FX寺子屋 by 葛勝老師

残りの人生FXに預けた!

いよいよ現実化し始めたユーロの底なしの泥沼化現象。 

2011-09-10 15:57:26 | 日記
中秋節まで後2日。 今日は小雨日で少し肌寒いが過ごしやすい気候です。 明後日の天気予報では曇り時々雨ですが、中秋の名月は拝めれるのでしょうか?

昨夜は突然の反落で、青くなった投資家の方も数多かったのではないかと思います。

昨夜、NY市場で ”ギリシャの早期デフォルト観測 ” という出所不明の怪しい噂や、シュタルクECB専務理事の突然の辞任発批表に撃墜される形でユーロ・円が約10年ぶり安値圏まで急落しました。 ドル・円も一時70銭近くつれ安した後50銭近く買い戻されるなど、非常に目まぐるしい展開が最終盤まで続きました。

今週のドル・円相場は週を通じて他通貨市場睨みの色彩が非常に強く、通常ならば値動き作りの主役となる米国経済指標や米金融政策がらみのイベントの影がかなり薄い1週間でした。

8月下旬のバーナンキFRB議長に当面の米金融政策運営について ”結論先送り” という結論を提示されて以来、米国の金融政策運営に対する期待の変化を最大のテーマとしてきた、ドル・円相場は主体的な値動きを見失っており、他通貨市場睨みの難しい展開となってきており、ファンダメンタルズに立脚した骨太の方向感を掴み切れない状態が続くのかもしれません。

ギリシャ問題は9月6日にも投稿させていただきましたが、9月末に迫ってきた1200億ユーロの資金手当てがついていない事が気がかりでしたが、突然の噂で10年来の最安値を記録してしまいました。 筆者の見解は、 ”ギリシャの部分的債務不履行宣言” は当然の成り行きと言わざるを得ませんが、噂の段階でここまで底値を切ってくるとなると、実際に部分的にデフォルト局面を迎えれば何処まで暴落するのか測り知れません。 筆者の予想として、ユーロの抱えている問題にアメリカの金融緩和策を加われば105円を切るであろうと書かせていただきましたが、ギリシャ問題だけで105円になってしまいました。 

ユーロが抱えている債務不履行によるドミノ倒し + アメリカが抱えている金融緩和政策の発動 暗くなる要因ばかりで、どうのように考えても円が安くなることは考えにくい現状ではないかと思われます。