道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

近江の歴史探索行再開

2024年06月03日 | 歴史探索
過般、中学校の同窓会があり、同じ町内で小中学校時代を倶にした級友たちと、数年ぶりに会うことができた。互いの近況を語り合ううち、私の近江歴史探索行に関心を持ってくれる人が居たので、コロナで中断していた探索行を、5年ぶりに再開した。先ずは同行の友人に滋賀県の遺跡分布の概要を知ってもらおうと、滋賀県立安土考古博物館へ直行した。好天だったので、駅から安土山の麓の所在地まで、駅から街並みを抜け、ヒバリの声を . . . 本文を読む
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騎射三物(きしゃみつもの)

2024年05月21日 | 歴史探索
風薫る5月、各地有名神社の流鏑馬神事が催行される季節になった。ユーチューブに映像が多数投稿されている。海外でも流鏑馬の人気は高いそうだ。洵に華麗で勇ましい。鎌倉時代には武士の武芸として、流鏑馬(やぶさめ)・笠懸(かさがけ)・犬追物(いぬおうもの)が騎射三物(きしゃみつもの)と呼ばれ、奨励されていたという。因みに北条時宗は、笠懸の名手であったらしい。だがこれらの騎射神事は、平安時代以前からあったもの . . . 本文を読む
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「深坂越え」ご案内

2024年03月11日 | 歴史探索
目下視聴率で苦戦が続いているNHK大河ドラマ「光る君へ」の次回(17日)放映では、紫式部の父藤原為時が、越前国の国司の守に任官し、国府の武生へ赴任する件りがあるとか。紫式部は越前国の長官に成った父に随伴して長徳2年(996年)に国府の越前武生に赴いている。その2年後の長徳4年(998年)、紫式部は父の赴任時には通らなかった深坂越え(塩津山)の難所を経て、ひとり京に帰る。越前敦賀から近江塩津へ、国守 . . . 本文を読む
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国の始まり

2024年01月19日 | 歴史探索
中国の春秋戦国時代(紀元前770年代から紀元前221年までの約550年間)というものは、わが国初期の文化黎明期にあたり、極めて重要な時代だったと思うが、未だ漢字を学ぶ前の時期だったために、その時代を伝える本邦の文献史料は存在しない。この時代に中国思想界に現れた諸子百家と呼ばれる思想家たちが、中国人のものの考え方の凡ゆる類型を伝えていると見ることができる。中国人の考え方のプロトタイプは、全てこの時代 . . . 本文を読む
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東海道新居(荒井)宿

2023年10月25日 | 歴史探索
浜名湖の西岸、湖西市新居町を訪ねた。湖西市は静岡県の西端、遠州灘に面する浜名湖畔の都市である。浜松から電車で4つ目、JR新居駅で降りた。「浜名湖」はもともと淡水湖だったが、室町時代の1498年「明応の大地震」で湖岸が切れ、外海と通じる汽水湖になったという。歴史的に再々大地震と大津波に遭っている土地。切れ目を「今切れ」と呼び、江戸時代に橋はなく、東岸の舞坂と新居の交通は渡船に依っていた。徳川幕府はこ . . . 本文を読む
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