FX寺子屋 by 葛勝老師

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4月度の米雇用統計は改善するも、大きな円安トレンド形成には至らず。

2014-05-02 18:40:44 | 日記
<4月度の米雇用統計は改善するも、大きく円安トレンドにはならないのではないか>  
  今夜の米労働省が発表する4月の雇用統計では、非農業部門就労者数がまずまずの増加となる見通しが出ているようです。 同就労者数は前月比21万5000人増、失業率は0.1ポイント低下の6.6%が中心予想となっています。 

  午後3時のドル・円 は、前日のニューヨーク市場午後5時時点と比べてわずかにドル高・円安の102円前半。 株の下げ渋りで持ち直したものの、小動きの範囲内で推移。 相場が大きく動かず、月初や大型連休という事情も重なって、手当てを急ぐ向きは見られていません。 今晩の4月米雇用統計は米金融政策の方向性に修正を迫るものにはならず、ドル・円のトレンドが大きく変わる契機にはならないのではないかと思っています。

  むしろ、市場予想より悪かった場合にドル・円が大きく下落することに警戒感を持っていた方が良いかも知れません。 米10年債利回りがレンジの下限を試す展開になっていることに加え、日銀の追加緩和観測が後退しているため、ドル・円に下方圧力がかかりやすい環境ではないかと思われます。 

  円安への需給の構造が変わっているのは確かであり、円高に行けば輸入企業の円売りは当然出てくるだろうし、通貨オプションを見る限りではドル・円が下がった時の備えは出来ていると思われます。 筆者も大幅な円高進展は予想していません。 4月米雇用統計が強くても、米国の金融政策スタンスは変わらないのではないでしょうか。 夏場までは新たなテーマが浮上せず、2月以降続く101~104円でのレンジ推移を抜けられないと見込んでいる。4~6月期の米GDPが発表されれば、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ時期を織り込む展開と見ておいた方が良いでしょう。

  今夜の雇用統計で21万人を下回る結果であれば、失望売りとなり瞬間的に102円を切るのではないかと思われます。 逆に、21万5000人を超え、大幅な伸びになっても103円台に少し乗せる程度で息切れするような展開ではないでしょうか。

  ドル・円は102円台を中心とした取引が2週間も続きストレスも蓄積され、また雇用統計を控えてエネルギーが蓄積されていると思われ、雇用統計後には101円台が103円台か、どちらかに振れて欲しいとのろです。 筆者個人的には瞬間的にでも円高に振れ、買い場のチャンスが巡ってくればと思うしだいです。

本日のドル・円相場の予想推移 <101.95~103.05>

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