WESTWOOD -手作りビンボー暮らし-

持続可能な社会とは、必要なものはできる限り自分(達)で作る社会のことだ。衣食住なんでも自分で作れる人が偉いのだ。

被災地の不思議

2013年09月18日 | 今日の出来事

9月16日、台風18号は嵐山の桂川氾濫や福知山の由良川氾濫など京都に大きな被害をもたらしました。

床下浸水の被害にあった手づくり市の相方Fさんの後片付け応援に福知山市戸田へ行ってきました。

途中の府道、私市あたりから道路脇には流された家財道具や日用品などが散乱していました。

戸田地区入り口あたり。左の畑から道路までは冠水していた模様。右の田んぼは路肩の側溝で排水されたのと道路より少し高かった分だけ冠水をまぬがれたようです。

Fさん宅の前の公園。フェンス周りにはガレキなどが滞留。なんと簡易トイレが流されていました。公園内は一面に泥が堆積。

水流と漂流物の圧力でフェンスが倒されています。

あちこちの空き地はゴミ集積場となっていて泥だらけになってしまったタンス、畳、電化製品、自転車など“使用不能となった廃棄物”の山。中には思い出の詰まった大切な品もあったでしょうに。東日本大震災の津波被害のときに「ガレキ、ガレキと言われるのは抵抗がある」と語っていた被災者の言葉を思い出しました。

京都新聞にはガレージまで水に浸かった写真が載っていましたが、実際、最大2m近い高さまで水がきたとのこと。Fさんは最悪の事態も予測して家を建てるとき土台を高くし、土台にも排水口を設置していたおかげでなんとか床下浸水でおさまったようです。一般人でさえ最悪事態の想定・対策はするのですから東電などの言う「想定外の事態」などという言い訳は通用しないでしょう。

そうした対策をとっていない家では床上浸水してしまい、あちこちで家財道具を外に出して家の床の水洗いに追われる姿を見かけました。これが真夏の猛暑の時期だったらもっと大変なことだったでしょう。

Fさん宅でも物置などはそうした対策をとっていなかったので木工機械等が水を被ってしまっていました。主にそうした物置、機械、備品等の洗浄を手伝いました。

基礎と言えば、施工が簡単なので最近流行りの「基礎パッキン布基礎」。水がつくことが予想される地域ではやめた方がいいですね。床下が貯水池になってしまいますから。どうしても採用するなら下部に排水口だけは設けておきましょう。

 上の写真は被害のごく一部、あえて“住民”の姿が入らないシチュエーションのみを撮影したものです。実際の状況はもっと大変なものでした。
 某TVのキャスターが、嵐山の被災旅館の女将に「家が使えなくなって生活はどうされているんですか」だの「元に戻すのに1千万円では足りないでしょう」などと神経を逆なでするような質問をして批判を浴びていたようですが、気持ちが折れそうな中、一生懸命片付け作業をされている姿を能天気に撮影することなどとてもできませんでした。

 水害前に訪れた戸田地区は、1軒の敷地が300坪前後もある区画整理された美しい、福知山のビバリーヒルズといった感じのちょっと羨ましいような町でした。
 7、8年前、由良川の堤防を作るために河川敷近くの1地区丸ごとが「水害の無い土地に移転させる」条件で移転させられたときの代替地として新しく町が作られたと聞いています。
 その代替地が浸水被害にあっていたのではシャレになりません。津波被害を避けるための強制移転地でまた津波にあったようなものです。そんなことが社会問題にならないことがとっても不思議です。


新作

2013年09月11日 | 一日一作

サイドテーブル。天板はヒノキ、足と棚はソヨゴ。

デッカイ桧のまな板。370mm×700mm×50mm。
魚を捌くのに大きいのが欲しいけれど売っていない、ということでご注文いただきました。

確かに300mm幅までは一般的なプレーナーでカンナがけできるのでホームセンターなんかで普通に売っているけれど、それ以上の寿司屋さんが使ってるようなのとなると、値段の高い大きなプレーナーが必要なので特注になるのでしょう。私はそんな大きなプレーナーなんか持ってないので手間暇かけてひたすら手づくり。われながらよく出来たと思います。たかが“まな板”、されど“まな板”。


ササクレヒトヨタケ

2013年09月11日 | 手づくり市

というキノコ。

まるで傘の無い柄だけのマツタケのよう。
マツタケ山へ行く林道の真ん中に生えていました。傘が開くと、胞子を撒くために傘が黒く融け始め、また柄だけになってしまうらしい。翌日見に行ったら、何かに踏まれたようで傘が黒くなったままぺしゃんこになっていました。

日本では一般的でないけれど、他の国では栽培もされていて、傘が開く前(写真の状態)に油いためやグラタンにして食べるとのこと(「おいしいキノコ、毒キノコ」(主婦の友社))。今度見つけたら是非食べてみたい。

なお、同じ仲間の“ヒトヨタケ”には“アセトアルデヒド分解酵素”を阻害する成分が含まれていて酒と一緒に食べるとアルコールの分解代謝がうまくいかなくなり、悪酔い状態になるとのこと。“ヒトヨタケ”は“ササクレヒトヨタケ”のようなササクレにならず卵のようにつるんとしているそうです(同書)。気をつけよう。


小町市(9/1)

2013年09月11日 | 手づくり市

朝から雨模様。他の市ならパスするところですが、この市は好きなのでがんばって7時半頃会場へ。いつもならすでにいくつもテントが張られているのに数人の方が様子見中でまだ誰もテントを張っていません。

マイブース。雨なのでいつもよりこぢんまりと。

さすがに今回はキャンセルが多かったようで出店はわずか10数店とさびしい。
受付に出店手続きに行くと、「今日はこんな悪条件だから出店料はいただけません」と!
他の市ならどんな土砂降りでも「警報が出ない限り出店料は取る、休むならキャンセル料を払え」となるところ。だから逆にムリしてでも出店してあげなければという気になるんです。

でもそんな中でうれしいお客様。

雨の中、アイドル小町、麻里ちゃんが来てくれました。これでもう、今日はムリしてでも出店した甲斐があったというもの。来年の午年用に試作した馬を“ばあば”に買ってもらいうれしそう。また来てね。

昼頃になってスコールのような大雨。商品が濡れては困るのでやむを得ず閉店、早退せざるをえませんでした。


約30年ぶりの再会

2013年09月11日 | アート

もう30年以上前になりますが、1年ほど彫刻を習っていたことがありました。
その同窓のSさんが京都で開かれる「彫刻5人展」に出展されると案内をいただいたので見に行ってきました。

Sさんは現在、郷里の北海道で身近な方々をモデルに製作されています。
左右の作品はてっきりブロンズかと思ったらFRPだそうです。軽くてコストも安いのでこちらを使っているのだとか。それにしてもずっと人物を追求されている一貫した製作態度には感服でした。