道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

仕末の良し悪し

2024年05月29日 | 随想
【仕末】端末を納まり良く処理し仕上げること。物事には始めがあり、終わりがある。工作物には、仕事の終末に必ず納まりの良し悪しが生じる。万事ことの終わりに不手際があっては、納まりが悪いということになり、仕事は不首尾に終わる。当県の前知事の県政は、不首尾に終わったということになるだろう。多年県政に尽力しても、仕末が雑だと、それ以前の治政までもが不出来に映るのは否めない。首尾よく仕上げるということは、万事 . . . 本文を読む
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隔世の感

2024年05月25日 | 随想
海外からの旅行客にインタビューするYouTube動画を視聴していると、いかに社交辞令とはいえ褒め言葉ばかりで、現地人としては面映ゆく、時には身が竦む思いがする。曰く「礼儀正しい」「治安が良い」「親切で温かい」「社会が好ましくオルガナイズされている」「自然景観が美しい」「都市にゴミが見当たらず清潔」「公共交通機関が整備され運行が正確」「食べ物が安くて美味しい」「公共のトイレが清潔で無料なのは驚き」等 . . . 本文を読む
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木曽奈良井の団子

2024年05月24日 | 随想
先月の始め頃、市内唯一のデパートで、信州、飛騨の旨いもの市が催された。出店業者の中に、信州木曽奈良井宿の団子店があった。団子好きの老生は、街へ出た折に買い求めようと念頭に置いていた。ところがその時わが家は第二次断捨離作戦の真っ最中、慣れない作業に忙殺され、気がついたらその催事は終わっていた。あれほど残念だったことは滅多にない。団子店のHPで確かめると、次の当地での出店は5月22日からとあった。待ち . . . 本文を読む
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騎射三物(きしゃみつもの)

2024年05月21日 | 歴史探索
風薫る5月、各地有名神社の流鏑馬神事が催行される季節になった。ユーチューブに映像が多数投稿されている。海外でも流鏑馬の人気は高いそうだ。洵に華麗で勇ましい。鎌倉時代には武士の武芸として、流鏑馬(やぶさめ)・笠懸(かさがけ)・犬追物(いぬおうもの)が騎射三物(きしゃみつもの)と呼ばれ、奨励されていたという。因みに北条時宗は、笠懸の名手であったらしい。だがこれらの騎射神事は、平安時代以前からあったもの . . . 本文を読む
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マタデ(ヤナギタデ)

2024年05月17日 | 自然観察
水鉢の真蓼(マタデ)が繁って来た。タデ科の一年草。この草は鮎と親密な関係にある。鮎の友釣りは成魚が縄張りをつくる7月が盛期、県内での解禁は6月の川が多い。太公望たちは、竿を撫して解禁日を待っていることだろう。真蓼(別名ヤナギタデ)は、鮎漁の盛期と同じ頃に河原に繁茂し、鮎の塩焼きを食べる際の調味料、蓼酢の材料となる。タデ科植物の中で、辛味があるのはこの種だけらしい。私たちが路傍でよく見かけるイヌタデ . . . 本文を読む
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