道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

植物油という曲者

2024年02月01日 | 食物・料理
高齢者が健康を保つのはなかなか難しい。注意することが多過ぎて、何を優先させたらよいのか、選択に迷うことが多い。病の原因として生活習慣が挙げられ、その中でも、食事の質と内容は健康と強い相関があると考えられている。お酒が健康に好ましくないことは、WHOでアルコールの害が認定されて以来、社会的に共通の認識に成っている。最早お酒は、「百薬の長」などとは言えない存在になったようだ。上戸の方々には、ご同情申し . . . 本文を読む
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マクワウリ

2023年08月04日 | 食物・料理
老いが進むに従って、幼少期の好物が懐かしくなっている。そのひとつが、真夏の味覚のマクワウリ。メロンの仲間だが、より淡白な、甘味の少ない、独特のほのかな香りのある果実である。マクワウリ(真桑瓜)は、旧くから栽培されていた作物で、日本では縄文時代の遺跡から種が見つかるらしい。南アジア原産の、マスクメロンなどと近縁の仲間とか。真桑とは、岐阜県南部の地名で、江戸時代にはここが主産地だったことから、マクワウ . . . 本文を読む
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気が付けばテナガエビの季節

2023年07月06日 | 食物・料理
梅雨明けが間近と感じられる荒れ模様の天気の晴れ間に、旬のテナガエビの釣果を友からいただいた。かたじけないことに、ここ数年恒例になっている。老生はこれの硬い両手を外して殻のまま醤油と酒と味醂で炊いたものが大好物。お酒に佳く合う肴だが、今は酒を絶った身なので、専らご飯のおかずとして食べる。日本酒の肴になるものは,当然ながらおかずとしても美味しい。夏の到来を告げるこの川海老、その釣りの . . . 本文を読む
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てこね寿司

2023年06月10日 | 食物・料理
「てこね寿司」の季節になった。カツオは毎年春から夏まで黒潮に乗って太平洋岸を九州から東北沖まで北上し、東転して秋に南下する。北上を上りカツオ、南下を下りカツオと呼ぶ。遠州灘の上りカツオは、舞阪、御前崎に水揚げされた。南下のコースは北上よりも東なのだろう。遠州灘では、昔は下りカツオの魚獲はなかったと思う。魚屋での扱いも無かったと記憶している。漁船の性能の向上と、魚群探知装置の発達で、下りカツオが漁獲 . . . 本文を読む
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フナ寿司

2023年05月28日 | 食物・料理
近江の人に倣って東国遠江のやつがれが、フナ寿司を好んで食べるようになったのは6年ほど前からである。コロナ禍の最中は、近江行きを中断していたが、フナ寿司は取り寄せて食べていた。今は亡き山友と老生が、それぞれの事情で共に山に登ることを諦めた時、ふたりで「近江の歴史探索」をしてみようと思いついた。愛知県に住む山友と静岡県に住む老生とが、JR東海道線を使って、毎月1回、滋賀県内の史跡を探訪するというものだ . . . 本文を読む
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