道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

食性

2019年04月24日 | 健康管理
30代から40代にかけて、渓流釣りに明け暮れた時期があった。寝ても醒めても渓流釣り。奥三河・南信州の渓々がテリトリーだった。人より早くポイントに入るために、夜中に家を発ち、明け方渓に降りる。 釣ったアマゴは帰るまで鮮度を保つため、遡行中の休憩の度、獲物の腹を裂き内臓や、エラを除去した。その度に、私はサケ科の魚食魚の胃腸の強靭さに感嘆した。胃は厚く太く腸は短い。塩辛にすることができるほどだ . . . 本文を読む
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情操1

2019年04月23日 | 随想
先般テレビのニュースを見て驚いた。中国のベンツ販売店で、顧客の若い女性が店の対応に怒り、車のボンネットの上に胡座をかいて座り込んでいる。 なんでも、購入したばかりの新車からオイルが漏れ出ていたらしい。大変な競争率の難関大学院を出てそれに相応しい地位につき、1000万円の高級車を買った自分に、あろうことか故障車を納入し、しかもクレームに対して納得できる慰謝と補償がないと息巻いている。当人は納入 . . . 本文を読む
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舊くて佳いもの

2019年04月23日 | 随想
人間も古くなると、舊いことが懐かしく思われたり、舊いモノの中に価値をを見出だすようになる。 時代のフィルターは、佳いモノだけを漉し取り、次の時代に引き渡す。地層で濾過され湧き出る名水のように、確実に本物だけを抽出する。膨大な数の人員と時間によって、価値を認められてきた古典と言われるものの評価は、重厚で揺らぐことはない。 それに対して新しく生まれつつあるものは玉石混交で、当代では評価が定 . . . 本文を読む
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悪筆悪文

2019年04月21日 | 人文考察
若年の頃の私は、文章の価値というものは文意すなわち内容が全てで、文の巧拙などは大した問題でない、と甚だ不遜な考えをもっていました。学校では、人に読んでもらえる読みやすい文章を書くよう、教えられたように記憶していますが。 どんな名文よりも、文章が伝える内容にこそ、読む意義があるのではないか。内容が空疎な名文よりは、悪文であっても、読むに値する内容に勝るものはないと信じていました。文芸に疎く、 . . . 本文を読む
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ボラの産卵

2019年04月19日 | 自然観察
昨日川辺の道を辿って近くの橋に差しかかったら、橋の下流の瀬が妙にざわついていた。 見ると魚が黒い塊となって流れに群れていた。浅瀬の水面に背鰭を出し、次々と流れを急に這い上がるような泳ぎを繰り返している。目を凝らして見ると、コイではなくボラだった。幸運にもボラの産卵を見る機会を得た。 まだ30前の頃、同じ季節の大井川で思いがけずウグイの産卵に出会ったことを思い出した。夥しい数のウグイのオ . . . 本文を読む
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