FX寺子屋 by 葛勝老師

残りの人生FXに預けた!

再度、ユーロの債務リスクが拡大するとすれば何処か。

2012-03-30 20:08:07 | 日記
<ユーロの動向から>
30日には、スペイン政府が2012年予算案の発表を予定しているほか、ユーロ圏救済基金に関する財務相会合もデンマークのコペンハーゲンで始まります。 こうしたイベントを前に、市場ではポジション調整の動きがみられたという。
 
目先は振れの大きい相場展開を予想する向きもあります。 債券市場では、イタリアやスペインの国債入札がおおむね底堅かったにもかかわらず、いずれの利回りも上昇したほか、低リスクとみられる独連邦債に買いが集まっています。
 
3月のユーロ圏の景況感指数は94.4となり、2月の94.5(改定値)からやや低下した。 業況指数もマイナス0.30と、前月のマイナス0.16から悪化した。 指標はユーロの圧迫要因となっています。
 
年度末のリパトリエーション(本国への資金還流)に伴い、円はおおむねしっかりで推移。 

<再度、ユーロの債務リスクが拡大するとすれば何処か?>
・やはりギリシャという可能性が高いでしょうか。 来月後半以降に行われる予定の総選挙によって与党が敗北し、政局不安が強まることを警戒。 
・次に、スペイン。 財政政策への反対や失業率の高さに対する不満からゼネストが頻発しており、こちらも不安材料となっています。
・ギリシャと同様に欧州諸国から支援を受けていながら、財政再建の進捗がさほどいいとはいえないポルトガル。
・そして支援を受けるまでは行っていないながらも、依然として深刻な財政問題を抱えるイタリア。

この数週間高値を追っていましたが、やはり簡単に解決出来る問題ではなく、果たして今後どのようになっていくのか、引き続き見て行く必要がありそうです。

アメリカの景気先行きは懐疑的か。 耐久財新規受注が伸び悩み。

2012-03-29 20:14:18 | 日記
上海は、この2~3日は最高気温が23度と非常に過ごしやすい日が続いています。 日本へ出張する19日は皮のコートを身につけて帰ったことを思うと、1週間でこんなに大きな変化があるとは、やはり大陸性気候だなと思わされます。

<アメリカの指標は中途半端 景気先行きは懐疑的か>
2月の米耐久財新規受注が予想を下回る伸びとなったことを受け、米国の景気先行きに懐疑的な見方が浮上している。 欧米株に加え中国株も減速懸念から続急落したことで、リスクオフの動きが強まり円高が進行。 日本株は終日上値の重い展開となった。 消費増税法案をめぐる政局不安を警戒する海外勢もいるという。

米国景気の堅調さを確認するうえで注目された2月の米耐久財受注は、前月比2.2%増となり、市場予想の3.0%の伸びを下回る結果となっています。 民間設備投資の先行指標となる数値も予想を下回ったことで製造業部門による景気回復支援効果に疑問を呈する声もでている。 経済はゆっくりと改善しているが、回復は顕著に加速しておらず、停止した状態になっているような状況であり、最近の経済に対する楽観的な見方に水を差す形となっています。 米国の景気先行きへの楽観論に懐疑的な見方から、株売りの流れが強まっている。

来週については、3月米雇用統計が発表されるが、イースター休暇入りでもあり、ドル・円はあまり動かなくなるのではないでしょうか。 イースター休暇明けまでは、81円半ばから83円半ばで多少上下に振らされることはあるにしても、しっかりした方向感は出にくい相場展開を想定。

日本においては、消費増税法案による政局不安より、日銀の追加緩和をめぐる動向や日本の貿易収支に注目したほうが良さそうです。

日本の四半期決算を控えリバトリ活発化しユーロ高に推移。

2012-03-28 23:10:19 | 日記
昨夜は上海市内のホテルでゆっくり過ごし、早朝から帰国報告会を開きました。 午後会社に帰ってみると、中間管理職の意識が大きく変わっているのにビックリ。 皆、口を揃えて退職すると言い始めました。 給料を上げてくれと言う主張では無く、ただ仕事が辛い/残業が多すぎる/自由が無い/社長の圧力が強すぎるとの理由でした。 日本での営業は上手く行ったと思っていましたが、帰ってみれば社内の統制が完全に狂い始めていました。 明日は、どのようにするか対策を練らないとならない羽目になってしまいました。

<ユーロの動向から>
欧州勢が本格参入してきた日本時間16時頃からユーロが上昇を開始し、上海株の大幅下落を受けて110.10円台まで下落していたユーロ・円は先ほど110.90円台まで反発する場面がありました。 特段の買い材料が出たわけではありませんが、ユーロは対ポンドやAUDでも上昇しており、四半期末の最終応答日ということで、欧州勢のリパトリが活発化しているものと思われます。

また欧州連合が、欧州で債務危機に陥った国および金融機関を支援する安全網について、規模を5000億ユーロから拡大することに反対があるとは見込んでいないとの見解を示したことを受けてユーロは反発していました。

<AUDの動向から>
28日のオセアニアの外国為替市場では、AUDがUSDなど主要通貨に対して下落しています。 対ユーロや対ポンドでは年初来安値を更新。 四半期末および日本の年度末を控え、投資家がポジション調整を行っていることが背景となっているようです。

バ―ナンキ議長、量的緩和第3弾に触れるのは想定外でした。

2012-03-27 18:54:54 | 日記
9日間のユーザー訪問を終え、今日午後上海に戻ってきました。 高速道路を走るなり、日本の空気と全く違うのが一目瞭然で分かりました。 日中、23度迄気温が上昇しており、いきなり初夏を思わせるような天候でしたが、太陽は出ているもののスモックと黄砂でどんよりした何とも気持ちが悪い環境です。 浦西の高層ビル街が霞んで見えてしまいます。

<バ―ナンキ議長の発言から>
バーナンキ議長が26日の講演で、米労働市場の深刻な問題に立ち向かうため緩和政策を続ける必要があると述べたことを受け、FRBが追加緩和に動くとの期待が高まり、アジア株が押し上げられる一方、米ドルは軟化しています。

バーナンキ議長が量的緩和第3弾の可能性を示唆したことでリスク志向が促されたが、米ドルは全般に軟調に推移しています。 ただアジア市場に関して言えば、依然として潜在的な下値リスクが明確に存在しています。 証券投資に伴う資金流入が正味ではそれほど旺盛ではないことや、アジアにはつきものの世界的な景気減速懸念が、自然発生的に障害になっているためのようです。 その一方で、アジア通貨は全体的にリスクの許容度に左右されやすいままとなっています。

この2カ月間はアメリカの経済指標が全体的に上向いて来ていたので、昨夜の量的緩和第3弾に触れることは想定外でした。 指標とは裏腹に実態経済は思ったほど改善出来ていないとも言えるようです。

<スペイン国債下落で欧州株伸び悩み、クロス・円はいってこい状態>
スペイン国債入札の落札額が目標に達しなかったことをきっかけに欧州債券市場ではスペインやイタリアの国債利回りが上昇、これを嫌気して欧州株が伸び悩み、クロス・円はいってこい。 110円93銭近辺まで上げたユーロ・円は110円50銭近辺と上昇前のレベルまで押されています。 

この数週間、提灯買いに走っていたユーロも息切れか。 ギリシャはヘアカットで軟着陸出来たような雰囲気になっていますが、まだまだ後ろに控えているイタリア・スペインの債務問題がクローズアップされる可能性が高いのではないでしょうか。

今週のドル・円相場の推移から。

2012-03-26 19:29:20 | 日記
日本のユーザーへの表敬訪問・営業活動もやっと終わり、明日は上海へ帰る日となりました。 連日の営業活動・移動・会食・カラオケの連続であり、一言で言って疲れ切りました。 この数日間はブログへの投稿も出来ず、世界経済がどのように推移したかも良くわからない浦島太郎状態になってしまいました。 明日からは根性を入れ直して頑張らなくてはと思っているしだいです。 日本に帰って大都市を回りましたが、上海の勢いを見ているせいか、やはり景気低迷で物足りなさは感じました。 しかし中国と違って空気も町も比較出来ない綺麗さを感じました。 仕事は中国でやっていますが、やはり帰る場所が日本であって良かったと思うしだいです。

<ドル・円相場の動向から>
ドル・円は先週後半にダレて、23日には一時82.00円を割り込みました。 82円台前半には20日移動平均線もあり、一旦は82円台で安定する様子が見られていますが、ここから足場を固めてもう一度83円台に乗せるのか、それとも再び82円を割り込み、一段安となるのかが焦点です。 その流れの鍵を握るのは米国債利回りと見ています。

本日は米2月中古住宅販売成約の発表が予定されています。 先週末の住宅関連指標は予想よりも弱い結果となり、米国債利回り低下→ドル・円は下落、という展開になりました。 2月以降、米住宅市場の回復についてかなり楽観的な見方が広がっていましたが、本日発表される中古住宅販売成約も予想より弱い結果となれば、さらに回復期待が剥落して米国債利回りは低下しそうです。 そうなればドル・円を一段と押し下げる要因になり得るでしょう。

今週の外国為替市場では、一服感が広がるドル高・円安が、次にどちらの方向に転がるかを判断するうえで、米中欧のマクロ景気指標に関心が集まりそうです。 足元では、ユーロはギリシャ問題が一山越えたことでネタ切れとなり、円売りを仕掛けてきた短期筋は貿易収支が予想外に黒字転換したことで、円売りの勢いも心もとなくなってきたようです。 今後は各国の景気指標に対する株価や米金利の反応や期末を控えた実需のフローが相場を左右する展開が予想されます。

ドル・円(今週)の予想レンジ 82.00─84.00円と言ったところでしょうか。

気になるユーロの動向。 本当にヘアカットでギリシャ問題は解決したのか。

2012-03-21 07:45:28 | 日記
昨日、お昼過ぎから車を走らせ東京へ入りました。 短い時間でしたが、長女とゆっくり話が出来たことが何よりでした。 今年の夏にはいよいよ最後の建築士の試験が控えており、休みの日には広尾の図書館で勉強していると話していました。 顔もやつれ頑張っているのは理解出来ました。

<ドル・円の動向から>
ドル・円の上昇要因としては、日米中央銀行の金融政策スタンスの方向性の対比が顕著になったことが大きな原因ですが、これだけドル・円のレベルが変わると、実需筋やオプション関連取引などに調整の必要なところも出てくるでしょう。 84円半ばや85円といったところがテクニカルのメドになるのではないか。

しかし、今週、日銀金融政策決定会合、米連邦公開市場委員会(FOMC)をいずれも通過。 日米金利差をよりはっきりさせるイベントが3月米雇用統計の発表までない。 ドル/円はいいところまで上昇してきており、調整のタイミングが近づいているとも考えられます。

<オセアニア通貨の動向について>
20日のオセアニア外国為替市場のAUDの対米ドル相場は、中国鉄鉱石需要に低調の兆候が見られるとの認識を示したことに圧迫された。
 
オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)が理事会議事録を公表したが、ほとんど材料視されず。 RBAは、金利は正しい水準にあるが、必要ならば利下げを行う余地は大いにあるとほのめかしていました。 RBAが政策をさらに若干緩和すると予想している。 利下げに向けた次の動きは5月になるだろうが、それまでに理事会は、労働市場を中心に、経済・金融の動向を見て判断されるでしょう。

それにしてもこの2週間、ギリシャのヘアカットで全てが解決したような雰囲気になってしまい何も話題に上らず、解決したことだけがクローズアップされどんどん値を上げていますが、そろそろ何か起きそうな雰囲気も多分にしますが、いかがでしょうか。


ドル・円相場、調整局面に入ったのか。

2012-03-20 06:00:00 | 日記
大きな荷物(ユーザー訪問で使うお土産)を持って日本へ帰って来ました。 茨城空港からレンタカーを借りて福島へ直行。 日本へ着いて一番に思う事は、何時もと同じですが空気が綺麗な事です。 同行している中国人スタッフも同じ事を言っていました。 日本人に生まれて良かったとつくづく思いました。

<ドル・円相場の動向から>
昨日のドル・円相場は、83円前半で弱い展開でした。 午前にはクロス円の上昇で強含む場面もあったが、午後は新規の手掛かり材料がなくこう着感が強まった。 ユーロ・円は朝方に約5カ月ぶりに110円台に乗せていましたが、ユーロ売りが出て110円台を維持で来ませんでした。 日本では20日が祝日のために商いは少なく ”静かな相場展開” となっています。
  
ドル・円は83円前半を中心に取引され、朝方はクロス円の上昇にサポートされて83円後半に上昇する場面もありましたが、午後には83.40円を軸に一進一退。 ドル・円は前週、日米の金利差や金融政策スタンスの違いなどを背景に上昇基調を強め、週足チャートでは6連続陽線を形成しました。 ただ、テクニカル面に着目して調整入りの可能性に言及する向きが増えているようです。
  
3日続落となれば、さらに調整圧力が掛かる可能性があるような雰囲気となってきました。 2月入り後、ドル・円は上昇基調を強めたが、2月1日から前週末3月16日に至るまで3日続落を記録したことはない。 83.38円を下回ればテクニカル面で上値の重さが意識されやすい展開となるでしょう。 先週、ドルインデックスが週足ベースで陰線を形成したことにも注目しておかなければなりません。 少し調整感が出てきたようにも見えますが、いかがでしょうか。

上海で日本人囲碁クラブに入会。 基礎を叩きこんで頑張なければ。

2012-03-19 06:00:00 | 日記
筆者の私事ですが上海で対外的な活動を始めることにしました。 関係先の友人の紹介で、上海日本人会の囲碁クラブに入会して、囲碁を楽しむことにしました。 総メンバーは15名ほどですが、達人の集まりには驚きました。 筆者の友人は日本囲碁協会認定の3段であり、9目おかしていただきやっと何とか勝たせていただけるレベルでした。

毎週日曜日13:00~18:00迄自由に対戦し、途中師匠の指導を仰ぐことが出来ます。 師匠は中国囲碁協会のプロであり、なかなかのすぐれものでした。 中国茶専門のチィールームで中国茶を楽しみながら囲碁を打つ。 何となく絵になりませんか。

筆者は初心者であり、ことごとく打ちのめされました。 基本をマスターして頑張らないとならないと思っています。 また夕食の際、個人個人紹介されていましたが、そうそうたるメンバーに驚きました。

いよいよ明日から日本へ7泊8日の出張。 いろんな大手ユーザーさんとの初顔合わせ。 日本で起きている問題点を真摯に受け止め、品質改善に向け対策を打ち出す一番厳しい会議。 苦痛の一言です。 無事一週間が過ぎてくれるのを祈るのみです。 週末に家内と少しゆっくり出来るのだけが楽しみです。

今週の為替予想レンジ(3月19日~3月24日)

2012-03-18 11:50:09 | 日記
今週の為替予想レンジ

>ドル・円     82.50~84.50
>ユーロ・円   107.00~111.00
>ポンド・円   130.00~133.00

<今週のテーマ・指標>(3つ星以上の大きな指標)
19日 特に無し
20日 豪・RBA理事会議事録公表(3月6日分) 英・2月CPIコア(前年比) 米・2月住宅着工件数
21日 英・ 英中銀MPC議事録公表(3月7・8日分) 米・2月中古住宅販売件数(季調済・年率)
22日 英.2月小売売上高指数(前月比) 米・新規失業保険申請件数 2月景気先行指標総合指数
23日 米・ 2月新築住宅販売件数(季調済・年率)

<今週の動きから>
16日のニューヨーク外国為替市場ではドルが幅広い通貨に対して下落しました。 ただ目先は重要な経済指標の発表がなく、ドルは勢いを回復する可能性はありそうです。

2月の米消費者物価指数(CPI)はガソリン価格の上昇によって総合指数が10カ月ぶりの大幅な伸びとなったものの、基礎的な物価圧力は高まっていないことが示された。 これを受けて金利先高感が後退し、利益確定のドル売りが優勢となっています。 強い米経済指標と金利上昇というトレンドがこの日は一時的に若干反転した形となりました。

ドル・円は0.2%安の83.34円。

米商品先物取引委員会(CFTC)が16日発表したIMM通貨先物の取組(3月13日までの週)によると、円の売り越しが約5年ぶりの高水準となりました。 米国債相場の見通しについて、10年債利回りが2.40%を上抜ける公算が大きいとし、今後数週間でドルは特に利回りの低い通貨に対して上昇する可能性があるとの見方が高そうです。

今週は、主要な米経済指標の発表がなく、ドルは底堅く推移すると予想しました。 中程度の指標 米国では住宅関連の指標が発表され、欧州では21日にイングランド銀行(英中央銀行)が金融政策委員会(MPC)の議事録を公表します。 また22日にユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)などは注目しておきたいところです。

今週も読者の皆様には爆益がありますようにお祈りいたします。

オセアニア通貨、まだまだ上昇基調か。

2012-03-17 06:00:00 | 日記
<ドル・円相場の動向>
ドル・円の上昇要因としては、日米中央銀行の金融政策スタンスの方向性の対比が顕著になったことが大きく、これだけドル・円のレベルが変わると、実需筋やオプション関連取引などに調整の必要なところも出てくるだろう。 84円半ばや85円といったところがテクニカルのメドになるのではないでしょうか。

しかし、今週、日銀金融政策決定会合、米連邦公開市場委員会(FOMC)をいずれも通過。 日米金利差をよりはっきりさせるイベントが3月米雇用統計の発表までない。 ドル・円はかなりのステージ迄上昇してきており、調整のタイミングが近づいているとも考えられる。

<オセアニア通貨の動向>
オセアニアの外国為替市場では、AUDとNZDが対円で、数カ月ぶり高値近辺の水準を維持しました。 両通貨とも対米ドルでは足掛かりを得て、下げ止まっています。 NZDは対円で一時、7カ月ぶりの高値となる68円90銭を記録。

AUDは対円で88円58銭と、10カ月ぶり高値近辺で、再び堅固な上値抵抗線に直面しました。 AUDはこの上値抵抗線よりも高い水準を持続できれば、次は5月の高値88円75銭が目標となる。 最近弱めの内容となっている豪経済統計が大幅に改善しなければ、豪ドルがこの壁を大きく上回るための支援材料にはならないのではないでしょうか。

今年に入って豪ドルは対円で12%近く、NZドルは14%超上昇している。 豪ドル、NZドルとも、対米ドルでは最近の下落分の大半を取り戻した格好になっています。

一説には、中国の人民元相場の対ドル基準値が前日よりも元高・ドル安に設定されたことが、AUDとNZDなど、高リスクとされる通貨を押し上げていると言われています。

もうこの辺りが頂点ではないかと3度も投稿させていただきましたが、梯子が外された格好になってしまいました。 NZDについては70円の大台を大きな壁と設定し直してシミュレーションして見たいと思います。


日本政府は円安ににっこりか。 自力介入で失敗、他力で成功。

2012-03-16 06:00:00 | 日記
3月19日~27日迄日本へ出張。 東北、東京、名古屋、京都、大阪のお客様への顔見せ旅行ですが、この出張で大きなオーダーが取れるわけでもありません。 行かなければ関係が希薄になるし困ったものです。 お土産だけで50万かかりました。 お土産を大きなカバンに入れてお出かけです。 本当に疲れる旅行になりそうです。

<日本政府は円安ににっこり>
中尾武彦財務官は15日、都内で行われた国際金融シンポジウムで、足元の為替の動きに違和感はない、とした上で、緊張感を持って市場の動向を注視し、適切に対応していく考え方に変わりはないと述べた。

中尾財務官は国際通貨研究所(IIMA)主催のシンポジウムで、世界経済について "総じて見れば、2008年のリーマン危機から回復しつつある" との認識を示す一方、世界は依然として欧州ソブリン危機やその影響、原油価格の上昇など様々なリスクを抱えており、引き続き注意深い経済政策運営が求められるとの見方を示した。

為替については "市場の思惑により再び一方的な円高の動きが生じる可能性にも十分留意する必要がある" と語った。 また、関係通貨当局とは常日頃から緊密な連絡を取り合っているとし、足元で円高が進行すれば日本経済の下振れリスクになる状況に変わりはないとした。

中国国債購入については、情報交換促進を含めた協力拡大を図るもので、日本の外貨準備のポートフォリオの多様性拡大を図る意図はないとの見解を示した。

4度に渡る円売り市場介入は効果が無かったのに、アメリカの若干の経済回復と日本の貿易収支の大幅赤字とが重なり、かなり円安に振れてきました。 もう既に90円を予想するアナリストもいらっしゃいますが、そんなに簡単に行くとは思われません。 このところアメリカの指標が良いだけに注意はしないとなりませんが、日米の金利差が無く一気に90円を回復するとは考えにくいところでしょう。 

一般投資家の心理マインドが大きく円安に傾いた時、意外にスペイン・イタリア辺りから新しい火種が巻起りうる可能性が有るのではないでしょうか。 

全人代閉幕、今年は最も困難な1年であるが、希望のある1年と定義。

2012-03-15 06:00:00 | 日記
上海にもやっと春の訪れを感じられるようになり始めました。 週2回通っている華山病院近くの静安寺公園にも、早朝の太極拳を楽しむご老人が増えてきたように思われます。

<全人代の話題から>
中国の温家宝首相は14日午前、全国人民代表大会(全人代=国会)終了後に、北京の人民大会堂で記者会見し、”今年は最も困難な1年だが、最も希望のある1年でもある” と指摘し、国際金融危機などに適切に対応していく方針を示した。 温首相は就任後9年間を回顧し ”まだ多くのやり残した仕事があり遺憾に思う” と述べておられます。 今年の経済成長率目標(7.5%)など内政の運営方針や国際情勢についても見解を表明されていました。

<中国人民銀行・周総裁の会見から>
中国人民銀行・周小川総裁は、”預金準備利率の調整余地は大きいが、調整を行うことは通貨政策を緩和、或いは引き締めることではない” と述べられていました。 人民元為替レートの変動については、”市場の需給状況によって決まるものであり、比較的長い期間をかけて貿易均衡状況を観察する必要がある” と明言。 金利ツールを利用するかどうかは、資本流動に対する影響を考慮しなければならないとする考えを示した。

<人民元の動向から>
外貨管理局は、現在の貿易赤字は人民元の為替レートが均衡水準に近付いている傾向を示すものだと指摘しています。 金融市場では昨年第4四半期以降、人民元相場の上下双方向での変動観測が続いており、人民元レートが双方向に変動するための弾力性を強める条件が日増しに強まっているとする考えを示しました。

また人民元の上昇プロセスがすでに収束したかどうかについて周総裁は、”それほど簡単なものではない” とコメント。 人民元為替レートは市場の需給関係によって決まるものであると強調した。 世界経済の不均衡、及び中国経済自身に存在するあらゆる不均衡や不協調な問題を解決する過程は短いスパンではなく、また比較的長い期間をかけて貿易均衡の状況を観察する必要があると述べていました。

日銀、デフレ脱却に向け金融緩和の推進を表明。

2012-03-14 06:00:00 | 日記
<ドル・円の動向から>
外為市場でドル・円が82.65円を上回り、昨年4月27日以来10カ月半ぶりの高値をつけました。 昨夜、9時45分現在で一時82.85円まで上昇しました。 市場では、白川方明日銀総裁が会見で、デフレ脱却に向け金融緩和の推進をあらためて表明したことで、円売りの動きが強まっていました。

また日本銀行は当面、資産買入計画の拡大を行う可能性は低いと指摘しています。 円高が再開しない限り、同計画の上限は今年の上期について、変更はされないだろうという。 ただ、2013年に引き続き資産買入を行うため、下期にはこれが引き上げられるとみているようです。 日銀は、同計画および政策金利を据え置きました。

<中国の景気減速懸念>
中国の景気減速懸念が広がっているが、世界的な金融緩和期待が市場心理を下支えている。 株価などの過熱感は強いが、リスクオフの売りが乏しく下値は限定的だ。 過剰流動性が原油高などインフレに結びつけば、緩和期待は後退するが、中国が景気減速すればコモディティ需要も減少するとして、商品価格の高騰がひとまず押さえられていることも、緩和期待が継続する背景になっている。

市場では近々中国の預金準備率が引き下げられるとの見方も少なくない。 ベトナムが3年ぶりに利下げするなど金融緩和が新興国にも広がっている。 中国経済に減速懸念が出ていることで、コモディティ価格が上値を押さえられていることも、緩和予想が続いている背景のようです。 12日の原油先物市場では、中国の成長減速懸念や欧州がリセッション(景気後退)に陥るとの懸念が高まったことで、原油先物が下落しています。

資源国通貨は中国の顔色を見ながら相場が構成されるようになりました。

2012-03-13 06:00:00 | 日記
昨日は久しぶりに快晴でした。 上海はまだまだ寒い日が続いていますが、幾分太陽の光に暖かさが感じられるようになりつつあります。

<オセアニア通貨の動向について>
12日のシドニー外国為替市場のAUDとNZD相場は、ともに対ドルに対して軟調の動きとなりました。 昨日、中国が2月の貿易収支で予想外の赤字を計上したことを投稿させていただきましたが、同国経済への不透明感が重しとなったようです。 また中国、香港、韓国など各株式相場の軟調や、人民元の対米ドルでの下落もAUD相場を圧迫しています。

AUDの直近の下値支持線は先週の安値の1.0508米ドル。 持続的に1.0500米ドルの水準を下回れば、200日間移動平均の1.0406米ドルを試す展開になりそうです。

NZDを見てみれば、投資家のリスク資産に対する慎重な姿勢が反映されたほか、同国乳業最大手フォンテラが生産者への支払い見通しを引き下げたことが嫌気されました。 NZDのこのところの堅調ぶりは、商品相場の堅調と見合うものではなく、これはいつも警告の発信のようなものです。

AUDもNZDも資源国通貨であり、ユーロが破綻しかけ暴落していた時も涼しい顔していたのに、中国が少しでも不安要素が出るとここまで影響するのかな。 資源国においては中国の動向が何よりも重要だと言うことが理解出来た1日でした。

2012年度 中国人民代表大会でGDP7.5%に設定。

2012-03-12 06:00:00 | 日記
<2012年度 中国のGDP7.5%に設定>
第11期全国人民代表大会(全人代=国会に相当)第5回会議が5日午前に北京人民大会堂で開幕し、温家宝首相が国務院を代表して政府活動報告を読み上げた。 温首相は同報告の中で2012年の経済社会の主要目標を提示。 国内総生産(GDP)の成長率目標は77.5%に定めた。 そのほか、都市部の新規雇用者を900万人以上、都市部の登録失業率を4.6%以内とすることや、消費者物価指数(CPI)上昇率を4%程度に抑えること、貿易総額の伸びを10%程度とすること、国際収支状況を継続的に改善させることを目標として掲げています。

GDP成長率の目標をやや低めに設定したことについては、より長期的で、よりレベルが高く、より質の高い発展を実現するために、第12次五カ年計画の目標と段階的につなぎ合わせて、各方面が活動の力点を経済成長方式の転換加速に置いて、経済成長の質と効率を高めるようにすることが目的だと説明していました。

中国の場合、GDP8%の成長が無ければ実質マイナス成長と言われています。 今年度の場合、マクロ的な観点から世界経済を見て7.5%に設定したのではないかと思われますが、実態として欧米向けの輸出量はかなり落ちてきているのも事実です。

<中国の2月度の貿易収支>
中国の2月貿易収支は314億8千万ドルの赤字となっています。 予想は53億5千万ドルの赤字。 1月は272億8千万ドルの黒字。 2月度は春節の季節的要因もありますので、欧米向け輸出が激減しているとは言いきれません。 3月度の数値を見た上で判断してみたいと思います。

<止めて欲しい偽通貨の流通>
筆者は2週間前から華山病院へ通っていますが、昨日こんな事がありました。 路上で買い物をした際、小銭をもらいました。 地下鉄で小銭を使おうとすると何度やっても返ってきます。 1元コインですが、よくよく見ると何と上海水遊谷で使われているコインでした。 大きさも厚みもほぼ同じで慌ててお釣りをもらったら騙されてしまうようなコインです。 世界第二の経済大国でこのようなことが許されるのか? やはりマナーの面では低開発国そのものです。