道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

柿2

2017年11月29日 | 人文考察
柿の実が出盛りになるとむやみに嬉しい。柿は最も好きな果物で、我ながら呆れるほど食べる。  静岡県は次郎柿の産地で、原木がまだ森町で健在と聞いているが、今や生産高では愛知県の方が多いらしい。 私は中学生の頃に岐阜県で初めて富有柿を食べて以来、この品種が好みだが、こちらも今は奈良県が主産地とか。  富有柿は果肉の瑞々しさもさることながら、皮の色合いが譬えよ . . . 本文を読む
コメント

日吉大社

2017年11月28日 | 民俗・芸能
先月、台風22号襲来の前日、滋賀県大津市の坂本を訪れた。気象庁の警報も、月例の古代近江探索行の日程を揺るがすほどには強くはなかった。 京浜坂本駅で降りた観光客の数は到着したバス1台にちょうど収まる程度、やはり台風が接近中となると、この時季でも人の出足が鈍るのだろう。雨が降っていたのでそのままバスに乗り込んだ。バス停二つほど先のケーブルカー駅で下車し、目的の日吉大社に向かう。比叡山の地主神 . . . 本文を読む
コメント

故郷の風[望月右近太夫義勝の終焉地]

2017年11月26日 | 歴史探索
人が故郷を懐かしみ慕う気持ちには、そこで共に暮らした人々への想いと、郷土の自然すなわち風土への想いが相半ばしていると思う。風土への想いは、人へのそれと比べると漠然として抽象的だから、普段はあまり意識されないが・・・天正3年5月の長篠の合戦で、織田・徳川連合軍に敗れた武田方に、信州望月党の一族で望月義勝(一説によると信永)という武将がいた。望月党は中世以来八ヶ岳の北麓佐久郡望月郷一帯を領する国人 . . . 本文を読む
コメント

毛づくろい

2017年11月01日 | 自然観察
私は観察や視察が好きで、生物なら動物園、植物園、無生物では博物館、歴史資料館などを訪ねることが多い。中でも動きのある動物を見るのは何よりの楽しみだ。  特に遺伝的に人間に最も近い猿たちを見ていると、動作が人に似ているせいかいつまでも見ていたくなる。 被毛のある哺乳類や羽毛のある鳥類は毛づくろい(グルーミングというらしい)を欠かさない。衛生や身だしなみだけが目的ではない。被毛が . . . 本文を読む
コメント