今週の為替予想レンジ(5月12日~5月17日)

2014-05-11 06:27:58 | 日記
今週の為替予想レンジ

>ドル・円    100.80~102.80 
>ユーロ・円   139.20~142.00

<今週のテーマ・指標>3つ星以上
12日 特に無し
13日 ユーロ圏・5月ZEW景況感調査 米・4月小売売上高
14日 英・4月失業保険申請件数 失業率 ユーロ圏・3月鉱工業生産 英・BOE四半期インフレレポート 米・4月生産者物価指数
15日 ユーロ圏・第1四半期GDP 米・5月ニューヨーク連銀製造業景気指数 4月消費者物価指数 週次新規失業保険申請件数 3月対米証券投資 4月鉱工業生産 5月フィラデルフィア連銀景況指数
16日 米・4月住宅着工件数 5月ミシガン大消費者信頼感指数
 
<今週1週間の予想>
  今週の外為市場で、ドル・円はレンジ内で身動きのとれない状況が続きそうです。 先々週末の米雇用統計が良好な内容だったにもかかわらず、明確な上昇トレンドを形成できなかったことが尾を引いているような雰囲気であり、ドル・円の膠着感が強まりストレスの溜まりやすい相場展開の様相を呈しています。

  雇用統計発表前まで102円台を中心とした取引が2週間も続いていたことから大きく動くことが期待されましたが、ドル・円は103.02円まで急伸した後、すぐに伸び悩んでしまいました。 先週は、102円台中心から101.40円台まで落ち込んでしまうなど上昇トレンドに向け、下値模索・地固め期間でしょうか。 

  イエレン米連邦準備理事会(FRB)の発言も、ドル・円の上値を重くさせている要因の一つと思われます。 イエレン議長は7日の議会証言で、 ”高水準の金融緩和が引き続き正当化される” と発言し、超低金利政策の長期化を示唆しました。 これにより、米長期金利が上昇しづらくなっているようです。

  今週は、米国では13日に4月小売売上高、15日に5月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数、16日に4月住宅着工件数の発表が予定されていますが、総じて良い内容となれば、ドル買い・円売りへの安心感につながりやすいが、103円の水準を抜けるのは難しそうです。
  
  今週も読者の皆様には爆益がありますようにお祈りいたします。

ドラギ総裁のサプライズ発言、来週は反転に向かうのではないか。

2014-05-10 11:43:06 | 日記
  GW明け、いきなり来客が続き毎日夜遅く迄アテンドしていました。 6日間連続のアテンドは本当に疲れました。 今朝は起きる事も出来ず、やっと起きたものの体はだるく、疲労感が蓄積されているような感じです。

<ドラギ総裁のサプライズ発言>
  9日終盤のニューヨーク外為市場では、ユーロが対ドルで続落しました。 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が前日にユーロ高に対して深刻な懸念を表明し、6月にも追加措置を取ることを示唆したことが引き続き材料視されました。 筆者も意表をつかれるような見事な発言であり、驚きをかくせませんでした。

  ユーロ・ドルは0.67%安の1.3747ドルと、1カ月ぶりの安値となっています。

  筆者は、ドラギ総裁の発言によって相場の流れが変わることはないと思っています。 米国で量的緩和が続いている間はドルは圧迫されるものと想定していて、大きく値を消しているだけに、来週にはユーロが対ドルで上昇するものと見ています。 ユーロ・円では、2日間で2.3円程度下落しているだけに戻りが出て来そうな雰囲気です。 ドラギ総裁はこれまでに何度もユーロを押し下げようとする発言をしてきましたが、大して効果はなかったことも過去の経験則が物語っています。

  来週は、ユーロの買い戻しと新規に買ってみようかと考えています。 139.50~80レベルで仕掛けてみたらどうでしょうか。

GW明けの為替相場、全体的にまだら模様。

2014-05-07 11:27:36 | 日記
  上海で学校の教師をしている下の娘が、3日の夜青ざめた顔をして戻ってきました。 地下鉄2号線・静安寺駅に入る手前での出来事でした。 近く立っていた3人の娘さん(20歳前後)の1人が急に倒れてきて、その時の状態を見る限り意識が無く既に瞳孔は開きぱなっし状態。 仮死状態ではなかったのではないか、娘の目とあってしまいあまりにも咄嗟の出来事で娘も青ざめたようです。

  問題は、周りの乗客はただ傍観しているだけで、静安寺駅についても荷物のように外に引きづり出したとの事でした。 日本では考えられない光景であり、人口が多い国だけに人命に係る意識が希薄なのではなかろうか。 

  瞳孔の開いた目が頭に残っており、尾を引きそうだと言っていました。 

<GW明けの為替相場から>
  前場の東京株式市場で日経平均は大幅続落。 下げ幅は300円を超え、取引時間中としては4月15日以来の安値水準を付けています。 国内連休中の米国株が下落したほか、為替が1ドル101円台と円高方向に振れたことで、自動車・電機など輸出株中心に売りが先行し、先物安が裁定解消売りを誘い下げ幅が拡大しています。

  前週末に発表された4月米雇用統計は予想を上回ったものの、ウクライナ情勢の悪化などが懸念され、国内連休中の米国株が下落しました。 日本株はPERなどのバリュエーション面で割安圏ですが、高値圏にある欧米株の調整が進むとリスク回避ムードが広がるとの警戒感からポジションを手じまう動きになっているようです。

  米国景気は疑いなく強くなりつつありますが、市場参加者の米国景気に対する目線が予想以上に上がっているのでしょうか。 米景気の一段の改善シグナルや、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の基本ポートフォリオ見直し発表などが反転の兆しとなるのでしょうか。

本日のドル・円相場の予想推移 <101.35~101.80>

ドル・円の中期目標について、6月には緩やかなトレンド相場に移行か。

2014-05-05 20:59:54 | 日記
  GWが3連休になった代わりに昨日の日曜日は出勤となってしまいました。 本来は5~6月時期は閑散期にもかかわらず、かなり忙しい日々を送っています。 今週も何時ものことながら各工場を走り回っています。 今月も日本からの来客予定が続き、忙しくなりそうです。 月末には家内が展示会に参加する為に嘉興を訪問する予定となっていて、通訳として呼ばれています。 

<ドル・円の中期目標について>
  中期的なビジョンンについては何度となく投稿させていただきましたが、ウクライナの地政学的な問題が大きくクローズアップされない限り、今年の秋口には108円台に向けて徐々に上値を切り上げて行くのではないかと想定しています。 FRBがテーパリングから出口戦略にコミットしていることや、日銀に引き続き緩和圧力がかかっていることから、中長期的なドル高・円安の見方は変わらないでしょう。

  ただ為替市場では、これらに対する期待が事前に盛り上がり過ぎてしまった結果、目下、動くに動けない状況になっているため、ドルは当面101―103円のレンジ内でのもみあいが続くものと想定されます。

  先行き6月に向けては、安倍政権の成長戦略や追加緩和に対する期待、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用見直しに伴うフローへの期待、さらに、日本の貿易赤字の定着や米国における緩やかな景気回復などを受けて、円安トレンドの復調が予想されます。

  ドル・円相場において、101.50円迄下押しすれば積極的に買ってみたいと考えています。 今週の最安値は、101.80を想定していますが、やはり気になるのがウクライナの選挙の動向でしょうか。 リスクオフが心理的に作動すれば、101.50円も可能な範囲でしょう。

本日のドル・円相場の予想推移 <101.80~102.40>

今週の為替予想レンジ(5月5日~5月10日)

2014-05-04 15:53:53 | 日記
今週の為替予想レンジ

>ドル・円    101.80~103.20 
>ユーロ・円   140.80~143.00

<今週のテーマ・指標>3つ星以上
05日 米・4月ISM非製造業景況指数
06日 豪・3月貿易収支 RBAキャッシュターゲット 英・4月PMIサービス業 ユーロ圏・3月小売売上高 米・3月貿易収支
07日 NZ第1四半期失業率 豪・3月小売売上高
08日 豪・4月新規雇用者数  4月失業率 英・BOE政策金利発表 ユーロ圏・欧州中銀金融政策発表 米・週次新規失業保険申請件数
09日 中・4月生産者物価指数 英・3月鉱工業生産 加・4月雇用ネット変化 4月失業率
 
<今週1週間の予想>
  米労働省が2日発表した4月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比28万8000人増と、2012年1月以来、約2年ぶりの大幅増となりました。 市場予想の21万人増も大幅な上回る結果となりました。 失業率は6.3%と、前月から0.4%ポイント低下し、2008年9月以来、5年半ぶりの水準に改善されています。 さすがに筆者もこの数値には驚きをかくせませんでした。

  GDP、3%台半ばまで大幅改善へ 景気が全体的に上向いており、(第1・四半期の)弱い国内総生産(GDP)データは無視できる内容でした。 この夏を通して景気の勢いは増し続け、少なくとも向こう2四半期は、GDPが最大3%台半ばまで著しく改善しそうな雰囲気となってきました。

  2・3月分が上方修正されたことと合わせると、成長を支える相当底堅い基礎的条件が経済の基調にあることを示していて、悪天候など一時的な逆風は、間違いなく対処可能となって来ました。 失業率が大きく低下したことで、米連邦準備理事会(FRB)の政策を考える際に一定の懸念が生じるかもしれませんが、フェデラルファンド(FF)金利の引き上げを最初に検討する時期は、2015年第2・四半期になる可能性が濃厚となって来たようです。
 
  今年の夏場には具体的な金利引き上げの議論が始まると思われ、10月頃には108円に達しているのではないかと思っています。 とは言っても、ウクライナ情勢や日本の金融緩和が先送りになっている事も有り、いきなり108円になるとは考えられません。 一進一退を繰り返しながらの展開となるでしょう。 今後の投資において、安値があれば積極的に拾って行きたいと考えています。

  今週も読者の皆様には爆益がありますようにお祈りいたします。

4月度の米雇用統計は改善するも、大きな円安トレンド形成には至らず。

2014-05-02 18:40:44 | 日記
<4月度の米雇用統計は改善するも、大きく円安トレンドにはならないのではないか>  
  今夜の米労働省が発表する4月の雇用統計では、非農業部門就労者数がまずまずの増加となる見通しが出ているようです。 同就労者数は前月比21万5000人増、失業率は0.1ポイント低下の6.6%が中心予想となっています。 

  午後3時のドル・円 は、前日のニューヨーク市場午後5時時点と比べてわずかにドル高・円安の102円前半。 株の下げ渋りで持ち直したものの、小動きの範囲内で推移。 相場が大きく動かず、月初や大型連休という事情も重なって、手当てを急ぐ向きは見られていません。 今晩の4月米雇用統計は米金融政策の方向性に修正を迫るものにはならず、ドル・円のトレンドが大きく変わる契機にはならないのではないかと思っています。

  むしろ、市場予想より悪かった場合にドル・円が大きく下落することに警戒感を持っていた方が良いかも知れません。 米10年債利回りがレンジの下限を試す展開になっていることに加え、日銀の追加緩和観測が後退しているため、ドル・円に下方圧力がかかりやすい環境ではないかと思われます。 

  円安への需給の構造が変わっているのは確かであり、円高に行けば輸入企業の円売りは当然出てくるだろうし、通貨オプションを見る限りではドル・円が下がった時の備えは出来ていると思われます。 筆者も大幅な円高進展は予想していません。 4月米雇用統計が強くても、米国の金融政策スタンスは変わらないのではないでしょうか。 夏場までは新たなテーマが浮上せず、2月以降続く101~104円でのレンジ推移を抜けられないと見込んでいる。4~6月期の米GDPが発表されれば、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ時期を織り込む展開と見ておいた方が良いでしょう。

  今夜の雇用統計で21万人を下回る結果であれば、失望売りとなり瞬間的に102円を切るのではないかと思われます。 逆に、21万5000人を超え、大幅な伸びになっても103円台に少し乗せる程度で息切れするような展開ではないでしょうか。

  ドル・円は102円台を中心とした取引が2週間も続きストレスも蓄積され、また雇用統計を控えてエネルギーが蓄積されていると思われ、雇用統計後には101円台が103円台か、どちらかに振れて欲しいとのろです。 筆者個人的には瞬間的にでも円高に振れ、買い場のチャンスが巡ってくればと思うしだいです。

本日のドル・円相場の予想推移 <101.95~103.05>

豪ドル・円、過熱警戒のなか8週線の維持焦点。

2014-05-01 21:19:00 | 日記
  ストレスが溜まるような狭いレンジでの相場が続いています。 毎年の事ながら、このGWには何か波乱が起きる事が多いのですが、今年は無難に通過することが出来るでしょうか。 火種であったウクライナ情勢もロシアが一歩譲った形で収束しそうな雰囲気となってきました。 人道的には内戦状態にはなって欲しくはないものの、少し緊張状態で気持ち円高で推移して欲しいところです。

<豪ドル・円、過熱警戒のなか8週線の維持焦点>
  為替相場の中期トレンド判断で参考になるのが週足チャート、今週は週末2日のニューヨークの終値で固まります。  豪ドル・円の週足では8週移動平均線94.55~60円(1日東京市場時点)の上抜け維持が焦点となっています。 これから上下動を経ながらも上抜け定着できると、豪ドル高の流れが持続。 8週線などを下値メドとした豪ドルの押し目買いと、下値切り上がりのトレンド持続が意識されます。

  もっとも足元では一目均衡表の雲の上限93.90~95円や雲の下限93.75~80円などからの上方乖離が拡大しています。 短期的には豪ドル高に過熱感が強まっており、来週以降は雲の上限や下限などとの乖離を埋める調整下落の可能性も焦点になっています。

本日のドル・円相場の予想推移 <102.00~102.40>