道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

戦争の変化

2022年03月30日 | 人文考察
太平洋戦争の最中に生まれ、空襲の度に親たちと防空壕に避難した乳児期を体験している私は、物心ついて以後、戦争のニュースに触れない年は殆ど無かったように記憶している。朝鮮戦争・インドシナ戦争・アルジェリア独立戦争・中東戦争・ベトナム戦争・湾岸戦争・イラク戦争。シリア・ヨルダン・パレスチナ・ユーゴスラビアなどでも内戦や紛争が続いた。2000年に入って、「戦争の世紀」との縁を絶ち切れるかと思ったら、早々と . . . 本文を読む
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縄文遺跡の桜

2022年03月27日 | 旅・行楽
市内蜆塚遺跡公園へ、次男一家のお花見に同行した。縄文時代後期から晩期(約3〜4千年前)の集落遺跡の貝塚は、江戸時代から知られていたらしく、町名にもなっている。貝塚と集落跡及び復元住居群から成る遺跡が公園化されている。小学生の孫たちは、見学で来たことがあるのだろう。近くに住んでいても、40年ほど訪れていなかった。荒れ果てていた昔とは、大変な様変わりである。谷地の地形を利用して、日向の台地面に陽樹の桜 . . . 本文を読む
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胸三寸を探る困難

2022年03月22日 | 随想
目下プーチン大統領の動向・意向に、世界中の眼が注がれ耳がそばだてられている。政治評論家や外交・軍事の専門家は、メディアで引っ張りだこである。しかし専門家の合理的思考では、プーチン氏の胸三寸の一寸も推し測ることはできないだろう。私たちがいくら熱心にテレビ各局のコメンテーターの意見を聴こうが、政治経済誌に目を通そうが、ことの先行きを啓発してくれるものは何も無い。ロシアとウクライナとの戦争の帰趨は、誰に . . . 本文を読む
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今春のミツバチ

2022年03月20日 | 自然観察
先週カワヅザクラを愛でた川の堤下に、今日(19日)はナノハナを観に行った。遠くから菜の花畠を見ると、心が躍り脚が弾むのは、今も変わらない。黄色という色彩が人の心に与える効果は、想像以上に大きい。菜の花の畠の中に立ち入り、花叢の中に身を置いて屈んでみると、充満する花の香りに陶然となる。妻はアレルギー体質でこの香りが苦手である。菜の花畠での鬼ごっこを、体験していないとは気の毒である・・・畠に身を沈め、 . . . 本文を読む
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仕事と為事

2022年03月17日 | 人文考察
仕事の意味は文字どおりなら事に仕えることである。しかし仕という漢字は、貴人の脇に人が侍る形を示しているから、仕そのものに人に仕える意がありそうだ。かつての武家社会では、主君に仕え禄を喰むことを仕官と言った。官(公の役目)に仕えることの謂であるが、役目は人(司)が担うものであるから、畢竟仕官とは上司に仕えることを意味している。事に仕えるとはその実、人に仕えることにほかならない。私たち日本人は大昔から . . . 本文を読む
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