道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

一輪車

2021年12月31日 | 佐鳴湖公園
本年一年のご高覧、まことに有難うございました。今年は数えるほどしか佐鳴湖に行かなかったので、ギリギリ大晦日の今日、風花も舞う寒風をついて、公園に向かった。静岡気象台は静岡県が今季最低-12℃の寒気団に覆われたと発表している。公園まで500mほどの道角を、一輪車に乗った老人男性が、私の行く公園の方向に曲がった。26インチぐらいだろうか?颯爽とした後ろ姿に息を呑み、思わず追いかけたが、すぐ見えなくなっ . . . 本文を読む
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悪魔の日本語

2021年12月26日 | 随想
男性には「助平虫」という「獅子身中の虫」が棲んでいる。「助平」という日本語は、まことに始末に負えない単語である。「好いたらしい」と言われたいのに「助平ったらしい」とやられたら、もうお終いである。具体的な事実があるわけではなく単なる印象であるから極めて始末が悪い。女性が男性を貶める時、これほど効果を発揮する言辞も珍しい。英語圏には、女性が男性を貶める言葉に、日本語で「ふにゃ〇〇」の意のスラングがある . . . 本文を読む
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民主主義につきまとう影

2021年12月23日 | 人文考察
民主主義について、自分なりに考えを纏めてみたい。そもそも民主主義という政治形態は、ギリシャとローマに始まると承知している。ギリシャの直接民主制度はローマにとって変わられ、現代の間接民主主義制度に繋がっていると私たちは教わった。多数ではあるが烏合の衆でしかない民衆は、賢明な人々を選び、統治権力をその代表者に委ねることで身の安泰を図る。多数の側に与し、権力に服従することで安住を得ようとする大衆にと . . . 本文を読む
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情操2

2021年12月18日 | 人文考察
情操という語は、明治期につくられた和製漢語であるらしい。sentimentという、比較的意味の広い英語の訳語として案出されたためか概念が掴み難く、馴染み深い日本語にはならなかった。今日でも日常の会話で耳にする頻度は高くない。情操というものは、人の人格を規定する大切な心の基層である。諸々の出来事に、人として正しく反応する基盤である。情操は人が人に相応しい生活をする上で、極めて大切なものである。人間性 . . . 本文を読む
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隠居

2021年12月14日 | 随想
齢をとると、久しぶりに会った知り合いに「今何してる?」と訊かれることがよくある。「隠居だよ隠居!」と答えることにしている。訊く人は、何かをしていて自負のある人である。人が何をしているか知りたい人である・・・私たちほとんどの日本人の先祖は、勤勉でないと務まらない水田稲作に少なくとも数千年は従事していた。稲作は他人と一緒に仕事をする共同作業が多い。他人のことを気にかけずには済まされないし、気遣いしなけ . . . 本文を読む
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