【オレガノ】もっと活用してもらいたい有用なハーブだが、我が家では出番が少ない。それでも絶えることなく、毎年咲いてくれる。【百日草】4、5年前に、イチジクとクリを買いたくて「掛川道の駅」に電車と徒歩で行った帰り道、国道を歩いていたら、沿道の畑に沢山この花が咲いていた。思わず足を止め、農作業中のご婦人に花の名前を尋ねたら「百日草」とのこと。5月から10月まで、半年もの長い間花を着けると聴いて、強く印象 . . . 本文を読む
平づくりのアサガオが咲き始めた。今年は真紅の花を4鉢つくった。満を持して待っていたら、老人ならではの体調不良に陥り、水遣りも思うに任せなかった。咲いてくれて嬉しい。健康管理というものは難しい。好いと思っている生活習慣も、これで安心かと思うと、隠れたところに落とし穴があり、それが疾病の遠因になることもある。人の体は波の間に間に漂う舵の効かないボートのようなものである。自分の体の微かな声に耳を澄ますこ . . . 本文を読む
私たちは何かを見聞きすると、「感興」を催し、「感懐」を覚える。物事の認識は感興に始まり、感懐で終わる。感興があれば感懐は自ずと湧き起こるものである。感懐を覚えなかったとしたら、感興を催さなかったということだろう。乗り物に乗って、窓外の景色を見ずに終点に着いた状態に似ている。長い人生、見聞や探訪そして会見の機会は無数にある。それらに参加しながら、感興を催すことがなく、感懐も覚えなかったとなると、 . . . 本文を読む
敗戦後3代を経た今日、子どもたちに下校後の隙間時間などはほとんどなくなっている。部活と進学塾の両方に充てる時間が大半を占め、更にスポーツや音楽その他の習い事との時間割で、息が詰まりそうである。子ども同士が校外で、公然と遊んで居られる時間は皆無に近い。子どもを万能にしようとする親が多過ぎる。社会全体がそれを是認しているので、弊害が生じていても、問題を解決する手立てがない。次世代を担う若者たちの情操を . . . 本文を読む
老生の幼・少年期(1950年代)は、敗戦後の混乱から復興の時代、未だ社会は安定していなかった。都市の大人たちは日常生活に追われ多忙、現代の様に子どもの養育が手篤くできる家庭はまだ少なかった。不幸中の幸い、街場の大多数の子どもたちは、放課後の自由時間を、思う存分に学校友だちや町内の遊び仲間と過ごすことができた。街区毎に子どもたちのグループがあり、それぞれ行動を取りまとめる年長のガキ大将(概ね中学 . . . 本文を読む