続・てんしん日記2022

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牛乳のこと

2013-01-07 20:27:00 | ごはん
 「乳がんと牛乳、がん細胞はなぜ消えたか」を読み終わりました。地球生物科学者である著者が42歳で乳がんにかかり、同じ年に4回再発し、5回目にその原因を突きとめたジェイン・プラントさんの本です。評判は聞いていましたが、すごかったです。
 乳がん、前立腺がんという固形がんには乳、乳製品は一切取ってはいけない、というメッセージです。それに気がつき、5回目の鎖骨上リンパ節まで転移したがんを消してしまった経緯と、あとは何もすることがないという医学への失望から、自ら再発予防プログラムを作り上げていく経過が書かれています。
 その中で、乳・乳製品から全く離れた食生活を提案しています。1987年に発症し、1993年に転移したがんを消すことに成功してから15年、再発していないご自分の状況を科学的に説明しています。
 その中にあった「スポック博士の育児書」も最新版7版(1998年)では180度転換し、子どもに乳製品を薦めていないという文章もあり、日本では第6版(1992年)が2006年現在13刷になり、訂正されたものは紹介されてないということに私も昔使った育児書だけにとてもびっくりしました。

 「乳がん」になるならないは単なる化学の問題、すなわち乳・乳製品をとるかとらないかによってきまる。「乳がん」は食べ物と環境中の有害な化学物質に支配されるのだから当然と言いきっています。
 この考察により、英国王立協会の終身会員になっています。この説に反論する説は現在も出てないそうです。牛乳という完全食品とうたわれた食品についてこんなことが言われているとはゆめゆめ思わないことでした。牛乳も妊娠してない牛から搾る乳は別もののようですが、やはり1日1キロ増える子牛のもののようですね。人間の子どもはそんなに増えませんし。
 予防プログラムは、患者として、科学者として、食事とライフスタイルを見直すことをこまごまと薦めています。



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