道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

ツチガエル騒動

2021年06月28日 | 随想
昨年の今頃は〈ツチガエル〉に悪戦苦闘していた。〈招かれざる客2〉事の始まりは、オスのツチガエル(以下カエルと呼ぶ)の、メダカ屋外水槽への侵入である。夜になること、「グェッ、グェッ」という妙な声が聞こえてくるようになり、家人が騒ぎ出した。川岸まで道路を挟んで約10mの我が家だが、カエルが来たのは初めてのこと。カエルの声を聞きながら入浴するのは望外の風流と悦に入っていたが、そう簡単にはいかなかった。家 . . . 本文を読む
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水郷化

2021年06月25日 | 自然観察
近くの小川(段子川)沿いの道を歩いた。その辺りは佐鳴湖の河口から1kmほど上流だが、ここ数年、ヨシやガマなどの抽水植物が両岸に繁茂し、流れは川幅の半分以下に狭まっている。オオヨシキリの鳴き声が対岸から聞こえてきた。佐鳴湖畔では聴き慣れた声だが、これまでこの辺りでは耳にしたことがない。植生に誘われ進出して来たようだ。上流の水量が減り、流れが緩くなって抽水性の植物が自然に定着し始めた . . . 本文を読む
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中国の政治

2021年06月23日 | 人文考察
資本主義と社会主義が合体して国家資本主義になると、覇権主義に向かわざるを得ないことを,中国が実証して見せてくれている。国民に土地資産を私有させない制度には、人性の常への配慮が根本的に欠けている面があるように思う。この国の民族の大半を占める漢人は、大昔から観念が先行する人々で、合理精神の乏しい点では、私たちの先輩、兄貴分である。中華人民共和国は1949年の建国以来、土地の私有を禁じて来た。都市部の土 . . . 本文を読む
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堀尾吉晴と浜松城

2021年06月20日 | 歴史探索
20日が投票日の静岡県知事選、当日に所用があったので、期日前投票をするため、会場の市役所本庁へ行った。本庁の建物は、敷地が旧城内三の丸跡とニの丸跡に懸かって所在する。投票所は往時の三ノ丸側に当たるのかなどと考えながら、投票を了えた。投票の後、折角だから、久しぶりに城内を散策してみようと、庁舎の裏口から出て本丸に向かった。幸運にもちょうど其処へ、市の歴史ガイドを務めるボランティアの . . . 本文を読む
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イデオロギー

2021年06月16日 | 人文考察
「新しい資本主義」などという、意味不明な言葉を政党が掲げるのは、「アベノミクス」と同様、国民を煙に巻き愚弄するものである。経済政策の最適ミックスを目指すつもりだろうが、私たち一般人には、政策と国民生活との因果関係が明確に予測できず、その効果に期待は寄せられない。資本主義に新旧などと謂う言葉の使い方は、リテラシーから言っておかしい。資本主義は、人類の社会が農耕文明に穀物貯蔵のかたちで富というものが現 . . . 本文を読む
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