WESTWOOD -手作りビンボー暮らし-

持続可能な社会とは、必要なものはできる限り自分(達)で作る社会のことだ。衣食住なんでも自分で作れる人が偉いのだ。

雲海No.5 おにゅう峠

2007年11月15日 | 雲海百選

またまた雲海ネタで恐縮ですが。
 天気予報では昨日、今日と雲海日和、明日から天気は崩れるとのこと。昨日は所用があったので今日、また朝4時起きで行ってみた。今回はなんとか見ることができた。悪くは無いが、正直、期待したほどではなかった。一応No.5でエントリーしておくが100選に残るかどうかはわからない。

1)おにゅう峠から。
水墨画のようではあるが、あまりおもしろみは無い。
 

2)峠を200mほど下ったところから。(あまり面白くないので若干加工)
 
 林道が開通した4年前から何回も来ているという地元の方が一人、撮影されていた。その方の話では、「今日はもう一つ。昨日の方が雲が多くてまだましだった。けれど最近は以前ほど雲海ができにくくなってきている気がする。以前は雲の量も多く、朝日で焼けてもっときれいだった。」とのことであった。この方は雲海好きのアマカメラマンで大江山にも撮影に行ったそうだ。
 おにゅう峠の雲海を知るきっかけとなったK新聞の写真も似た景色で、ここから撮影したもののようだ。

3)さらに100mばかり下った場所では大勢の人たちが撮影していた。どうやらここがベストスポット?らしい。個人的には 2) のほうがよいと思った。
 

4)さらにさらに50mほど下った別の場所から。

 色づき始めた山の紅葉(黄葉)がきれいだった。日が昇って少し薄くなってきた雲も、雲の湖の下に紅葉が透けて見える水面のようで、また違った趣があった。 個人的にはこれが一番好きかも。

 2)のポイントで出合った常連の方の話では、「雲海シーズンは10、11月で、たまに6月に見られることもあるけれど、それ以外ではまず出ない。」とのことだった。 No.2赤岳、No.4富士山では夏真っ盛りでも見られた。
 どうやら低山で見られる雲海と、高山で見られる雲海とは異なると考えた方がよさそうだ。低山の雲海は、一定の気象条件がそろった時に谷あいに発生する霧雲で、このような条件がそろうのは10、11月にほぼ限定されるようだ。これに対し、赤岳、富士山といった2000m超級の高山で見られる雲海は“本物”の雲で、雲ができる大気層より高く登れば、雲さえあれば年中必ず見られる。
 低山の雲海は雄大さでは高山の雲海にはかなわない(安曇野の雲海は例外的に雄大だった)が、時期限定という希少性と山や植生、日照など雲以外のものとの組み合わせで多様な姿を見せてくれる、というコレクション的な面白さはではまさっているのだろう。そうしたところが、カメラマン達が高山の雲海より低山の雲海により魅せられる理由なのだろう。まあ、低山の方がアプローチしやすいというのもありそうだが。