WESTWOOD -手作りビンボー暮らし-

持続可能な社会とは、必要なものはできる限り自分(達)で作る社会のことだ。衣食住なんでも自分で作れる人が偉いのだ。

まつたけと人の心

2007年11月01日 | まつたけ

 「まつたけ十字軍」の友軍でマツタケ山再生活動をされている方からまつたけ発生の喜びの一報が入った。
 収穫されたマツタケの写真を見ると、まだつぼみのものも多い。思わず「まだ傘も開かないつぼみのうちに採ってしまったのでは胞子も飛ばず、来年以降の増産が見込めなくなってしまうのでは?」と苦言を呈してしまった。しかしこれには次のような事情があったのだ。

 報告をくれた方によると、同じ思いでつぼみのうちから採ってしまうことには反対したのだが、地元のメンバーから「知らない人が山をうろついている。どこから情報が漏れたのか。早く採っておかないと盗られてしまう。」という声が上がって、やむを得ずつぼみのものも採集した、とのことであった。

 マツタケをめぐって地域の人たちが疑心暗鬼になってしまうような現状は、里山荒廃やマツタケの減少以上に悲しいことだ。山が荒れるのは人の心の荒みの反映なのかもしれない。
 このこと以外にも、最近いろいろな場面や事件で人の心が荒んできていると感じさせられることが多くなっている気がする。人間も「マツクイムシ」ならぬ「ヒトクイムシ」にとりつかれてしまったのだろうか。どうしてこんなことになったのか。本当の豊かさ、心のゆとり、豊かさ、思いやり、言うのは簡単だが、実現するには何が求められているのか、何をしなければならないのか考えないといけない。