FX寺子屋 by 葛勝老師

残りの人生FXに預けた!

為替予想レンジ(8月1日~8月6日) 

2011-07-31 12:23:58 | 日記
今週の為替予想レンジ
>ドル・円     75.00~81.00
>ユーロ・円   107.00~113.00
>ポンド・円   124.50~129.00

今週注目したい指標・発表
今週は毎日のように相場に影響を与えるような大きな指標が続きますが、やはり米債務上限引き上げ法案が可決されるかが最大のテーマとることは明白。 世界中が注目する8月2日(Xデー)がどのような結論をもたらすか? 

>ドル・円相場
8月1日~2日 日銀の市場介入は無いと判断。 よって相場は下値を模索する展開となり75円台への突入は避けられないのではないか。 8月2日、アメリカの上院議会で法案が可決成立された場合、本来は急反転すると思われがちですがここがポイントとなりそうです。 自力反転して80円台に戻る勢いがあれば、日銀の介入は先送りとなる。 自力反転するが弱弱しく78円台にも到達しない場合、日銀は介入に踏み切る可能性を秘めています。

米債務上限引き上げ法案が否決され、部分的債務不履行宣言がなされた場合 過去に経験が無いドル安に陥る可能性があります。 その場合、72円の前半迄ドル安が進行する可能性を秘めています。 

>ユーロ・円相場
スペインの格下げが確定される可能性があります。 またギリシャ支援第二弾・1200億ユーロの資金手当ては合意されたものの、実際には難航しているようで9月中旬迄に手当て可能か極めて不透明な状況に陥っています。 ドル・円相場が75円台に突入し、スペインの格下げが2ランク落ちるようなことになれば、107円台より弱くなる可能性を秘めています。

米債務上限引き上げ法案が否決され、部分的債務不履行宣言がなされた場合 ユーロ・円も105円を軽く突破してくると予想されます。 

今週は為替の歴史に暗い1ページを刻む結果も予想されるだけにくれぐれも慎重には慎重を期して望んでいただきたいと思うしだいでございます。

今週も読者の皆様には爆益がありますようにお祈りいたします。

敗戦国の弱みか、アメリカの汚点騒ぎは適格に報道されていない。

2011-07-30 15:54:18 | 日記
今朝一番に為替相場の推移を見て驚きました。 とうとう来る時が来たかと言う実感でした。

アメリカの債務不履行問題は、筆者は昨年の9月から具体的な日時を計算しながら約束手形で言えば不履行となる日を計算していました。 本来はもっと早く期日が訪れていたはずでしたが、急きょ延命策を採択した関係でここまで引き延ばされる結果となりました。 8月2日に可決に向け最後の力をふりしぼるものと思われますが、可決されればまた延命装置を取り付けるだけの結果であることは何度も投稿させていただきました。

5月の段階で延命策を採択したわけですが、この段階から秒読みに入っていたにも関わらず日本では何も報道されぬまま今日までに至りました。 やっとここにきて為替が大きくドル安に舵を切った為に事実のみを報道するようなありさま。 アメリカ政府から不利になるような報道はさせないように圧力がかかっているのか。 日本は敗戦国であるが故にアメリカに良いように調教されてしまっているのか。

今日に至っても日本国民は未だこの非常事態を認識できていない人が大多数ではないかと思うしだい。 国民全体・頭の回路がずれてしまったとすら思ってしまうほど平和ボケしてしまっている情けなさ。 

年金支給が目減りしたり、失業者増大で治安に問題が出るようになって始めて気がつくほどお人好しになっているのか?

毎朝、小さな事件ばかり大げさに報道しているが、何故こんな大事件を日本政府見解として適格な報道しないのか不思議でなりません。 アメリカ・欧州が抱えている問題の根本が解決されない限り、希望が持てる日本は無いと思っています。 

米・ダム決壊か?

2011-07-29 15:40:34 | 日記
8月2日(Xデー)迄、刻一刻と時間が迫り目が離せない状態に突入してきました。

各主要通貨の推移を見ていると、アメリカはダム決壊かと思われるような状態に突入していると思ってしまうのは筆者だけなのでしょうか? 昨夜も債務上限引き上げ法案可決に期待を持ちましたが、肩すかしをくらってしまいました。
共和党議員からのコメント 下院議会では法案は可決されると思われるが、上院議会では否決されると発言。 世界大混乱迄に時間が差し迫っているのに、未だ可決だ・否決だと言うレベルか。 情けなくなってしまうこの非常事態。

与謝野経済財政担当相は29日朝の閣議後会見で、 最近の円高は米連邦債務協議の難航が原因だとして、 一時的な現象にとどまることを期待していると述べた。 また、同日発表された一連の経済指標については、 国内景気が回復基調にあることを示していると語った。
与謝野担当相は、最近のドル安/円高は 「国内要因で起きているのでなく、世界的なお金の流れが変わった」 ために発生していると指摘。 そうした状況は米連邦債務問題が期限を迎える  「8月2日迄の話として、そういうことが行われているので、一時的な現象にとどまると期待している」 と述べた。
 
筆者は、6月中旬から8月2日(Xデー)をテーマに投稿し続けて来ました。 また日本時間8月3日がアメリカの部分的債務不履行宣言発令となるとも書かせていただきました。 実際にはチキンレースであり、最後は合意→可決になると信じたいところですが、ここまで引き付けられるとついつい否決された後の世界経済の行くへを考えたりしてしまいます。 また報道も制限されているのか、やっとこの状態になって8月2日問題がテーマとして浮上されている状況。

先ほど格付け会社ムーディーズがスペインの格付け、 ”Aa2” を引き下げる方向で見直すと発表。

どの情報を見ても暗くなる内容ばかりで落胆してしまいます。 今夜も米・下院議会の行くへを見守りたいところです。

続・米債務上限引き上げ法案 今夜、可決される可能性有り!

2011-07-28 11:44:44 | 日記
米債務上限引き上げ法案 今夜、可決される可能性が高まる。

協議難航が続いている米債務上限引き上げ問題ですが、先ほど一部通信社が 「米下院は28日、共和党のベイナー下院議長が提案する歳出削減策を採決する」 と報じました。 具体的な時間は不明ですが、ただ共和党内でもベイナー氏の案について 「歳出削減額が十分でない」 と反発する勢力があり、共和党も一枚岩ではありません。

また、ベイナー下院議長は日本時間で本日26時30分から記者会見を開く、と報じられています。 この会見の内容はもちろん注目されますが、事前に内容の観測報道などが出れば相場の手掛かり材料となってくるかもしれません。 今夜は、アメリカの要人の動向・発言等 事前の報道についても気を抜かずにチェックして行きましょう。

結局、今まで投稿させていただきました通りチキンレースとなり、土俵際で可決される結果となりそうです。 正攻法で延命策を採択する結果となりつつあります。 今夜、法案が採択されればとりあえず安心感でドル買いに走ると思われます。

今夜、債務上限引き上げ法案が可決され、尚且つドル買いが進まないようであれば日銀の介入があるかもしれないですね。 自力で反転するエネルギーがあるようであれば当面は日銀の介入は無いと思った方が良いでしょう。

続・米債務上限引き上げ法案 日銀の介入あるか?

2011-07-27 12:08:21 | 日記
続・米債務上限引き上げ法案の行くへ。

昨日、日本時間10:00に始まったオバマ大統領の演説で米連邦政府債務上限引き上げ交渉への失望感が広がるとドル売り・円買いの動きが一気に強まり77円88銭付近まで下落。 その後も一進一退を繰り返しながら下値を徐々に切り下げて来ました。

日本の政策当局は、外国為替市場で円高がじりじりと進んでいることについて警戒感を強めており、単独介入も排除しない考えだのようです。 一方、政府関係者の間では、介入の効果がわからないとして、現時点での介入に懐疑的な見方もある。 日本以外の原因で円が上昇しているほか、G7諸国から理解を得られないとの指摘もある。

じりじりとドル安に歯止めがかからないような状態となっていますが、これは万が一債務上限引き上げ法案が否決となるのか非常に心配するところです。 筆者は、基本的には週末ぎりぎりで法案は可決されるものと思ってはいるものの、気になる点があります。

日銀・白川総裁が今日韓国に向かいます。 G7諸国からは理解が得られないが、ドル安で苦しんでいる国々と強調ししてでも、単独介入に踏み切るのではないかと思い始めてきました。 
時期的には :
第一案 明日か明後日。 法案が否決される事を考えて、事前予防を兼ねて8月2日前に介入。
第二案 法案が否決され、暴落になるときに関係国で買い支えに入る可能性。

76円台に突入すれば、日銀による介入の可能性を頭において投資していただきたい。 全て売り玉だけに賭けるのは危険ではないでしょうか。 既に、介入するのであれば何時介入されてもおかしくないゾーンに入っていると思われます。

オバマ大統領の譲歩で債務上限引き上げ法案可決か?

2011-07-26 11:41:06 | 日記
米・債務上限引き上げ法案可決か?

共和党のベイナー下院議長の予算案が伝わっている。向う10年間に渡って1.2兆ドルの裁量的歳出削減と、その代わりとして短期的に最大1兆ドルの債務上限引き上げを提案している。 また歳出が債務上限を超えた場合は自動的に歳出カットが実施される仕組みも提案した。 今後数カ月間でさらに1兆8000億ドルの削減での合意を目指す。

リード米民主党院内総務
上院民主党は増税なしで2.7兆ドルの歳出削減を提案。

今朝、5時からリード米民主党院内総務から会見がありましたが、具体的な法案可決に向けての回答は出ませんでした。 玉虫色の決着で問題先送り・・・ドル・円はしばらく荒れ続けることになりそうです。

今日のワンポイント
債務不履行(デフォルト)には2種類あることを覚えていただきたい。
①借金の返済ができないデフォルトーーーデット・サービス・デフォルト。
②誓約条件に反するデフォルト---テクニカル・デフォルト。

テクニカル・デフォルトとは、融資や債券の発行に際して、その前提になる借り手が守るべき約束事(誓約条件=コベナンツ)の1つが一時的に守れなくなってしまうことを指します。
8月2日(火)までに債務上限が議会によって引き上げられなかった場合、 このテクニカル・デフォルトになります。

オバマ大統領の会見が予定されていますが、関係筋では譲歩で歩み寄りに向かうのではないかとのコメント。 今日は上下に大きく振れる可能性がありますので心してかかって下さい。

金相場が過去最高値を記録 その意味は?

2011-07-25 11:39:12 | 日記
金相場の上昇について

週末中に米国の債務上限引き上げについての議論がまとまらず、今朝からドル売りムードになっていますが、こうした米国の債務不安を背景に、安全資産としての金に買いが入っているようです。

NY金(先限)は今朝、時間外取引で7時40分ごろに1624.30ドルと、19日につけた高値1610.70ドルを突破し、史上最高値を更新しています。 ギリシャ支援策は先週に一応まとまりましたが、米国のデフォルト懸念が続く限り、目先の金の堅調さは続きそうです。 本日中にどこまで値を伸ばすか、注目されます。 金相場の急上昇はドルの信用不安の象徴でもあり、もし仮に金相場が1800ドルを目指す動きに変わればアメリカは債務上限引き上げ法案の否決・部分的デフォルトの可能性も秘めていると理解すべきです。

筆者は、8月2日期日の債務不履行問題は今回もチキンレースと判断し、土俵際で手打ちになるのではないかと考察しています。 最終的には延命策を受け入れ、風船をより一層膨張さすことを選択するように思われます。

これから1週間は債務上限引き上げ法案可決に向け難局を乗り切ろうと努力するでしょうが、債務上限引き上げだけでは何の改善効果も無く、やはり最終的には量的緩和第三段(QE3)に踏み込むと考えています。 

読者の皆様にはご理解いただきたい点は下記の通り :
>延命策でその場を乗り切る環境は整ってきたように思いますが、債務返済内容については何も変化している訳ではなく返って風船を膨張さすだけの結果となります。 風船はサプライズが起きない限り解決出来る問題ではなく、数か月後には今よりずっと厳しい局面にさらされることは間違いありません。

>今週は、債務上限引き上げ法案が何らかの結論が出ると思われます。 法案が可決されれば、ドル・円は80~80.50位まで戻す可能性があります。 その後QE3の話が新たに起こった段階で、極度のドル安を向かえると思っています。

>仮に法案が否決された場合、いきなりドル下落につながるでしょう。 アメリカも国としての威信もあることでしょうから否決されるような事は考えにくいのですが、さてどちらに軍配が上がるのか?

為替予想レンジ(7月25日~7月30日) 

2011-07-24 16:07:34 | 日記
今週の為替予想レンジ
>ドル・円     76.50~80.50
>ユーロ・円   110.50~114.00
>ポンド・円   126.00~129.50

今週注目したい指標・発表
7月29日 Q2GDP速報値・Q2個人消費指数・ミシガン消費信頼感指数
その他小粒ながら連日指標の発表がありますが、今週も引き続き下記のポイントに注視したいと思います。

>米債務上限引き上げ法案の採決及び要人発言。
債務上限引き上げ法案が否決された場合 76.5円を突破して過去最安値を記録する可能性を含む。 可決されれば若干のドル買いに走るであろう。

>ユーロの債務危機・ドミノ倒しへの動向
先週に引き続き目が離せない展開となっています。 特にギリシャ支援第二弾の行くへについてどのような合意が見られるか? 新たな合意が見いだせればユーロ買いに走るが、信用格付け会社の発言でユーロ売りの展開となったりで上下に振られる展開となろう。

今週も読者の皆様には爆益がありますようにお祈りいたします。

米債務上限引き上げ法案難航。 ねじれ議会の行くへは?

2011-07-23 12:56:20 | 日記
毎日世界中がデフォルト問題回避に向け情報が錯綜する状態が続いています。 要人の発言一つで変化してしまう相場展開となってしまい目が離せないのが実情でしょう。 FXを始められた青葉マークの方は当惑されている人も多くなっているのではないかと危惧いたしております。

昨日の金融情報として
>ギリシャは部分的債務不履行国に該当
欧米格付け会社フィッチ・レーティングスは22日、ユーロ圏17か国が決めたギリシャに対する第2次支援策の内容が、ギリシャ国債の「部分的デフォルト(債務不履行)」に該当するとの声明を発表した。 正式にデフォルトに格下げされれば、ユーロ圏の国で初めてとなる。 ギリシャ支援には、民間金融機関が、保有するギリシャ国債を償還期限30年の超長期国債に 交換するなどの形で参加し、ギリシャの資金繰りを支援している。 フィッチはこれが、投資家に当 初より悪い条件への変更を求める、デフォルトに当たると判断した。

筆者は、6月中旬に部分的デフォルトについて投稿させていただきましたが、予定通りの結果となりました。 部分的デフォルトの裁定は別として、ギリシャ国債は既に40%を超える利回りに達しており、既に返済能力不能と判断しています。 今後はユーロ圏からどのような形で切り離すかがテーマとなろう。 ギリシャの元通貨=ドラクマを復活させ、投資家に対して借金を踏み倒し債務返済不能国としてレッテルを貼られ、世界の超貧乏国として誰からも相手にされず細々と生きる結果となろう。

>アメリカ債務上限引き上げ法案難航
米上院民主党は22日、共和党が提案していた財政赤字を10年間で5兆8000億ドル削減する法案を予想通り阻止した。 同法案は今週、共和党多数の下院では可決されていた。 米国でも財政赤字の削減を巡る協議が行き詰まれば、8月2日には米国債の利払いなどが出来なくなるデフォルトに陥る懸念がある。
ベイナー下院議長は22日の記者会見で、「(赤字削減策で)合意はない。 合意に近づいてもいない」と述べ、協議が依然、難航しているとの見方を示した。
法改正の事務手続きに10日間位が必要であり、ここで債務上限が引き上げが合意されなければ時間的に否決となってしまう。 今回、与野党での論争はチキンレースではなく、本物だったのか? 刻一刻と迫る債務不履行問題。 来週もこの問題から目が離せません。




米債務上限引き上げ期限は今夜。 オバマ大統領の譲歩で可決か?

2011-07-22 12:11:53 | 日記
債務上限引き上げ期限は22日つまり日本時間の今夜です。

市場参加者の多くは言わないまでも99.9%が米国債のデフォルトはあり得ないと考えているはずですが、オバマ大統領が引き上げ交渉の期限としていた本日になっても、合意の見通しが立っていない状況です。

合意がたっていない状況下では積極的にドル買いには進めない所。 オバマ大統領は、これまで反対していた如く短期間の債務上限引き上げを受け入れて、急場をしのごうとしているとの報道もありますが、結論を先延ばしにすればするほど市場の不安が増幅される事はユーロのソブリン債危機で経験済みです。

昨夜は、ユーロ圏首脳会議で早めにギリシャ追加支援策を打ち出したユーロが買われ、結論が出ないままの膠着状態に入っているドルが売られたのは至極当然な流れのように思われます。

昨日のNY株式市場は株価の大幅高を受けて債権が売られ、米10年債利回りは3%を超えて上昇しましたが、ドル・円相場は4カ月ぶりの安値を付けています。 本来であれば、長期金利の上昇はドル高要因となりますが、相関関係が崩れてきているのではないかと思う次第です。

いずれにしても今夜はアメリカの動向に注視しながら見守りたいと思います。

ギリシャ 部分的デフォルト 秒読み開始!!

2011-07-21 19:10:24 | 日記
今朝の投稿でギリシャの破綻について書かせていただきましたが、やはりこの2~3日内に部分的デフォルト問題が浮上すると言う予感は正しかった。

>一部通信社は独政府筋および銀行筋の話として、欧州中央銀行(ECB)はギリシャの選択的デフォルトを受け入れるだろうとの認識を示した。

>また、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)がギリシャ国債の買い戻しに利用されれば、 選択的なデフォルトにつながる可能性があるとの見方も示した。

>メルケルドイツ首相のコメント 「サミットでは当然新たなギリシャ支援パッケージで合意すると考える」 ・ 「ギリシャの競争力は改善している」 ・ 「建設的なサミットを期待している」

とうとうユーロ圏だけでは処理がつかないレベルに進んでしまったと言うのが実感です。 20カ国サミットで世界各国の協調がなければ再起不能と判断したようです。 ドイツもユーロ圏での自主再生の道をあきらめたと言うべきでしょう。

アメリカの債務不履行問題が先かと思っていましたが、いやいやユーロの破綻が先となる展開の様相を呈してきました。 ユーロのドミノ倒しが始まった感があります。 読者の皆様で、ロングポジションをお持ちの方は可及的速やかに処理した方が良いかと思われます。 95円構想が徐々に現実味を帯びて来たようにも思われます。

ユーロ諸国の昨日の金融動向。

2011-07-21 12:02:03 | 日記
ユーロ諸国の昨日の金融動向について

>ギリシャ国債
ギリシャ2年債利回りが40%台へ上昇。 この異常事態を皆さんはどのように判断しますか?
2年債40%は返済する気が無い数値と判断してもよかろう。 と言うよりもサラ金なみの金利であり、返済出来ない数値と考えるべきであろう。 ギリシャに残された道は、債務再編かユーロ離脱の選択あるのみ。 延命策は世界に取って不幸な結果をもたらすと筆者は判断しています。

>ポルトガルの救済は底なし沼に陥る可能性大
ポルトガルも緊縮策でギリシャ型リセッション入り・・歳出削減と増税を実行し始めれば、成長率はさらに悪化する可能性が高まる。

>欧州債務危機は、場合によっては数日中にも起こりえる
”大規模なシステミックリスク・イベント” へと悪化する恐れがある。 既に、スペイン債とイタリア債の利回りの上昇に歯止めがかからない状態に突入しつつある。 ユーロ政策当局は大きく出遅れたままで、スペインとイタリアを助けるために意味のある行動を取る可能性は低い。 それはユーロ自体が、”臨死体験” をする条件が整ってきていると思われる。 それにより当局がやっと刺激され、真剣な対応を取るであろう。

>デフォルトの可能性
ギリシャ 85%  ポルトガル 59%(BN調査より抜粋)。

>シニア債券ストラテジストのハービンダー・シアン氏のコメント
いわゆるユーロ周辺諸国の国債のほか、可能であればドイツ債以外のユーロ圏の債券すべてで、下落を見込んだショートポジションを取るべきだとコメントを出しています。

昨夜はドイツとフランスの首脳会談が行われましたが、何のコメントも出ていません。 現在のユーロが抱えているPIIGS問題は、ドイツ・フランスだけで支えられるレベルでは無くなってきていることは明白です。 どこで風船が爆発するかが焦点となってきました。 唯一、中国の支援が受けれると言う安堵感もあるようですが、破綻状態の国々に実際の支援の手が差しのべれるのか疑問に思えます。 

ユーロ ソブリン債危機によるドミノ倒し。

2011-07-20 11:56:52 | 日記
ジョージ・ソロス氏 昨日の発言 :
>「米議会の論争は芝居だが、ユーロ圏は本物の危機」。

ドイツの銀行協会の指摘 :
>欧州の銀行へのストレステスト(健全性審査)によりソブリン債危機が悪化し、銀行が投機家の標的になる恐れがあると指摘。

>イタリア、銀行株が大暴落 : 
スペインやフランスの銀行にも連鎖の可能性有り。 18日の欧州株式市場でイタリアの銀行株が急落した。 同国の財政をめぐる懸念が深まる中、15日のストレステスト(健全性審査) 結果発表後もイタリアの銀行の見通しをめぐる懸念は和らいでいない。

>ギリシャ支援第二弾 :
9月に債務不履行をむかえ、1200億ユーロの資金手当てが必要なギリシャであるが目処がたたず。 信用格付けでは未だデフォルトと見なされてはいないが、資金手当てが出来ない以上はデフォルトとみなすと信用格付け会社の発言。 今回のストレステストでは基準に満たない銀行は10行以下でしたが、実際ギリシャがデフォルト状態に陥ると欧州全体の1/3位の銀行がストレステストをクリア―出来ないであろう。 ソロス氏の発言通り、ユーロは本物の危機状態にあると判断した方が良いと思われる。

筆者は、ユーロの買い材料を模索してみました。
>10月~12月にかけて金利の引き上げの可能性がある。
>中国政府によるユーロの買い支え。 支援と言う確約が安堵感をもたらす。

当面、買い材料は上記の2点しか思いつかない状態ですが、売り材料はソブリン債危機を引き金にしたドミノ倒し。 そしてソブリン債危機によるドミノ倒しは、アメリカの債務不履行問題よりひと足早く訪れる可能性が出てきています。

8月2日迄の投資方針について。

2011-07-19 07:08:13 | 日記
帰国後2~3日情報収集した結果、今後1-2週間は下記の投資方針で向かいたいと考えています。

ベーシックな考え方ーーー今後も円の強さが継続されると考え、ドル・ユーロ・ポンドは積極的に売り込むのが正しい判断と思われる。

理由は下記の通り :
1)8日に発表された雇用統計も含め、弱い指標が続いている。 QE2の効果は期待できず。 逆に薬が切れた後遺症に悩まされる結果となろう。

2)米連邦債務の法定上限をめぐる協議が難航すると判断。 土俵際の攻防もむなしく否決の可能性も有る。

3)欧州PIIGSの債務問題の悪化により市場参加者の逃避が始まっている。 また日本の機関投資家及び個人投資家がユーロ圏の債権を保有する意欲が薄れてきているのは明白。

4)ユーロ圏の債権が償還される際、大規模なレパトレーション(資金相還)が起こる可能性を秘めています。

5)米財政問題が短期間で決着せず、ドル資産への魅力が低下することによりドルからの逃避が始まる。

6)米国では金融規制法 ”ドット・フランク法” で金の売買が規制されるが、これは金先物相場で米国の経済破綻を予見しての規制なのか? 法律の本音は米国経済が破綻した際、国民がドルを売って金を買う動きを事前に抑制するためのものと理解しています。 世界大恐慌時に、一部金の売買を禁じた時期がありましたが、その再来なのか? 一方、個人の売買を規制する事により、金価格の高騰を抑える狙いがあるとも言えなくも無いが、その可能性は薄いと思われる。

既に、かなりドル・ユーロ・ポンド安に振れてきています。 ここから積極的に売り込むのは勇気がいる技だと思われますが、政府による口先介入や突発的に高値に誘導されるような場面が起これば勇気を持って売ってみてはいかがでしょうか。

ユーロ vs ドル どちらが先に破綻するのか? 若しくは同時に破綻するのか? こんな事態にも関わらず、本当に日本人は平和ボケしているとしか言えないな。 テレビ報道もされないし、情けないの一言です。 もはや世界に向けての金融能力は中国以下だと言わざるを得ません。

債務上限引き上げ法案は通過可能か?

2011-07-18 19:31:04 | 日記
18日の金融市況 (主だったものについて)

>金先物相場
金先物8月限の夜間取引は一時史上最高値となる1601.20ドルまで上昇した。 また18日の上海A株総合指数でも、産金株が値を飛ばしています。 金融危機を背景に金相場がじりじりと上昇局面を向かえているようで、NY・金先物も1800ドルを目指しているように思われます。

>米債務不履行問題
下院が政府債務の上限を2兆4000億ドル(約190兆円) 引き上げる措置をめぐり、来週採決を実施する予定を明らかにした。  アメリカのデフォルト確定は一つの時期として22日~23日と言われています。 議会で法案を変える為には10日間位必要であり、やはり今週が山場になる可能性が高い。 

金先物相場が上昇を続け、ドルが徐々に下値を切り下げている。 この不気味な相関関係、もしかして部分的債務不履行宣言は実際に引き起こるのか? 昨日、チキンレースが行われると投稿させていただきましたが、本当に痺れる相場展開の様相を呈して来ました。