WESTWOOD -手作りビンボー暮らし-

持続可能な社会とは、必要なものはできる限り自分(達)で作る社会のことだ。衣食住なんでも自分で作れる人が偉いのだ。

黒薙温泉

2019年07月21日 | 山の温泉

黒部峡谷、トロッコ列車と徒歩で行く黒薙温泉へ行ってきました。



大露天風呂、麓の宇奈月温泉にも供給されている源泉は90℃以上なので加水ですがいいお湯でした。心配したアブなどに悩まされることもなく長湯できました。

夕食、山菜料理、とくにコゴミの和え物がとっても美味しかった。宇奈月ビールも美味し、”うん”とうなづきました😆


信州須坂 松川渓谷温泉滝の湯

2019年02月14日 | 山の温泉

赤倉スキーの帰りに信州松川渓谷温泉滝の湯に立ち寄りました。
さかのぼること40年ほど前に一度訪れてそのひなびた山の温泉の雰囲気が気に入り、いつかまた来たいと思っていました。

何年か前の台風で露天風呂が崩れ、今の露天風呂は2代目とのこと。
本来撮影禁止ですが客がわがグループだけだったので、他のお客さんが来るまでの間だけ写真撮影を許可いただきました。
広い露天風呂を貸しきり状態で雪見風呂が楽しめました。
以前、訪れた時にはなかった立派な休憩所ができていました。




雷鳥と雪の大谷

2018年05月11日 | 山の温泉

今日は快晴。とにもかくにも晴れてくれてよかった。
昨日は吹雪で視界が利かず迷いそうになりながらようやくたどり着いた道が、ウソのように近い。

ご来光もバッチリ見られた。

雷鳥荘を出て100mほど行ったところの石段で雷鳥に出会う!ヤッター、ラッキー。

地獄谷。現在、火山活動が活発になってきたため立ち入り禁止。

分岐点で来た道を振り返る。左が来た道で雷鳥荘へ向かう、右へ行くとみどりが池から立山三山へ向かう。
こちら側は
室堂ターミナル。

みくりが池温泉。こんなに近かったっけ?

途中、雷鳥の足跡があちこちに見られるも姿は無し。朝9時ころには第一陣の観光客がどっと押し寄せてくるので、人を怖がらないと言われている雷鳥もさすがに警戒するのでしょう。

はしゃぎまわる中国人?観光客。
南アジアの人たちは雪、しかもこんな一面の大雪は初体験?でテンション上がりっぱなし。

雪の大谷入口。

雪の大谷最高地点。4月オープン当初は17mあったそうだが、気温の高い日が続いたため今日は15mに減少。
6月にはおそらく半減するとの予測。

室堂ターミナルにある立山自然保護センター。雷鳥目撃情報の電光掲示板がある。
雷鳥遭遇情報を報告すると観察記念ステッカーがもらえる。

ターミナルにある天候などの最新情報掲示板。

 


日本最高地点の温泉

2018年05月10日 | 山の温泉

標高2,410m、日本最高地点にある立山「みくりが池温泉」。

立山アルペンルートが開通して、富山電鉄立山駅から室堂平まではケーブルカー、高原バスを乗り継いで行けます。
この日は前線の通過により富山は雨、アルペンルートから上は雪でした。


標高2,450m、室堂ターミナルは、団体ツアーの中国人を中心とするアジアからの観光客でごった返していました。
大混雑のゴールデンウィークを避けてツアーが組まれているのでしょう。

バスターミナルからみくりが池温泉までは1km弱。天気が良ければ徒歩30分ほどの距離ですが、外は吹雪にガスで道が良く見えず寒くて、5kmくらい歩いたように感じました。

雪まみれになりながらなんとかみくりが池温泉に到着。
早速、温泉で冷え切った体を温めました。

インドネシア!から来たという、温泉大好き青年と一緒でした。

一休みしてまた、吹雪の中を勇気を振り絞って、みくりが池温泉からさらに1kmほど奥にある今日の宿、雷鳥荘に向かう。
雷鳥荘は、予想していた山荘イメージを裏切り、鉄筋コンクリート造りのとても立派な施設でした。
この全景写真は夕方、天候が急激に回復したときに撮りました。


右は談話室。その奥が喫茶室。写真では隠れていますが左手に玄関ロビー。

暖炉もある談話室。

カイコ棚の4人部屋、1泊2食9,450円+入湯税150円。

トイレも清潔でキレイ。しかもウォシュレット!!

夕食はとても豪華、普通に旅館や民宿のよう。


朝食はバイキング形式。

現在、男湯が改修工事中で、女湯を男女が時間帯交替で利用。

夕方6時ころから一気に天候回復。よかった~。さすが女心と山の天気?

 

 


地獄谷温泉のスノーモンキー

2018年02月15日 | 山の温泉

長野県山ノ内町、志賀高原の麓にある渋温泉からさらに奥にある地獄谷温泉。
温泉に浸かってくつろぐお猿さんで世界的に有名になり、世界中から観光客が押し寄せています。


上林温泉までは車で行けますが、そこから先は歩いてしか行けません。ただそんなにアップダウンのない林道を歩くこと20~30分(約1,6km)なので、雪に滑らないように注意すれば長靴でも歩けないことはありません。トレッキングシューズに念のため軽アイゼン持参が理想的ですが。

渋温泉上部の野猿公苑駐車場。車で行けるのはここまで。

林道を歩いて行きます。

途中、蕎麦屋があったり、

道標やこんな看板も。

林道の下方に渋温泉側から行く地獄谷温泉の駐車場も見えます。ここからの方が歩く距離は短くて済みますが、冬季、お猿さんの入浴が見られる寒い時期はほぼ車は通行止め。

地獄谷温泉が見えてきました。左の建物が150年前に開設されたという秘湯、地獄谷温泉後楽館。野猿公苑はこの先を登ったところにあります。

野猿公苑登り口。

野猿公苑入場口。

平日だというのに大勢の観光客。ほとんどカメラを構えた外国人ばかり。

まったりとくつろぐお猿さん。表情は人間と一緒。

完全露天で休憩所もないのに風呂上がりに湯冷めしないのかと心配になりますが、寒冷地のお猿さんは毛が長く密集していて中まで染み込まないので大丈夫だそうです。
温泉に入るのはメスとその子供だけで、オスはめったに来ないそうです。また、冬でも晴れた日には来ないことも多く、本当に寒い日しか来ないそうので今日は来てくれていてラッキーでした。昨日は晴れていて入浴シーンは見られなかったとのことでした。

 


馬曲温泉

2018年02月12日 | 山の温泉

長野県の北、新潟県との県境にある馬曲温泉。バスなどの公共交通機関が無いので車か徒歩でしか行けません。
露天風呂からの眺望が良いと聞いていましたが、赤倉温泉にスキーに行く途中、予想していたより雪の影響が少なく、予定より早く着いたのでやっと来れました。

駐車場と入口

内湯もありますが、目的は露天風呂。

脱衣場。奥の引き違い戸の外が露天風呂。

露天風呂。

眺望。満足満足。右奥に見えるのは木島平スキー場。


-番外- おびなた温泉 

2015年08月24日 | 山の温泉

山の温泉ではないですが良かったので。

白馬鑓温泉は期待通りの山の温泉でしたが、山から下りてきたときには汗だく、元の木阿弥、どこかで汗を流したいと思っていたら、猿倉から白馬市街へ戻る途中に「おびなた温泉」の看板を見つけました。
 

渡りに船、とりあえず汗を流したいと飛び込んだら、なかなか良かったので。

源泉かけ流し、右手の岩から滾々と湯が湧き出ていました。おそらく単純塩泉だと思います、石鹸が泡立たない。
夏はアブが多いので施設全体に蚊帳のように網がかけられています。

ちょうどお昼過ぎ、お腹も空いたので温泉においてあったチラシを見て近くの「おひょっくり」という不思議な名前の田舎料理屋さんへ。

店内は田舎らしいなかなか良い作りでした。

おぼこい店員のおねえさんたち。

「おひょっくり」とは白馬地方の郷土料理で、すいとんのようなお団子が入った、とり手羽先で出汁をとった、地元野菜たっぷりの味噌雑煮。
おひょっくり+温泉うどん定食、1,000円。とてもおいしかったです。


白馬鑓温泉 -高所2位の露天風呂-

2015年08月22日 | 山の温泉

8月18日、あいかわらずパッとしない天気ですが降水確率は低かったので白馬まで行ってみることにしました。

午前11時登山口の猿倉駐車場に到着。お盆の混雑期を過ぎてもすでに約50台くらい駐車されていて空きはわずか。
白馬は雲の中ですが、空はまあ明るく雨は降っていないし、この機会を逃したらまたいつ来られるか分からないので登ってみることに。

まずはロッジ猿倉荘で登山届けを提出。

白馬トレッキングと登山についての案内板。

昨日の燕温泉は軽いトレッキング程度でしたが、白馬鑓はさすがに登山となります。
それなりの登山装備に、途中、雪渓もわたるのでアイゼンも必要(後述)。
コースは猿倉→小日向のコル→白馬鑓温泉、4~5時間。

林道から白馬鑓温泉登山道へ。
 

水芭蕉平。ちょっとした湿地。昔は水芭蕉があったんでしょうかね。
 

大岩。ガスが濃く小雨模様。先行きちょっと不安になるけれど、小日向のコルは近い。
もう行くしかないです。このあたりトリカブトが群生してます。
 

小さな池。なんと魚影が!誰かが持ってきて放流したんでしょうか。
雰囲気的にはこちらの方が“水芭蕉平”。
 

登り続けて2時間弱、弓なりに曲がったダケカンバ。ここまでくればすぐ小日向のコル。

小日向のコルの草原。ガスは晴れない。コルを越えたら急降下。

いくつかの沢を横切りながら、鑓温泉直下の急登まで山腹を巻いて行く。
まずは杓子沢。このあたりからいよいよ白馬の雰囲気になってくる。
雪渓の下、暗渠のように沢が流れています。
 

落石沢。
名前のとおり落石だらけ。注意して渡る。
 

いよいよ雪渓を渡ります。簡易アイゼンを付ける。
 
このアイゼン、通販で1,500円ほどでしたが使ってみると価格の割りにとても優れものでした。本体はゴム製で靴に被せるように装着するだけなので1分もあれば装着完了!
11本爪!で普通に道を歩くように雪渓上を歩けました。
軽くてかさばらず、少しでも荷物を減らしたい登山には便利。
長時間装着の耐久性には不安が残るので岩登りや本格登山には向かないと思いますが、雪渓歩き程度なら断然おすすめ。

白馬駅やロッジにあるレンタル軽アイゼン(賃貸料700円)はバンド式で装着に手間取るし、土踏まずのあたりに4本爪だけなのでベタ足で歩かないと滑ってしまいます。

小日向のコルから1時間ほどで鑓温泉小屋が頭上に見えてきました。硫黄のにおいがする。
山登りの常ですが、見えてからが近いようで遠い。ここから小屋まで最後の試練のような急登が待ち構えています。流れている沢は“お湯”です。
 

あともう少し。
 

小屋が見えてから20分ほど、ようやく到着。


標高2,100m。日本で2番目の高所源泉たれ流し(もとい、源泉かけ流し)露天風呂。

ちなみに、日本3大高所露天風呂1位は一昨年行った本沢温泉露天風呂(2,150m)。同高(2,100m)2位に北ア雲の平の高天原露天風呂があります。高天原へ行くには13時間(2泊3日)は山道を歩かないといけないらしいです。体力が落ちないうちに何とか挑戦してみたい気持ちはありますが...どうかな~?無理かなあ。

宿泊手続きもそこそこに待望の雲上露天風呂へ直行。
ガスってなければ白馬岳、鑓ヶ岳が遠望できるはずですが、とりあえず来れてよかった。


燕温泉 赤倉温泉

2015年08月21日 | 山の温泉

17日、クラフト市が終わって白馬鑓温泉へ行こうと思っていたら雨

「そうだ、妙高行こう!」

妙高赤倉には毎冬スキーに行くのですが、妙高3大露天風呂(かどうかは知りませんが)の「赤倉温泉滝の湯」、燕温泉「河原の湯」、「黄金の湯」は冬季閉鎖で入りたくても入ることができませんでした。
で夏の今、チャンスとばかりに急遽、雨でも行けそうな赤倉温泉と燕温泉に変更。

妙高山麓、赤倉温泉のさらに奥、燕温泉。

一般車が入れるのはここまで。

入り口駐車場に駐車して歩く。温泉街を抜けると、

看板が見えてくる。

登山口の案内標識。右「河原の湯」、左「黄金の湯」

まずは「河原の湯」をめざす。途中、雄大な双滝が見える。登山道の吊り橋が豪雪で崩壊したらしく修復工事が行われていました。
 

吊り橋横に設けられた、いったん河原に下りて上る仮設道を行く。対岸の山道の
左「河原の湯」、右「火打山」

左へ行くと見えました。駐車場からここまで20分ほど。
物置小屋のような建物は脱衣所。広さは1坪弱ってところ。

囲いも何も無い、野趣満点。当然ながら混浴ですが女子の姿は無し、ま、そりゃそうでしょうね
湯はぬるめ、40℃あるかないか。弱い雨降りのため浸かっていないと寒いくらい。ついつい長湯になってしまう。

写真は先客の方に撮ってもらいました。2人っきり。
この先客、川〇さんの話を聞いてビックリ。共に京都出身、小学校こそ違ったものの、中学、高校、大学が同じでした!
私の方が9歳年上だったので在籍がダブルことは無かったものの、同じ経歴を歩んできた人とこんな山の中の温泉で出会う偶然があるなんて!だから世の中面白い!?
当時の先生なんかの思い出話で大いに盛り上がりました。

小1時間居てもと来た道を引き返し「黄金の湯」へ向かう。
 

ありました。「河原の湯」から20分くらい。

誰も居ないので仕方なくタイマー使って、よくある温泉ガイド本の女性モデルの入浴ポーズで
自撮り。お見苦しい点はお許しください

この露天風呂は、湯船が湯の花でツルツルで滑りやすく、危ないったらありゃしない。カメラのタイマーかけてあわてて湯船に向かうと転びそうになりました
「河原の湯」よりは暖かかった。でも熱いというほどではない。長湯OK。混浴。でも丸見え

本日の最後は赤倉温泉「滝の湯」。ここは有料(500円)。


赤倉温泉街の外れにあるのでそれなりに入浴客はいます。なので中で写真を撮るわけにもいかず、脱衣所からコッソリ撮る。

17時の終了(入場は16:30まで)まで粘って無人になったところで露天風呂を撮影。
広さは20畳のリビングくらいでしょうか?狭くはないけれど、もっと広いと思っていましたが“大露天風呂”とうたっているほどではなかったです。
有料だから一応洗い場もあるけれど、こちらも“大露天風呂”というわりにはたった3席しかなく、オンシーズンの客が多いときには取り合いになりそうでした。
湯温は41度前後でしょうか、ぬる目が好きな私にはちょうど良かったです。

赤倉から燕温泉への道中にはブナとならんでトチノキが多い。橋の下の河原から伸びているトチノキには大きな実が付いていて、橋から手を伸ばせば採れそうでした(当然ながら勝手に採るようなバカな真似はしておりません)。

左:トチの実            右:ブナの実(イヌブナとの違い、お分かりになりますか?)

今日はいつもスキーでお世話になっている新赤倉館に無理をお願いして泊めてもらいました。
雪景色しか見たことのない赤倉観光リゾートスキー場の夏を見に行きました。
右の建物が妙高スカイケーブル(ゴンドラ)乗り場。中央奥に赤倉観光ホテル(小さくてほとんど分からん)。天気が良ければその上にプリンのような妙高山の勇姿が見えるのですが、今日は雲に覆われてダメ。同じ場所を冬撮れば一面雪で真っ白。

ここから道路を挟んだちょうど向かい側に新赤倉館があります。

超高級リゾート、赤倉観光ホテル入り口。なんかお城の入り口みたいですな。

ランチ5,000円から!
某阪急百貨店が3泊4日の赤倉観光ホテル宿泊リゾートプランを売り出しているそうな。24万円!!!
赤倉観光ホテルの駐車場。ベンツ、BMW、アウディ、レクサス、...高級車がズラリ

ホテルの目の前がゲレンデ!。新赤倉館だって目の前はゲレンデだい!



マイブーム

2014年08月21日 | 山の温泉

行商と避暑ついでに露天風呂のある山の温泉を訪れるのが最近のマイブーム。

実は当初、2,000m級の白馬鑓温泉に行くつもりだったのですが、天候不順のためトシを考えて自重、来年の楽しみにとっておくことに。実際、後日の報道では穂高の方で中高年の遭難もあったようですし。

今回は白馬岳の北方にある蓮華温泉。標高1,550mの露天風呂。ここはもう新潟県。
上杉謙信が発見した隠し湯と伝えられる。もちろん、実際に見つけたのは謙信ご本人ではなく越後国の村の衆でしょうが、それにしてもこんな山奥でよく見つけたもんです。

標高1,450m、蓮華温泉ロッジ。なんとまあ、立派な施設だこと!。少しガスってます。

素泊まり6,500円(2食付9,500円)。持ち込みOKとのことで食事は下界で用意していきました。

目指すは仙気の湯。
ロッジから15分(標高にして100m弱)ほど登る。途中、黄金湯との分岐がある。


仙気の湯。混浴ですが囲うものは何も無い。1日目はガスっていて眺望なし
 
松本から来たというおじさんが一人。オバサンがやってきたが男2人にためらったのか、さらに上の薬師の湯へ行かれた模様。すいませんねえ。

2日目、晴れたので天気が崩れないうちにと早朝から登る。
2時間ほど出たり入ったり、朝飯食ったりでダラダラ過ごす。
盆明け・平日・早朝のためかだ~れも来ない貸しきり状態。嬉しいような寂しいような..。

浴槽の板は濡れてるし、周りは石と砂利。ゴザかシート持参がおススメ。

正面の眺望、左端は雪倉岳。さらに左奥後方に白馬岳がちょびっと見える..はず。


周りでは硫黄のにおいがする湯煙が上って、チョロチョロ熱湯が湧き出ています。プチ地獄谷?

さらに10mほど上にある薬師湯。熱い!。1分と入ってられない。熱湯マニアにはたまらない?。


蓮華温泉露天風呂には小さな湯が4つありますが、上ほど熱い。

黄金湯。
露天風呂周回コースの右回りで最初にある。大きさは仙気の湯と同じくらい。道端にあり通行人から丸見え。
写真は2日目に撮ったもの。1日目に松本のおじさんと一緒に通ったらなにやらはしゃぐ声が..。
なんと、中学生と小学生くらいの姉妹らしき女の子らが!「見ないでくださーい!」と叫ばれてしまった。「見ないでください」と言われてもねえ。いやいや、もちろん見ませんよ、見てませんてば!。足早に立ち去る


三国一の湯。
コース左回り最も下、ロッジから10分くらいの道端にあり通行者から丸見え、眺望なし、ぬるい、狭い(定員1人?)、少し汚い。どこが三国一?、マーライオン並みの三国一残念な湯?。早々に立ち去る。

後で気付いたのですが、どうやら仙気の湯からあふれた湯をパイプで引き込んでいる感じ。
昔はここにも自噴していたのかもしれませんが、これはちょっといただけませんね。

ところで、ロッジにこんな本が置いてありました。

「温泉文化滅亡の危機」とはおだやかではない。
本書の主張を一言で言えば、「地熱発電によって温泉の泉源が枯渇してしまう恐れがある」ということです。

前に、太陽光発電の欺瞞性について書きましたが、地球において太陽に依存しないエネルギー源は「原子力」と「地熱」しかない、というのが私の認識でした。しかし、その認識に一部理解不足があったことをこの本で知ることができました。

何億年か後に地球が冷え切ってしまうまでは、確かに地熱は地球が自給できる数少ないエネルギー源の一つであることは間違いない。問題はその取り出し方にあるということです。

私は、漠然とマグマの熱エネルギーを取り出してエネルギー源にできると考えていました。
マグマの熱エネルギーを直接利用できる技術が開発されるまでは何らかの熱媒体、現実的には温泉のような熱水を介して取り出すものと単純に理解していました。

概ね間違いではないのですが、自然の熱水、いわゆる温泉として取り出せるエネルギーは高が知れている。まあそれでも近隣の温泉が出なくなるなど、温泉観光を地場産業の一つとしている地域住民にとっては一大事です。

そこで、現時点での地熱利用は、温泉の他に「地中の高熱層に強制的に水や薬剤を送り込んで熱水として取り出す」 という方法が中心だということです。
問題はこれによって、泉源枯渇といったレベルを超えて、採湯を休止しても二度と泉源が復活しないほどのダメージを与えてしまう場合がほとんどである。そればかりか深い地層に人為的影響を与えてしまうため、将来、予想もしなかった地殻変動のような事態が起こる可能性が地質学者によって指摘されているというのです。

実際、一時夢の次世代エネルギーともてはやされた「シェールガス」や「メタンハイドレート」も最近トンと話題にならなくなっています。
予想以上の技術的、コスト的問題が浮上したこともさることながら、それらを取り出すために地中深くに強制的に水や薬剤といった媒体を圧注することによる近くへの悪影響が問題となってきているためで、これはまさに地熱エネルギーの強制取り出しにともなって起こりうる環境影響と同じ問題なわけです。

エネルギー問題の真相は、実はエネルギー不足ではなく、エネルギー不足と新エネルギー開発投資を煽って儲け逃げを企む連中を次々と生み出さざるをえない資本主義という経済システムにあるのですね。その意味で、原子力発電も社会のシステムが変わらない限りなくなることはないでしょう。「勝者」が「敗者」を食いつくし駆逐してしまうまで..。そして地球には、誰もいなくなる...。


モモンガと温泉巡り

2013年08月20日 | 山の温泉

クラフト市の後、まだまだ酷暑の京都へは戻りたくないので、モモンガの来訪で有名な八ヶ岳の山小屋「やまびこ荘」にモモンガを見に行くことにしました。

「やまびこ荘」は、深い森林地帯の様相を呈する北八ヶ岳と岩稜が荒々しい南八ヶ岳を分ける中間に位置する夏沢峠にあります。
夏沢峠はその昔、佐久と諏訪を往来する近道として開かれたそうです。なのでアクセスは茅野側からと反対側の小海町側からのルートがあるのですが、今回は茅野側から登ることにします。理由は単純、楽だからです

車で茅野側三井の森終点からダートを約3km、30~40分ほど、多少車が傷むのを覚悟で登ると、標高約1,890mの桜平に着きます。一般車で行けるのはここまで。タクシーもここまでは来てくれます。
林道脇や奥に駐車スペースがあり40~50台くらいは駐車できます。あともう少し駐車スペースはあるのですが、傾斜や路面の具合を考えるとそこは4WDでないとムリでしょう。

登山口ゲートです。鍵かかってます。ここから登り始めます(9:50)。
なお、山小屋などの業務車両は鍵を開けてさらに上、夏沢鉱泉(2,070m)まで行けます。

オーレン小屋(2,315m)。さすがに2,000mを越えると涼しい涼しい。灼熱の京都に比べると天国ですな

夏沢峠(2,430m)、「やまびこ荘」着(11:20)。桜平から休憩無しで1時間30分かかりました。案内書には2時間くらいと書かれています。途中休憩などを考えるとそのくらいは見ておいたほうがよさそうです。
バックは硫黄岳(2,755m)。今回は避暑のためのゴクラク登山なのでパス。

峠から小海町方面を望む。

宿泊手続きをして小休止。今回の目的の一つ、日本最高地点の露天風呂「本沢温泉」目ざして出発(11:30)。露天風呂は峠を反対側に下ったところ(2,150m)にあります。
露天風呂まで下ること30分、12:00着。硫黄の匂いがプンプン。
 
バックは硫黄岳爆裂火口の雄大な断崖絶壁。      上から見る。左下が露天風呂。

お盆休みの土曜日、混んでいるのを覚悟できたけれど誰もいません。極楽ゴクラク

泉質は言わずもがなの硫黄泉、湯温は40度くらいでしょうか、ちょうど良い。pH3だそうで、傷口などあるとちょっとヒリヒリするかも。でも殺菌効果あり。熱くなれば縁に座って涼む。すぐ側に冷たい沢も流れている。

湯に使ってのんびり昼飯のオムスビを食べていると、15分ほどして若い男性が2人、3人と続けてやってきたのでお互いに写真を撮りあいっこ。
続いて父子の親子連れ。3年生くらいのちびっ子は「つまんな~い」とブーたれていました。

「やまびこ荘」のご主人の話しでは、「シーズンは混むよ。並ばないとは入れないこともある」と脅かされていたので、まあ、ラッキーだったの...かな?
“正しい”登山者はまずピークの制覇を優先するので温泉はその後、たぶん、午後は混むのではないかと思います。温泉にゆっくり入りたいなら午前中ですかね。
混浴なので「あわよくば...」と1時間半も粘ってみましたが...。これ以上の“絶景”への展開はなし。ザンネン。あきらめて山小屋へ戻ることに。
つづら折れの登りは約40分、せっかく流した汗をまたかくことになりますが、涼しいのでゆっくり登ればそうでもないです。

で、いよいよ夜のお楽しみ、モモンガに会いたい!
本棚の一番上段がエサ場。午後7時半ころからランプの薄明かりの中ひたすら待つ。

キタ~~、何かいる?私の古いデジカメではこれが限界。もちろんフラッシュなどもってのほか。元々静かに観察していれば長く遊んでくれているものを、心無い登山客がフラッシュをたくもんだからすっかり怯えてしまってすぐ逃げてしまうようになってしまったんだとか。

翌日明け方5時頃、窓外にあるエサ場にも出現。

空が白んでくるとモモンガは去り、替わって小鳥達がやってくる。
“ウソ”という小鳥です。ホントです

早朝の山小屋はさすがに少し肌寒く、メガネストーブが焚かれています。これがまた良いのです。流行の立派な薪ストーブは山小屋には似合わない。

山小屋のご主人。以前は赤岳山頂小屋にもおられたんだそう。
ご主人も数cmほどの小さくてかわいい木彫りを作られる。オコジョがかわいかった。持参したチェンソーで彫ったモモンガを記念に置かせてもらいました。「しっぽの置き方が実際と少し違うよ。背中にべったりとつけるんだよ」とアドバイスをいただきました。なるほど、上の後姿の写真を見ると確かにその通り。やっぱり実物をよく観察しないとダメですね。

下山途中で見かけた“岩上の糞”。オコジョのマーキングだろうか?

最後に夏沢鉱泉で朝風呂。これまた朝早くは貸しきり状態。極楽ゴクラク。