道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

レンゲソウ

2017年06月30日 | 人文考察
数年前、いつも野菜を買いに行くJA直営店の花苗コーナーに、レンゲソウのポット苗がひとつだけ売れ残っていた。何か後ろ髪を引かれる思いがして、買って家の空き地に植えておいた。〈れんげ草〉https://youtu.be/-x8OoCCIgSIビリーバンバンの「れんげ草」がリリースされたのは1972年、20代の最後の年だった。その15年前の14歳の春、知り合いの人達の行楽に誘われ、休日に市内の中 . . . 本文を読む
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余呉湖

2017年06月25日 | 歴史探索
余呉湖を訪ねた。30〜40万年前の、断層活動に伴う陥没でできた断層湖というから、琵琶湖の子どものようなものと言えるかもしれない。 湖の周囲は6.4km、湖面の標高は133m 、高所にある湖のひとつだ。賤ヶ岳のある尾根を隔てた琵琶湖の湖面標高は42mだから、標高差は91mもある。周囲を山に囲まれ、波立たないことから、鏡湖の名をもつ。古代史の舞台近江に相応しい、美しく小さな湖である。&n . . . 本文を読む
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面従腹背

2017年06月08日 | 随想
加計学園問題で時の人となった前川元文科省事務次官の座右の銘は「面従腹背」だったとか。退官して、その銘を廃却したときには、さぞさっぱりしたことだろう。  官庁職員のトップ、事務次官に成るまでには、その座右の銘を墨守して、官僚としての世過ぎ身過ぎでステッアップを図るしかなかったに違いない。  いかに入省の時から将来を嘱望されていた有能キャリアだからといって、人事は能力実績だけで . . . 本文を読む
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旗幟不鮮明

2017年06月08日 | 随想
中年になった頃、我々の社会が旗幟不鮮明(主義主張を明らかにしないこと)で成り立っていることに気づいた。 若い時には、お互いにどのような考えをもっているか承知して付き合うのが当たり前だった。考えのわからない人間とは交際しなければよかったし、それで済んだ。 社会に出て数年もすると、人間関係が複雑になり、また格別に対人接遇にデリケートな民族的特性の相互作用もあって、旗幟を明らかにできないケースがどん . . . 本文を読む
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瀬田の唐橋

2017年06月05日 | 民俗・芸能
初めて〈瀬田の唐橋〉を徒歩で渡り、橋の架る瀬田川の風光を愉しんだ。琵琶湖との間にはその先二本の橋が架かり、手前500m先が国道1号線の〈瀬田川大橋〉、さらに200m先には東海道線の鉄橋がある。琵琶湖はその橋の北300m辺りから先ということになる。この橋の名を知ったのは、高校の頃に読んだ井上靖の〈風林火山〉だったと記憶している。“信玄は今際の際に、宿将山県昌景を枕辺に呼び寄せ、「その方明日は瀬田 . . . 本文を読む
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