道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

お月見スタンバイ

2019年09月13日 | 民俗・芸能
今日13日は中秋の名月。月初めから着々と準備を進めてきた。先行手配したのは、無くてはならないススキ。野生のススキは穂を切ると、数時間で穂先がチリチリになって風情を損なうので、今年は鑑賞用のタカノハススキの鉢植えを調えた。だがまだ穂が出ていない。買うとき園芸店の店主に穂が出るかどうか確かめたが、請け合わなかった。多分株の大きさが不十分なのだろう。 お月見は数千年に及ぶ、祖先の自然神信仰の時 . . . 本文を読む
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多賀大社

2019年01月08日 | 民俗・芸能
毎月一回の近江歴史探訪を四年も累ねながら、未だに多賀大社を訪れていないのは、聊か気が引けるものがあった。理由は単純、米原駅から1時間足らずの、いつでも参拝できる交通の便にある。いつでも出来ると思っていることは、なかなか出来ない。年賀の賑わいが去った今、急遽出かけてみる気になった。 米原駅で近江鉄道に乗り換え、多賀大社前駅に初めて降りた。冬の遠州が快晴の日の江州の空は、概ね雪雲に覆われる。伊吹山や . . . 本文を読む
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南宮大社・桃配山 探訪(雨天のため画像なし)

2018年09月11日 | 民俗・芸能
今月に入って台風とそれに続く前線の雨に祟られ、青春18きっぷ1回分を残し迎えた利用期限日の10日、東海地方は朝から雨の予報だったが、意を決してJR垂井駅に向かった。目的地は美濃国一の宮の南宮大社。国府の南に位置することがその名の由来という。 駅南口から2km足らずで朱塗りの社殿に着いた。祭神は金山彦命。天照大神の兄神だそうだ。全国の鉱山や金属業の総本宮とされ、崇敬を集めているらしい。 浜松市中 . . . 本文を読む
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「カモカ」考

2018年07月16日 | 民俗・芸能
大阪出身の作家、田辺聖子のエッセイに屢々登場する「カモカのおっちゃん」をご存知だろうか?何となくユーモラスな響きがある。作品の中で、田辺は夫を「カモカのおっちゃん」と、親愛の情を籠めて呼び慣わしていた。彼女の世代までの関西では、「カモカ」という得体の知れない魔物を知る人々がいたようだ。 田辺聖子と三周りも齢が違う明治生まれの私の祖母は、故郷の福井県嶺北地方の伝説や逸話を幼児の私によく聴かせて . . . 本文を読む
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日吉大社

2017年11月28日 | 民俗・芸能
先月、台風22号襲来の前日、滋賀県大津市の坂本を訪れた。気象庁の警報も、月例の古代近江探索行の日程を揺るがすほどには強くはなかった。 京浜坂本駅で降りた観光客の数は到着したバス1台にちょうど収まる程度、やはり台風が接近中となると、この時季でも人の出足が鈍るのだろう。雨が降っていたのでそのままバスに乗り込んだ。バス停二つほど先のケーブルカー駅で下車し、目的の日吉大社に向かう。比叡山の地主神 . . . 本文を読む
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