道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

独創性

2021年11月26日 | 人文考察
人は何をやるにも独創(Originality)が大切だ。本人の心から生まれた創意に頭が働きかけて工夫が生まれる。それにその人固有の思索や考察が加わる。それが独創なればこそ他の人に影響を与え、興味を呼び共感の輪が拡がる。何事も独創は成功の要件である。それはモノマネでは決して得られない、仕事の喜びに繋がっている。全ての人に独創の能力は備わっているが、それを発揮できるかどうかは、意欲の高低の問題である。 . . . 本文を読む
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遠近の視程

2021年11月24日 | 人文考察
大雑把に見て、人は生まれつき遠くを見たがる人と近くを見たがる人に分かれるようだ。視程が遠いか近いかは、車のライトの遠目と近目の違いの感覚そのものである。〈遠目派〉は遠くを見ようとするから視野は広くなるが、細部に眼が及ばない。この派はロマンチストで遠くに意識が向かい、膝元が疎かになりがちである。対する〈近目派〉は視野は狭くなるものの、細かく部分を見究める力がある。この派はリアリストで、身近なことに堅 . . . 本文を読む
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マスメディアの在り方

2021年11月23日 | 人文考察
この国のマスメディアの調査報道が減退し、伝聞報道主体に傾いてから、かれこれ半世紀近い時が経つ。日本の報道機関は、ジャーナリズムとしての健全性に黄色信号が点りつつあるのではないかと感じている。それは報道機関が政権に宥和的に過ぎるということで、読者・視聴者など無数の顧客(人数)よりも、広告料収入(金額)に重きを置く営利企業としての体質がより鮮明になってきたからある。営利企業であっても、マスメディアには . . . 本文を読む
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封建制の行方

2021年11月21日 | 人文考察
徳川時代の250年に及ぶ封建制度が、社会の隅々にまで浸透させた諸々の弊習は、明治の御一新で雲散霧消したかというと、そんな訳にはいかなかった。幕末まで日本の社会を覆っていた不寛容・身分差別・女性差別・権威主義・事大主義などの弊風は、明治維新後の近代産業社会に居場所を得て、しっかり生き延びた。文明開化の波は、新しい文化の導入と産業の発展をもたらしたが、思想の開明までには至らず、社会に染み付いた旧弊を洗 . . . 本文を読む
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選択の要目

2021年11月17日 | 人文考察
現代の民主的な政治の国政選挙候補者に対する私たち選挙民の選択基準は、①誠実性②決断力③見識④教養の順で慥かめるべきではないかと考える。項目の中に学歴を入れてないのは、その必要性を疑っているからである。学歴=学力は、政治家の資質に影響しない。独断でなく、歴史的にも客観的にも実例は無数にある。言葉を知らない,字が読めないという政治家は、論外であるが・・・しかし現実には、候補者の学歴というものは、選挙で . . . 本文を読む
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