FX寺子屋 by 葛勝老師

残りの人生FXに預けた!

上海での新しい職場と生活環境について。

2011-09-05 06:00:00 | 日記
日本は台風直撃で多大な被害が出ていると聞いていますが、被災地の皆さまには心よりお見舞い申し上げます。 

上海はこの数日間は晴天続きでとても過ごしやすい気候です。 一時帰国したのち上海へ戻って来ましたが、早いもので1か月が経過しようとしています。 8月10日からは日本向け商品の品質管理する会社へ転属となりました。 上海市内ですが、隣の省との境界線ぎりぎりのロケーションであり、周りには工場と民家以外は何も無いところです。 近くに雑貨屋が2~3軒あり、レストランは無く小さな食堂が1軒ある程度です。

会社で一軒家を借りて下さっていますが、大きな家で掃除するのが大変です。 上海の田舎ですが、環境・治安面は非常に良い所です。 会社まで徒歩3分、通勤で歩いていると皆が声をかけてくれる。 この地域では日本人に対する大きな偏見はないように感じます。 特に有難かったのは会社の食堂の料理が醤油味をベースにした味付けで、日本人好みであり上手くヒットしたことです。 中国に27年間常駐していましすが、こんな美味しい食堂は始めてであり長期でも何とかやれるかと思い始めています。

基本の仕事は、日本の小売店/商社相手の仕事であり、技術面・品質面を中心に各工場への指導や日本への情報をタイムリーに送る業務が中心となっています。 毎日のように日本からの来客があり、対応だけでも直ぐに半日1日と経ってしまいます。 グループ会社が数社あり、お客さんが来られる時はグループ会社に足を運び商談に当たっています。 時には上海市内で接待がありますが、飲んだ後地下鉄で1時間かけて帰るのはいささか辛い。 

1日の金融動向の研究は仕事が終わりしだい、3~4時間は情報収集に当たっています。 日曜日だけが1日中ゆっくり腰を据えて考えられる唯一楽しい時間です。 

いろんな地域で仕事をしましたが、やはり上海の物流量は他の地域を圧倒しています。 よくもこれだけの商品が集まるものだと感心するしだいです。 1か月150万点近くの量を処理していますが、現段階では輸入商品であることから未だ為替の影響を受けているようには思えません。 日本の輸出企業が大きなダメージを受け、失業者があふれかえるようになれば消費低迷は避けられないのは明白であり、もう半年位は行けるのではないかと思います。 来春夏商品が終わる時期にどの程度の経済失速が起こっているのかは現段階では判断しにくいところです。 人民元が連日のように高値を追っている現状に加えて、人件費高騰・物価上昇が大きくのしかかり、工場運営はますます厳しさを増しているのは事実です。 

筆者が予想している人民元レート 年末/1ドル = 人民元6.200 来年末/1ドル = 人民元5.800 になった場合は労働集約型産業は極めて厳しい局面を迎えざるを得ません。 中国政府も来年は大きな決断を迫られる事になるでしょう。