<人民元 過去最高値を更新>
10月28日の上海外国為替市場の人民元相場は、中国人民銀行(中央銀行)が設定する基準値が最高値更新となったことを受け、対ドルで反発。 欧州債務危機対策がまとまったことで、リスク資産に対する投資が活発化するとともに、ドル指数は急落した。 ドルが非常に軟調なことが主な要因となっているようです。
人民元の対ドル相場の銀行間取引の終値 1ドル=6.3586元 と、前日終値の 6.3595元 に比べ元高/ドル安。 銀行間取引では、最高値更新に失敗し、基準値を下回っての取引となった。 月末に伴い国内企業からのドル需要が強まったことなどが理由という。 現地銀行の見方では月末ということもあり、ドル需要は非常に強かったと指摘しています。 またドル需要を盛り上げた別の要因を裁定取引と指摘しています。
人民元の年初来上昇率は3.63%、昨年6月の弾力化以降の上昇率は7.35%となっています。
年末迄に、1ドル=6.20元 と言う想定値にかなり近づいて来ました。 産業に及ぼす影響も徐々に深刻になりつつあります。 来年の想定値 1ドル=5.80元 が現実的となるとすれば、先端技術分野の生き残りは可能でしょうが、労働集約型の産業は壊滅状態に陥るのではないでしょうか。 筆者の属している分野は労働集約型であり、厳しい現実に向かい合わないとならない日が近くなりつつあるように思われます。
<ユーロが下落、イタリア国債入札が不調>
28日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが下落しました。 イタリアの10年債入札で落札利回りがユーロ導入以来最高となったことが重しとなった。 ユーロ圏の国債入札としては26日の欧州首脳会議後初めてです。 首脳会議では欧州金融安定ファシリティー(EFSF)を約1兆ユーロに拡大することで合意した。 ただ資金の調達方法が不透明なほか、規模に対する懸念も根強いことから、ユーロの地合いは弱いと見ています。
債務が極めて大きく成長率の低い国の高い資金調達コストが根本的な問題で、ユーロ圏の状況は依然として非常に厳しいと言わざるを得ません。 今週は11月3日の欧州中央銀行(ECB)理事会を前に、ユーロが弱含む可能性がありそうです。 また11月1~2日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)にも注目が集まっています。
<今週のユーロの動向から>
・ECBが利下げに踏み切るかどうかがユーロにとって最も重要。
・ユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)の水準は欧州がすでにリセッション(景気後退)入りしていることを示している。
・ECBが金利を少なくとも1%まで引き下げることは時間の問題のように思われます。
10月28日の上海外国為替市場の人民元相場は、中国人民銀行(中央銀行)が設定する基準値が最高値更新となったことを受け、対ドルで反発。 欧州債務危機対策がまとまったことで、リスク資産に対する投資が活発化するとともに、ドル指数は急落した。 ドルが非常に軟調なことが主な要因となっているようです。
人民元の対ドル相場の銀行間取引の終値 1ドル=6.3586元 と、前日終値の 6.3595元 に比べ元高/ドル安。 銀行間取引では、最高値更新に失敗し、基準値を下回っての取引となった。 月末に伴い国内企業からのドル需要が強まったことなどが理由という。 現地銀行の見方では月末ということもあり、ドル需要は非常に強かったと指摘しています。 またドル需要を盛り上げた別の要因を裁定取引と指摘しています。
人民元の年初来上昇率は3.63%、昨年6月の弾力化以降の上昇率は7.35%となっています。
年末迄に、1ドル=6.20元 と言う想定値にかなり近づいて来ました。 産業に及ぼす影響も徐々に深刻になりつつあります。 来年の想定値 1ドル=5.80元 が現実的となるとすれば、先端技術分野の生き残りは可能でしょうが、労働集約型の産業は壊滅状態に陥るのではないでしょうか。 筆者の属している分野は労働集約型であり、厳しい現実に向かい合わないとならない日が近くなりつつあるように思われます。
<ユーロが下落、イタリア国債入札が不調>
28日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが下落しました。 イタリアの10年債入札で落札利回りがユーロ導入以来最高となったことが重しとなった。 ユーロ圏の国債入札としては26日の欧州首脳会議後初めてです。 首脳会議では欧州金融安定ファシリティー(EFSF)を約1兆ユーロに拡大することで合意した。 ただ資金の調達方法が不透明なほか、規模に対する懸念も根強いことから、ユーロの地合いは弱いと見ています。
債務が極めて大きく成長率の低い国の高い資金調達コストが根本的な問題で、ユーロ圏の状況は依然として非常に厳しいと言わざるを得ません。 今週は11月3日の欧州中央銀行(ECB)理事会を前に、ユーロが弱含む可能性がありそうです。 また11月1~2日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)にも注目が集まっています。
<今週のユーロの動向から>
・ECBが利下げに踏み切るかどうかがユーロにとって最も重要。
・ユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)の水準は欧州がすでにリセッション(景気後退)入りしていることを示している。
・ECBが金利を少なくとも1%まで引き下げることは時間の問題のように思われます。