WESTWOOD -手作りビンボー暮らし-

持続可能な社会とは、必要なものはできる限り自分(達)で作る社会のことだ。衣食住なんでも自分で作れる人が偉いのだ。

久しぶりのログハウス

2020年05月14日 | ログハウス

14年前、ログハウス講習会でお世話になったIDさんから「ログハウスの組み立てを手伝ってほしい」との依頼をいただきました。自粛でヒマだし、復習も兼ねて行ってきました。

宿所はSさんのログハウスをお借りしました。
Sさんは、ログハウス講習会の同期生で、近くの集落でセルフビルドされたログハウスをゲストハウスとして貸し出されています。今は自粛期間ということで貸し出しもお休みされているのを特別に貸していただきました。


ログハウス移設のお手伝い

2015年06月22日 | ログハウス

この1週間、ログ仲間のIさん手づくりログハウスの移設のお手伝いに行っておりました。
詳しくは、リンクの「鬼さんの独り言」でご覧ください。


無事移設を完了して記念撮影。

以前、受けたログハウス建築講習会の復習も兼ねて勉強にもなり楽しかったですが、よる年波には勝てず、連日の肉体労働はさすがに応えました。
Iさんは原木の皮むきからログの刻み、仮組みまで1人でやりきったというのですから大したもんです。
私も6年前、八ヶ岳山麓にログハウス建築を夢見てカラマツ伐採から始めたことがあるのですが、生来の無計画な性分がたたって途中で資金ショート、あえなく挫折しました。でも、今回またログハウス組み上げに関わらせてもらって昔の夢がムクムクと...。是非挑戦したい気持ちが湧きあがってきました。ま、ビンボー年金生活者、宝くじでも当らない限り無理ですが...


カラマツ伐採最終報告

2009年05月19日 | ログハウス

 「カラマツ伐採顛末記」最終報告です。多くの方々を巻き込んでしまい、ご迷惑もたくさんおかけしてしまいました。本当に申し訳ございませんでした。
 5月9日から17日の間、森の奥の出しにくいところにわずかずつ残っていた除間伐木と粗朶類を片付け、出した木は雑木も含めてすべて全て処分してきました。

 業者さんの回収車。グラップルという巨大ロボットアームで丸太をわしづかみにして10tトラックの巨大な鉄箱にガンガン詰め込んでは処分場に運ばれていきます。
 
 このグラップルつきのトラック、2,300万円もするそうです。のべ約60日とのべ約150人をかけてユンボと人力のみで搬出した木の山が、のべトラック9杯わずか3日!で片付いてしまいました。なんかむなし・・・。

 木は全てチップに砕かれパルプの原料となります。いちおう買取ってはくれるのですが、今は相場も低迷状態で1円/kgという買い取り価格です。トラック1杯が約8tですから9杯で72t、72,000円といったところ。はぁ~~。
 この森も含めて山梨はカラマツとアカマツが圧倒的に多い。次に多いのがヒノキ。杉はあまり見ません。
 カラマツは“暴れる木”として嫌われ建材としては値がつかないため、ほとんどのカラマツ林は放置林のまま荒れ放題です。よしんば除間伐しても搬出費用の方が高くて割に合わないので、“林内処分”といって伐り倒したまま森の中に捨て置かれます。丸太が乱雑にごろごろ捨て置かれている、そんな森をあちこちで見かけました。人間の身勝手さを見せ付けられた思いでした。

 搬出した木のうち細すぎたり節だらけだったり曲がっていたりといった不良材はチップ業者さんに引き取ってもらいますが、ログ材(建材)になりそうな木は少しでもお金にしたいと思い森林組合に相談しました。数日後、森林組合から連絡があり、「チップ業者さんにも相談されていますね。引き取り先もなかったのでそちらに引き取ってもらってください」と言われてしまいました。
 森林組合にはチップ業者さんのことなど話もしていないのに、「なんでチップ業者さんにも相談していることが分かったんだろう?」と不思議に思いましたが、どうやら除間伐と木の処分も含めて、この地域を管轄している森林組合はチップ業者さんに丸投げしている様子。森林組合はチップ業者の単なる窓口?、いったいその存在意義は?。「森林組合がこれではそりゃ林業も立ち行かなくなるわな」と妙に納得。

 このままではあまりにカラマツに申し訳ないので、せめてもの罪滅ぼしにとカラマツでカービングしてみました。富士山をバックに飛翔するノスリとそれを見上げるウサギ。

 カラマツは杉よりずっと赤身の色が淡く、赤身の濃い杉でよくある変なコントラストの彫像にはなりにくい。半面毛羽立ちやすく、杉のような滑らかな彫り肌は出しにくいです。堅さは杉より少し堅いくらいで彫りやすいほうだとは思いました。ヤニが多いとよく聞きましたが赤松や杉に比べて目に見えて多いとは感じませんでした。チップや土木用以外の用途を見つけてあげれば、もう少しは立つ瀬もあるのかもしれません。

 


ログハウス計画中止のお詫びと教訓

2009年04月23日 | ログハウス

  多くの方々の助力で明るく陽ざしがさしこむようになった森

 応援いただいた多くの方々には大変申し訳なく、まことに残念なのですが当地でのログハウス建築は断念せざるを得なくなってしまいました。素人の無謀さと言われればそれまでですが、全ては私の調査、準備不足、資金計画の杜撰さによるものでした。先週日曜にいったんこちらに帰ってきたのですが、今回の出来事は多くの方々の助力、期待を裏切ることとなってしまい、さすがに心の整理をつけるのにここ数日かかりお詫び報告が今になってしまいました。

 『森をきれいに整備することを条件にログハウス用丸太を無償でいただける』ということで1月より始めた伐採作業でしたが、伐採木の搬出や雑木粗朶類の処置に予想外の多くの時間と手間、経費を要し、資金的に継続が困難となってしまいました。
 結果的には丸太を購入するよりもむしろ高くついてしまったことは、同様のことを考えておられる方々には教訓となるかと思い恥を忍んで報告いたします。材になりそうな木のある山林をすでに所有している、あるいは丸ごと購入してなら、手持ち資金に合わせてのマイペースでの自力伐採・建築も可能でしょうが、他人の持ち山を整備を条件に伐採させてもらうというのは、よほど条件が整わない限りやめておいたほうがよいです。

 また、資金的に安上がりと当初計画していました独立基礎では基準に合わず、お金のかかる布基礎にしないと水道が引けないことや浄化槽設置の補助が得られないことなど、行政対応上の調査、計画の不備も明らかになりました。

 はるばる遠方まで作業の応援にかけつけていただいたまつたけ十字軍の方々やログ教室仲間の方々、ログハウス専門家の立場から厚かましい相談にも無償でのっていただき多くのアドバイスをいただいたアシストの畠中さん、現地での滞在などでいろいろと便宜を図っていただいたキャンプ場の方々、ユンボのトラブルで困り果てていたときに助けていただいた工事現場の方や日立建機レンタルの方など、多くの方々にご好意で大変お世話になったにもかかわらず、ご迷惑をおかけしたりご期待に応えられない結果となってしまい大変申し訳なく、深くお詫び申し上げます。

 「全て金で解決」に対するアンチテーゼとして自力での建築を試みたのですが、残念ながら「金が続かず断念」というまことに皮肉な結果となってしまいました。私に残された時間と体力はあまりありませんが、できれば再度、綿密な調査と建築計画、資金を準備していつか再挑戦できればと思っています。

 なお、現地の森の整備はまだ終えられていませんので、5月連休明けに最後の敗戦処理に行く予定です。その後最終報告をいたします。


やってみて分かる林業の大変さ

2009年04月04日 | ログハウス

ログ材搬出と森の整備。ユンボのトラブルなどもありましたが、作業そのものも予想以上に大変でなかなかすすみません。以下、3月後半で行った作業、まだやってます。こればっかりやってるわけにも行きませんので一時休んでまた来週12日からやります。

応援に来てくれた「まつたけ十字軍」のMさん、M君と。

 「まつたけ十字軍」の仲間は、さすがふだんから里山整備をやっているだけあって、ちらかった枝、粗朶の片付け整理はお手のもの、光がたっぷりと入る見違えるようにキレイな林になってきました(下の写真。整備前の森の様子は2つ下の写真参照)。

 森から出した木は200本以上、潅木も含めれば300本にはなるでしょう。しかし、ログ材として使えそうな木はそのうちわずか70本あまりしかありませんでした(下写真)。
 この森は、今、日本のあちこちで問題になっているのと同様、大戦直後の植林ブームの後ほったらかしになっていた森です。整備前の森は下写真奥のような鬱蒼とした光も十分入らない状態でした。
 やはり、光が良くあたる森の南側の木は成長が良く、日の当たらない内部や北の方の木はひょろひょろとして使えない木が多かったですね。今さらながら間伐の大切さを実感させられました。

 山や森は、木という作物を10年という長い単位で栽培する“畑”だとも考えられると思います。そうした長いスパンで山や森を育てられる施策を、国や行政にはぜひ行っていただきたいものです。企業でも学校でも、とかく短期間での成果ばかりが求められる昨今、考えさせられますね。
 今回は、ありがたいことに手弁当のボランティアで手伝ってくれる頼もしい仲間がいてくれたからなんとかなりましたが、もしこの方々に人件費を支払い、機械や交通・宿泊費などの経費も持ち出しでなく事業経費として考えるととても採算の合うものではありません。この森の所有者さんが、「森をキレイにしてくれるなら欲しい木はタダであげる」と言ってくれた訳がよく分かりました。


 搬出した木の大半は、細すぎたり、曲がりが大きかったり、割れが入っていたりとログ材としては使えそうもない木ばかり。一部は間伐材として土留めなどに使えるかもしれませんが。下の写真は、そうしたログ材にはならない木々の山です。これらはパルプ用材として引き取ってもらうため枝は払っているので、森に積み上げた枝や小潅木、粗朶も合わせれば相当な量です。使える材の5倍はあるでしょう。もったいないと言えばもったいない。

 しかし、そんな木でも森の中に放置しておいては、伐りっぱなしのゴミ投棄と一緒です。森の地力にも悪影響を及ぼすし景観上も良くありません。で、これらの“ゴミ木”も搬出しなければなりませんが、はっきり言ってこの作業が実は大変な作業なのです。例えれば「無農薬栽培の畑にぼうぼうに繁った草を手作業で取りのぞく作業」といったところ、いやそれ以上の重労働です。

 今回、約2000坪弱の本格的な森の伐採と整備を実際にやってみて思ったのは、はっきり言って木を切るのは簡単!(もちろんそれなりの技術と知識は必要ですが)。
 重要で大変なのは、いかに継続して木を育てられる、美しい森に整備するかということです。こちらの方がよほど高度な知識と技術と、体力と忍耐、そして“センス”を必要とします。昔の人達はこの作業を里山からの建材調達、薪などの燃料やキノコ山菜といった食材採集などを通じて日常不断に長い年月をかけて行ってきたということなのですね。
 実際、今回も伐採は一週間ほどでできたのですが、搬出、後片付け、整備に3週間以上を要して未だに完了できていません。来週からもう一週間、最終整備に行ってきます。これでようやくなんとかカタをつけられると思います。結局キレイに整備するのに都合一ヶ月かかってしまうことになりました。
 


買うか?レンタルか?

2009年03月17日 | ログハウス

 明日からまた残った丸太搬出に10日ほど行ってきます。今回で搬出はカタをつけるつもり(...つけてしまいたい)。

 ログハウスを作るにあたっては整地や基礎作り、丸太の組み上げにユンボやクレーン(ユニック)があれば大変便利です。
 なくてもできると言う人もいるし、関係する本にも体力勝負の手作業や工夫して作った手動式クレーン、チェーンブロック、ピラミッド工法のように斜めにかけた補助丸太の上をロープで引っ張ってログ材を転がし上げる方法など、重機を使わない方法が紹介されています。これらの方法は、「石油に頼らない」という意味では確かに意味はあるかもしれません。しかし、実際には、限られた時間と体力と人員とでやるとなるとあまり現実的ではありません。

 ユンボが必要になる場面は、私の試算では伐採・集材で20日間(トラブルと見通しの甘さもあり倍以上となったが)、建設地の整地と基礎作りで10日間の30日分は必要だろうと考えました。また、整地や集材に使うとなると、水道工事などの軽作業に使う2t未満(バケツ容量0.1立米未満)のものでは力不足、最低でも2t、できれば3t(バケツ容量0.1立米以上)は必要です。実際、ユンボによる集材をやってみて思います。ユンボ(またはそれに変わる重機)無しでは集材・搬出は不可能と言ってもいいくらいです。

 私もログ材の伐採、集材からスタートしたばかりですが、あらためてユンボは便利だし最低限必要な重機だと、つくづく思いました。伐木の際重心に逆らって倒したいときに抑えたり、丸太を引っ張って集材したり、整地したり、4mくらいの材ならユンボでも吊れるし、ユンボがあればたいていの力仕事がこなせます。高さがそれほど高くない小型のキャビン程度のログハウスなら、ユンボだけあればクレーン(ユニック)はなくても作れるだろうし。

 当初、ユンボを買うかレンタルするか悩んだのですが、ヤフオクで安いのを見つけたので買うことにしました。ヤフオクの安いユンボはリスクも高いし、後でトラブルで苦労することにもなり、30日で比較すると結果的にレンタルより高くついてしまいましたが、レンタル期限や天候を気にせずマイペースでできることや、今後も何かと役に立つ場面もあるだろうと考えると、2~3tクラスでまだまだ使えるものを50万円までで知り合いなどから安く譲ってもらえるなら選択肢の一つではあると思います。また、用済みになれば再度ヤフオクなどで売ってしまえば、結果的にレンタルより安くできる可能性もあります。

 さて、2t以上(バケツ容量0.1立米以上)のユンボのレンタル料金相場はいったいどのくらいなのだろうか?意外なことにネットなどで調べてもほとんど情報が得られませんでしたが、だいたい8,000円~10,000円くらいらしいという感触はありました。
 で、実際に作業地から20km圏内で見つけた建機レンタル業者を聞いて回って見積もりを取った結果が以下のとおり。

 
レンタル料1日 基本料 補償料 陸送料(片 道)
A社 2.5t 6,000 1,000 500 9,000/10km
B社 2t 7,000 - 350 12,000
B社 3t 8,000 - 350 13,000
C社 2t 9,800 - - 9,500
D社 2.5t 9,000 - - 7,000
E社 0.12立米 9,450 1,050 315

10,000

 けっこうバラツキがあるし、基本(管理)料と称する1回借りるごとに最初だけ支払う入会金みたいな料金が必要なところと無いところもあります。補償料というのはレンタカーの保険のようなもので、レンタル料同様借りた日数分かかる。補償料のないところはレンタル料に含まれているものと思われます。陸送料は10kmを目安に提示してもらいました。
 レンタル期間連続1ヶ月以上だと多少割引のあるところもあるがせいぜい5%程度で思ったほど安くはなりません。1ヶ月以下ではどこも割引はありませんでした(1日料金×レンタル日数)。
 ユンボのサイズはバケツ容量で表すことが多く、自重で表すこともあります。E社はバケツサイズ表示のみ。また、自重も2.5tというのは置いていないなど、業者によって在庫にバラツキがあります。キャタピラーも、ゴムしか扱っていない業者もあれば鉄とゴム両方ある業者、鉄の方がゴムより高い(E社 表はゴム料金)業者もあれば同じ業者(A社)もある。
 30日借りた場合のトータル料金は、最も安いのがA社で6,500×30日+1,000+陸送往復18,000=214,000円、もっとも高いのがE社で314,000でした。業者によって10万円近い差が出る可能性もあるので、料金以外にサービス内容も含めてよく調べて借りるべきだと思います。


ユンボトラブルその3) 燃料フィルターの詰まり

2009年03月08日 | ログハウス

おそらく知っている人にはどうってことないことでしょうが..。

 クローラ交換して快調だったユンボが、2日もしないうちに今度はエンジンの吹け上がりが悪くなってきて、ついにエンストしてしまいました。セルモーターは動くから電気系統は問題なさそう。そうするとおそらく燃料系統の問題の可能性大、そのくらいはシロートでも想像はつきます。

 燃料タンクからディーゼルエンジンまでの燃料系統の流れは、下図の黄色→のとおり。左にある燃料タンクから[燃料フィルター]→[電磁ポンプ]→[インジェクター]→[シリンダー(エンジン本体)]。この基本的な流れはどのユンボ、というかディーゼルエンジンでも共通。

 このうち燃料フィルターのトラブル(汚れや水による詰まり)がもっとも考えられる。
軽油はけっこう水分を含んでいるらしい。しかも苛酷な条件下で使用されることが多いユンボ、特に寒冷地などでは冷える日に燃料タンク内で凝結した水分が燃料に混ざってしまう。冷える夜間にユンボを放置する場合は、燃料タンクは常に満タンにして燃料タンク内の水分を含んだ空気の量をできるだけ少なくしておくのがよい。ユンボによっては燃料フィルターの前に[水分トラップ]を設けているものさえある。私のユンボは旧式のためか[水分トラップ]はついていませんでした。ということは余計水分でフィルターが傷みやすいということ。

 次に多いのが電磁ポンプのトラブル。めったに壊れないけれど壊れると交換するしかない。壊れていなければ、スターターのスイッチを入れると電磁ポンプの動くカチカチという音が聞こえるそうです。壊れると、スターターを入れても音がしない。
 ユンボの場合、JAFみたいな「お助けシステム」があるわけでもなく(私が知らないだけで、あるのかもしれないですけど)修理は業者に出張してもらうしかない。いったんトラブルと出張料も含めて多額の出費を覚悟しなければならない。メンテナンスはできる限り自力で出来るようになっておく必要がある。そういう意味では一通りのトラブルは経験しておくべき、とあくまで前向きに

 以上、携帯ネットで調べたり、近くの建機レンタル業者さん(H*T*CH*系)に教えていただきました。この建機レンタル屋さんは親切で、いろいろなユンボのエンジンルームを見せながら説明してくれました。後でも書きますが、この業者さん、レンタル料金も他の業者に比べてリーズナブルなものでした。こういう頼りになる業者さんを見つけておくのもシロートには重要なことです。
 なお、ユンボを買うかレンタルするか迷っていたとき、建機レンタル料金相場を知りたかったのですがネットなどで調べてもあまり公開されていません。これについてはあらためて書きます。

 ということで、電磁ポンプのトラブルでないことを祈りつつ燃料フィルターを交換してみることにしました。交換するにしても燃料フィルターの注文コード(製品番号)が分からないと手に入れようがありません。新しいユンボならまだしも古いユンボでは機種を聞いても業者も分からないことがある。実際、私もメーカーS*M*T*M*の販売店に問い合わせましたが分からないとの返事でした(なんじゃそりゃ)。後でフィルター手に入れてから「エア抜き」のやり方をたずねたときも不親切で要領を得ませんでした)。
 フィルターのコードがなぜ分かったかというと、取り付けてあった純正?フィルターに互換品らしいコードが3つ印字されていたのです。これを控えてYLLWHTやATBCSへ行きましたが、ディーゼルエンジンの燃料フィルター自体置いていないとケンもホロロ、自動車部品の専門業者で調べてもらってようやくその一つがT*Y*T*の古い燃料フィルターのコードであることが分かり取り寄せてもらうことができました。3,500円でした。
ちなみに、エンジンオイルフィルターならYLLWHTやATBCSはもちろん、ホームセンターでも売ってました。

 取り寄せてもらったT*Y*T*の燃料フィルターにはコードはおろか製品名(FUEL FILTER)も何も印字されていません、のっぺらぼう。幸か不幸か、はじめに取り付けてあった純正燃料フィルターは、ユンボ販売以来十数年、前ユーザーはおそらく1度も取り替えていなかったため互換品コードが書かれた純正品のままでしたが、もし無記名品に交換されていたらシロートには調べようがなかったでしょう。

で、燃料フィルター交換の手順です。
1) フィルターレンチでフィルターエレメントを外します。
(フィルターレンチはホームセンターで売ってます。フィルターエレメントの径に合う物を。私のはレンチ(小)、980円でした。)

最近のユンボは燃料タンクから燃料フィルターまでの間に燃料の流出を一時停止するためのバルブがついています。私の骨董ユンボはバルブがついていませんのでフィルターエレメントを外すと軽油が垂れ流し状態、手が軽油まみれになりながら急いで新しいフィルターエレメントを取り付けなければなりませんでした。こんなこと、さすがにドシロートでも予想できます。S*M*T*M*の販売店にたずねたとき、「エレメント外すと軽油が漏れ出すと思うんですがどうすればいいんですか?」とたずねても、「漏れませんよ!」と「何をトーシローがしょーもないことを聞くんだ」と言わんばかり。たぶん、バルブつきの最近のユンボしか触ったことないんでしょう。

2) (油まみれになりながら)すばやく新しいフィルターエレメントをねじ込みます。
手で回して締め付けた後、さらにフィルターレンチで軽く締め付けます。「手締めの後、レンチでさらに3/4回転締め付けろ」とか書かれていますが、適当に締め付けました。

3) エア抜きをします。
これをしないと燃料が電磁ポンプに回らない(らしい)。
最初の写真のフィルターエレメント取り付け部の[エア抜きバルブ](六角ボルト)を緩めるとブクブクと泡と一緒に軽油が出てきます。泡が出なくなったら[エア抜きバルブ]を締めます。
プライミングポンプをペコペコ押し続けるとエアドレンから泡が出てきます。さらに押し続けると泡は出なくなって燃料が出てきたらOK。
エンジンを始動します。燃料フィルター部から燃料漏れがないことを確認して完了。

 分かってしまえば実に簡単なことなのですが、やったことのないシロートにはエア抜きの方法さえ分かりませんでした。先の建機やさんで教えてもらってなんとかできましたが。基本的にはこんな要領なのですが、ユンボによってエア抜きバルブの仕組みやプライミングポンプの位置、形状も微妙に違うようです。

取り替えた古い燃料フィルター。傾けると茶色いヘドロのような物が流れ出てきました。


エンジンを始動すると購入当初よりも快調に吹けあがるようになりました。もともとかなりフィルター詰まり状態だったようです。


ユンボトラブル ログ搬出はまだ途中

2009年03月06日 | ログハウス

3週間ぶりに帰京しました。久しぶりの更新です。
(伐採現場にはネット環境がないのですが、前回記事(カラマツ搬出の様子)は応援に来てくれたM君のe-モバイルを借りてアップしました。)

 ログ材の搬出は2月中に終える予定だったのですが、ヤフオクで買ったオンボロユンボがトラブル続きで一週間分くらいが仕事にならず、結局出し終えることができませんでした。こちらでの用事を済ませたら3月中旬からまた現地へ行って出し切ってしまうつもりです。
 なお、いろいろと高い授業料を払うことにはなりましたが、帰京直前まで四苦八苦してユンボ自体は今のところちゃんと動く状態にはあります。

 自前で伐採による材の調達から始めてログハウスを建てることを考えておられる方の参考になればと、これまでの経緯とユンボのトラブルとその対策を記しておきます。

応援に来てくれたまつたけ十字軍のM君、Mさん、Nさんと。

 作業は、ユンボによる伐倒木の森からの搬出と雑木・粗朶類の片付けです。欲しい木だけをただ切り出せばよいというものではなく、間伐して姿の良い森に整備することがログ材を切らせてもらう条件です。当然のことですが。

なお、森の後方の工事現場に見える黄色いユンボは工事用のもので20トンはあろうかという大型のユンボです。後のユンボトラブルでお話しますが、実はこのユンボと工事現場の方々には大変助けていただきました。ありがとうございました。

 M君、初めてのユンボ体験。さすが現代の若者、シュミレーションゲームでバーチャルユンボ運転をやったことがあるというだけあって、初めてとは思えない操作ぶりでした。テレビゲームも役に立つこともあるのですね。

 また、ブログを見て、まつたけ十字軍の応援団と相前後して東京からTYさんが見学を兼ねて応援に来てくれました。写真を撮り忘れてすみません。

さてお待ちかね?、ユンボトラブルとその対策です。

その1)ユンボ転倒!
 ちょうどTYさんが来てくれた日、ユンボをひっくり返してしまいました。運転していた私は幸運にも怪我は無かったのですが、自重3.5トンもあるユンボ、ユニックで起こそうとしても逆にユニックのトラックの方が引っ張られる始末でした(ある意味、ユニックのウィンチの牽引力の強さを知ることにはなりましたが)。

 後で聞いた話ですが、万一ユンボがひっくり返ったら、ジタバタせずに手すりなどにつかまって下敷きにならないよう成り行きに任すしかないとのことです。私は突然のことに恐怖も忘れてただ呆然としておりましたが、かえってそれが良かったのかもしれません。逃げようとしたりするとかえって下敷きになったり大怪我、場合によっては命にも関わることもあるとか、クワバラクワバラ。

 どうしようもなくて途方に暮れておりましたところ、通りかかった例の工事現場の方が見るに見かねて、助けてあげようと言ってくれたのです。もう、地獄で仏、神様に見えましたね。で、先の巨大ユンボの助け舟を仰ぐことになったわけです。ひっくり返った亀状態のユンボのアームにワイヤをかけて吊り上げ、ヒョイっと起こしてくれました。

 私の場合、幸いにも隣の工事現場に巨大ユンボがいてくれたから良かったものの、ユンボがひっくり返ったらまずお手上げです。少なくともその5倍以上くらいの重量のユンボでもない限り起こすことはできないでしょう。もしあの巨大ユンボがいてくれなかったら、巨大ユンボの業者に頼まざるを得ず何十万円もかかったかもしれません。
 くれぐれもユンボの転倒だけはさせないようにしましょう。私の場合、転倒の原因は、ログ材を引っ張るのにアームを回転で振って引こうとした、しかも地面が引いた方向に緩い下り傾斜だったのが原因でした。ユンボで重い物を引くときは、必ず正面方向で廃土板を下ろして支えアームで引く、これ大事です。

 さらに、倒れた側にラジエターがあったため、倒れた拍子にユンボの冷却ファンの羽の一部がラジエターと接触して曲がってしまい、起こした後もラジエターと接触して回らなくなってしまったのです。しかたないので、曲がって接触している冷却ファンの部分を切りとってようやく復旧しました。まあ、切り取ったのは一部なので冷却機能には問題はなさそうです。

その2)ゴムクローラ(キャタピラ)の破損、逸脱
 私、ユンボなんてまともにさわった事もないまったくのドシロート、今から思えばネットオークションに手を出すなんて、トーシローの先物取引みたいに危険がいっぱい、でした。でもまあ、買っちゃったものは仕方がない、なんたってNC、NRですからね、自己責任てヤツ。

 さすがに現物確認には行きましたよ。ネットで見ていると油圧シリンダーからのオイル漏れを気にしている人が多いようなので、私も一応その辺を注意点として見ました。特に漏れはなさそうに見えたので“良し”としました。だって、3.5トン(バケツ容量0.1立米)クラスで35万円なんて破格。他に入札無かった。やっぱ皆さんよっくご存知なんですね。
 ひっくり返ったユンボ起こせて「やれやれ」とホッとしたのもつかの間、ある日転回しようとしたら今度は左側のクローラ(キャタピラ)が外れてしまいました。歯車にかかってクローラを回す鉄の“コマ”が連続4つも取れてしまっていたのです。

 このユンボ、持って帰ってきて動かし始めた最初からどうも左へ左へ自然に曲がる癖がある。まあ、格安のオンボロだしそのくらいは仕方ない、運転時の左右の力加減の調整でなんとか真っ直ぐにも進めるし、まいっか、と思っておりました。あるときふとクローラの内側を見て仰天しましたね。左右のクローラが違うのです。左のクローラのコマのピッチが大きい!、右の倍はある!。
 どうやら右のクローラは正規のサイズがはまっているのですが、左のクローラはコマ数半分くらいのがはめられていたのです。一応回りはするのですが、歯車とのピッチが合わず(歯車2歯で約1コマ)カタカタ異音はするし当然右に比べて力も弱い。

 ちなみにクローラの規格は(幅、ピッチ、コマ数)で表示されます(勉強しました)。このユンボの場合、(300mm、52.5mm、84コマ)が正しい、一般的には(300、52.5、84)と表記される。左にはまっていたのは数えたら40コマしかなかった!まさかそんなことがされているなんて夢にも思いませんでした。

 これも後で聞いた話。いくつかの中古ユンボの使えるところだけを寄せ集めて1台作り上げてしまう、というのはよくある話なんだそうな。そうして私みたいなトーシローに騙し売ったり(まあ、よく知りもせずに買うほうも買うほうなんですが)、海外に売り飛ばしてしまったりする業者がいるそうな。一般の人でもそれが趣味なんて人もいるらしい。

 ま、そんなこんなで、とにかくユンボが動かなければ仕事になりません。急遽これまた懲りもせずにヤフオクで安いクローラを調達して付け替えました。
 ちなみに、メーカー代理店など“正規ルート”で買うと1本が定価20万円、実質売価17万円前後もしてました。2本だと35万円前後、交換も業者に頼むと40万円くらいはかかるみたいです。ゲェ~。
 アブナイヤフオクでは2本で15万円でした。取替えも応援に来てくれていたまつたけ十字軍の方々の協力でなんとか自力でできましたが、結局このユンボ50万円につきました。おバカなヤツと笑ってやってください。これまた勉強になりました。
 結局新しいクローラのほうは今のところ調子良いです。足回りがぜんぜん良くなりました。

取替え作業の様子です。1人では無理です。2人でもできないことはないでしょうが、3人はいたほうが良いです。

① まず不用のクローラを外します。
アームを横に回して支え、ユンボ本体を地面から少し浮かせます。
張り圧をかけているグリスを出させて張り圧を緩めます。グリスニップルのボルト(このユンボは27mmでした)をレンチで緩めると隙間からグリスがにゅるにゅると出てきて張り圧が緩みクローラがダランとしてきます。

古いクローラを外します。まずプーリー側(歯車でない方)、ついで歯車の方を外します。何分シロートなもんで木の棒を梃子にして2人がかりで外しました。もっとよい方法があるのかもしれませんが。
プーリー側を外してます。

歯車側を外してます。

② 新しいクローラをはめます。
新しいクローラ

外すときとは逆にまず歯車側から、ついでプーリー側をはめます。このとき、はめている2人のタイミングを計った指示で、1人は運転席で歯車をゆっくり回してはまりやすくします。


グリスニップルボルトを締め付け、グリスガンでグリスを注入してクローラを張ります。意外と少ないグリス量(数10ml)で張っていきました。

これで片側完了。もう一方も同様にして取り替えます。

取り外した古いクローラ。赤い矢印で示したように、ピッチが違うのが見ていただけると思います。

今回はここまで。更なるトラブルについては次回。乞うご期待!?


やはり林業のボトルネックは「材の搬出」

2009年02月17日 | ログハウス

カラマツ材搬出5日目の様子です。


最初2日は1人でシコシコやってました。3日目からは、ブログを見て来てくれたYさん、マツタケ仲間のM君が応援に来てくれ助かっています。


 林の中に伐倒したままになっているカラマツを、もっぱらユンボで引っ張り出しています。この間40本くらい搬出しましたが、そのうちログ材として使えそうなのは25本くらいです。
 残りは細かったり、大きな曲がり、割れ、枝が多く節だらけだったりで、ログ材にはなりそうもないもので、木材チップ業者さんに引き取ってもらう予定です。林を間伐してきれいにするのが伐採をさせてもらう条件なので、ログ材としてほしい木だけ切って出せばよいというものではなく、景色を良くするため、つみすぎている木も伐採搬出しなければならず、歩留まりは60%といったところでしょうか。


積み上げられた後でも材の様子が分かるように搬出した木の元口には末口径と長さを書いておきます。


カラマツ伐採現場のお知らせ

2009年02月06日 | ログハウス

 2月14日~27日までカラマツの伐採、搬出に出かけておりますので、この間更新は滞ります。悪しからず。

 さて、作業の応援やカラマツ材の分譲について、ありがたいお申し出や問合せをいただいておりますので、この場で現地のご案内をさせていただきます。
 ボランティアで応援してやろうというありがたい方、カラマツ丸太分譲で下見希望の方、伐採現場はキャンプ場「明野ふれあいの里」地図)のすぐ側です。よろしくお願いいたします。
 なお、応援をしていただける方はログキャビンで宿泊できますが、収容人数は1泊4名までなのでお問合せください(090-8234-7305)。食事は出します。粗食ですが。ログキャビンにはシャワーはありますが近くの温泉(太陽館)にも行けます。

 


トング、なんとか見つけました

2009年01月14日 | ログハウス

トング。
ヤフオクに29,000円で出ていた。しかし、1個ではあまり役に立たない。
国内では見つからず、米の通販サイトで見つけた。2個分送料込みで約610$。幸か不幸か円高の今のレート(1$≒90円)だと約55,000円なので、まあヤフオクのよりは安い。これにすっか。

S志さん、アドバイスありがとうございました。スチールとハリマ興産のHP見ましたが見つけられませんでした。


なぜログハウス?

2009年01月09日 | ログハウス

 さて、私はなんでログハウスを建てるのでしょう?

 自然の中で田舎暮らしがしたいから?趣味としておもしろいから?老後の楽しみ?
まあ、どれも当たっていますが、最大の理由はできる限りお金を使わずに自分の力で何かを作る事に意味があると思うからです。まず生きるうえで基本的な衣食住はできる限り自分で作る、作れる人が偉い。誰もが取り組む野菜作りはご多分にもれずやりました。味など問わなければ食い物はナントカなる。衣もなんとかなるだろう。ならば住、それがたまたまログハウスなだけです。それは別にログハウスでなくてもよい。お金をふんだんに使えば、命を買う以外はたいていのことはできます。お金を使って何をやったって、自慢にもならない。できてあたりまえ。

 お金ってなんでしょう?稼いだお金は、自分の力、能力の証し?今の世の中そう洗脳しますし、私も一時そう思っていた時期もありました。でも、はたしてそうでしょうか?お金を稼ぐということは必ず環境になにがしかの負荷をかけざるを得ません。お金を持っている(使う)ということは、どれだけ自分が環境に負荷をかけてきたかの証し、指標にしかほかならないという気がしてなりません。

 TVであるクリエイターが「この世に無いものを作る事に意味がある」と言っていました。私も同感です。私(あなた)が、この世に存在したからこそ生まれえたものを作る(創る、造る)ことにこそ、私が(あなた)この世に生まれた意義がある。誰でも作れるもの、誰かが作れるものを作っても意味がない。

 私(あなた)が、この世に存在したからこそ生まれえたもの、その究極のものは私(あなた)の子供たちです。

 そうした意味で次に価値あるもの、それは芸術だと思います。とりわけ文学。小説とか。紫式部がいなければ源氏物語はゼッタイにこの世には存在し得なかったし、ドストエフスキーがいなければ「罪と罰」はゼッタイに存在し得なかった。
 その作家がいなければ決して存在し得なかった世界、物語を生みだす..、作家とはすごい人たちだと思います。

 科学者をエライと思い、なりたいと思っていたこともありました。でも、自然はすでに人間の存在などに関係なく連綿としてあるわけで、科学者はすでにあるものを見つけたり変化させたりしているだけです。まあ、ないよりはマシですが、尊敬するほどのことでもない。

 次にスゴイと思うのは音楽家。絵画、彫刻、工芸のたぐいは、他の人でも似たようなものは作れますから少し劣りますね。

 私もできれば私にしか生み出せない世界を描いてみたい。けれど悲しいかな今のところムリっぽい。なのでとりあえずログハウスや丸太彫刻をやってみます。でも、将来(もう、先行きは長くないけれど)できることなら全く新しい誰にも書けなかった世界を小説に書いてみたい。それが私の夢です。


カラマツってそんなに悪い木?

2009年01月09日 | ログハウス

「カラマツでログハウスを建てる」というと皆が皆、
「カラマツは暴れる(ねじれる、割れる、そる)」とか、「トゲだらけで皮をむくときにいっぱい刺さる」とか、「ヤニが止まらず雨漏りのように落ちてくる」とか、とにかく悪口ばかりでいい話は一つもない。みんな本当にカラマツで建てた経験があるのだろうか?なんだかカラマツがかわいそうになってきた。よし、こうなったらカラマツの名誉回復、ゼッタイにカラマツでログハウスを建ててやる。

 ちなみに山梨県森林組合連合会によると、県産カラマツ丸太の平均的市場相場は太さ20cm以上、長さ4mモノで立米1万円くらい。1本あたり1,600円(太さ20cm)~3,000円(太さ30cm)くらいか、杉とそんなに変わらない。これは原木市場での価格だから末端価格はもう少し上乗せされるのだろう。

 ところで、私のログハウスを建ててもカラマツ材はあまりそうなので、「よし一丁わしもカラマツで建ててみよう」というお方、いらっしゃいましたらお分けします。価格や引き取り条件は相談の上で。