道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

人為の埒

2022年12月28日 | 人文考察
この齢になると、企みごとは殆ど成功しないことが分かって来る。プーチン大統領・習主席・金主席も、ご当人たちの企みごとが成就することはないだろう。万一成就したとしても、その代償が余りに大き過ぎ、成果を帳消しにするに違いない。競争社会を生きる人間が、企みごとから縁を切るのは、お酒と縁を切るよりも難しそうだ。人は考える動物だから仕方がない。企みをしないではいられないのである。だが成否は人為の埒の外にある。 . . . 本文を読む
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光のシャワー

2022年12月25日 | 随想
今日はクリスマス、キリスト教以前から、冬の長いヨーロッパには、冬至と関係が深い行事が沢山あったことだろう。南アルプス深南部の登山口のひとつに、奈良代山(1624m)という山があり、30年ほど前には、駐車場の近くに20年生くらいのモミが程よく百本ばかり植林されていた。モミの林の周囲は、ブナ・ミズナラ・白樺が自生し、シカが跳梁する落葉樹林帯。秋の山行の都度、きっと雪の降るクリスマスには、其処のモミ林の . . . 本文を読む
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昭和史を忘れない

2022年12月23日 | 人文考察
戦争を念頭に置いた予算編成が、現実味を帯びて来た。好むと好まざるとにかかわらず、非友好的な態度をあからさまに示す敵性国家が近隣に存在する以上、それら国家の不時攻撃に対応する防衛計画と予算は、何を措いても準備しておかなくてはならないだろう。政府与党が反撃の敵地攻撃を持ち出す前に、私たち国民は、父祖の代の昭和の轍を踏まない慥かな防衛態勢が、現在の国内に整備・構築できているかどうかを、自分自身の目と耳で . . . 本文を読む
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昭和の幻影

2022年12月19日 | 人文考察
わが国のように、敵性国家(指導者がわが国攻撃を口にしたり、実験を口実にミサイルを発射したり、領海や領空を度々侵犯する国々)がごく近隣に存在するような国の政府は、戦争の不時勃発(敵性国家の侵略)を予想し、事態発生に備えて非戦闘員の国民を保護収容する公的な退避施設を全国規模で構築するか、避難移住を支援する制度を整えることが不可欠であるように思う。それは兵站配備や新鋭ミサイル調達に先立つものであるべきだ . . . 本文を読む
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めでたしめでたし

2022年12月16日 | 随想
世間では、夫婦の会話が寡ない嘆きをよく耳にする。それが一般的だとすると、どうも自分たちは標準から逸れている。原因は私の饒舌にある。発話が多過ぎるのだ。その為、諍いが屢々起こる。連れ合いはどちらかと言うと無口な方だから、私の饒舌が諍いの原因としか考えられない。同居の家族の認識もそれで一致している。会話の発端はほとんど私が開き、調子に乗って口が滑り、妻の機嫌を損ねてしまうことが多い。会話の多さが口喧嘩 . . . 本文を読む
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