FX寺子屋 by 葛勝老師

残りの人生FXに預けた!

2013年度のドル・円相場のシナリオについて。 90円台は夏場までに到達か。

2012-12-31 18:20:20 | 日記
今日は2012年最後の日であり、日ごろ出来ていない宿題に追われる1日でした。 電気ストーブの修理に走ったり、元旦の買いだし、最後に友人の奥さんがやっている床屋でカットしていただきサッパリとしたところです。 友人仲間から奥さんは上手だと聞いていましたが、本当にビックリするくらい上手でした。 床屋と言っても、きらびやかなガラス張りのお洒落な床屋では無く、下町の薄暗く古めかしい床屋さんですが何時もお客さんは一杯です。

<2013年度の為替動向>
基本シナリオとして、2013年のドル・円相場は、年前半は円安主導で上昇、年後半はドル高主導で上昇加速を見込んでいます。 1年を通してなだらかながら円安トレンドを描くのではないでしょうか。

<上半期の円安材料>
1.1月の日銀金融政策決定会合で物価目標の引き上げや政府・日銀の政策協定締結。

2.日銀総裁人事で4月に任期が切れる白川総裁に代わり安倍政権寄りの緩和積極派が登用される。

3.7月の参院選で衆参のねじれが解消され、自民政権の政策自由度が高まる。

4.貿易赤字傾向の定着により国際収支の悪化が続く。


<下半期のドル高材料>
1.3年連続の夏場の米景気失速は経済指標の季節調整の歪み。

2.シェールガス革命による米製造業の復権。

3.FRBの失業率目標6.5%が想定よりも早めに達成されるとの思惑が浮上する可能性(2011年、2012年は年間1%のペースで失業率が低下しており、このペースが維持されれば2013年後半には6%台に低下しそう)。

為替相場の水準については、夏場までに何度か調整を経ながらも90円前後に到達、年末には95円前後まで上昇するのではないかと考えています。

予想レンジは83.00~95.00円ですが、今年も含めた過去10年間のドル・円相場の年間値幅は平均で約15.3円ですから、場合によっては100円台回復という可能性もゼロではないと思っています。 あくまでも可能性の有無について書きましたが、このシナリオどおりに事が運ぶとは思っていません。 特に米国については、情勢を見極めながらシナリオを修正していく必要があると考えています。

読者の皆様にはこの1年間ブログにお付き合いして下さったことに感謝申し上げますと共に、良いお年をお迎えになることを祈念させていただきます。 

今週の為替予想レンジ (12月31日~1月5日)

2012-12-30 20:44:30 | 日記
今週の為替予想レンジ

>ドル・円    85.20~87.00
>ユーロ・円  112.50~115.50
>ポンド・円  137.00~140.00

<今週のテーマ・指標>(3つ星以上の大きな指標)
31日 特に無し
 1日 休場
 2日 米・12月ISM製造業景況指数
 3日 米・12月ADP雇用統計(前月比) 新規失業保険申請件数 FOMC議事録公表(12月11・12日分)
 4日 米・12月非農業部門雇用者数(前月比) 12月ISM非製造業総合景況指数

<今週の予想>
今週は年を挟んでの展開となります。 1月4日にはいきなり米・雇用統計が控えていることもあり、週間を通して様子見の展開となるのではないでしょうか。 明日は大晦日でもあり、来年1年間の値動きを想定した記事を投稿させていただきます。

今週も読者の皆様には爆益がありますようにお祈りいたします。

今年1年を振り返ってみて。

2012-12-29 12:01:43 | 日記
筆者の勤務する会社も明日もう1日営業し、3日間の正月休暇に入ります。 筆者は明日が日曜日でもあり、明日から4日間休みを取ることにしました。 いろいろ出来ごとの多い1年間でしたが、個人的に一番悩んだ出来事は、やはり夏場に現在の会社を離職しインドへ赴任するかどうかの決断だったでしょうか。 

結果的には、総経理を追いやることで解決出来ましたが、残って南通の新会社を立ち上げたものの全責任が重くのしかかり疲れる毎日が続いています。 現在、グループ会社4社の責任者として、全ての営業面を見ており、車で走り回る生活が始まっています。

来期に向け、浙江省・義鳥/カンボジアへ工場進出する計画が浮上してきており、南通を離れる時期も遠くないような雰囲気となってきました。 折角、南通の日本人村のメンバーとの交流が始まったばかりなのですが、離れるのが名残惜しい限りです。

今後は月の半分がカンボジアで半分が義鳥と言う感じでしょうか。 カンボジアの後はミヤンマーと言う話も浮上し始めてきました。 重宝していただけるのは有難い限りですが、合計6社の責任者は務まるのか。

中国を中心に、カンボジア・ミヤンマーへの進出など考えたことも無かったのですが、中国も国際的になってきたように感じています。 日本の姿がどんどん霞んで見えます。


短期の目安、1~2月のドル・円相場の見通しは如何に。

2012-12-28 13:05:36 | 日記
南通はこの数日間小雨続きで気分も湿って来そうです。 南通の日本人村のメンバーも徐々に帰国の途につき始めました。 筆者は例年の如く、中国で正月を迎えることになりました。 南通の会社も徐々にですが、軌道に乗り始めたところです。 中国系の企業ではありますが、日本人の感性を取り入れた立派な会社になったと思っています。

<ドル・円相場の見通し>
ドル・円は、今朝方86.63円まで上値を伸ばしています。 95%の確率でその中に納まるとされているボリンジャーバンド2シグマの上限を突破するなど、年末が間近に迫っているにもかかわらず調整らしい調整もなく上昇基調が続いています。 

また、RSIを見ると91台まで上昇しており、 ”買われすぎ” の目安である75を大きく超えており、テクニカル面からは過熱感も感じられる局面ではあります。

今後の節目について 抵抗線
94.99 2010年高値(5/4)
88.38 リーマンショック後高・安1/2戻し
86.82 HBOP(ピボット・ブレイクポイント)   
86.57 R3(ピボット・レジスタンス3) ⇒⇒更新済み
86.47 ボリンジャーバンド2シグマ上限 ⇒⇒更新済み
86.31 R2(ピボット・レジスタンス2 ⇒⇒更新済み
86.23 第一抵抗線(ピボット・レジスタンス1 ⇒⇒更新済み

今後は90円台への挑戦が始まりかけていますが、ここからは一直線に上り続けるのは厳しいと見ています。 紆余曲折を繰り返しながら、条件が揃えば可能性はあるのではないでしょうか。 

ドル・円相場、今日明日で86円達成は可能か。

2012-12-27 08:44:32 | 日記
上海へ3日間応援の為に出掛けてきました。 昨夜は夜遅くなり投稿出来ませんでした。 年初来の高値更新中であり、また大きなトレンドを作り始めているだけに目が離せません。

<年内86円達成は可能か>
欧州市場は実質休場。 安倍新政権が発足し、財務・金融相に麻生氏、経済再生相に甘利氏の就任が報じられると85.47円まで上昇。 ただ、節目の85.50円付近ではオプション絡みの防戦売りの観測もあって伸び悩んでいました。 

NY市場に入り、麻生新財務相が初閣議後の会見で ”日銀と物価上昇目標を含め、連帯強化へあらゆる取り組みを進めるよう首相が指示” などと発言されています。 月末に絡むドル買いフローもあった模様で、85.50円を突破すると2011年高値(85.53円)も一気に更新。 欧州勢不在の薄商いの中で85.72円まで上値を伸ばし、2010年9月以来、約2年3ヶ月ぶりの高値を記録。 買い一服後は85.50円台まで小緩むが下値は堅く、クローズは85.62円。

今夜の米経済指標は比較的注目度が高いものが並んでいますが、あまり大きな反応は期待できそうにありません。 市場の焦点は今日から再開予定の ”財政の崖” 協議に集まっており、オバマ大統領が休暇を切り上げてワシントン入りしたため、年内合意にわずかな望みをつないでいます。

米議会発の要人発言に振らされる場面もありありそうです。 要人といえば、本邦政府要人の発言も引き続き注目されます。 昨日の海外市場では材料視される事はありませんでしたが、甘利経済相は閣議後の会見で ”円は1ドル85円つけてかなり良い方向にきている” ”為替はかなり適正水準に向かいつつある” などと発言されています。 恐らく投機的な動きによる円安は早晩巻き戻されてしまう可能性が高いため、これをけん制しようという意図から意識的にトーンダウンさせた気がします。

円の売りが非常に強く、86円は今週中に達成されそうな雰囲気です。 この水準まで上値を切り上げている段階では、年末でもあり来期の目標は90~92円位の話題になってきそうな雰囲気です。

ドル・円、明日には85円の壁に挑戦か。

2012-12-25 17:25:13 | 日記
<東京市場のドル・円は底堅い動き>
前日の海外市場の流れを引き継いで2011年4月以来の高値となる84.95円まで上昇したが、節目の85.00円目前で失速すると84.60円台まで押し戻されています。 しかし、自民党の安倍総裁が ”日銀にも説明責任を背負っていただく” ”金融政策で円高を是正するのは当然のこと” などと発言すると再び84.80円台まで値を戻していました。 明日には、85円台に突入するのかが見物です。

<ユーロ・円はドル・円につれた値動き>
ドル・円の動きにつれて112円台目前まで上昇後に111.50円台まで押し戻されました。 その後は、安倍・自民党総裁の発言や、日経平均および上海株の堅調推移を背景に111.80円台まで値を戻しています。

今日から明日にかけての抵抗線・指示線は下記の通り。
第一抵抗線 84.97 第二抵抗線 85.05 第三抵抗線 85.25
第一指示線 84.41 第二指示線 84.34 第三指示線 84.13

安倍総裁への期待から、市場全体がドル高・円安を向いているだけに明日には85円に挑戦する兆しが見受けられます。 明日位から動き始めるかと思っていましたが、1日早かったようです。

クリスマス、超閑散相場。 動きが出るのは26日以降か。

2012-12-24 18:53:20 | 日記
今日はクリスマスイブなのに上海まで出てきてお客様の対応に当たっています。 以前住んでいた上海の一戸建て住宅の部屋で一人寂しくクリスマスを過ごすこととなりました。 長い間住んでいなく、エアコンも調子が悪く、本当に寒い夜を送らないとならない羽目になってしまいました。 

<ドル・円相場の動向>
東京市場は天皇誕生日の振り替え休日、NY市場はクリスマスイブのため株・債権市場が短縮取引となります。 為替市場は一応オープンこそしているものの大きな値動きはなさそうです。

閑散相場は致し方のないところですが、閑散が故になにかの拍子で荒い値動きとなる可能性もあるため、まったくのノーマークにするのは控えたいところです。

米・”財政の崖” への警戒感は依然として根強いものの、米議会が再開する27日迄は新たな材料も予想しにくいとの見方が出ており、リスク回避の動きは一服状態です。 また、安倍自民党総裁による円安誘導示唆発言にも支えられて、ドル・円は底堅さを維持しています。 84.40付近でもみ合い状態です。

26~27日頃から若干動き始めるような気配を感じるところです。

今週の為替予想レンジ (12月24日~12月29日)

2012-12-23 13:04:01 | 日記
今週の為替予想レンジ

>ドル・円    83.60~84.80
>ユーロ・円  110.00~112.50
>ポンド・円  135.00~138.00

<今週のテーマ・指標>(3つ星以上の大きな指標)
24日 特に無し
25日 特に無し
26日 米・10月ケース・シラー住宅価格指数  12月リッチモンド連銀製造業景況指数
27日 米・ 新規失業保険申請件数 12月消費者信頼感指数 11月新築住宅販売件数(季調済・年率)
28日 米・12月シカゴ購買部協会景気指数  11月中古住宅販売保留(前月比)

<今週の予想>
今週は欧米諸国がクリスマス休暇中と言うこともあって大きな値動きは無いのではないかと思われます。 今週発表される指標はどれも小粒なものが多く、週間を通してレンジ相場で推移しそうな雰囲気です。

今週のドル・円相場の目安
第一抵抗線 84.50 第二抵抗線 84.75 第三抵抗線 85.00
第一指示線 83.90 第二指示線 83.60 第三指示線 83.30

今週は83.90~84.50位の狭いレンジでの取引が予想されます。 第二抵抗・支持線迄のレンジにはならないように思われます。

今週も読者の皆様には爆益がありますようにお祈りいたします。

中国国務院・太陽電池産業の振興政策を決定。 

2012-12-21 13:42:02 | 日記
参院選・日銀の政策発表も終わり、残すは米・財政の崖の解決に向けての折衝の行くへのみとなってきました。 今夜の市場は大きな変化が無さそうなので、今日は中国の国務院が発表した政策について投稿させていただきます。

<中国国務院・太陽電池産業の振興政策を決定>
国務院(内閣に相当)は19日の常務会議で、太陽電池産業の振興政策を決定しています。 

常務会議は、太陽電池産業は戦略的新興産業であり、近年に急速に発展したとする一方、過剰な生産能力や外需への過度の依存を背景に業界は苦境にあると指摘されています。 そして以下5項目を柱とする振興政策指針を決定。

1)産業構造の調整と技術進歩 : 企業のM&A(買収・合併)と旧式設備の廃棄を奨励し、技術水準を高める。 多結晶シリコンや太陽電池・部材の新規設備投資は厳しく管理する。

2)発展計画の策定 : 太陽光発電と送電網の計画の整合性を重視し、効率の高い送電網への接続を促進し、技術水準規格を導入して、関連設備に対する強制検査や認証審査を実施する。

3)市場開拓 : 地域や家庭に太陽光発電システム導入を促す。 国際協力を強化して海外市場シェアを確保する。

4)支援策の見直し : 電力価格調整や補助金支給の基準を引き下げる。 太陽光発電に風力発電と同様の増値税(付加価値税)優遇を適用する。

5)市場原理の導入 : 政府の関与を減らし、地方政府による保護を禁止。 業界の自律的発展を支える。

以上、国務院が振興政策として打ち出されています。 中国も景気後退が顕著となってきており、景気刺激策の一環ともいえるこの太陽エネルギー政策は大きな刺激策となる可能性があります。 日本の太陽エネルギー政策は順調に進んでいるのでしょうか。 

日本は、この太陽エネルギーが自由自在に使えるような技術が確立出来れば、本当の意味で世界の経済大国の仲間入り出来るでしょう。 最後に残っている力を振り絞り、全業界が力を合わせて開発に取り組んで欲しいものです。 この太陽エネルギーの分野では絶対に中国には負けないで欲しいと祈るばかりです。

米・”財政の崖” またまたチキンレースに突入か。

2012-12-20 09:51:28 | 日記
<日銀の政策発表>
本日の日銀・金融政策発表への注目度も高いのですが、昨日投稿させたいただいた通り、本格的な取り組みは、新政権発足後の来年1月以降に持ち越されそうなムードが高まっているのではないでしょうか。 取りあえずの量的緩和拡大があるのかも焦点ではありますが、来年への ”期待” をどんな形で表現するのか、白川総裁の会見も大いに注目されるところです。

また、米国では ”財政の崖” 問題に関心が集まっています。 一昨日までの楽観論が引っ込んで、やや悲観的な見方が台頭してきたように思われます。 一応の期限が明日21日に迫る中、大統領府と共和党のチキンレースの行方に注目が集まります。

日銀の政策発表については、 昨日の投稿通り ”ゼロ回答” に近い内容で終わるように思われます。 よってドル・円に関しては若干調整されるように思われますが、やはりトレンドは上向きであり(新政権に対する期待値)押し目は積極的に買って行きたいところです。

第一抵抗 84.45~50 第二抵抗 84.60~65 第三抵抗 84.80~85
第一指示 84.10~15 第二指示 84.00~05 第三指示 83.80~85

明日の日銀の政策発表 ”ゼロ回答” の可能性有り。

2012-12-19 12:25:15 | 日記
<11月度の貿易収支は予想より少ない結果>
今夜のポイントは米住宅着工件数の結果も気になるところではありますが、やはり、焦点は ”米財政の崖” と 明日の日銀の発表でしょう。 財政の崖問題については、早ければ今日明日中にも合意という期待も一部にあるようです。 これらの関連報道にも気を配っておきたいところです。 明日の日銀については、様々な決定は来年1月の会合になるとの報道もありますが、今会合での ”ゼロ回答” は市場の失望を誘う恐れがあり、予断を許しません。 明日の昼前後の発表と午後の白川総裁の会見を待つしかなさそうです。

尚、本日発表された11月通関ベースでの貿易収支は9534億円の赤字となりました(季節調整後では8685億円の赤字)。 大幅な赤字ではありますが、予想(1兆351億円)したほどの赤字幅ではなかった事もあって、ドル・円の反応は限定的となっており、84.30円台で推移しています。

貿易収支の大幅悪化が予想されており、発表と同時に大きく円売りが起きるか心配していましたが、予想ほど悪くなかったこともあり反応は限定的で一安心です。

いよいよ明日の日銀の発表を残すのみとなっていますが、今月は大きな政策発表は無く ”ゼロ回答” に近い状況ではないかと思われます。 参院選も終わったばかりであり、未だ十分な政策のすり合わせが出来ていないことが理由に挙げられます。 恐らく本格的には1月にずれ込むのではないでしょうか。

今夜にかけて84.50を超えるようであれば、明日の金融緩和への期待値とあいなって85を目指す展開となるのではないでしょうか。 今夜から明日の昼前後迄の上値は84.80~85.00位がありそうです。 その後、 ”ゼロ回答” により若干調整されるように思えてなりませんが如何でしょうか。

20日の日銀政策決定会議まで83.30~84.30のレンジ相場か。

2012-12-18 09:16:31 | 日記
<明日から始まる日銀金融政策決定会合で追加緩和策を打ち出すのか>
本日は材料的には、それほど特別注意すべき点はなさそうです。 ただ、昨日NY市場のドル・円については米10年債利回りが上昇した割には上値が重い印象でした。 これまで円売りを進めてきた海外勢の買戻しニーズも感じられるため、引き続きポジション調整的なドル売り・円買いが優勢となる可能性もありそうです。 しかし、明日から始まる日銀金融政策決定会合を見極めたいとのムードが残る事や、米 ”財政の崖” 問題に回避期待が高まりつつある事から、急激かつ大幅な円買戻しとなる可能性は低いように思われます。

円安のトレンドにはなっていますが、日銀の政策決定会合で何も出なければ円が売られ過ぎている分、若干調整されることも視野に入れておいた方が良いでしょう。 

今日は大きく動きづらい日ではないかと思います。 よって上値抵抗・下値支持は昨日投稿させていただいた同じレベルではないかと見ています。 今日、83.30~50の下値模索があれば積極的に買ってみたら如何でしょうか。

自民党大躍進。 今後の展開は金融政策しだい。

2012-12-17 09:06:46 | 日記
<衆院選の結果後のドル・円相場の流れから>
昨日、自公民が大勝し2/3議席に達した事により、本邦衆院選の結果に対する円安の反応がどこまで続くか注目されます。 東京オープン前のオセアニア市場ではドル円84.40円台まで急伸して年初来高値を更新していますが、東京7時以降の高値は84.31円となっており、やや伸び悩んでいるようです。

昨日、週間の予想でドル・円については84.20を想定していましたが、抜けてしまうほど議席数が多い結果となりました。 議席数が320を超えたことにより、今週の目標を再度調整する必要が出てきました。

第一抵抗 84.48 第二抵抗 85.00
第一指示 83.96 第二指示 83.32

>ドル強気材料
16日の衆院選で大勝したことにより、財政拡張・円安政策・積極的な金融金融緩和を主張している自民党の復帰。 日本の輸入企業や投信からのドル買い需要。

>ドル弱気材料
日本の輸出企業のドル売り。 米・ ”財政の崖” 回避に向けた協議の行き詰まり。

若干は調整されるように思われますが、19~20日の日銀の金融政策会議が材料視されやすい環境下にあり、大きくは調整されにくいと思ってみています。 よって20日が上限となる可能性が高いのではないでしょうか。 その後は自民党の金融政策を見ながらの展開となるように思われます。

今週の為替予想レンジ(12月17日~12月22日)

2012-12-16 16:27:32 | 日記
今週の為替予想レンジ

>ドル・円    82.70~84.20
>ユーロ・円  108.00~111.00
>ポンド・円  133.50~136.50

<今週のテーマ・指標>(3つ星以上の大きな指標)
17日 米・12月NY連銀製造業景気指数
18日 豪・RBA理事会議事録公表(12月4日分) 英・11月CPI・PPI
19日 独・12月IFO景気動向指数 英・英中銀MPC議事録公表(12月5.6日分) 米・11月住宅着工件数(季調済・年率)
20日 日・日銀・政策金利発表 白川日銀総裁会見 米・Q3GDP Q3個人消費 11月景気先行指数 11月中古住宅販売指数
21日 米・11月耐久財受注(前月比) 12月ミシガン大学消費者信頼感指数<確報値>

<今週の予想>
今週は何と言っても参院選の結果に大きく左右されそうです。 衆院選で、自民・公明両党で300議席程度を確保するものの、定数の3分の2に当たる320には至らない情勢と報じられており、こうした結果が出た場合には、いったん織り込んでいたこともあってドル・円は小反落の可能性が高いかも知れません。

今週は19日~20日まで日銀の金融政策決定会合が開かれるので、緩和期待が持続して大きく崩れるとは思いませんが、日銀会合も ”緩和見送り” や ”5兆円程度の基金増額” にとどまれば、クリスマス前ということやシカゴIMMで円売りがかさんでいることもあって、ドル・円は下げやすい環境にあるでしょう。 今週は重要イベントが想定内となれば、82円台まで小反落すると予想してみました。

逆に、ドル・円が85円に向かって上昇するには、自公合わせて3分の2以上の議席を獲得するケースになった場合です。 この場合には、実現可能性は全く度外視して、かなり先走って日銀法改正や日銀による外債購入にまで思いを馳せる展開になりそうです。

ドル・円相場の動向については、82円台の押し目があれば買ってみたいところです。

今週も読者の皆様には爆益がありますようにお祈りいたします。

来週のドル・円相場の展望について。

2012-12-15 14:44:21 | 日記
今夜は地元南通で、南通・上海の友人を集めての忘年会となります。 時が経つのは早いもので、南通に移ってもう2カ月が過ぎようとしています。 南通には日本人が600名ほど住んでいるとの話ですが、小さな町であり皆親切に付き合っていただけます。 

30年に渡り海外生活が続いていますが、過去は自分だけを信じて過ごして来ました。 ここ南通では皆さんが本当に心温かく迎えてくれ、筆者も始めて自ら心を扉を開き始めたところです。

商売には全く関係無い人との交流も実に楽しいものです。 地位・年齢に関係無く皆さん楽しくやっている姿を見ると、仕事にも情熱が注げるようになりました。 12月も中旬になり、いよいよ来期に向け新しい作戦を練る時期となってきました。 

<来週のドル・円相場の展望>
14日には、ドル・円相場で83.96円まで上昇しましたが、利益確定のドル売りに押されています。 1円刻みで売り注文が控えており一本調子の上昇は難しく、売りをこなしながらの展開となっています。 現状、円に関しては好ましくない話ばかりなので、いったん84円乗せには失敗しましたが、ドル・円のトレンド的には上方向でしょうか。 

衆院選で自民党が大勝すれば、17日の朝一番は84円台を超えるような展開となる可能性が濃厚ですが、一本調子に上げることは無く、一度は調整局面があるのではないかと思われます。