天皇陛下の靖国神社御親拝を希望する会会長

日本人の歴史認識は間違っています。皇紀2675年こんなに続いた国は世界の何処を探しても日本しかありません。

措置入院

2016-07-29 04:20:00 | 事件
神奈川県相模原市緑区の津久井やまゆり園で発生した大変痛ましい事件の犯人植松聖に関してメディアでは心理分析、ネットでは右派左派それぞれがそのイデオロギーに沿った解釈で、互いに攻撃材料として利用している。

戦後最悪の殺人事件とあって、その強烈な衝撃から民族差別や排外主義思想やそのカウンターとしてのフェミニストの歪んだ政治利用は事件の本質を鈍化させ模倣犯を作り出しかねない。

勿論一番悪いのは犯人であることは承知の事実であるが、気になった事がある。
事件発生の当日午後には黒岩知事が早々と現場入りした事である。



本日早朝、県立津久井やまゆり園に男が侵入し、利用者の方を多数殺傷するという大変痛ましい事件が発生しました。
この男は、同園の指定管理者である社会福祉法人かながわ共同会の元職員と見られます。

被害に遭われた方をはじめ、ご家族・関係者の皆さまには、あまりに突然のことで、お慰めする言葉もありません。このような事件が起きたことについて、県は、施設設置者として指導監督する立場から、心からお詫びするとともに、亡くなられた方々には心より哀悼の意を表します。
また、負傷された方々には、一日も早いご回復をお祈りいたします。

今後、県として、指定管理者であるかながわ共同会と連携して、被害に遭われた方々への支援をできる限り行うとともに、警察の捜査に全面的に協力し、再発防止に全力を尽くしてまいります。

平成28年7月26日
神奈川県知事 黒岩 祐治

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再発防止に取り組むことは勿論異論は無いが、
知事は施設設置者として指導監督者の立場から謝罪に訪れたのである。ここで全く語られていない事実がある。

犯人の事件以前の措置入院である。入院させなければ自傷他害のおそれがある場合について、 これを都道府県知事の権限と責任において強制入院させるのが措置入院であって、措置入院にあたっては、都道府県知事は2名以上の指定医を指名しなければならない 原則公費医療であり、自傷他害のおそれがないと認められるまで無期限に継続するとある。

措置入院に関しては触れていない。

この措置入院の適用は極めて慎重で、高いハードルがあると言われる。その原因と現状を作り出したのは朝日新聞と言っても過言ではないだろう。


【宇都宮病院事件】【大熊一夫】

宇都宮病院事件(うつのみやびょういんじけん)とは、1983年(昭和58年)に、栃木県宇都宮市にある精神科病院報徳会宇都宮病院で、看護職員らの暴行によって、患者2名が死亡した事件である。
1970年、アルコール依存症を装って精神科病院に潜入入院し、『ルポ精神病棟』を朝日新聞社会面に連載。鉄格子の内側で日常的に行われていた入院者虐待を白日のもとにさらし、日本の精神医療改革に一石を投じる。

結果的に朝日新聞は宇都宮病院の組織犯罪を暴いたのであるが、功罪相半ばすると言ったところだろうか。朝日新聞は精神病患者の人権を守ろうとするあまり、結果的に行政機関の役割と責任を曖昧にしてしまった。

今回の事件が朝日新聞の責任とまでは言えないが、人権擁護と措置入院のパワーバランスを崩した事は明らかであり、因果関係は皆無とまでは言えない。

この事に関して1ミリたりとも触れようとしないメディアの偽善は冒頭取り上げたネットでの右派左派の罵り合いと何らかわらない、寧ろそれ以上にジャーナリズムが欠落しているとも言えるだろう。