WESTWOOD -手作りビンボー暮らし-

持続可能な社会とは、必要なものはできる限り自分(達)で作る社会のことだ。衣食住なんでも自分で作れる人が偉いのだ。

醍醐市

2012年04月30日 | 手づくり市

29日、久しぶりに醍醐市へ行ってみました。

ここは他の市のように荷降し場からブースまで遠くて運搬に苦労させられることもなく、ブースも指定で取り合いの煩わしさもなく、スペースもゆったりで出店料も安くホノボノとして好きな市だったのですが、29日という日にち指定開催のため、平日に当たった日の来場者は極端に少なく経費すら出ないことも多かったので、昨年秋に出店して以来足が遠のいてしまっていました。

今年3月、久しぶりに出店しようと、いつも申し込み手続きをするホームページを開こうとすると、サーバーエラーと表示され開かない!?のです。えっ?無くなってしまったの?と思っていたのですが、地方紙のイベント欄に開催告知が出ていたのでホッとして今回はお客さんで来て見ました。

ゴールデンウィーク初日、日曜日の好天ということもあり、この市にしてはまあまあの人出でした。

出店数は40店くらいでしたでしょうか。昨年は雨の平日なんか10店以下のときもありました。しかし、出店者の顔ぶれはがらりと入れ替わっていて、顔なじみの出店者さんは3店しか残っていませんでした。いつも常設茶屋近くで出店の野菜屋さん、切り絵の達人刻紙庵さん、マツタケ帽子を特別製作していただいた雑貨屋さん。久しぶりにお会いして話が弾みました。

私は出店キャンセルしたことがないので知らなかったのですが、マツタケ帽子の雑貨屋さんのお話では、この市はやむをえない事情で出店キャンセルの場合にもキャンセル料を取られないそうです!。なんて良心的!。やっぱり儲からなくても応援したくなりました。来月は出店しよう。

他の市だと、商品が傷んでしまいそうな悪天候だろうが“警報”が出ない限り主催者が強行すると言ったらまず間違いなく出店料と同額のキャンセル料を取られます。大体において、有名市ほど高飛ぃですね。バクチと同じで胴元はゼッタイ儲かるシステムになっているんですね。
雑貨屋さんは小町市でもよくご一緒するんですが、小町市もキャンセル料は取られないそうです。5月6日出店したときに主催者の方に確かめてみようと思います。


お花見

2012年04月23日 | おもしろ博物館

2週間前、友人の案内で嵯峨野へお花見に行ってきました。

ここは知る人ぞ知る(MOA美術館は行ったことありますが、この施設は永年京都にいて不覚にも私は知りませんでした)とある宗教団体の庭園施設。さすが信者から金を集めてるだけあって、無料茶接待、広沢池からの無料舟遊覧花見サービスと余裕たっぷり。もっともわずか3日間だけの一般開放ですが。

ま、超有名教団なので匿名にすることもありませんわね。
世界救世教。言わずと知れた「手かざし」グループの古手。祖、岡田茂吉の説いた自然農法、大衆的芸術活動には共感する部分もないわけではありませんが、近代医学を否定し浄霊による救済を説くにいたってはかなり胡散臭い。まして、岡田亡き後四分五裂し、各分派の勢力争いは、信者から巻き上げた巨万の富による華美の競い合いに発展、とまあ宗教界にはよくあるパターン。とりわけMOA美術館、滋賀県信楽のMIHOミュージアム(大分派の一つ「神慈秀明会」)の金にあかせた美術骨董品買い付け争い、それぞれのコレクションは一見の価値ありではありますが(エコノミック リリジョン ジャパン)。宗教のことを考え出すと気分が悪くなるので興味のある方はあとはWikipediaででも見てください。

日本の「破綻財政」建て直しの一環で宗教法人課税が検討されているそうですが、大賛成

さて頭を冷やして、ここでほんとに紹介したかったのは胸糞悪い宗教施設ではなく、近くにある“雅な”京都の知る人ぞ知る隠れた穴場。京都で代々ある仕事を受け継いでいる超有名人のお庭。

行ってみたい方はご自分で探してくだされ。


上賀茂市

2012年04月23日 | 手づくり市

4月22日、風雨をついて上賀茂手づくり市に出店しました。

天気予報で悪天候が確実視されたので、すぐたためるように大物は出店をあきらめ超小ぢんまり出店。
幸い、開始早々に4組のお客様がお買い上げいただいたので全くのボウズという悲惨な結果にはなりませんでしたが。

案の定、昼ころには強風の雨が吹きつけ...

1時半ころに早々に退散しました。
出店数もいつもの半分近く、100店くらいでした。その内訳も日延べのきかない食品関係が大半(なぜかパン屋さん、クッキー・ケーキ屋さんがやたら多かったです)。いつも見かけるスツールなどのちょっとかさばる木工品の店は皆無。普段多い服飾関係や焼き物や革製品も少なかったです。

前にも書きましたが、どの手づくり市も「警報」が出ない限りどんな悪天候でも強行開催されます。キャンセルしようにも出店料と同じキャンセル料を取られます。
しょうがないので出店しましたが、私のように商品が大きくてかさばる店には悪天候はほんとにツライです。昨年10月の市役所前でのものづくり市も台風寸前の超悪天候で散々な目に合いました。
主催者側としても準備に経費もかかることは理解できますが、どんな悪天でも強行開催して丸まる徴収するというのはいかがなものでしょうか。出店者の私的な都合によるキャンセルは別として、せめて悪天候でやむをえないキャンセルにはキャンセル料を出店料の半額くらいにできないものでしょうか。

そんな状態でゆっくり見て歩くこともできず、手づくり市のもう一つの楽しみ方、とくに印象に残った面白いお店もみつけることができませんでした。


紀州雑賀衆のこと

2012年04月19日 | すごい人たち

前回、「四季の郷クラフト市」会場で出会った“武将”について、『紀州藩は徳川御三家なのになぜか紋が“下がり藤”』などと我が無知と不勉強をさらけ出してしまいました。お恥ずかしい限りです。

会場で知り合った地元の出展者さんからご指摘とご教示をいただきました。大変勉強になりました。以下、教えていただいたお話と自分でも改めて調べてみたことをまとめます。これでようやく写真の“コスプレ”が理解できました。

戦国時代、織田、豊臣、徳川はじめ源氏、平氏、藤原氏などを祖とし天下を争った有名武将達以外にも、各地方に独立系のユニークな豪族集団が割拠していた。紀州を拠点に活動していた雑賀衆もその一つ。昨年末、三重県長島市の「なばなのさと」へ行った折、「輪中」という独特の集落を形成し信長の侵略に抵抗し続けた「長島衆」のことを書いたが、どちらも一向宗の強力な帰依者集団で一向一揆の主役たちでもあった。伊賀、甲賀などの忍者集団や村上水軍などもまたそうであった。

雑賀衆のユニークなところは、鉄砲に長けた傭兵業を主な生業としていたことである。その意味では伊賀・甲賀の忍者達と共通するところもある。同じ紀州の忍者集団に根来衆というこれまた鉄砲の製造から手がけていた集団があった。雑賀衆は根来衆から多くの鉄砲を仕入れ、もっぱら射撃技術の修練を積んで、いち早く鉄砲を取り入れて各地を平定していった織田信長も手を焼くほどの、当時の日本ではNo.1と目される鉄砲集団となった。

雑賀衆の頭領、雑賀孫市は本名“鈴木孫市”、雑賀孫市は熊野信仰の“太陽神”八咫烏(三本足のカラス)を旗印としていた。日本で最も多い苗字“鈴木”一族は藤原氏の末裔で、その家紋を「下がり藤」とするグループも多かった。また敬虔な浄土真宗(一向宗)信者であった雑賀衆は前立て(兜の飾り)や旗印に“卍”を用いることもあったらしい。ちなみに現代では「日本サッカー協会」や「陸上自衛隊諜報部隊」が“八咫烏” をシンボルマークとしている。

写真の“コスプレ雑賀衆”は鳥のくちばし様の面具を装着しているが、これは雑賀衆を扱ったマンガのキャラクターが“八咫烏”をイメージした烏天狗様の面具を着装していたことによるものと思われる。実際に雑賀衆がそうした面具を装着していたかどうかは定かではない。


四季の郷クラフト市

2012年04月17日 | 手づくり市

4月14、15日、和歌山県山東町(さんどうちょう)にある「四季の郷公園」で開催された「四季の郷クラフトフェア」に出展しました。広い公園で京都で言えば梅小路公園か府立植物園位の広さでしょうか。

山東町はタケノコの産地で、毎年4月にタケノコ祭りが催されます。「クラフトフェア」は祭りのイベントの一つとして行われています。昨年は100店舗以上の出展があったそうですが今年は見た感じ70店舗くらいとやや少ない印象でした。

クラフトフェア入り口のロータリー。

メイン会場の芝生広場。コンサートなどが行われ、周辺を囲うようにクラフトのお店が並んでいました。

マイブース

今回は相方のFさんが来られないため一人で出展。

お隣さん。地元の方で動物の組み木パズルを出されていました。

スウィーツデコのmint2さん。他の手づくり市などでも3回ほどご一緒しました。子供達に大人気。

<その他気になったお店>

コーヒーショップ。流木様の木を組み合わせた店作りが雰囲気あって面白かった。

針金細工。小学校のころ、ゴム鉄砲や三輪車の針金細工に見とれた思い出がありますが、奥のハーレーなどタイヤまで全て針金細工で比べ物にならないハイレベル!。

木のカラクリオモチャ。ハンドルを回すと、泳いで逃げる人を鮫が食べようとしていたり、龍が体をくねらせて天に昇ろうとしたり、動きの工夫が面白かった。

木のオカリナ。陶製のはよく見ますが。でも木のほうが削りながら音階の調節ができると。なるほど、陶製オカリナでは出来上がってみないとどうなるか分からないし後で調整するのも難しい。

信楽焼の発展系。白から黒のグラデーションの風合いが面白かった。釉のかけ方を工夫してこのグラデーションを出すそうです。

<その他のイベントなど>

「うちのニャンコ写真コンテスト」。全部で300くらいの応募が。
和歌山県人はネコ好きなのでしょうか?この公園でも観光で行った和歌山城でもネコをよく見かけました。和歌山市から山東町を通る和歌山電鉄貴志川線の終点「貴志川」駅には「タマ駅長」というネコの駅長さんがいます。

農産物直売コーナー。
特産のタケノコやかんきつ類に野菜。500円以上買うとタケノコを1本オマケでもらえます

コンサート会場。
田舎AKB風、ほのぼのご当地アイドル。歌うのも「♪会いたかった~、会いたかった~、いぇぃ」。でも結構うまかったしカワイかったです。

会場をうろついていた武将にタケノコマン。紙製にしては良くできた鎧。でも紀州藩は徳川御三家なのになぜか兜の紋は“下がり藤”?!。

イベント終了後、和歌山城へ行ってきました。実は私、城好きなんです。旅先で機会があれば城を見に行きます。
和歌山城もご多聞にもれず残念ながら戦火で消失し、現在の天守は戦後復元されたもの。

和歌山城遺跡の歴史的に注目すべき特徴は、年代ごとに3種の技法で構築された、石垣構築技術の発展の歴史をまとめて見ることができるところです。

また、さすが御三家だけあって県内に残された“甲冑”の数も多く、お城には約20領が展示されています。残念ながら場内展示は撮影禁止のためご紹介できませんが。
他の城や博物館に残されている甲冑もふくめてその大きさはどれも小さめで、当時の武将達は身長150~160cmと案外小柄であったと想像されます。

城郭公園内は樹木の種類も豊富で解説札もととのっていて勉強になります。
左は和歌山県の深山に多いというホルトノキ。
右は戦火をまぬがれ樹齢数百年はあろうかという楠の大木。株元周囲は5、6mはあるでしょう。右下隅に映っている白い帽子の人と比べるとその大きさがお分かりいただけるでしょうか。

まるで樹木園のような城郭公園には動物園もあります。
鳥舎。

少々くたびれたツキノワグマ。

ネコ。これは野良ネコ。とにかく和歌山県は野良ネコが多い。動物園にはミーアキャットもいましたが、こちらはネコ目でもネコ科ではなくマングース科。

和歌山城は別名「伏虎城」ともいわれていますが、これは城のある高台が伏せた虎の姿に似ているからだそうです。そんなことにちなんで建立された「伏虎像」。でもどう見てもネコですが...。やっぱり和歌山県人はネコ好き?。

TVの「なにこれ珍百景」でも紹介されたという、城の石段にしがみついて一生懸命よじ登っているように見える小人のような人影。これ実は石段の隙間からはみ出した、左上に見える榎の根っこ!。